【鳥取】「ひなビタ♪」舞台と提携、効果１億５千万円に

朝一から閉店までφ ★

2016年05月25日 19時24分
鳥取県倉吉市は、ネット連動の音楽配信企画「ひなビタ♪」の舞台になっている架空都市「倉野川市」との姉妹都市提携を記念したイベント「くらよし桜まつり♪」の経済波及効果を試算。

　開催された４月１６、１７日の２日間で、１億５０００万円に上ることがわかった。全国各地から延べ約６０００人が来場。市は「倉吉のイベントに全国からこれだけの人が訪れたのは、記憶にない」と効果を喜んでいる。

　「ひなビタ♪」は、「コナミデジタルエンタテインメント」（東京）がフェイスブックなどで音楽配信やアニメ公開を行う企画。舞台の「倉野川市」がファンの間で「倉吉市がモデルでは」と話題になったことに、倉吉市は着目。若者層を市に呼び込もうと、４月に「倉野川市」との姉妹都市提携を宣言し、記念イベントの開催も計画した。

　イベントは市の想定を超える大盛況。市によると、「ひなビタ♪」の声優らによるトークショーには、全国４５都道府県から、定員を大幅に上回る２３１９人が応募。「倉野川市」への転入証明の住民票発行には、海外からのファンを含めた６５９人が申し込んだ。
特設の関連グッズ販売店には１５０３人が来店し、作中の名物「ちくわメニュー」を出した１６店舗では売り切れが続出した。また、１６日は、倉吉市内の宿泊施設がほぼ満室になったという。

　経済効果の内訳は、宿泊客の消費が交通費約３０００万円、ホテル代約４５００万円、飲食・物品購入代約１５００万円。日帰り客の消費は交通費が約６００万円、飲食、物品購入費が約２４００万円で、他産業への波及効果なども加わった。

　例年は中高年層が多い大型連休中の観光客も、今年は２０歳代の若者の姿が目立つなどイベント効果が続いているという。

　今後は、同様の「ひなビタ♪」関連イベントと、「打吹まつり」など既存の地元の祭りを一緒に開催することも検討しており、同市観光交流課の山根正二課長は「イベントで地元住民と県外からの若者の交流を生み出し、将来的な若者定住を目指したい」と話している。（岩倉誠）

2016年05月25日 19時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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「くらよし桜まつり♪」を楽しむファンら（４月１６日、鳥取県倉吉市東仲町で）