シャープ：株主総会、社長が謝罪…留任に理解求める

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毎日新聞　2015年06月23日　11時43分（最終更新　06月23日　13時14分）

経営再建中のシャープは２３日、大阪市内で株主総会を開いた。２０１５年３月期連結決算で２２２３億円の最終（当期）赤字に落ち込んだことを受け、
高橋興三社長が冒頭「大変厳しい業績となり、深くおわび申し上げます」と謝罪し、全役員が起立して頭を下げた。
また、高橋社長は自らの役員報酬について、７～９月分は７０％カットと従来の５５％カットからさらに減らす方針を明らかにした。
シャープは高橋社長ら取締役の選任議案と財務健全化のための議案などを提案。株主から厳しい批判が相次いでいる。

高橋社長は謝罪の後、１７年度に営業利益１２００億円を目指すことを柱とする新たな経営再建計画を説明。
「私が中心になって策定した今回の再建計画の達成こそが私に課せられた経営責任」と述べて、巨額赤字の中で社長にとどまることに理解を求めた。

株主からは「高橋社長は即刻辞めたらどうか」「社外から社長を呼んで、立て直すべきだ」と
辞任を求める声が相次いだ。高橋社長は「新再建計画をやりきるのが私の使命と信じる」と繰り返し、留任する姿勢を崩さなかった。
「会社をつぶさないと約束してほしい」との要望も出て、高橋社長は「絶対につぶさないつもりで、全力でやっていく」と応じた。
３５００人規模の希望退職に踏み切る理由については、「固定費が重たく、市場環境の変動に弱い。本当に苦しい思いで決断した」と説明した。

シャープが提案した財務健全化のための議案は、主力取引銀行と投資ファンドに計２２５０億円の優先株を発行し
資本を増強したうえで、資本金を５億円に減資する内容。【宇都宮裕一、浜中慎哉】
http://mainichi.jp/select/news/20150623k0000e020193000c.html