【三重】サミットで再注目！志摩市の萌えキャラ「碧志摩メグ」は今

yomiφ ★

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　伊勢志摩サミットが２６日に開幕した。現地には全国から警察官が集結し、ものものしい雰囲気に包まれている。２００８年洞爺湖サミット以来の日本開催となり、地元の期待は大きい。
そんな伊勢志摩にあって奮闘しているのが三重県志摩市の非公認萌えキャラである「碧志摩（あおしま）メグ」だ。
“日本一の海女を目指す１７歳”という触れ込みで市公認だったが、地元の海女さんたちから「女性蔑視だ」「エロい」と批判を浴びて全国的な大騒動に。
非公認になったものの、現地住民は熱視線を送っている。

　三重県出身の元バイクレーサー、浜口喜博さん（４０）が志摩市のＰＲになればと１４年に作成。碧志摩メグは市公認の萌えキャラとして誕生した。
白い伝統的な海女さん衣装に、頭には水中メガネ。身長１５８センチ、体重４６キロというプロフィルの、長い黒髪をしたかわいらしい女の子のイラストだった。

　しかし、これでもかと強調される巨乳っぷりや、衣装のはだけ具合に、当の海女さんたちから「実際の海女のイメージとは異なる」「女性蔑視だ」と反対意見が続出。
署名活動まで行われ、最終的に浜口さんが公認取り下げを申し出、昨秋に市が受け入れた。当時、新聞やテレビで取り上げられるほど話題になった。

　一体、今はどうしているのか。
公認撤回から約半年がたった地元で、碧志摩メグは着実に活動していた。ホームページやツイッターで「サミットを応援しています！」と陰ながらコミットしている。

　近鉄志摩線鵜方駅にある志摩市観光協会では４月から碧志摩メグの新ポスターを配布している。同協会の担当者は「今までに１０００部ほど配布しました。
このキャラクターがいることで志摩に来たり、志摩を知ったりするきっかけになっているようです。ツイッターなどを通じて拡散力があると感じています」と観光ＰＲに手応えを感じてる。

　周辺のお店でもポスターを貼っており、商店街関係者は「最初はエロいからダメだと言われていたけど、新しいポスターになってからは言われなくなりました。結構欲しがる人がいるんです」と問題なしと話す。

　伊勢志摩の土産店ではクッキーやマシュマロなどのグッズも販売されている。土産店関係者は「ものすごく好評で、お客さんの１００％がメグに好意的です。私の周りでも反対意見を聞いたことがありません」と言う。

　志摩では海女さんという存在は身近でもある。だからこそ碧志摩メグに期待することがあるという。
「地元では子供のころから海に潜ってひじきやサザエを取ったりして遊びます。だけど、成長すると多くが都会に行ってしまう。このままだと海女さんは途絶えてしまいます。
メグを批判する人もいますが、何もしなかったら海女のなり手がいなくなるだけ。少しでも若い人に『なりたい』と思わせる可能性があるのなら、何事もチャレンジじゃないですか。活用しないともったいないです」（土産店関係者）

　志摩市が昨年、地元の海女に聞き取りをしたところ、約３割が公認取り消しを求めたという。
一方で地元紙の読者アンケートでは７割がデザインに問題はないと回答している。反対している人がいるのは事実だが、メグを応援している人がいるのも確かなのだ。

「市の公認のままだったら、もっとサミットのＰＲになったんじゃないかなと思いますよ。騒動になったことで話題性ができて、落ち着いたら今度は持続性が生まれる。キーホルダーとかグッズ展開をしてほしい」（前同）

　作成した浜口さんは本紙の取材に「実は女子高生とか若い女性のファンが多いんです。伊勢志摩＝碧志摩メグというように、騒動になったことでサミットよりも後々記憶に残りそうです。
サミット後は台風が去った後みたいになるので、そのときにメグのやれることも出てくるでしょう」と、むしろこれからだと話す。

　志摩市にとって海女の存在は、市外の人間が思うよりも重要だからこそ起きたこの騒動。
サミットを機に海外メディアからの取材もあるといい、サミット後も伊勢志摩を碧志摩メグが発信していくことになりそうだ。

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