安保法案授業で山口県教育長が謝罪　専門家、学問の自由の観点から対応に批判的

必殺仕事人2015放送希望 ★

2015/07/05 11:11
山口県立柳井高（同県柳井市）で６月、２年生の授業で行われた安全保障関連法案に関する模擬投票の中立性が不十分だったとして、県教育長が県議会で謝罪していたことが４日、分かった。
出席した県議が明らかにした。教育の専門家は、学問の自由の観点から教育長の対応に批判的だ。
模擬投票は法案への賛成・反対でグループに分かれて議論し、どの主張に説得力があったかを問う形。
３日の一般質問で自民党県議は、投票の参考資料に配ったのが朝日新聞と日本経済新聞の２紙だけだったとして「政治的中立性に疑問を感じる」と県教委にただした。
浅原司（あさはら・つかさ）教育長は「学校への指導が不十分だった」と謝罪。主権者教育に積極的に取り組んでいくとした上で、
政治的中立性が保てるよう資料の選び方や授業の進め方の新たな指針を学校に示すと答弁したという。
これについて、教育現場に詳しい竹内常一（たけうち・つねかず）国学院大名誉教授（教育学）は「教育長がこうした否定的な発言をすることは、いわば『やめろ』と言っているようなものだ」と批判した。
さらに「未来の有権者を育てるため、教育長は現場で試行錯誤しながら主権者教育に取り組む教師を守るべきだ。学問の自由を大切にしないと政治的な討論は難しくなり、
若者の低投票率の傾向も変わらないだろう。（議会のような）政治的場面で議論すべき話でもない」と話した。
　（共同通信）
http://www.47news.jp/smp/47topics/e/266830.php

安保法案授業で山口県教育長が謝罪 専門家、学問の自由の観点から対応に批判的

安保法案授業で山口県教育長が謝罪　専門家、学問の自由の観点から対応に批判的