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☆★果てしないリレー小説★☆

1 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 18:31:31.60 ID:yPuZWy2F.net
はじまり

2 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 21:06:36.34 ID:SzSX2qXP.net
リカコは

3 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 21:46:02.46 .net
糞スレ立てるのが趣味なんです
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/cafe60/1596115074/

4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:12:14.34 .net
定治さんが行く エメラルド皇帝「古賀みき」ちゃん編

なりふり構わず、我を忘れ、激しく求め合う……。インテリジェント・性獣レディと理性吹っ飛ばしまくりの120分まぐわいっぱなし!
どうも。GoToすすきので美味しいごはんと美女にまみれて来た定治です……が、北海道最大の歓楽街に来たというのに禁欲生活を
送っていました。なぜならすすきのに行く前からプーソースタイル営業マンに「次の体験取材はすんごい人だから無駄打ちすんな、
チャージしておけ」と釘を刺されていたからです。せめて肉欲にまみれようと仔鹿のステーキを400g食べたら余計にムラムラ。エロい
風俗ビルの誘惑を断ち切り、馴れ馴れしいキャッチを無視しつつ「ホントにすんごい人じゃなかったら営業マンを恨むぞ……」とビジホ
のベッドで悶え、なんとかノー発射で東京に戻って来た翌日が体験取材日。爪のお手入れ、家を出る前にシャワー。プーソースタイル
事務所に寄って定治セットを取り出し、各種シートで顔・全身・ムスコをフキフキ。デンタルフロス、イソジン喉うがい、リステリンからの
歯磨きからの追い打ちリステリンをキメてから、台東区循環バス『めぐりん』に乗り込みいざ吉原へ。
今回おじゃマンするのは吉原の老舗高級店『エメラルド皇帝』さん。ご挨拶を済ませ、トイレで最終ムスコフキフキを終えて待合室に。
「本日は『古賀みき』さんでお願いいたします」
おおっ!高級クラブにいそうな品ある正統派美人様!いやでも待てよ。美人だけどプレイはあっさりパターンもあるからなあ……なんて
疑心暗鬼モードで待っていますとご案内の声が。待合室を出ますと……
「初めまして……」
ドレス姿の女性が深々とお辞儀&ご挨拶。そのお顔が上がりますと……おおお、写真の雰囲気そのまんま、いや、実物の方がはるかに
フェロモン出まくりの美人なお姉さま……お姉さまと言っても自分よりはるかに年下なんすけど。出ているオーラがオトナなお姉さま
タイプって意味です。そんな彼女に手を取られ、階段を昇ってお部屋に向かいます。

「初めまして。古賀みきと申します。本日はよろしくお願いいたします」
ベ○ドに座る私めの前で丁寧なご挨拶。顔出ししていらっしゃる方ですので、お顔の雰囲気は在籍写真や写メ日記をご覧になった方が
早いかと思いますが、先ほども書いたようにオトナな色気ムンムン出まくりだけど上品でもの静かなしっとりお美人様。でもってタイトな
ドレス姿なのでボディラインくっきりなのですが……ヒジョーに美味しそうなんですよ!「ほどよいムチムチ具合」って言うんですかね。
そのボディラインに早くもムスコが反応。
「失礼します」
私めの洋服を丁寧に脱衣アシストしてくれてパンイチになったところで、
「私のも……」
と。彼女の背中に手を回し、ファスナーを下ろすと、高級ランジェリー&ガーターストッキング姿の……うっわあ!やっぱ美味しそうだった!
予想通りお○ぱい様もおヒップ様もボリューミーなちょいムチエロボディ!絶対に抱き心地よいに決まってる!あまり上品な書き方では
ありませんが「今まさに食べ頃!脂が乗ってます!」みたいなそろそろ熟し始めた頃おボディなんですよ!そんなみきさんがふたたび
正面に回り、跪いて私めのパンツをスルスル……
「あっ!」
どうされました?
「もう……こんなに……」
魅力的バディを目にしたらそりゃこうなってしまいます……ってかその恥ずかしそうな、でも嬉しそうなその表情!小娘には出せませんよ!
「ああ……すごい……」
目がトロン状態なみきさんの手が伸び、ムスコに……ああああストップ!先に!こんなご時世でございますので先に身体を流してうがい
手洗いしたいでござるプリーズ!
「え……わかりました……」
すっごく残念そうな表情の彼女。なんだか少し申し訳ない気持ちになりますが、彼女のランジェリーを脱がすお手伝いをしてすっぽんぽん
に……うっわ、大きくて形も良くて、とてもキレイなお○ぱい!これまた予想通りのボリューミーヒップ、土手には見るからに細く柔らかそうな
ヘアーがほんの少しだけ。色白ちょいムチバディ、後ほどゆっくりああああああ!突然彼女が襲い掛かるようにベ○ドに座る私めに抱きつき、
勃○ムスコをニギニギ!ああああらめええええ!

5 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:13:00.75 .net
「ダメ?ホントにダメ?」
とってもせつなそうなウルウル目で求めてくるみきさん。いや、でも、その……あの……
「ねえ……しよ……」
まじか!こんな美人さんがハアハアしてる!発情している!いますぐしたいと求めている!
「じゃあ……じゃあ……触るだけならいい?(上目遣いウルウル)」
すでに握られてますが。では触るだけなら……後ほどしっかり洗ってくださいまし。
「ああ……嬉しい……」
まさに「恍惚」な笑みを浮かべ、私めなんぞのムスコを握り、ゆっくり上下に。
「ああ……熱い……固い……ねえ……ちょっとだけ舐め……」
あああああごめんなさい!お風呂にいいいいいい!
「はい……」
おあずけを食らったM女さんのような切なそうな表情の彼女と一緒にお風呂場に。「こんなに求められてるのに断るバカいるかよ!」と
思いつつも、なんとかギリギリ理性を保つことが出来ました。
「こちらへ……」
Iスに誘導され腰を降ろし、まずはお互い入念にうがい手洗いを終えます……と!ここからの彼女の動きが凄かった!
「んんんんん!」
唇を重ねた、なんて生やさしいものではない、完全に口吸いです!しっとりねっとり……じゃない、貪るように私めの舌を吸い、舐め、
絡め……
「んふぅ……」
唇が離れると……目がトロントロン!でもって!素早くボディソープの容器を数プッシュ!これまた素早くでもしっかりムスコと股間周りを
洗い、その泡をシャワーで洗い流した瞬間ムスコをパクリ!
「ん……ああ……んっふう……」
ええええええ!ななななんすかその!舐めたくてしょうがなかった感!
「ん……んんっ……んっ」
ものすごく飢えた人が久しぶりに食べ物にありつけた、くらいの!「相手を気持ち良くさせるため」じゃない「自分が食べたかったから」が全面に出まくりのフ○ラ!やばいっす!みきさん完全に発情してます!誰だ!「美人だけどプレイはあっさりパターンもある」とか言ってた奴は!私めだ!申し訳ございません!
「んっ」
私めの前に座っていた彼女がスルリと消えました!そう!潜りIスです!
「んふう……」
あああああ真下からサオを!タマを!蟻の門渡りをぺろぺろされてりゅうううううう!
「んふふ♪」
いったん私めの背後に抜けて、またまた潜りIス!っひゃああああああああ!めっちゃア○ル舐められてりゅうううううううう!やっばい
腰ガクガクっす!
ふたたび正面に戻っりムスコを咥えていたみきさんですが、
「ああ……だめ。もうダメ」
散々お預けされてガマンの限界、といった表情の彼女がクルリと背中を向け、四つん這いに。ガチンガチンのムスコに自身のボリューミー
ヒップを押し付けるや……ニュルリ!ズブズブズブ……
「あああっ!!!!」
はああああああああああ未装着ムスコが彼女のNカに飲み込まれていくうううううう!
「ああああ……」
最初はムスコの具合を確かめるかのようにゆっくり、徐々に
「ああ……すっごい……これすっごい……あああああああ!」
これまた「相手をイカせる」ではない、自身が快感を貪るかのような激しい腰の押し付け……プツン……今までなんとかかんとか保っていた
私めの理性もブチ切れました。みきさんの白ムチヒップを鷲掴みにし、腰をグイグイグイグイ!!!!
「あっ!あっ!あっ!あっ!あ゙あああああ!も゙っとお゙おおおおおおお」
うおおおおおおおおパンパンヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!!!
「あ゙あああああああああああ!っはあああああああああ!」
グイグイグイグイヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!!!あああああああ!出る!出すぞおおおおおおお!
「きてええええええ!Nカに!いっぱいああああああああああああ!」
ドクンドクンドクンドクン!!!!…ああっ!ああっ!ああっ!すげえ!すっげえええええ!…私め……本日一度目の昇天と相成りました……

6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:14:18.80 .net
「ダメ?ホントにダメ?」
とってもせつなそうなウルウル目で求めてくるみきさん。いや、でも、その……あの……
「ねえ……しよ……」
まじか!こんな美人さんがハアハアしてる!発情している!いますぐしたいと求めている!
「じゃあ……じゃあ……触るだけならいい?(上目遣いウルウル)」
すでに握られてますが。では触るだけなら……後ほどしっかり洗ってくださいまし。
「ああ……嬉しい……」
まさに「恍惚」な笑みを浮かべ、私めなんぞのムスコを握り、ゆっくり上下に。
「ああ……熱い……固い……ねえ……ちょっとだけ舐め……」
あああああごめんなさい!お風呂にいいいいいい!
「はい……」
おあずけを食らったM女さんのような切なそうな表情の彼女と一緒にお風呂場に。「こんなに求められてるのに断るバカいるかよ!」と
思いつつも、なんとかギリギリ理性を保つことが出来ました。
「こちらへ……」
Iスに誘導され腰を降ろし、まずはお互い入念にうがい手洗いを終えます……と!ここからの彼女の動きが凄かった!
「んんんんん!」
唇を重ねた、なんて生やさしいものではない、完全に口吸いです!しっとりねっとり……じゃない、貪るように私めの舌を吸い、舐め、
絡め……
「んふぅ……」
唇が離れると……目がトロントロン!でもって!素早くボディソープの容器を数プッシュ!これまた素早くでもしっかりムスコと股間周りを
洗い、その泡をシャワーで洗い流した瞬間ムスコをパクリ!
「ん……ああ……んっふう……」
ええええええ!ななななんすかその!舐めたくてしょうがなかった感!
「ん……んんっ……んっ」
ものすごく飢えた人が久しぶりに食べ物にありつけた、くらいの!「相手を気持ち良くさせるため」じゃない「自分が食べたかったから」が全面に出まくりのフ○ラ!やばいっす!みきさん完全に発情してます!誰だ!「美人だけどプレイはあっさりパターンもある」とか言ってた奴は!私めだ!申し訳ございません!
「んっ」
私めの前に座っていた彼女がスルリと消えました!そう!潜りIスです!
「んふう……」
あああああ真下からサオを!タマを!蟻の門渡りをぺろぺろされてりゅうううううう!
「んふふ♪」
いったん私めの背後に抜けて、またまた潜りIス!っひゃああああああああ!めっちゃア○ル舐められてりゅうううううううう!やっばい
腰ガクガクっす!
ふたたび正面に戻っりムスコを咥えていたみきさんですが、
「ああ……だめ。もうダメ」
散々お預けされてガマンの限界、といった表情の彼女がクルリと背中を向け、四つん這いに。ガチンガチンのムスコに自身の
ボリューミーヒップを押し付けるや……ニュルリ!ズブズブズブ……
「あああっ!!!!」
はああああああああああ未装着ムスコが彼女のNカに飲み込まれていくうううううう!
「ああああ……」
最初はムスコの具合を確かめるかのようにゆっくり、徐々に
「ああ……すっごい……これすっごい……あああああああ!」
これまた「相手をイカせる」ではない、自身が快感を貪るかのような激しい腰の押し付け……プツン……今までなんとかかんとか保っていた
私めの理性もブチ切れました。みきさんの白ムチヒップを鷲掴みにし、腰をグイグイグイグイ!!!!
「あっ!あっ!あっ!あっ!あ゙あああああ!も゙っとお゙おおおおおおお」
うおおおおおおおおパンパンヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!!!
「あ゙あああああああああああ!っはあああああああああ!」
グイグイグイグイヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!!!あああああああ!出る!出すぞおおおおおおお!
「きてええええええ!Nカに!いっぱいああああああああああああ!」
ドクンドクンドクンドクン!!!!…ああっ!ああっ!ああっ!すげえ!すっげえええええ!…私め……本日一度目の昇天と相成りました……

7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:15:14.43 .net
ちょっと……ちょっと……なんすかこの方……とんでもない性獣じゃないですか……そんな彼女につられて私めも理性吹っ飛びました……
「ああ……見てえ……」
彼女がゆっくり腰を引くとムスコが抜け落ち、直後に恥ずかしいくらいの白濁液がアソコからドロリ……うわあ……ゾクゾクゾク……。そんなエロシーンを見せつけた後、クルリとこちらを向き、ついさっきまで彼女のNカに○っていたムスコをパクリ。
「んんん……」
先ほどまでの喰らうようなフ○ラとは違い、優しい労りフ○ラ……それをしてくれている時の彼女のとても幸せそうな顔……いろいろたまらんです。
「先にお風呂にどうそ〜」
先ほどの淫獣モードはどこへやら、ふんわりモードな彼女がお風呂に誘導。続いて彼女も入ってくるや、すぐに私めに抱きつき、
「ん……」
大きなオパイを密着させてのラブ感満載DKが……ずーっと続きます。こちらもサービスというよりは「好きな相手としたいから」的な雰囲気満載でございまして……。
「あ!」
彼女の美巨乳に挟まる形になっていたムスコがピクリと反応。それを察した彼女が腰を持ち上げて、
「ん……んん……」
小さくなっているムスコを愛おしそうにペロペロ……その光景を見ていると、ムスコが徐々に大きく……。
「ああ……」
お口の中でムスコが大きくなって行くほどに、嬉しそうな吐息を漏らすみきさんでしたが、80%……90%と大きくなっていくにつれて、彼女のうっとり吐息がハアハア吐息に。
「んっ……んんっ……っはあ……ああ……」
あああなんか彼女がまた発情して来ている?「潜○鏡」と言うよりは「浴槽内で男のアレを貪っている」みたいなあああああ
「ん……ああ……うふふ(ニヤニヤ)」
彼女の口が離れると、そこには完全に復活したムスコが。
「ああ……」
いてもたってもいられない、みたいな表情で、浴槽内で私めに跨るような体勢になるや、水中で自身のアソコにムスコをあてがい、そのまま一気にニュルリ!ああああああああ
「あああああああ!」
この方の発情スイッチが分かった気がします。ズバリ『勃○したムスコ』です。それを見ると一気に発情し、触りまくりの舐めまくり。それだけではガマン出来なくなり、挿○しないと気が済まなくなる。みたいな感じです。すごい!どスケベさんっぷりしゅげえ! 『発情した痴女が……』みたいなAVを観たら女優さんが全然ノってなくて興奮出来なかった……なんて事があるじゃないですか?そういった女優さんは彼女を見ならえ!ってくらいの発情っぷり!
「あっ!んっ!ああ!ああああ!」
ニュル!ズズッ!!グニュッ!!
「ああすごい……このお○ん○んホントに気持ちいい……ずっと○れていたい……」
発情うっとりトロトロアヘ顔で私めの口を吸い、腰を押し付け続けるみきさん。ああ……やっば……これ……という私めの表情を察したのか、
「ああ……続き……Mットでします?」
ははいお願いします。
ムスコをニュルリと抜き、立ち上がってお風呂から出ようとした彼女でしたが、
「……」
数秒止まって何か考えているかと思いきや、お風呂の壁に手をついて、ボリューミーヒップを突き出し、
「だめ!やっぱりガマン出来ない!ここでして!」
ななななななななな!なんてスケベさんなんですか…………ブツン……ふたたび私めの理性がぶっ飛びました。ふおおおおお!立ちバ○クの体勢になり、ムスコを彼女のNカにズブリ!
「ああああああ!」
……おお……うおおおおおおおおおおパンパンヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!!!
「あ゙あああああああ!も゙っとしてえ゙えええええ!」
グチョグチュヌチュグチョパンパンヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!!!
「もっと!もっと!ああああああああああああ!」
やばいやばいやばいやばい!出る!出る!出すぞおおおおお!
「ああああああ!いっぱいあ゙あ゙あ゙あ゙ああああああああ!」
ドクンドクンドクンドクン!!!!おおおおおまじか…………私め……本日二度目の昇天と相成りました……

8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:17:49.74 .net
ハアハアゼエゼエ……ニュルリとムスコを引き抜くや、白濁液がドロリ。彼女が振り向くやしゃがみ込み、仁王立ちお清めフ○ラ。ああああ……この方……
「はあはあ……気持ちよかったです……すぐにMットの準備しますね」
いや少し休まれた方がいいのでは?と心配になるくらいフラフラしつつも準備に取り掛かるみきさんとお話。なんでも親御さんのお仕事の都合で、子供の頃から日本各地や海外を転々として育ったとの事で、本人は謙遜しておりますが、かなりのインテリさんである事が伺い知れます。
「アメリカにいた時に知り合った日本人男性から吉原の存在を教えて貰ったんです。調べてみたらとても歴史がある街で、すごく魅力的に感じたんです。もう居ても立っても居られなくなって日本に戻りました」
へ?吉原で働くために帰国?
「『銀座のホステス』とか『祇園の舞妓』みたいな感じで私は『吉原の女』に憧れたんです。思い立ったらすぐに動いちゃうタイプなので(笑)」
そこから吉原デビューし、その後A○にも出演。
「セクシーに魅せるための勉強もありましたし、いろんな性癖のプレイを体験してみたいという興味も。ソープに来る人もそれぞれいろんな性癖があるじゃないですか?それを理解したかったんです」
一旦業界から離れていたものの、ふたたび吉原に戻った彼女、
「この業界が嫌になる辞め方じゃなかったし、未練もあったし……何年か離れていたけど戻って来ちゃいました(笑)」
私めは初めましてですが、戻って来てくれて良かったっす!
「うふふ、ありがとうございます。準備出来ましたので気を付けて……」
慎重に移動し、床暖状態のあったかMットに仰向けに寝ると、背中にロー○ョンを塗られ……
「ん……」
ふわふわお○ぱいを密着させ、ゆっくりな動きでニュルニュル……。
「ん……んん……ああ……」
基本的な動きに加え、私めの反応で「ここが気持ちイイんだな」なポイントを入念に。
「ああ……んんん……」
背中、側面、腰、お尻……吸い舐めしつつニュルニュルニュル……。身にしみ付いているであろうプロフェッショナルのMットムーブは出来て当たり前と言わんばかりの安定感。それ以上に「気持ち良くなって欲しい」という気持ちが伝わって来ます。
「ゆっくり仰向けに……」
アシスト付きでクルリと仰向けになってからも愛情Mットは続きます。常にムスコをニギニギし、隙あらばキス、嬉しそうな表情で献身的にニュルニュルしてくれる彼女……おそらく「もしかしてオレの事好きなんじゃないの?」と勘違いしちゃう人多数だと思います。もちろん私めもそう思っちゃいました(←チョロい)
「……元気になってきましたね。うふふ(ニコニコ)」
……おお……ホントだ……「勃たせなきゃ」的な事を1ミリも思っていなかったのに、ムスコは三度目の復活を遂げようとしてます。いつもなら驚いてますが、彼女のおもてなしを受けていると、不思議と「そりゃ何度も勃つよね」って思えちゃいます。
「ああ……」
私めの脚の間に潜り込んだ彼女がムスコをパクリ。
「ん……ああ……んふぅ……んふふ……ああ……」
ムスコが大きくなっていくほどに、彼女の発情スイッチが入っていくのがわかります。存在が媚薬のような彼女につられ、私めもムラムラして来ました……
「うふふ(ニヤニヤ)」
騎○位の体勢になった彼女、当然のようにムスコをアソコにあてがい……ニュルリ。
「あああっ!」
ムスコをすべて飲み込んだとこで彼女の腰が停止。
「んん……」
繋がったまま腰を動かすことなく、お互いを抱きしめ合い、ひたすら長いDK……
「ああ……」
唇が離れ、彼女がゆっくり上体を起こします。ロー○ョンでヌルテカに濡れ光るむっちりバディ……腰を動かすたびにたゆんたゆんと揺れるお○ぱい……その艶めかしさ、クラクラしてしまいます……
「ん……んん……」
あれ?あれあれ?みきさん……先ほどまでの淫獣モードじゃないぞ……「イくとかイカないとか関係なく気持ち良く、心地よくなって欲しい……」みたいな優しさ労り全開のラブ騎○位。
「ん……ああ……いい……すごくいい……はああ……」
激しく来るかと身構えていたら、まさかの真逆。熱帯魚ならプカリと浮かぶくらいの温度差(ギャップ)で私めのハートはドキドキが止まりません!やばばばばコレはコレですごく興奮する!手を伸ばし、彼女のオパイをモミモミ……
「ああ、もっと触って……」
下から腰をグイグイグイグイ
「ああ……だめ、また、おかしくなっちゃうから……」
おかしくなってくだせいむふふふふグイグイグイグイ
「ああ……ああ……ああああああ!」

9 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:19:47.36 .net
バチン!彼女のスイッチが入っちゃった音がしました。気のせいではありません完全にスイッチ入りました。なぜなら目つきが完全に違うああああああああ!
「んふ……(ニヤニヤ)……んふふ(ニヤニヤ)……ああ……ああ……」
みきさんの腰に力が入り、上からグイグイ!私めも負けじと下からグイグイ!
「あっ!あっ!あっ!あっ!あ゙っ!あ゙あ゙ああああ!」
彼女のアエギ声に濁点が入ってきたと同時に私めも込み上がって来ました。あ……出そう……またイキそう。あああ出る出る出る出る出る
「っあ゙ああああああああああ!」
ドクンドクンドクンドクン!!!! 私め……本日三度目の昇天と相成りました……

「『きれいサッパリこの業界を去るのが美徳』みたいな声もありますけど、私は自分が納得いくまで働いて、その後は講習員になりたいんです。で、いつかそれも無理になったらソープの清掃のオバチャンになりたいです(笑)」
というお話を聞いている私め、実はもうお風呂から上がり、小休止した後にベ○ドにうつ伏せになってマッサージを受けております。と言うのもですね、お風呂から上がって時間を確認したら、なんとですよ?まだ1時間しか経ってなかったんですよ!!! イヤほんとにこれまじでウソじゃないから!盛ってないから!あんだけの濃ゆいプレイを堪能してですよ?三度も昇天してですよ?120分のまだ半分なんすよ!すっげえ。みきさんすっげえ。
でもって「たくさん疲れさせちゃったのでよろしかったら……」という流れになった訳です。このマッサージが軽いものかと思いきや、まずは背中〜腰〜脚を撫でながら骨格や筋肉を確認するように。マッサージに適しているというこだわりのボディクリームを使用し、手だけじゃなく肘まで腕全体を使って揉み解しまくった後に、脚を持ち上げ曲げてグイグイ。手を持ち上げ曲げてグイグイ……え?この手つきはプロ級、いや、完全にプロの施術ですよ???
「痛くないですか?」
ひもひいいれふぅ〜(うっとり)。なんでも彼女、アメリカに住んでいたころにカイロプラクティックとエステのライセンスを取得したそうな。これはこれで別途料金を払いたくなるくらいです!
「常連様の中には『今日は疲れてるからマッサージを受けに来た』って方もいらっしゃるんです(笑)」
わはは!でもその気持ちは分かる気がします。
「技術を認められるのはとても嬉しいんですけど、『オンナとしては求められてないの?』ってちょっと寂しくもなります。うふふ(笑)」
その後も本格癒しタイムを存分にまったりと堪能。
「今度は仰向けで……」
言われるままに仰向けに……んんんん!
「んんん……」
マッサージの続きかと思いきや、いきなり唇を奪われました!
「はああ……」
え!いつの間にかハアハアお姉さまになってる!
「ん……ん……」
お互いを抱きしめ、触り合いながら長いDK。これまで何度も襲われてきたので、今度は彼女を責めたい気持ちがムラムラと…。きっとこの方は脳で感じるタイプだなと思った私め、獣のように豊満な肉体にむしゃぶりつきたい気持ちを抑え、仰向けに寝かせた彼女の右手を手に取り、指先からキス。
「え!?」
見せつけるように指の股に舌をねじ込みペロペロ……
「あ……」
指、手のひら、手首と舌を這わせ、時おり甘噛み。
「ああっ」
痛いすか?
「ううん、とってもいやらしい……もっと噛んでぇ……(ウルウル)」
その後、敏感なチ○ビとアソコを避けるようにフェザータッチサワサワ……
「っはああ……」
うつ伏せに寝ていただき、うなじ、肩、背筋、腰、お尻フェザータッチサワサワの後に全身リップ&甘噛みハムハム……
「っああ!あああ!(ピクピクピク)」
真っ白な肌がほのかにピンク色に染まっていきます。ふたたび仰向けになっていただき、待望のお○ぱいタイムです。やわらか巨乳さんを外側から優しくモミモミ……舌先で乳輪をなぞった後におチ○ビ様をペロリン。
「ああっ!」
私めの頭を抱きしめ、自身のオパイに押し付けるように。ふががががシヤワセの柔らかさ……ペロペロペロペロ……
「はああああ……」
続いて彼女の下腹部へ。密度薄めふわふわのヘアーの先にある美アソコ様を凝視……あ、しっとり濡れていらっしゃ……
「だめえ、恥ずかしい……」

10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/07(月) 22:20:07.50 .net
淫獣だった彼女が恥じらう姿、めっちゃ可愛いです。包皮の上からク○をペロペロ……
「あああああ!」
包皮の奥に舌先を伸ばし、ク○をペロペロ……
「はあああああ!すっごい……きっもち……いいい!」
じっくりク○ニさせていただいた後に添い寝し、またまた長いDK
「すっごい上手なのね……すてきぃ……」
私めに跨り、うっとり表情で唇を貪るみきさんの舌先がチ○ビへ。あああああ……
「ああ……んっ……」
ムスコを咥え、口内でゆっくりねっとり舌を絡み付けるみきさん。いつもだったら「さすがにもう体力的にムリかも」と思っちゃうのですが、今日の私めはオスの本能が目覚めっぱなしでヤる気マンマン! に加えて先ほどのマッサージで血流が良くなったのか、10月に入ってから日課にしているスクワットが功を奏したのか、そして彼女の情熱フ○ラが気持ち良すぎるというのもあり、ムスコがどんどん大きくなってきます。
「すごい、いつもこんなに元気なの?」
真逆です。いつもこんなに元気じゃないです。ってかソープ以外で使う機会がありません。
「ウソ!女性が放っておかないでしょ?」
いやそのありがとうございますお世辞とはわかってますが嬉しいです(←真に受けるタイプ)四度勃ったムスコを嬉しそうな表情で自分のアソコに導き、そのままニュルリ。ズブズブズブ……
「あああ……すごい……四度目なのにまだ硬いよ……」
本能が彼女を求めている…「何度もしろ」と言っている…じゃなきゃこんなに硬くならないっす。ゆっくり上体を起こし、対面座○で抱きしめ合い、唇を貪り合った後に正○位に。
「ああ……あああ……」
本日何度目?彼女の表情……私めを見つめる目に力が入って来ました。
「ねえ、もっと、もっと、もっとして、ねえ、ああ、いい、もっと」
グイッグイッグイッグイッ
「すごくいい、すっごくいい、ねえ、もっと、もっと、ああ、あああああ」
やっば…すっげえイイ女…さんざんヤりまくったけどまだヤり足りない。おそらく時間的にこれが最後だけどまだヤりたい。仕事とか関係なしに来たいそして何度も抱きたい。
「あ゙あ……ん゙ああああああああああ!!!」
お互いなりふり構わず、我を忘れ、激しく腰を押し付け合う。理性が飛びソープ嬢を忘れたひとりの発情女と、同じく理性が飛び風俗ライターを忘れたひとりの発情男の貪り合い。頭が狂いそうになるまぐわり合い。
「あ゙あ……あ゙ああ……」
ああ……脳がビリビリする。出る、出る、出る
「うん、全部出して、いっぱい出して」
ああああああ……いっ……く!
「あ゙あああ!ん゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!!!!」
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



「はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!」
はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!はあっ!二人とも荒い吐息が止まりません。ゆっくりムスコを引き抜くと……「この人にはたくさん出せ!」と身体が指令を出したのでしょう、四回目なのにすごい……ん?あ!え?あいたたた!腹筋崩壊!お腹がつりました!
「わ!大丈夫ですか?」
普通なら身体がキツくなったら動きを緩めるものですが、完全に欲望・快楽に支配され身体が悲鳴を上げるのも無視して彼女のカラダを貪ったから。それだけ夢中になったからという事なのでしょうあいたたた……
「ゆっくり仰向けに寝てください。痛いかもだけどぐっとお腹を突き出すように……そう……」
ああ……徐々に和らいできましたスミマセン……こんな所でも彼女のマッサージスキルに助けられ、なんとか復活。その後丁寧に身体を洗っていただき、お互い着衣。
「甘噛み……とても興奮しちゃいました。噛まれた瞬間、プラド美術館で見たゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』を思い出しました」
後で検索したらとんでもなく怖い絵でした。甘噛みをされて絵画で例える人初めてっす。
「もしかしたら私、食べられたい願望があるのかもしれませんね。うふふ……」
みきさん完全に官能脳っす。インテリジェンスが高いドスケベさんっす。あ、これを読んでる変態紳士はしないと思いますが、くれぐれもマジ噛みしたらアカンよ!
「今日は……とても楽しかったです……また……」
どこかちょっと寂しそうな表情のみきさんでしたが、最後のハグ&キスをして、お別れする時には明るい笑顔で見送ってくれました。いやはや、めちゃくちゃ魅力的な女性だったなあ……と後ろ髪を引かれまくりで吉原を後にしたのでありました。

11 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/08(火) 14:31:37.25 .net
定治さんが行く ムーランルージュ「紀里香」ちゃん編
嬉しい驚きの連続!「おもてなしの達人」でもあり「一流のエンターテイナー」そして「エロ魔法使い」のテクニックに酔いしれた感動の120分
いやはやいつの間にやら九月ですか。どうも二週間のご無沙汰でした定治です。なんやかんやあって今年ももう残り四か月を切りました。この半年くらい満足な風俗ライフを送れなかった……そんな貴方にお届けする最新プーソー情報。今回も張り切ってまいりましょう!
取材二日前に爪のお手入れ、当日家を出る前にシャワー。プーソースタイル事務所に寄って定治セットを取り出し、各種シートで顔・全身・ムスコをフキフキ。デンタルフロス、イソジン喉うがい、リステリンからの歯磨きからの追い打ちリステリンをキメてから、台東区循環バス『めぐりん』に乗り込みいざ吉原へ。本日お伺いするのは吉原の高級店『ムーランルージュ』さん。過去に何度もお世話になっております。吉原公園でレッドブルをグビリとやり、いざお店にチン入いたします。フロントでアルコールで手指消毒、検温を済ませていざ店内へ。先にお手洗いを拝借し、うがいと最終ムスコフキフキ。何度来ても緊張する重厚感あふれる待合室の端っこに座ると、顔馴染みのスタッフさんが。
「本日の取材は『紀里香』さんでお願いします。まだ入店したばかりですけど……かなり凄いですよ(ニヤニヤ)」
アルバムを拝見すると、見るからに可愛らしいおっとりしていそうなお嬢様ですが、どのあたりが凄いのかすげえ気になります。
「会ってのお楽しみです。んふふふふ(ニヤニヤ)」
お手洗いで最終ムスコフキフキを済ませ、戻るとご案内の声が。廊下を進み階段に差し掛かったところで、
「はじめまして〜(ニコニコ)」
白ドレス姿、先ほど確認したアルバム写真通りのふんわり感漂いまくりのお嬢様とご対面。
「お部屋は三階になりますぅ」
そっと私めの手を取り、そのまま自身のお尻へ!OH!!出会って数秒で合法痴漢!小さすぎず程よくボリュームある弾力抜群のおヒップ様をナデナデしつつ、お部屋に向かいます。

「はじめましてぇ。紀里香と申しますぅ〜」
ネットでも顔出ししていらっしゃいますが、中年おっさんが例えると……お顔はアイドル時代の高橋由美子&羽野晶紀的雰囲気。とてもおっとりで語尾が上がる喋り方は山口もえ的な……。外見も中身もかなり可愛らしいふんわりおっとりとした印象です。
「本日はよろしくお願いいたします。先に消毒とうがいのご協力をお願いしてもいいですかぁ?」
はいもちろん!ちなみにそれから即な流れでしょうか?
「はい♪」
なるほどありがとうございます。即な流れも魅力的なのですが、汗を流したいので先にシャワーで身体をキレイに流してもらってからでいいでしょうか?
「はい、もちろん大丈夫ですよ♪じゃあ先にIスでのプレイをしちゃいましょう(ニコニコ)」
「身体を流す」じゃなく「Iスでのプレイ」とおっしゃったという事は、単なるシャワーではないって事ですねきっと……とドキドキしつつ脱衣アシストをしてもらい、
「私のも♪」
彼女の背中に手を回し、ファスナーを下ろし、ワンピースドレスをスルリと脱がせると……でかっ!かなりご立派なオパイの谷間が目の前に!それでいてウエストは細く、お尻はプリンとした桃尻ちゃん。触れる前からもうスベスベだと分かる白い肌……なんちゅーかもう……エ○チなおカラダをしてらっしゃいますねえ!!!えろい……そしてキレイ……
「そんな事ないですよ〜(笑)」
ドレス同様白を基調とした高級ランジェリーをスルリと脱ぐと……うわあ……お○ぱいの形めっちゃキレイ!
「あはは、じゃあ行きましょう♪」
手を取られてお風呂場に。
「すぐに準備しちゃうので、先にお風呂入っちゃっててください♪」
ザザー!浴槽に入ると大量のお湯が溢れ出ます。
「入浴剤入れてもいいですか?」
おなしゃす!
「どれが好きですか〜?」
お高そうな入浴剤が数種類。えーっと…レモングラス?コレで!
「あーこれパクチーみたいな香りがすごく強いんですけど大丈夫ですか?(笑)」
え!じゃあ別ので!
「あははは!ちなみに嗅いでみます?」
うわ!ホントにパクチー!
「あはははは(笑)」
なんて楽しいやり取りをしながら結局柑橘系の入浴剤を入れてもらいのんびり入浴。
「準備出来ました〜♪」
風呂から上がりIスに腰を降ろすと、目の前の洗面器には山のように盛り上がっている大量の泡が。それを手ですくい、私めの胸元に……おお、すげえもっちり泡!
「じゃあお手手も……」
と泡を手渡ししていただき、入念に手洗い。の後にうがいを済ませますと、もう一度もっちり泡を手渡してくれた紀里香ちゃん。

12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/08(火) 14:32:55.70 .net
「私の胸も洗ってください♪」
失礼します……おおお弾力&ボリュームすごい!!!
「ん……気持ちいい……」
とゆっくり私めに抱きつき、胸を押し当てながら、
「ん……」
唇を重ね、ゆっくり舌を絡め合わせていると、同時に彼女のの手が私めの全身を撫で回し、全身がもっちり泡まみれに。
「んんっ……」
オパイを押し付けながらゆーーーーっくり移動する密着泡洗体。泡の量がめっちゃ多く、読んで字のごとくの「泡踊り」です。上半身の前面、背面をオパイで洗ってもらい、ふたたび正面に回りお股に私めの腕を潜らせ、土手のみに少しだけ残しているヘアーを押し付けてのタワシ洗い。「これぞ王道ソープ」なムーブが完璧に出来る人だなあ。お○ぱいはもちろんですが、お尻もめっちゃキレイなんです!肌ツヤはもちろんの事、ただ柔らかいだけじゃない、ジムで鍛えているかのようなモチモチムチムチな弾力……
「特に鍛えたりはしていないんですけど、体幹はすごく良いみたいです(笑)」
私めの正面にしゃがんだ彼女が、ムスコを手に取り、
「んん……」
ああああ……彼女の舌がサオ、タマを舐め回し、亀○をパクリ!あああああぎもぢいい……(うっとり)からの、
「ん♪」
ムスコが一瞬で見えなくなりました!いや、正確には大きなオパイに挟まれました!
「んんんん……」
ああああロリ顔巨乳パ○ズリって反則……視覚的刺激やばしゅぎいいい……その後、私めの両足を小タオルで包んでマッサージ。そのタオルを残したまま、
「ん♪」
おおお! なんとうつ伏せの体勢でゆっくりヘッドスライディングするかのような潜りIス!えなにこれ初めて見た!
「んふふ♪」
膝を曲げて両足でムスコを挟んでの足○キ!ななにこれ!え?この体勢だと彼女からは私めの前面が見えてないよね?でも彼女の両足はしっかりムスコを挟みニュルニュル……紀里香ちゃんめっちゃ器用!
「んんん……」
Iスプレイをされている時って、どうしても座っている方(男性)が不安定になりますが、両足がタオルで包まれているのでぜんぜん滑らないんです。しっかり踏ん張りが効くんです。なるほど、この足タオルにはそういう理由があるのか。気持ちイイももちろんありますが、同じくらいの驚きと感心の連続です。彼女……可愛らしい顔してかなりのプロフェッショナルだ!(←今気付いたんかい)
「じゃあ身体流していきますね〜♪」
丁寧に全身の泡を流していただき、全身を拭いていただいた後にベ○ドに戻ります。

腰タオル姿でベ○ドに腰掛けた私めの正面に膝立ちになっている彼女と抱き合います。
「ん……」
ねっとりした情熱DK、その舌先が私めのチ○ビに絡みつき下腹部へ。腰タオルを解き剥がすかと思いきや、そのタオルの中に自身の頭を潜らせてああああ!タオルのその先で彼女の頭が動き、ムスコを舐められている刺激ががががが!なんすかこれ!何をされているのか見えていないのが逆にエロい!彼女……こういったエロ演出と言いますか、魅せ方がすごく上手です!
「んん……んふふ♪」
しゅるりとタオルが剥がされ、ムスコを咥えている紀里香ちゃんとご対面!なんすかね……同じ事をされてるのに二度嬉しいこの感覚ああああ……。そんな彼女がゆっくり立ち上がり、しなだれかかるように私めに抱きつき、耳元で
「私も……してぇ……」
ドキッ!これまでしてもらいっぱなしでしたので完全責め派なお嬢様かと思いきや……いいのですね?(生唾ゴクリ)ベ○ドに仰向けになった彼女のエロバディをまずはそっと撫でまわし、チ○ビの周辺を舌でなぞります……
「はあぁ……焦らさないでぇ……」
ウルウル目で私めの舌先を見つめる紀里香ちゃんの表情えっちいですなあ……チ○ビペロリ
「はあん!」
舌先でゆっくりチ○ビを舐めている私めの頭に手を回し、押し付けて来ますふおおおお大きなお○ぱいに顔が埋まるシヤワセ……
「ああ……もっと……」
私めの頭を自身のオパイにグイグイ押し付ける紀里香ちゃん。ここうですかベロンベロン
「ああっ!あああああ気持ちイイいいいい!」
彼女の乱れっぷり凄い!すっかり性の野獣と化しております!いつしか私めも遠慮が無くなり、無我夢中でチ○ビをしゃぶりますこうかこうなのかベロベロベロ!!
「ああああああっ!」
オパイにしゃぶりついたまま、片手を彼女の股間に伸ばします。少し残しているアンダーヘアーのふわふわした感触……その奥にあるアソコの周辺をサワサワ
「だめぇ……焦らしてるぅ……」
周辺サワサワ……
「触ってぇ…ク○……触ってぇ(ウルウル)」
可愛らしい声でオネダリされる嬉しさたるや……では、いざ……とク○に触れたその瞬間

13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/08(火) 14:33:48.83 .net
「あああっ!」
ブシャアアアア!! ふおおおおお!紀里香ちゃんのアソコから温かい液体が大量噴射し、私めの下腹部に直撃!しかも一度じゃありません!ク○を撫でていると何度も
「あああああ!」
ブシャアアアア!!
「んはああああああ!」
ブシャアアアア!! 連続大量○吹き!ままままじすかすげえ!液体を何度もかけられた私めのムスコは、今日一番のギンギン具合!こうなっちゃったら理性もへったくれもありません!急いで彼女の脚の間に潜り込み、ク○をペロペロペロペロ……
「ああああっ!!!」
ブシャアアアア!! 私めの口元に無味無臭の液体が大量に噴出!
「指も○れてえ!」
ゆっくり指を挿○、ゆっくり動かしながらク○をペロペロペロペロ
「っはあああああ!」
ブシャアアアア!! 何度噴出しても枯れる事の無い間欠泉の如く!あの!一瞬だけ理性を戻し皆様にアドバイスします!「いわゆるAVのような強引な○吹きプレイって風俗では嫌われる事が多いというのは知っている。でも体験してみたい」というそこの変態紳士は今すぐ電話予約!ここまで読めばお分かりのように、紀里香ちゃんはハードな指○れなんてしなくてもめっちゃ出ます吹きますド迫力です!それではまたプレイに戻ります!
「だめもうだめ、○れてぇ……」
正○位の体勢になり……えっと……このまま?
「うん、早くう……(腰クネ)」
と言われますと……少しイジワルさせてください欲がムラムラ……自分で信じられないくらいガチガチになっているムスコ……亀○部分を彼女のビショビショアソコに押し付け、ク○に擦り付けます。
「あああああ!」
ブシャアアアア!!ムスコに大量発射されるその様を見ていたらもうダメですムリです○れます亀○ヌプリ
「はああっ!奥まで○れてぇ……」
ズブズブズブ……
「ああああああ……」
やばい……グチョグチョなのにきつい……すんげえ締め付けです!ですが!イキそうだからガマンなんて言わないよ絶対!(どっちやねん)いつイっても上等とばかりに、ケダモノのように腰を押し付けますグイグイグイグイ!!
「あああああ奥まで届いてる!気持ちいいいいいいいもっとおおおおおお!」
もの凄い力で私めを抱きしめ下からも腰を押し付けて来ますこうかこうなのかグチョグチュヌチュグチョパンパンヌチョヌチョ!!
「あああああああああ」
ブシャアアアア!! しゅごい!ますます腰が激しくなりますグチュヌチュグチョパンパンヌチョヌチョ!!
「ん゙あああああああ!」
ブシャアアアア!! ああああやばいやばいやばいやばい!というタイミングで
「ああああバ○クでもして!」
おおおおわかりました!素早く四つん這いになり、丸見えのアソコにムスコをあてがいズブズブズブ……
「っはあああ!」
桃尻ちゃんを鷲掴みにしてパンパンヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパン!!
「あああああああああ」
ブシャアアアア!! すごいなにこれすっごいこの人あああ……私めが片ヒザを立てて……まるでハードコアなAVの男優さんのように荒々しく腰を打ち付けますパンパンヌチョヌチョグチョグチョパンパンパンパンああああああもうだめだああああああ!!!
「出して!Nカにああああああああああ!」
彼女がブシャアアアア!!と吹いたと同時にドクンドクンドクンドクン!!……私め……本日一度目の昇天と相成りました……

「っはあ!はあっ!はあっ!」
はあっ!はあっ!はあっ! 繋がったまま二人とも激しい息遣い。ムスコを抜かなきゃ……ティッシュは……
「ううん、そのまま抜いてみて……」
言われるままにニュルリと抜くと同時に、彼女のアソコから恥ずかしくなるくらい大量の白濁液がドロリと垂れ落ちます……うっわ、うっわ、うっわ、えっろ……いわゆるこのドロリシーンってあんまり「見せて」って言いにくいんですよね。でもそういった恥ずかしがり屋さんがお願いしなくても見せてくれる……これも彼女のサービス精神なのでしょうか、きっとそうですそうに違いありません。
「すぐに横になって休んで欲しいんですけど、ちょっとだけ待ってくださいね」
当然ながらベ○ドに敷かれたタオルはビショビショ状態。
「こんなに吹いちゃってごめんなさい。気持ち良くって……」
ななな!謝る事ないっすよ!ちょーコーフンしましたでござるよ!
「あはは、良かったです(ニッコリ)」

14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/08(火) 14:34:57.19 .net
素早くタオルを敷き直してもらい、一服休憩。弊社ルールであまり詳細には書けませんが、いわゆる「水分補給」まで、来てくれたお客様のためにと真心がこもった細やかな配慮。凄いなあ…と感心しゴロリと横になりますと、
「あの……お○ん○んが元気になる魔法があるんですけど、もしよろしかったら……」
なにそれ!すごく気になります!ぜひおなしゃす!
「はい(ニコニコ)」
私めの脚の間に座り、ベ○ド横にあったボトルのポンプを数回押し、液体を手に馴染ませたのちに……おおお、これはマッサージオイル?
「はい、セサミオイルなんです♪」
ヒザから脚の付け根まで、いわゆる大腿部の内側をいででで!
「痛い?」
痛いでもすっげえ気持ちイイでしゅあああああ!
「んふふ、流していきますよ〜」
ちょ!紀里香ちゃんの手つき!中途半端リフレのなんちゃってマッサじゃない!完璧にプロの手つき!これはこれでちゃんとお金を払いたくなる施術!!!
「このマッサージは○○さんに教わって……」
おお!私めも聞いた事がある有名な先生ですね!
「はい♪マッサージだけじゃなく、他の事も○○さん、○○さん、○○さんに教わって……」
すげえ、全員知ってます。その中には以前私めも体験取材でお世話になった現役プレイヤーで講師でもある「あの方」の名前も。めっちゃカリスマ講師さんばかりですすげえ……。そうこうしているうちに彼女の手はフクロに。ムスコ周辺の付け根部分や会陰部も入念にマッサージ。
「海綿体ってここ(サオ)からここ(会陰)まであるんです。そこをほぐして血流を良くすることによって……ほら♪」
え!うそ!なにこれ!わははは!さっき昇天したばかりのムスコが当たり前のように勃○しちゃってる!すっごい!まさに魔法!
「あはは(笑)」
彼女の魔法……実はもっといろんな事をやって貰ったのですが、それを詳しく書きたいのですがこのへんにしておきます。コレは絶対に自身のムスコで受けた方がいい!絶対に感動と驚きを感じられると思います!
「んふふ、元気になったところで……Mットはお好きですかぁ?」
はい!大好きです!
「じゃあお風呂に行きましょう♪」
彼女に導かれ、先にお風呂にザブン。
「私もちょっとだけ♪」
続いて入って来た彼女が抱きつき、大きなオパイを押し付けて可愛らしくキス。の後に、
「ん♪」
私めの腰をヒョイと持ち上げて
「ん〜♪」
いつもこのあたりではまだフニャフニャな事が多いのですが、先ほどの魔法で完全復活したムスコを潜○鏡あああ(うっとり)
「んっ♪」
大きなオパイを私めの下腹部に乗せるように……それでムスコを挟む……こここれは潜○パ○ズリ!
「んふふ〜♪」
潜○鏡はまだしも、潜○パ○ズリはムスコがある程度復活してないと味わえないシロモノ。これも楽しんで貰いたいからこその復活魔法だったのでしょうか。もしそうであるならば、すべてが繋がっている……この子しゅごい……
「すぐに用意するので待っててくださいね♪」
と、Mットの準備に取り掛かる紀里香ちゃん。丁寧かつ素早い動きであっという間に準備完了。以前、他のお店のベテランお姉さまが「いかに『お客様と離れている時間を短くするか』を意識して動いている」とおっしゃっていた事を思い出します。きっと紀里香ちゃんもそこらへんを意識さあれているのでしょうねえ。今日は感心する事だらけだなあと思いつつ、ゆっくり移動しMットにうつぶせ寝。
背中にロー○ョンを塗っていただき、
「いきますね〜♪」
!!! 肩から背中、腰までSの字(∞の字?)を描くように、ものすごくゆっくりな吸い舐め……この時点で私めのような若輩者でも「あ!この方、絶対に凄い人だ!」って分かります。
「ん……」
私めの片脚をツルツルの両ももで挟み、ゆーーーっくり上下運動。エロい意味でも癒されるという意味でもいろんな意味での「気持ちイイ」が詰まっているMット……この例えが良いのかわかりませんが、まるで超高級マッサージチェアに身を委ねているような動き……ヌルヌル不安定なMット上で、どうやったらこんなにゆっくり動けるんですか? ご本人もおっしゃってましたが、きっと体幹がすげえんでしょうな……と極上のMット施術で脳がトロトロになったところでんほおおおおおお!

15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/08(火) 14:35:38.05 .net
「ん〜〜♪」
はあああああ!容赦ないあにゃるなめえええええええビクンビクン
「んふふ〜♪」
ああああだめえええええビクンビクン
「敏感さんですね、んふふ♪」
と、両脚を私めの下腹部に潜らせ、
「右手で私の足首を掴んでみてください♪」
はい……こうですか?
「いきますね。えい♪」
ふわっ!一瞬で仰向けになった!えええええなに今の!
「あははは(笑)」
すげえすげえ……最近、せっかくプーソーに来ているのに「Mットはいいや」って人が増えているみたいですが、彼女のMットは「受けた方がいい」じゃなく「必ず受けろ!」です。先ほどいろんな方に教わっているとおっしゃっていましたが、ただいろんな講習を受けているだけでなく全部キチンと自分のモノにしている。エロいのはもちろん、そこに「凄い!」や「楽しい!」がある……これぞまさに大人のアミューズメントパークやあああああ!
仰向けになってからも、彼女の大きな胸が密着、手がムスコをふんわり包み、口はチ○ビに吸い付き……「エロと癒しが融合した脳が溶けちゃうMット」が続きます。ひとつひとつの動作がとても丁寧でゆっくりなので、体感的には何時間もやってもらっているような贅沢感。普通に遊びに来たお客様なら「この子でホントに良かった」と実感するでしょう。
「ん……」
69の体勢になり、お互いのアレをペロペロしていると……
「んっ♪」
ふおおお!コレなんて説明すればいいの?両手両脚を支えにムスコを咥えたままお尻を高く突き上げるような体勢に!フ○ラされてる様子、ヌルテカ爆乳、そしてアソコ、すべて丸見えっす!!!
「あはは(笑)」
すげえ事をサラリとやりつつ無邪気に笑う紀里香ちゃんが騎○位の体勢に。ふたたび未装着ムスコを自身のアソコにあてがい、
「あっ!」
ニュルリ!!ムスコが彼女のNカに……
「んっ……んっ……んんん……」
ああああ、Mット前の回復魔法で完全復活したムスコは、その後も潜○鏡やMットでひたすら弄られて勃ちっぱなしな興奮しっぱなしな訳ですから、挿○した瞬間に早くも黄色信号。あーこりゃやばい気持ちイイもうイキそう。でももうガマンとかしねえっす。彼女のおもてなしに身を任せます。
「あっ!あっ!あっ!あっ!」
動きながら最初は探るようにいろんな角度や速さで……私めの表情でベストな動きを特定するや、そこからはその動きをひたすらキープ……。あああそれですそれですこみ上げて来ます……あ……出ます……
「ああ……出して……Nカに……いっぱい……あああああああ!」
ドクンドクンドクンドクン!!私め……本日二度目の昇天と相成りました……



「……大丈夫ですか〜?」
ああ……気が遠くなってました……魂が出かかってました……
「あはは、戻ってきました?(笑)」
気付けば大タオルを掛けられ温かいお湯で……エステに来たかのようなマッサージを受けつつロー○ョンを落としていただき、Mットを片付けている間に私め最後の入浴。その後全身を拭いていただき、お互い服を着たそのタイミングでちょうど120分。完璧です。
「本日はありがとうございました。楽しかったです♪」
楽しかったのはこちらですホント感動する事だらけでした。最後にお別れのハグ&キスをしてお部屋を出て、笑顔で見送られつつお別れ。一挙手一投足に意味がある……「ソープ嬢として、どうやったら男が悦ぶか」を常に考え、詰め込み、行動しているプロフェッショナルな120分ってすげえなあ……と感動しつつ吉原を後にしたのでありました。

16 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/09(水) 09:40:26.52 ID:i5VGmNhQ.net
昔はゴミみたいな作品をわざわざ大金を出して買うしかなく、しかも金を出した分どころかそれ以上を得ようと徹底的に利用したものだ。
今では無料かただみたいな値段。そして序盤に少しでもつまらなければ終了。ここから面白い場面が来るかもしれなくても終了。

17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/09(水) 18:19:41.07 ID:kMWT2c8q.net
年の瀬の今日、いつもと変わらぬ夕暮れ。

18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/09(水) 19:55:36.98 ID:nb1Obx4W.net
見渡す限りいつもと変わらぬ景色に、どこからか聞こえてくるカラスの鳴き声。

19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/09(水) 20:03:53.84 ID:RsVnz7ng.net
カアカア

20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/09(水) 20:46:15.48 ID:nb1Obx4W.net
カラスの鳴き声はどことなく人を馬鹿にしている感がする。
会社のために自らの全てを犠牲にして忠誠を尽くしてきたこの人生、その全てを否定された気分だ。だがこれこそが核心を突いているかもしれないことにこの歳になってようやく気付いてきた。

21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/10(木) 10:21:03.38 ID:pl/l5Wmc.net
あれだけ会社に忠誠を尽くした結果、何があったというのだろう。

22 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/10(木) 19:08:56.18 ID:ibVQDcHo.net
探さなければ答えが見つからない問いなのか?

23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/10(木) 19:43:03.98 ID:ahNAVL0U.net
当たり前じゃないかと主張するのであった

24 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/10(木) 20:28:09.01 ID:ibVQDcHo.net
本当に大事な問の答えならば、考えるまでもなく即答できるはずだ

25 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/10(木) 22:04:57.72 ID:9il/W738.net
アイ アンサー

26 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/10(木) 22:33:22.22 ID:2vizLusR.net
昔は若い子の汚パンティーが好物でしたが、最近は50歳以上の熟女の汚パンティーにハマっています。
現在SNSで知り合った56歳のN子さんに定期的にパンティーを提供してもらっています。
N子さんとは身体の関係は我慢していつも会社帰りにホームセンターの屋上駐車場で待ち合わせ生脱ぎしてもらいN子さんの前で見せつけるように匂ったりして、テンションが上がればクンニしたりして楽しんでいますが、マンネリになると飽きてしまうので、今は我慢しそれ以上の関係を持たないようにしています。
2日前にN子さんにメールし、その日穿いてるパンティーを履き替えずにしてもらい、昨日いつものようにホームセンターの駐車場で待ち合わせました。

時間通りにN子さんが来て屋上の一番奥に停めこちらの車に乗り込むと、仕事帰りの事務服が妙に興奮しました。いつものようにその場でパンティーを脱いでもらい手渡され中身を確認すると、思った以上にクロッチの染みが濃く顔を近づけてなくてもいやらしい淫臭が立ち昇って来て我慢出来なくなり鼻を近づけると、この時期の暑さの中で股間で蒸れ擦れたせいなのかオシッコ臭をかき消すくらいの強烈なマンコ臭にクラクラしました。
汗の酸っぱい感じに混ざりスルメにチーズを混ぜたようなマンコ独特の匂いに息子もビンビンになり我慢出来ず舐めさせてと言うと「臭いけど大丈夫?」と言いながらもクンニさせてくれました。
あのクロッチの染みや匂いの根源でもあるN子さんの洗ってない汚マンコは更に強烈で開くとクリ周辺に恥垢もあり物凄い匂いを放ってました。

27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 02:03:50.49 ID:tyy21D92.net
話が違いすぎて白けた場になった

28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 06:20:30.86 ID:EWGksyQr.net
このような深刻な場でさえヘラヘラと下ネタを言い続ける輩。
公立中学校のバカどもを思い出す。あんな連中とは高校以降は全く違う道に進んだ。
あんな連中と同じ道に進まないために子供時代の全てを犠牲にして勉強をしてきた。
あんな連中と同じ道に転落しないために社会人生活の全てを犠牲にして仕事をしてきて、会社にしがみついてきた。

29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 10:20:26.14 ID:DpURzqbQ.net
このように人生の全ては、自身の犠牲であった。

30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 10:25:57.67 ID:DpURzqbQ.net
何を目的に、そんなに頑張ってきたのかと問われれば答えが思いつかない。
それでも一生懸命考えてみた。そして唯一思い付いた答え、すなわちこれかもしれないという目的が、馬鹿と関わらないということであった。

31 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 20:30:19.33 ID:/bgdCdB/.net
だからと言って、自分のモノサシに溺れるのもな

32 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 21:45:10.92 ID:X6hOtWV3.net
自分のモノサシなど存在しない。社会とは敷かれたレールを走るのみ。

33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 21:45:44.60 ID:kvpUKtl7.net
物語は始まってるのかい?
始まってるのならスルーしてくれ

もし始まってないのなら
登場人物とあらすじを決めて再スタートしたらどうだろう

34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/11(金) 22:23:55.62 ID:PnYKux5p.net
再スタートに禿同
そして、一人長くて3行以下のほうが分かり易いんじゃないの?
長文だらだらは読む気うせる。エロ過ぎも稚拙でバカバカしい

ウイットに富んだ気楽な文豪スレなら面白そうだ

35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 04:38:39.44 ID:p23EQ2Ce.net
そんなに暇人じゃないよ、ジャーニィー

36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 05:38:24.40 ID:LZRAIHKu.net
物語は始まっている。夕暮れに散歩をしていた。カラスの馬鹿にしたような鳴き声に人生を否定された心地になると共に、どこかそれに納得し始めて自らの人生を振り返る。

37 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 12:42:29.03 ID:leSsnoJq.net
熱き1日は始まっていて、ハチマキ姿で勝負の渦中なのだ

38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 13:58:22.76 ID:x8hzhhOe.net
とバガボンのパパは言った

39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 15:26:50.89 ID:wOZSeBs7.net
勝負なんてするだけ無駄だろ。どうせ馬鹿では勝てないんだから。

40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 18:41:38.62 ID:AmTu5Y9Z.net
頑張っている人に、無駄な努力だとか、どうせ失敗に終わるとか、やるだけ無駄だとか。
そんなことを言うのは間違いだと思っていたもんだ。

41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 19:52:59.95 ID:4KpDdK9e.net
上から目線で人生を切り開くんだと思い込んでいたのだった。しかし出る杭は打たれ続け結局負け組と落ちぶれた。そして「実る程こうべを垂れる稲穂かな」を学び始めたのだった。

42 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/12(土) 20:30:56.01 ID:rRk32AHT.net
とは言うものの世を見渡してみればそうでもないのである。
派手なブランド物で身を包み、高級車に乗り、良い女を連れている。これこそが成功者ではないか。
60歳以上板でもこの歳になって大金を稼いで、その金で若い女と付き合っている人々を多数見かける。

43 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 00:40:47.46 ID:nIpwnHlP.net
しかし、健康は蔑ろにして早死にするんじゃないのか

44 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 05:55:56.36 ID:Ntr8qgLJ.net
ならばこの歳になっても莫大な収入がある人はどうやって使い切ればいいのだ。

45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 07:09:15.65 ID:hiBH7+Ly.net
バガボンのパパは途方にくれたのだ。
そこに息子に顔が似た大川隆法が現れたのであーる

46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 07:37:21.76 ID:pZxKB0bC.net
また宗教勧誘だ。こうやって人前で金の話をするからこういうのがやってくるようになってしまう。
これまでに何度もこういう事があって、そのたびに人前で金の話はしないと決心したのにまたやってしまった。
でもこういうのは何者で何故こういう奴が来るか一瞬で分かれただけで成長できたと思って良いのかな。

47 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 15:26:17.01 ID:mM/KU0pb.net
宗教に関わり過ぎては、泣きっ面に蜂してるんだろ…😇

48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 18:17:03.31 ID:RxNX8Pl3.net
こんなところに宗教勧誘に来るとは。
60歳以上板に金を稼いでる奴がいる話をしてたから、こいつには金持ちの友達がいると勝手に勘違いしたのかもしれないけど。
友達にこんな奴がいるあんな奴がいると自慢しているような奴にとっては、そんな奴ですら友達ということにするのかもしれないけど。

49 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 22:16:05.69 ID:7zWlwML3.net
宗教勧誘者を友達にしたその男は、結局自分の莫大な金を狙っていることに気が付き
腹を立て連絡を絶ったのだった。金をどう使うかそれが今後の課題となった。

50 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/13(日) 22:17:45.05 ID:o2VXxWKx.net
家には宗教の人は来てくれない。
なんでだろう?
宗教の人にも見放されてしまったのだろうか?
それはどれで寂しくもある。

51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/14(月) 06:48:28.28 ID:6yTy9j/A.net
だが連絡を絶っても向こうからしつこくやって来るのが宗教勧誘である。

52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/14(月) 20:04:01.89 ID:GE9dN3E9.net
けたたましく電話が鳴った。勧誘だったらガチャ切りしてやろうと勢いよく受話器を上げた。
なんと若い女だ。電話の向こうでただ一言 「金を落とした」と。

53 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/14(月) 21:04:25.21 ID:lRyFG8Py.net
どうせ宗教勧誘さ。最初に宗教とは関係無い人のふりをして、仲良くなってから映画に誘われて観に行った映画が宗教映画で初めて宗教勧誘だと気付くこともある。

54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/15(火) 05:40:58.30 ID:xW1ElyYA.net
危ない橋は渡らないのさ

55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/15(火) 07:47:56.32 ID:BR2UNAOe.net
人生経験の無い奴は何が危ない橋だということすら分からないんだよな。もしかすれば全てが危ない橋に見えて全てを拒絶しているのかもしれないな。
うまそうな話にも真っ先に拒絶。拒絶したのが本当にうまい話だったとしても、この歳になってまで欲を持っている姿を見せる方が残念なわけで。

56 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 00:05:30.47 ID:PwipuAq/.net
人生経験の豊富な奴は、詐欺か違うかはピ〜ンとこなけりゃいけない。しかし
いまだに数百万も詐欺電話で騙されるのは、人生経験豊富な高齢者達だ。
人を信じる性格の良さが裏目に出てしまってるのは情けないことだ。

57 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 00:59:04.29 ID:pwNMU9ku.net
今日も誰かが騙される。人の良さにつけ込まれ
「息子の学費を援助していただけないでしょうか?」

58 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 11:32:53.91 ID:ZcJTtIbk.net
「援助しないでも無いが、何か見返りはあるのかな?」とKのママを舐め回す様に見るのであった

59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 13:04:42.83 ID:UytWXtnI.net
ママは舐め回されたことを想像し顔が赤くなった

60 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 17:32:11.41 ID:2qHI0J1h.net
未熟なんだから、俺が鍛えてやる

61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 23:35:05.93 ID:pwNMU9ku.net
(イキがっちゃって!チョロいわ…)

ママ「ここじゃ嫌よ。家が代々使っている帝国ホテルに美味しいフランス料理店があるの」

62 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/16(水) 23:49:38.16 ID:PwipuAq/.net
フランス料理店で何を鍛えろというんだ?
フランクフルトソーセージの食べ方ならドイツ料理だろ

63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/17(木) 02:43:34.97 ID:gvKMQ+6c.net
久しぶりに食べる彼女…口から激しく涎するという

64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/17(木) 04:52:29.25 ID:SERSHvIc.net
上級国民は高級ホテルのフランス料理やワインでそういうムードになって、そこからホテルの部屋に移動して何やらする流れなんじゃないの。

65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/17(木) 20:45:34.10 ID:GtXRjzQr.net
いやいや、お互い燃えて身をやく桜島♪なのさ

66 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/18(金) 10:26:08.88 ID:ptX+t0Na.net
燃えるまでの過程がこれでは。いきなり燃えるのではなく徐々に温度が上がり燃えるという形なのでは。

67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/18(金) 13:32:59.49 ID:lURbQx9k.net
(セオリー通りがお好みなのね…)

男はこの後、無限の焦らしプレイの闇に…

68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/18(金) 15:07:06.10 ID:bCGrT6sb.net
そこにKと眞子ともに現れた

69 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/18(金) 17:57:09.95 ID:RlLkOexh.net
まさか眞子は娘でkの妹でそれをおっさんがどうこうするという方向で進めるんじゃないだろうな。

70 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/18(金) 17:59:17.62 ID:RlLkOexh.net
息子の学費の援助なんて断って、一人に戻った方がいい。

71 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/18(金) 21:06:23.04 ID:7jPiMD1R.net
分かっていますが止められません

72 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/21(月) 07:33:48.70 ID:SKiBeCXV.net
学費援助のこの話しは無かったことにしてください。こちらも老後の不安もあり、蓄えておかなければならない身なのです。ご理解をお願いします。
おたくのお子様の教育上を考えても、母がこのようなおじさんと関わっているというのはよろしくないと思うので、関係を絶つという方向にいたしましょう。

73 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/23(水) 18:45:56.07 ID:eLmRpcGk.net
最後にもう一回。

74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/24(木) 08:18:28.52 ID:YIvv8KxT.net
2人の関係は泥々でエロエロさ

75 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/24(木) 20:11:13.43 ID:no0E8bvc.net
この歳になってまで、好きにしてもいいならばエロにしますか。

76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/25(金) 09:50:15.90 ID:YIljf3P1.net
だが息子は、いざというとき元気になってくれない

77 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/25(金) 18:45:59.19 ID:cQhSKc0I.net
役立たず

78 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/26(土) 10:48:57.62 ID:Cd3TH+21.net
引退の時期なんだろ

79 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/28(月) 15:17:12.92 ID:VeGUVP4Q.net
夜の営みだけでなく人生そのものを引退したいと思うようになってきた。

80 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/28(月) 18:01:38.62 ID:aXM7ORxH.net
そこにKのママが現れた

81 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/28(月) 20:26:52.42 ID:zIKFEPk3.net
今更現れてもすることなど何も無い。既に関係は絶っているし、再び関係を築く気など無い。

82 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/29(火) 21:55:58.95 ID:2Ws68KKA.net
一人でいるしかないんだ。

83 :名無しさん@お腹いっぱい。:2020/12/30(水) 23:10:21.07 ID:xwE/ScfW.net
夢にまで出てくる―
何て女だ―
私から何もかも奪い取れるモノが無くなると汚物を見るような目を私に向けた

別れて10年―佳代は

84 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/01(金) 19:19:27.07 ID:9iE4XUB7.net
お笑い芸人になって、行けず女で売っている

85 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/07(木) 17:16:44.03 ID:/AKdAo8N.net
最初は話題になったが、やがて忘れ去られていった
このスレのように…。

86 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/11(月) 00:18:00.74 ID:t9tBnu7V.net
そんなのは世の中の全ての常。

87 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/18(月) 12:39:53.23 ID:XCrFOUat.net
そして我々もそうなる。

88 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/18(月) 17:25:15.06 ID:7QCoP1ek.net
なんでそうなるの?

89 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/18(月) 17:52:43.82 ID:QjmIO16X.net
そりゃそうだ。我々の次の次の世代あたりになれば我々の事なんて知るはずはない。

90 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/19(火) 05:09:33.04 ID:7WJx8oRZ.net
死んで忘れ去られるということも人間という儚い生き物の美しさだ

91 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/19(火) 08:53:28.06 ID:OsWyyOmS.net
ならば死んでも忘れられない奴は美しくないのか。

92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/19(火) 19:43:03.61 ID:EfEG6B5N.net
死んでも忘れられない奴なんて歴史に残る偉人くらいだ。

93 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/24(日) 15:35:01.51 ID:subaO9fq.net
安倍は間違いなく歴史に残る。

94 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/26(火) 07:09:23.07 ID:Uuxjm+jq.net
麻生も

95 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/26(火) 17:19:51.11 ID:u449bH/n.net
総理ならば全員が歴史に残る

96 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/01/30(土) 15:35:25.78 ID:Qs+ktx+0.net
一国の代表である総理の生活が庶民と変わらないわけだが。

97 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/13(土) 02:37:35.88 ID:gZ59vdrU.net
夜に眠れなくなった

98 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/13(土) 05:07:54.18 ID:uUed7qMV.net
だったら 昼に眠れば良い

99 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/16(火) 18:00:20.04 ID:CIxvkezQ.net
昼に寝るではなく、寝てしまうのだ。

100 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/18(木) 10:00:46.75 ID:87pClgXZ.net
夜に起きてるから当然ではある

101 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/19(金) 21:12:15.63 ID:oesOQkhs.net
夜に起きるしかないのだ

102 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/19(金) 21:38:51.49 ID:MYzZM7lN.net
さて、ここはサンライズ出雲の車内

103 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/19(金) 22:55:50.00 ID:czC3ExGG.net
贅沢は今のうちにします

104 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/20(土) 15:46:40.54 ID:Ktf/aWGd.net
やりたい贅沢は風俗しかない。

105 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/21(日) 02:28:03.86 ID:Vcqd875o.net
今夜も眠れない

106 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/21(日) 05:33:35.82 ID:ueQuX0K1.net
「ガッポリ眠れ、低能野郎ども!」

107 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/23(火) 05:54:38.72 ID:o/iKNzuI.net
眠りかたが分からない

108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/23(火) 08:16:37.98 ID:k8CAYVh4.net
倒れくらい歩け、汗かいて汗かいて

109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/23(火) 08:45:57.50 ID:LoGws0jH.net
金にならなかったら汗なんてかかないという人間になったから。社会で生きてきた結果。

110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/26(金) 06:34:34.75 ID:TThrW36d.net
結局世の中は金なんだ

111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/26(金) 19:53:04.51 ID:cS5Qk51+.net
今頃わかったのか

112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/26(金) 21:29:35.89 ID:GXtClLxE.net
金さえあればなんでもできる、百円あるから三百万円にしてくんろ!

113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/27(土) 06:28:47.26 ID:w+jTzNiD.net
近頃の若者は何を言っているのだ
働く理由など金のために決まっているだろうが

114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/27(土) 19:39:16.69 ID:ifhBpVvS.net
働く目的は金だろ

115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/27(土) 20:39:19.47 ID:7fPwa6O8.net
金目的で何が悪い?
やりがい?そんな事言ったら搾取地獄見るから

116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/02/28(日) 06:50:33.83 ID:ILEfofG3.net
もはや世代が違うのだよ。ゆとり世代どころか既にさとり世代すらおっさんだ。
近頃の若者は「つくし世代」と言うんだってさ。

117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/01(月) 07:18:06.49 ID:QhtBH2YO.net
近頃の若者の考えることはよく分からん。給料があるから働くのだろうが。

118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/01(月) 19:12:52.16 ID:/xOHM4tj.net
何の仕事をやりたいかなんて考えもしなかった。何の仕事をするかは上司が決めること。

119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/01(月) 21:03:45.20 ID:5HzD9mU6.net
妙に自己評価が高い若者が多いが自分にどれだけの価値があると思ってるんだ?
思い上がりも甚だしい

120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/01(月) 23:27:10.29 ID:LrmOV9Bf.net
それは自己PRってやつだろ。下らない履歴書に加えて自分はできませんと面接で自己紹介してたら評価しないから。

121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/03(水) 10:59:14.19 ID:uHoEACow.net
営業、事務処理、目先の技術、経営には関心ありません。

122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/03(水) 11:11:52.88 ID:Sz3tqLJT.net
関心の無い奴を評価することはありませんね。

123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/05(金) 17:01:06.71 ID:iIZ5EA3E.net
ニートにでもなってろ

124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/06(土) 16:37:02.34 ID:euoxv/59.net
最近の若者はよくわからん
ニートが何十万人だろ

125 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 06:19:27.56 ID:4IMcfySw.net
別にニートでもいいだろ

126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 07:23:22.42 ID:vT6sfyoy.net
ニートと早期退職者を一緒にしないでください。2015年〜2019年春までに早期退職した人たちは、学歴や出世の状況を問わず、コロナ禍ではなし得ないような豪遊に次ぐ豪遊で人生の集大成期を謳歌できました。人生に悔いなしです。

それにひきかえ、いくら東大や早慶などの名門大学を卒業して課長クラス以上に出世し、人生大勝利組間違いなしと思いきや、再任用継続や現役引退時期先延ばしで、退職を目前に控えながらも、まさかまさかのウイルス大感染時代に遭遇してしまい、人生の集大成期を謳歌できないまま健康寿命を終えてしまう不運な人たちもいます。

何という運命でしょう。まさかまさかの大どんでん返しが起こりました。昨年11月に久々に集まった同期の飲み会においては、出身大学のランクが低く出世を逃して万年平社員で常に格下だと見下していた元同僚の口からは、家族で訪れたリオデジャネイロのオリンピック観戦や、妻と乗船した世界一周豪華客船クルーズの思い出話に花が咲きました。

それにひきかえ退職時期を誤った東大卒の課長は、到底実現することが不可能となった退職記念旅行の夢など語ることもできずに、基礎疾患の症状も見え隠れして、コロナ禍が収まるまで健康寿命を維持できるかどうかの瀬戸際となり、万年平社員の足元に及ぶことも不可能となりました。GoToトラベルキャンペーンをやっているのにもかかわらず、隣国に行くクルーズ船すらありません。生涯我慢を強いられることになるでしょう。

コロナ禍の日本には、退職というゴールを目前にし学歴や出世で勝ち組になったと思いきや、ボロボロの究極の負け組になった60代がいます。大どんでん返しに泡を吹いている東大早慶卒の課長・部長・重役たちが、コロナ禍の日本には大勢いることでしょう。マスク着用の生活はこれからも生涯続くことになるでしょう。二度と、マスクを外しての豪遊などできるはずがありません。
これが人生です。

127 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 10:36:11.53 ID:Fu9tZ0bs.net
来年にはマスクしなくてもよくなっているだろう。

128 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 13:05:11.79 ID:vT6sfyoy.net
マスクを外したいマスクを外したいと願いながらも夢叶わず、とうとう寝たきりになってしまいました。

129 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 18:47:10.67 ID:tTJgJnpM.net
夢は枯野で野糞する

130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 19:08:59.49 ID:pugJmAQA.net
勝手にするがいい
このスレの初期の頃は、よく訪問してたのに
いつの間にか小説ではなく個人的な考えを主張するスレになってしまった。
スレ主はどう思ってるのだろうか?

131 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/07(日) 21:57:44.41 ID:rns4xhDd.net
今は小説よりも新書が売れているからな。
社会情勢を批評するような文章の方が受けるんでしょう。

132 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/08(月) 10:58:39.95 ID:rC/C65VN.net
新書は全部が同じ表紙だからな。だから外見に惑わされずに本当に素晴らしい内容だけが売れる。

と言いたいところだが今の新書は通常の表紙に加えてその本独自の表紙の作品もある。

133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/08(月) 19:33:21.73 ID:RLH1ypii.net
今の本は表紙二枚に加えて本屋のオリジナルの表紙で三枚だ。

134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/09(火) 03:57:30.99 ID:KxxSct9t.net
166名無しさん@お腹いっぱい。2021/03/09(火) 01:17:16.50ID:QRS07p6i>>167
>>165 寝惚けたことを言ってるね。 この世に生姜さえ有れば私は天下無敵。
あすもジンジャーティーでビンビンじゃわい。

135 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/09(火) 06:58:10.20 ID:WmU+JIIX.net
小説なんて作り話だからな。いくら読解しようと社会では役に立たない。

136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/09(火) 06:58:11.24 ID:WmU+JIIX.net
小説なんて作り話だからな。いくら読解しようと社会では役に立たない。

137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/09(火) 15:50:32.78 ID:zLCdR4VT.net
大事なことなので二度逝ってみました

138 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/09(火) 16:18:52.47 ID:NsDBdCAV.net
ベストセラーとなっている小説はたくさんあるが、あんなもの歴史に残るわけがない。

139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/10(水) 10:32:59.24 ID:GVdPvUZL.net
それは新書でも同じだ。

140 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/11(木) 09:36:51.18 ID:bFFpP8Va.net
そもそも小説なんてのは作り話だからな。

141 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/11(木) 13:46:33.30 ID:XsGZ59wT.net
酷い夢を見るたびに、夢に「願望充足」などという解釈を施したフロイトは、つくづく罪作りだと思う。

142 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/11(木) 16:21:32.02 ID:U6acCY8v.net
あんなの心理学だから。心理学は文系だから。

143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/12(金) 06:27:12.72 ID:jLhJAqju.net
正しいのは理系だけ

144 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/12(金) 12:21:41.21 ID:p2kenyM9.net
この世で確かなのは数学だけだ

145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/12(金) 12:34:36.97 ID:Aox8LAsB.net
有限の公理で定義しきれない公理系があるとしたら、数学で扱えるだろうか?

146 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/12(金) 12:49:17.62 ID:gQb/PTqB.net
その度に新しい概念を生み出して拡張してきたのが数学の歴史だろう

147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/12(金) 18:16:32.51 ID:oj7eDkLW.net
概念を産み出す前にノイマンを産み出さなければどうにもならない。

148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/13(土) 00:05:02.51 ID:f4LFLClf.net
それから並列処理方式

149 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/13(土) 22:03:17.84 ID:6zXay+6w.net
意味が分からん

150 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/14(日) 07:11:56.18 ID:Ji89860m.net
ハイレベルな数学ができるのなんて大学進学社の中で国立しかも理学部くらい。

151 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/14(日) 16:49:46.04 ID:vtvzbXkI.net
難しすぎて分からん。大半は高校二年数学まで。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/14(日) 17:50:07.39 ID:/izCBE5K.net
僕は元々中学生の時に三島由紀夫が好きで、彼が影響を受けたものの一つとしてフランス文学に触れたのが始まりです。フランス文学の黄金時代、19世紀の小説と詩が特に好きでした。

153 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/17(水) 05:51:02.48 ID:3PT1lArv.net
サンテグジュペリだったら 分かるんだけどなぁ

154 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/23(火) 20:41:31.66 ID:Yp6uuL+V.net
大賀誠を追って不良達が巣食う悪の花園実業に転校した早乙女愛は、ツルゲーネフの「初恋」を読む謎の美少女 高原由紀に出会うのであった。

155 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/03/24(水) 09:50:11.12 ID:6WeoWPTJ.net
本当にヤバい奴は名の知れ渡っている不良高校にも行けなかったな。定時制高校とか通信制高校の勉強を教える塾みたいな所に行ってた。訓練校には中卒の人も募集しているコースがあった。
どうしても全日制高校に行きたいならば、長時間かけて郊外の私立に行くか全寮制の高校に行ってた。

地元に行ける高校が無いような不良が行ってた高校で、後にトップレベルの進学校になった所がある。
都会の最低不良高校の滑り止めで受けて長時間かけて通ってた高校が、今では公立トップ高校や東大合格者数上位私立高校の滑り止めで受けて長時間かけて通っているとか。

156 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/13(火) 22:17:49.01 ID:M47IXwsu.net
桜が満開だったのも、もはや一週間以上も前のこと。
公園には虫が表れ草木はいっそう瑞々しくなり、既に夏を迎える時期なのか。
季節はまだ春だが、もはや春らしさなどどこにも残っていない。

157 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/13(火) 22:25:05.28 ID:M47IXwsu.net
いつも思うことなのだが、時間が経つのが早いものだ。
つい最近に新年を迎えたような気がしていたのに、もうこんな季節なのか。
楽しければ時間が経つのが早いと言うが、まさにその通りだ。

158 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/13(火) 22:52:24.88 ID:U8Ypsr0H.net
記憶的距離を仮定し、実時間と比較してみたところ、60歳では20歳の約5倍速く時間が経過
しているようだ。

159 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/13(火) 23:14:30.97 ID:M47IXwsu.net
てことは風俗ならば若い人ほど同じ値段で得をするわけだ。
120分のプレイを20歳は120分と体感しても、60歳になればたったの24分なのだ。

160 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/13(火) 23:17:27.09 ID:U8Ypsr0H.net
おっきするまでにクソ時間かかるからな。

161 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/14(水) 07:24:56.91 ID:sE1bfxm+.net
厳しい冬を耐え、草木はようやく待ち続けた春の訪れとともに目覚め始めたのも最早かなり前のこと。
既に全ての生命は生き生きと活動。周囲を見渡せば全てが夏を受け入れる準備も終え、夏を待つのみのようだ。

162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/14(水) 07:33:20.65 ID:sE1bfxm+.net
つい最近まで深夜から早朝にかけて凍り付き、その冷たさで全ての生命をおびやかしていた小川。
その小川は今では清く流れ、上流から下流へと流れる水は汚れ一つ無く、ただただ美しい。
その美しさに引かれるごとく小川の周囲には草木が生い茂り、これらによって更に美しい景色が形作られる。

163 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/14(水) 20:22:12.27 ID:D6pEhQYr.net
美しさとは何ぞや?

164 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/17(土) 08:49:39.26 ID:q6k4Jfb6.net
美しいとは、、これは美しいと教わってもいないのに、その存在に惹かれるようなもののことではないか。

165 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/17(土) 10:36:52.43 ID:tXLsT7xT.net
「ばあさんや、もう飯はいらんぞ。」
と、泰三は呟くのであった。

166 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/17(土) 15:15:40.55 ID:g7fREHwO.net
うちの爺さんは飯はまだかと言う。
三十分前に食ったのに、朝から何も食ってないと言う。
食っても覚えてないなら、食わすだけ無駄だし、糖尿になられても困る。
茶碗と皿を取っておいて、ほらさっき食ったばかりだと納得させ、抜く。

167 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/18(日) 12:02:05.76 ID:TnGHPLBz.net
天涯孤独の俺は食事は決まった時間にスーパーで買うしかないから、忘れることなんてない。
夕食後に腹が減ってもまだ食べていないなんて思うことはない。再びスーパーに行き冷めた売れ残りで我慢するかコンビニに行く。

168 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/22(木) 22:40:43.67 ID:G+5FBId8.net
あのおじいちゃん、さっき来たばかり何に、また売れ残り弁当買っていく。
一日何回食べるのかしら。

169 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/24(土) 11:17:47.82 ID:8hznh60R.net
食べるかネットしかすることはない。
体を壊せば食べることすらできなくなるから、今のうちに食べておくしかない。

170 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/24(土) 11:31:42.03 ID:G2SEHSvU.net
その食べ過ぎが・・

171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/25(日) 17:56:07.86 ID:pZRILval.net
「うぅ…うぅ…」

172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/26(月) 18:48:04.10 ID:ojH1M9cO.net
なにやら呻き声がする
私は恐る恐る声がする方向に歩を進めた

173 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/27(火) 05:49:48.78 ID:AWdyGEJp.net
何とそこには、コンビニの女性店員と
おじいちゃんが重なっていた!

174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/28(水) 01:24:01.04 ID:Vex+YKj4.net
盛り上がってまいりました!

175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/04/28(水) 06:07:35.76 ID:fR9jSavc.net
「キャー!」
「なに見てるんじゃ!」

176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/05/24(月) 23:12:14.64 ID:+s/BJR6/.net
時間がたつのは速いものだ。

177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/05/26(水) 05:28:44.07 ID:QeD4ZIVH.net
モノが立つのは遅かったが。

178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/05/28(金) 06:17:26.73 ID:vn7jBk8v.net
使うことなど無いのだから遅くてもよい。

179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/08(火) 08:03:37.74 ID:I4M6ES71.net
欲望は果てしないものである。

180 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/19(土) 11:41:22.35 ID:j4tqd6Vt.net
ついにじいさんの心臓が悲鳴を上げ始めた。

181 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/19(土) 20:20:38.47 ID:EiWHr+GS.net
もう夏か。何もない半年だった。

182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/21(月) 13:30:11.57 ID:hpLVhVAE.net
はいお爺さん、防腐処置と人工心臓のネジの巻き直しですよ。

183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/22(火) 08:23:42.69 ID:DjhRM4yA.net
生きるのが面倒になってきた

184 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/22(火) 11:02:42.42 ID:cMFOTui0.net
死ぬのも面倒
腹が減ればなにか食いたくなる
金があるうちは生き続けるだろう

185 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/22(火) 16:11:33.13 ID:VcyMjTFq.net
金がありすぎて使いきれない

186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/27(日) 12:25:05.45 ID:KaLqHLnc.net
セックスしかやりたいことがない

187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/06/28(月) 01:56:18.88 ID:HxSAdqkR.net
今の倭猿が日本語にできない英単語が多すぎる
rule, image, speed, news, door, present, level, cancel, communication, double, class, pink, milk, parts, point, spot, support, table, shop, store, service, list, cost, risk, lunch, set, best, special, side, design, merit, manner, area, get, mark
まだまだ、まだある

188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/07/04(日) 15:11:46.35 ID:F67aitjs.net
まあいいやとフラフラ漫画喫茶へ

189 :名無しさん@お腹いっぱい。:2021/11/25(木) 10:38:05.29 ID:iU3w+ifV.net
rule(おきて), image(こんな感じ), speed(はええよ), news(ネタ), door(戸), present(土産), level(このくらい), cancel(やめとくわ), communication(ダチのダチ), double(大盛りつゆだく), class(組), pink(桃色), milk(乳), parts(駒), point(おまけ), spot(局部), support(お世話), table(ちゃぶ台), shop(たな), store(倉庫), service(自前), list(目録), cost(手間賃), risk(アブねえ), lunch(昼メシ), set(定食), best(一番), special(とっておき), side(端っこ), design(かっこ), merit(リンスのいらない), manner(マナカナ), area(この辺), get(ダンディ), mark(印籠)
こんな感じでええやろう?

190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/01/04(火) 11:37:26.06 ID:tvK+UkmS.net
最近の漫画喫茶は便利過ぎだ

191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/01/04(火) 11:53:03.32 ID:tvK+UkmS.net
もはや漫画を読むために漫画喫茶ではないのではないのか

192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/01/04(火) 21:01:31.60 ID:VdJEP9+C.net
もはや住居だ

193 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/05(土) 21:46:32.92 ID:C+yWWg4p.net
コーヒーをすすって窓の外を覗き込むと

194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/07(月) 17:57:45.55 ID:lCrBDsBP.net
男女が重なり合って揺れてるではないか

195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/07(月) 20:34:58.16 ID:US0t3Yle.net
あれは人間ではなく、こいのぼりという日本文化だ

196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/08(火) 12:52:59.60 ID:gg3pdV77.net
留学生のポールは知っていた
あれは日本語でアオカンと呼ばれる性行為であることを…
爺さんの話に「あれが鯉のぼりですか」とポールは呟いた

197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/09(水) 17:01:56.12 ID:lVyr2BfG.net
そうじゃ、今は鯉は二匹なのだが、あれに生まれた子供が加わって三匹になるのじゃ。

198 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/10(木) 13:00:33.66 ID:cbFyhoTd.net
「鯉のぼりの竿のてっぺんでひらひらしているのは何ですか?」
「水子じゃ」

199 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/10(木) 17:12:37.08 ID:DQ4xsaJb.net
あれはご先祖様じゃ、父上よりも上の立派な人物なのじゃ

200 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/11(金) 22:33:30.19 ID:ZxTyl9sS.net
「じゃあなんですか?津軽海峡は公海だから問題ないということですか?」お好み焼きをコテで裏返しながら、上目で高木は尋ねた。

201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/12(土) 17:50:22.36 ID:q/eNRV3o.net
日本がなめられていることが問題なのだ

202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/12(土) 18:46:56.49 ID:18V90NGQ.net
「でも、高木さんのあそこにはなめられるのが お 好き ですよね?」と言うと結衣は
ひざまずき高木のうまか棒をズボンの上からまさぐった。

203 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/12(土) 20:05:58.54 ID:q/eNRV3o.net
それうまい棒だから

204 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/13(日) 08:09:56.49 ID:pkOeDO4X.net
うまい棒が12円に値上がりだと

205 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/14(月) 21:03:11.79 ID:V/Ojenz5.net
値上げをするのではなく短くすればよかったのではないのか

206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/14(月) 23:04:05.95 ID:LZKvVVuQ.net
「それじゃぁステルス値上げですよ。」
コテを左右に持ち換えながら高木は言った。

207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/15(火) 07:39:27.71 ID:1pSK5F4i.net
そんなのは税率を上げればいいだけだから無問題だ

208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/15(火) 23:06:25.26 ID:LZuXSjyn.net
無問題で良かった…。私は安堵した。

209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/17(木) 10:30:28.11 ID:yM+HC3Sf.net
貧乏人は税率を上げられようと無問題だ。

210 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/18(金) 11:07:10.19 ID:D5B7a5mQ.net
だが消費税は貧乏人ほど上げられれば困る。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/19(土) 22:43:01.06 ID:znwlutvr.net
それから、物を買うことを躊躇い始めたのである。

212 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/20(日) 17:55:41.65 ID:MYVr70Oz.net
これから断捨離の年齢なのだからそれでいい

213 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/20(日) 21:40:25.65 ID:mJSPkgzC.net
甘栗を噛み締めながら、ぼんやり雪の空が見える窓を見た。

214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/21(月) 01:38:02.33 ID:VIY4lOZZ.net
先日、この掲示板にあるちっちさんへお約束ブログのコに会いに行った件

215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/02/21(月) 07:05:48.31 ID:s/UCXz4b.net
昨日よりも降っている雪は減少している。もう春なんだな。

216 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/02(水) 17:58:11.60 ID:l3/XL65B.net
2022年もあっという間に終わりそうだ

217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/08(火) 11:07:16.28 ID:Jy7yrg0K.net
もう春だ

218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/08(火) 21:19:50.84 ID:urA5v6i4.net
その後は梅雨だ。

219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 11:06:02.26 ID:xoKRu8Fn.net
夏が来るのもあっという間だ

220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 14:13:46.92 ID:08F0Vk7a.net
すっかり秋ね。妙に人恋しい秋の夕暮れだった。

221 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 15:51:12.29 ID:/LFqTr8A.net
冬が始まるよ。

222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 16:04:49.36 ID:pqXAGQAj.net
そして新年だ

223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 16:16:48.77 ID:TUFBPpSw.net
それにしても何て綺麗なお花畑だろう。
綺麗な川もある。何て名前の川だ?
「三途の・・・」

224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 16:17:50.47 ID:J/B4PVfq.net
川!!

225 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 16:22:58.01 ID:08F0Vk7a.net
海!と紘子は合言葉を絞り出すように言った。

226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 19:41:31.88 ID:26Yg3mMf.net
実はあれはザンスの川でした。あの川はオフランスにあるのでザンス

227 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/09(水) 22:04:09.59 ID:08F0Vk7a.net
シェ〜!おフランス帰りの射矢見は戯けてみせた。

228 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/25(金) 22:24:53.29 ID:9elauY2o.net
もう四月か。この年でしかも孤独な老人だから何も思うことは無い。人生を思い出せば四月は色々あったが全て終わったこと。孫がいれば違うかもしれんが。

229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/26(土) 10:22:40.08 ID:ZscD5eOa.net
あの川はいずれ俺には三途の川になるだろうなと思った。

230 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/26(土) 10:24:45.94 ID:ZscD5eOa.net
もう出ていた三途、、、気づかずに失礼

231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/29(火) 14:51:02.37 ID:UJdzxp4h.net
三途の川を渡るにも金が要る事を初めて知った。
死んでも金がいるんだな。ぼんやりと船の揺れを感じながら母は呟いた。

232 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/30(水) 23:24:55.08 ID:t9d6PNez.net
そんな費用ここの人にとってはタダみたいなものだ。
三途の川を渡れずに地獄に行く奴なんて不真面目だった貧乏人だけだ。

233 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/31(木) 01:16:39.03 ID:36RqGDi0.net
そう思っているうちに船は桟橋に着いた。

234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/31(木) 09:17:23.77 ID:s2TMWFpZ.net
カード払いで!と言ったら現金しか対応してないと言われた

235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/03/31(木) 11:39:03.25 ID:wbVcZnp7.net
「カネは持ってねぇよ。ツケにしておいてくれ」
そう言って立ち去ろうとする俺の背後で撃鉄を起こす音が聞こえた。
俺はできるだけゆっくりと後ろを振り返った。

236 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/01(金) 22:36:15.16 ID:aHm7r+cu.net
舟宿のあるじが不格好な形の拳銃を俺の方へまっすぐに向けていた。
「なぁ坊や。三途の川を渡るのもカネがかかるんだぜ。なんなら行って確かめてみるかい?」
あるじの顔は笑っていたが、声は真冬のオホーツク海よりも冷たかった。

237 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/02(土) 20:10:22.14 ID:vbxkXPUK.net
そんな不恰好な拳銃で何ができるというのだ。

238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/02(土) 23:45:52.62 ID:s3kGXYl1.net
「不細工な野郎でもきっちり仕事ができるやつはいる。
むしろそういうやつのほうが有能ってもんだ。
そんなことより坊や、顔色が良くないぜ。船酔いでもしたのか?」
「わかった。撃たないでくれ」
俺は大きく息を吐きながら肩をすくめた。
それを見たあるじの全身も微妙に弛緩する。そこに生じた一瞬のスキを俺は見逃さなかった。

239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/03(日) 22:25:57.74 ID:oJ30wkWm.net
今は入学式の時期。うらやましいな。特に大学生とか。

私は人生の卒業式と、あの世の入学式だ。

240 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/04(月) 07:37:34.33 ID:FE6+QnQT.net
そう思ってるだけで人生100年時代

241 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/04(月) 11:51:54.40 ID:yJ2uhVb+.net
100年も生きられるわけ無いだろうが。
生きていたとしても春の意味すら分からないほどの馬鹿になってるだろうな。

242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/08(金) 11:46:39.88 ID:kqQ+BJ3q.net
入学式うらやましいな、私なんて天涯孤独で子供の入学式も孫の入学式も無い。

243 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/10(日) 19:03:21 ID:qMvePQqV.net
生きてても良いことなど何も無い

244 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/10(日) 22:53:55 ID:z7pGVf5K.net
かと言ってしぬのもタダじゃない
なんとも世知辛いですねぇ オーッホッホッホッホ

245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/11(月) 00:33:17 ID:c6ZFXrOF.net
父兄会の冨永は扇子を広げてそう言った。

246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/15(金) 22:37:22.08 ID:Uw+TWvg6.net
いつも世捨て人か仙人のような物言いをする冨永だったが、
本当の彼は女たらしとして有名な俗物だった。
ここ半年で彼が籠絡した有閑夫人の数は父兄会の関係者だけでも1ダースを上回る。
そんな彼の次の獲物は最近この街に引っ越してきた輝夫という少年の母親だった。

247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/16(土) 17:50:59.38 ID:7i3RCf8x.net
母親は伊吹美奈子という敬虔なクリスチャンだった。
色恋沙汰には厳格な女であり、身持ちが固いということはわかっていたが、
冨永のような男にとってはハードルが数ミリ上がっただけのことであり、
そういう女を“転ばせる”のは造作もない事である。
そして“将を射んと欲すれば先ず馬を射よ”という言葉に従って、
彼はまず美奈子の息子の輝夫へ近づくことにした。

248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/17(日) 16:13:07.85 ID:3BM0WZWv.net
輝夫の通う学校周辺で待ち伏せる冨永。
だが簡単に声をかけたりすれば変質者として通報されてしまう。
目標の所属する集団の中でも弱きもの、すなわち校則に従わない不良などに接近し、じわじわと距離を詰めてゆくのが冨永の戦略なのであった

249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/17(日) 22:37:23 ID:iB/ialbQ.net
そこで冨永はまず『Z』という名前のスナックバーを訪れることにした。
『Z』は輝夫少年が通う小学校を卒業した不良中学生の溜まり場だが、
それ以外にも沸点の低い色々な輩が出入りをしているヒャッハーな場所である。
待ち伏せをやめ、いったん帰宅した冨永は不測の事態に備えて自宅の庭の砂を皮袋に詰め、
袋の口を固く縛って手製のブラックジャックを作った。
ついでにスタンガンもふところに忍ばせると、冨永は何食わぬ顔で『Z』へと向かう。
得物は多ければ多いほど良い。それが冨永の戦術なのだ。

250 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/18(月) 11:28:05.62 ID:4SNGX8Pn.net
だがここで警察官に呼び止められてしまった。
職務質問のようだ。手荷物検査もさせろと言ってきた。

251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/18(月) 15:13:39 ID:hYQlj4zm.net
まずいことになった。警官は冨永の提げているカバンの中身を確認するつもりなのだ。
いざとなればブラックジャックもスタンガンも本物ではなく大人のオモチャだと言い切って誤魔化そうと思ったが、
「じゃあ婦人警官を呼びますから、今ここで使ってみてください」などと言われたら万事休すだ。どうすればいい?
カバンを開けようとする警官に向かって愛想笑いを見せながら冨永は頭をフル回転させた。
(そうだ!)
窮すれば通ず、である。冨永の頭に名案が浮かんだ。

252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/18(月) 20:34:56.87 ID:XpgVcWNS.net
冨永はいきなり警察官のチンコを握った
「何をする!」警察官は叫ぶと
「チンコロ姐ちゃんの冨永一朗だよ〜。お笑いマンガ道場!」
と冨永は笑顔で言った

253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/18(月) 22:53:58.04 ID:emJtm+qH.net
だが警官はエラストマー樹脂を使用したファウルカップで股間を保護していたため、
冨永の金的など意に介さない。
そこで冨永は即座に“プランB”を実行することにした。
気色ばむ警官をなだめながら、声をひそめてカバンの中身がアダルトグッズであると告げたのである。
そして自分は所轄警察の署長とその奥方から仰せつかって、今この品物を夫妻の自宅に届けるところであり、
事が公になれば自分はもちろん、署長夫妻も困ったことになる。
自らのキャリアに汚点をつけるようなことになった詳しい経緯を知るべく、
署長は現場の担当者から念入りに事情を聴くこととなるだろう.....
冨永がそこまで話した時、警官の顔が見る見る青ざめていった。

254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/19(火) 12:27:33.92 ID:Gw+o9JEd.net
むしろ大人のオモチャで通せるんじゃね。SMで使うとか言い張れば。

255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/19(火) 20:50:04.89 ID:oQmdFXx5.net
冨永はほくそ笑んだ。
最悪の場合、自分がSMプレイで使うものだと言い張ればなんとかなるだろうと思っていたが
冨永のハッタリにその警官はやすやすとひっかかった。
それに父兄会の関係者以外にも彼に籠絡された人妻は大勢いる。
署長の奥方もその中に含まれており、切羽詰まった場合には携帯電話で奥方に直接連絡を取れば
うまくとりなしてくれるはずであった。
青ざめた警官は無礼をわび、冨永をすぐに放免した。「お勤めご苦労さまです!」と最敬礼までして。
吹き出しそうになるのをこらえながら冨永はその場から立ち去った。

256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/20(水) 07:16:11.68 ID:fro8zhya.net
警察官を相手にして、もう気力は使い果たした。ワシももう歳じゃ、帰って寝よう。

257 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/20(水) 21:53:30.90 ID:KbigoWuE.net
冨永は帰宅前に行きつけのスーパーに寄り、晩飯の買い物をしていた。
20%割引の寿司もいいが、自炊でにんにくマシマシの豚生姜焼きも悪くないだろう。
悩む冨永であった

258 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/21(木) 12:55:55 ID:JRSDNkaM.net
寿司にすることにした、にんにくはにおいがきついから駄目だ。

259 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/21(木) 22:27:05 ID:ZuxTn/0W.net
割引シールの貼ってある握り寿司のパックを買い、
帰宅してそれを肴に一杯やった冨永は寝床についた。
その夜のことである。
夜半、冨永は何かの物音で目を覚ました。
板切れが軋むような音だった。
それは、聞きようによっては動物の鳴き声のようにも聞こえた。

 “ ぎぎぎっ ”
 “ ぎぎぎっ ”

物が軋む音とも動物が発する鳴き声とも区別のつかないものが、
冨永の寝床の足元のあたりから聞こえてくる。
闇の中で冨永は用心深く身体を起こした。

260 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/22(金) 17:12:34.14 ID:XsnZsHCc.net
テレビドラマだ。
テレビを消し忘れて寝てしまってたようだ。

261 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/22(金) 18:26:35.00 ID:CuJgyBOd.net
いや、テレビではなかった。
室内は漆黒の闇に包まれている。
冨永は枕元に置いてある電気スタンドを点けた。
寝床の足の方に何か黒いものがうずくまっている。
具体的な輪郭のある有体物ではなく、ボンヤリとして掴みどころのない不定形なものだ。
仙道の心得がある冨永は試しにそのものへ向かって『気』を送り込んでみた。
不定形なものが冨永の『気』のプッシュを受けて形を整えていく。
やがてそれは大きな人型のようになった。

262 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/23(土) 09:45:26.14 ID:CYMkC82F.net
幻覚だろ。年寄りになればこうなってしまうんだろ。お迎えが来たとかみたいなものだろ。
気だっていんちきだろ。あんなもの馬鹿を騙す詐欺師が言ってるだけだろ。

263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/23(土) 12:27:20.99 ID:lKJDgshl.net
幻覚ではないかと疑いながらも、冨永はその人型のものから目が離せなかった。
そんな冨永の見ている前で、人型のものは実体化してリアルな人間の姿になった。
全裸の男だった。
六尺豊かな大男である。いや、七尺以上はあるだろう。
何もかもが大きな男であった。
目が大きい。
鼻が大きい。
口が大きい。
肩幅が大きい。
手足が大きい。
チンコもデカい。
天井まで手が届きそうな素っ裸の大男が、冨永の寝床のそばに立っている。
富永はその顔に見覚えがあった。

264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/23(土) 17:56:05.76 ID:krlDUu/x.net
ご先祖様がお迎えが来たんだろ。

265 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/23(土) 23:07:28 ID:yahugMdn.net
男は俳優に似ていた。
確か『陰陽師』という映画で源博雅を演じていた男だ。
伊藤某とかいったが。
「なあ冨永よ」
いきなりその男が語りかけてきた。
「人とは哀れなものだなぁ。そう思わないか」
世捨て人のようなことを言う。
富永にも多分にそういう面はあるが、得体のしれないマッパ男を相手に
深夜から禅問答のような話をする気にはなれない。
冨永は返答に窮した。

266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/24(日) 07:35:32.00 ID:zYmslkfr.net
神も仏も夢も希望も家族も友人も何も無いし、これからできる見込みも無く孤独に死ぬだけのワシにはこんな話は苦痛なだけだ。こうなる前の雰囲気のスレに戻りたい。

267 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/24(日) 08:31:29.05 ID:5A66Vz3g.net
悔しさと情けなさから冨永の目から涙がこぼれた途端、黒いものは形を失い、夜の闇へと溶けていった。
同時に声が響く; "あの人妻をモノにする事が唯一の希望だと思うなら好きにするがいいさ、だが覚えておけ
お前はオレであり、オレもまたお前なのだと"

268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/24(日) 17:56:29 ID:2WVfbGvD.net
もう女なんてどうでもいいから。後は死ぬだけ、人生なんて何の意味も無かった。

269 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/26(火) 11:05:13.33 ID:E9V54q40.net
そもそも、生まれてくる必要など無かったんだよ。

270 :大藪悪彦:2022/04/28(木) 23:02:32 ID:D0zOeD3M.net
なぶるような口調でそう言うと
俺はモーゼルの銃口をそいつの口にねじ込んだ。

271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/30(土) 21:12:41 ID:1gBtGUgb.net
死ぬだのどうでもいいだの言いながら、狼狽し涙を流す様を見て俺は銃を納めた
結局、人とは弱く、無様なのだ
弱いものいじめで自分の品格が下がるのを嫌った俺は部屋を出て街へと向かった

272 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/30(土) 22:38:20 ID:aBioLKvf.net
街に出ると人っこひとりいなかった。

273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/30(土) 22:45:17 ID:aBioLKvf.net
最近の感染症のせいで誰も街にはいない。
しばらく誰とも話をしていないし、どこにも行っていない。
誰かと近くで話したい!
心はそう叫んでいた。

274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/04/30(土) 22:55:02 ID:aBioLKvf.net
街をうろうろと歩いていると一匹の犬に出会った。

275 :筒井知ったか:2022/05/01(日) 07:12:46 ID:F8iJhYca.net
ブルテリアだった。長い顔が近所のコンビニで見かける男性店員に似ている。
「すみません。ちょっと火を貸していただけませんかね」
ブルテリアが喋った。

276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/01(日) 15:38:52 ID:HZ1BBNlV.net
喋った、喋ったことが俺には、初めての体験だったので、思わずその場に突っ伏してしまったのだ

277 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/02(月) 15:08:56 ID:22R2wD6y.net
突っ伏した俺の顔が地面の土で汚れた。
妙に湿っていて饐えた臭いのする土だった。
しまった。ブルテリアの糞だ。

278 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/02(月) 19:27:46 ID:F8EvE79e.net
糞を食うこと自体はなんでもない
戦場ではそれこそ腐乱死体すら口にしたのだ
糞を食ってる様を他人に見られる屈辱に耐えられないのだ

279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/02(月) 20:09:38 ID:8Wzg306a.net
だが、やはり糞は臭い、臭いたまらない。俺は、たまらずプルテリアに叫んだ。「お前、なんて糞してんだ!」

280 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/03(火) 06:55:23.77 ID:5yTidETg.net
たまらない臭いだったが、そんな臭いを嗅がされている自分のことを思うと
不思議な被虐感がこみ上げてきて何やら激しく興奮した。
俺は突っ伏したまま尺取り虫のように腰を動かし、やがて果てた。

281 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/03(火) 09:13:38.23 ID:mCc51RGp.net
果てた俺は、すっきりしたのか、気持ちが落ち着くと糞の臭さなど忘れてしまい、プルテリアと共に歩き始めた。

282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/03(火) 18:15:18 ID:5yTidETg.net
歩き始めてまもなく、火を貸せというブルテリアの頼みを思い出した俺はライターの火を点けてやった。
犬は後ろ足で立ち上がり、前足2本で拝むようにして挟んだハイライトへ火を受けると
器用に咥えて美味そうに紫煙を燻らせた。
興味深げに見つめる俺を、犬はVKテストを受ける前のレイチェルのように涼やかに見返した。

283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/04(水) 22:41:43.94 ID:55Gu+5z8.net
最後の一服を終えたブルテリアは静かに目を閉じて、台の上に腹這いになった
俺は注射器をかれの前肢にあてがい、一気に液を注入した
黒目がちな瞳が何か言いたげに揺れまどったあと、静かに瞼が閉じた

284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/04(水) 22:58:04.12 ID:8h9zWU+2.net
俺は、プルテリアに対して何てことをしてしまったんだ。プルテリアの事を思い、安楽死させてしまったことを後悔した。
 こんな俺を許してくれ!プルテリア!そう叫ぶと、涙がとめどなく溢れた。

285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/05(木) 08:52:25 ID:HepVJLvQ.net
俺はブルテリアの亡骸の前で静かに十字を切り、祈った。
主よ、我が罪を許したまえ。ザーメン。

286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/06(金) 15:12:12 ID:y+tfqccV.net
俺はささやかながら墓を作ってやり、そこへブルテリアを埋葬した。

 わが友ブルテリア ここに安らかに眠る

そんなふうに記した木を立てただけの形ばかりの墓だった。
もう一度祈りを捧げてから墓をあとにしようとした時、俺は大勢の人間に取り囲まれていることに気づいた。
昔人気を博したアニメに出てくるザコ敵のような男たちが、血走った目で俺を睨めつけている。

287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/06(金) 23:25:56 ID:JRqffvPs.net
動物愛護団体の連中だった。
ブルテリアを安楽死させた俺のことを聞いて駆けつけてきたらしい。
「この犬殺し野郎!」
鶏のトサカみたいな頭髪の男が耳障りな声で罵倒してきた。
「よくもあんな真似ができたな。おめぇの身体に赤い血は通ってねぇのか!」
そいつとは別の男が、タトゥーだらけの顔を歪めながら喚いている。
ホッケーマスクを被った大男が中指を立て、くぐもった声で吠えていた。
ブルテリアの命を奪った俺に対する憎悪の嵐がまともに吹き付けてくる。

288 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/07(土) 21:44:24.14 ID:LRwnm4iW.net
俺は思い出していた。昔、犬を連れた老人が毎回、俺の家の前で犬に糞をさせては、片付けもせず通り過ぎてたことを…
犬には禁忌とされるマカデミア豆に、牛肉の香りをふりかけて道にばら撒き、犬に食べさせた
次の日から犬と老人は消滅して俺の平穏な日々が帰ってきたのだ

289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/07(土) 23:09:00 ID:PrjvCLci.net
俺の平穏な日々も長くは続かなかった。バチが当たったのかホッケーマスを被った大男が、俺の家を見つけ出し、ドアを蹴破り俺の顔を睨み
  「お前、逃げきれると思うなよ!」
と言い、いきなり俺の顔面にワンツーパンチをぶち込んできたのだ。俺は顔面血だらけになり、気を失いその場に倒れた。

290 :平井数の子:2022/05/08(日) 08:52:15.97 ID:qTUmvvuJ.net
気がつくと俺は両手を縛られ、素っ裸で吊るされていた。
状況を把握しようと視線を巡らせた時、腰のあたりに灼熱感を覚えた。
同時にそれは火の玉となってロケットのように俺の脳天にまで駆け上がってきた。
「あちー!」
俺は悲鳴を上げた。ホッケーマスクの大男が火の点いたハイライトを手にしている。
尻の穴がヒリヒリしていた。どうやらハイライトの火先を押し付けられたらしい。
「ヨガの行者じゃないんだ。アヌスでタバコが吸えるか!」
無様にぶら下げられたまま俺はホッケーマスクの大男を怒鳴りつけてやった。

291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/09(月) 20:54:22 ID:0goPk1Zp.net
大男は狼狽し、その場に膝をついて泣き出した。
彼らが愛し、護るべき対象に"人間"という動物もまた含まれているという当たり前の事実、
その事実が今彼の内面で激しくその心を責め咎めているようだった。

292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/09(月) 23:05:28 ID:7nKvzY7F.net
俺は窮地を脱するために大男を説得しようと試みた。
「今、あんたの心は矛盾で苦しんでいる。
動物を愛し、護るのなら人間も愛し、護らなければならない。そうだろ?
その矛盾と向き合い、それを素直に認めるんだ」
大男は泣きながら俺の顔を見つめ、くぐもった声で問うてきた。
「ムジュン.....『ムジュン』トハ何ダ?.....韓流スターノ名前カ?.....」
俺は焦った。人一倍動物への愛情は強いくせに、
恐ろしく常識の欠如したこの男を説得するのは並大抵のことではなさそうだ。

293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/12(木) 12:50:31.19 ID:qdh5wnwU.net
それでもどうにか大男を説得した俺は、両手を縛っていたロープを解かれ自由の身になった。
脱がされていた服を身につけ、部屋のドアを開けて外に出ようと振り返ったとき、
大男が俺に向かって拳銃を突きつけて言った。
「私をなめるなよ」
『セッション』に出てくるフレッチャー教授が口にするようなセリフに俺は震え上がった。

294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/12(木) 22:49:53 ID:UTiT6O7u.net
 震え上がった俺だったが、大男のふいをついて、俺の得意のストレートパンチを顔面にぶち込み、左フックで腹をえぐった。
 大男は、その場に倒れ込んだので、持っていた拳銃を奪い取った。

295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/13(金) 15:25:10.32 ID:60AIBdyG.net
情け容赦のない俺のボディブローを食らって大男は弱々しく呻きながらうずくまっていた。
こんなところにもう用はないし、この大男にも用はない。
奪った拳銃を大男の眉間に向け、引き金を絞ろうとすると大男は死にものぐるいで声を張り上げた。
「ま、待て。ここはAIの管理する警備システムが導入されている」
「だから何だ?」
「ヘタにここから逃げ出すと、システムの侵入者排除装置にひっかかってあんたは命を落とすことになるぞ」
大男は命拾いをするために早口でまくし立てた。
「殺さないでくれ。私なら排除装置を回避する方法を知っている」

296 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/13(金) 18:22:08 ID:R+56+645.net
俺は、命乞いする大男に対して
 「システムなんか、俺には関係ないんだよ、アウトローだから不死身なんだよ」
 大男は狼狽えた様子で「お前、正気なのか?」
「ああ、大丈夫だ」
と答えると、大男の眉間めがけて拳銃をぶっ放した

297 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/14(土) 07:43:21 ID:PZocKm6f.net
頭部を貫通する大怪我が、ど真ん中すぎてかえって急所を外して即死を免れることがたまにあるらしいが、まさにそれだろうか。
頭蓋骨を半壊させ、ピンク色の脳を露出させながらも大男はまだ意識があり、眼球を俺の方に向けて何か言おうとしている。
血に染まった脳がカワハギの肝しょうゆを想起させ、俺の腹が音を立てた。

298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/14(土) 12:32:29 ID:L1LUFNvD.net
「腹が.....減った.....」
俺は思わず井之頭五郎のようなセリフを口走っていた。
「よし。食い物を探そう」
俺は大男の死体が転がっている部屋をあとにした。

299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/19(木) 20:07:08 ID:IENYm7MK.net
夕暮れ時の駅前の通りは帰路を急ぐ勤人や学生で溢れていた。
近隣は比較的高級な住宅街なので、チェーンの丼屋や安価な回転寿司などは控えめで、
小洒落た洋食屋や少し高めのテイクアウトの和食屋が立ち並んでいる。

300 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/20(金) 15:13:46 ID:AIL29+OH.net
少し迷ったが、こざっぱりした店構えの小さな寿司屋に入ることにした。
カワハギの握りがあればいいんだが、とよだれが口の中に溜まるのを感じながら
筆書きの「寿司」という文字が入った暖簾をくぐり、引き戸を開けて中に入ったときだった。
「ヘイ、いらっしゃい!」という威勢の良い女の声がした。

301 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/20(金) 20:50:02 ID:5FKP6e7E.net
甲斐甲斐しく働く数人の店員はみな女性で、元気な挨拶と共に一斉に見つめられた私は少々面食らってしまった。
今時の、といった風情の若い娘に案内されて席についた私はよほど空腹だったのだろう、
彼女が話す今日のおすすめやらなにかの口上をも遮り、"小田原港直送 朝獲れのうまづらはぎ" これをくれと鬼気迫る勢いで頼んだ。

302 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/21(土) 17:15:32 ID:RgpWfah4.net
店員は私のオーダーを復誦すると
「御注文、ありがとうございまぁ~す。にぎ、にぎ。」と揉み手をするような仕草を見せた。
寿司職人の割烹着のようなものを着ていたが、よく見ると胸元が大きく開いている。
まるで風俗店の店員だ。しかし空腹に耐えかねていた私はさほど気にならなかった。

303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/21(土) 18:10:17 ID:RRuLSIxq.net
気にならなかったのは、最初だけで色気ムンムンの店員らを眺めていると、否が応でも俺の息子は刺激される。
 俺は心の中で叫んだ
「俺の○○○○東京タワーになってしまう!」と

304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/22(日) 08:57:22 ID:U9N9Fx0P.net
注文したウマヅラハギの握りを私のテーブル席に持ってきた胸元あらわな店員は
「ゆっくりしていってね、御主人様。にぎ、にぎ。」と言ってすぐに立ち去ったが
私の股間は激しく炎上していた。
ウマヅラハギの味などまったくわからず、握りを機械的に咀嚼しながら私は平常心を保とうと必死だった。

305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/25(水) 20:30:52 ID:ERZKhopV.net
心を落ち着けようと、自身の股間から意識を遠ざけようと試みる。
そうだ。これはおいなりさんなのだ。そういえば巻き物と稲荷の質素な寿司をずいぶん食べてない。
「すいません、赤貝をひとつ」デヘヘヘ

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/26(木) 17:19:13.90 ID:Q8YsH7gB.net
赤貝やアワビ、穴子にピンクサーモンと次々に注文し
食欲を満たすことで玄界灘のように荒れ狂う股間を鎮めようとしたが所詮は無駄だった。
懸命に理性の力で自分を抑制しようとするものの、次のオーダーをするために店員を呼んだとき
危惧していたとおり口が滑って禁断の言葉が転び出てしまった。
「チンコの握りを頼む」

307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/26(木) 23:09:08 ID:H9uRnwHH.net
驚いた表情の店員と漂う変な空気に耐えられなくなり、財布ごと置いて逃げようとした、その時
「シンコですね、今年は今日が初めてなんですよ」
と嬉しそうに承る店員。そういや美味◯んぽで読んだことがあるな、コハダの小さいのを新子とかいうんだっけか…

308 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/05/28(土) 23:28:51 ID:GohZgsLQ.net
私に恥をかかせまいと機転を利かせてくれたのだろう。いい娘だなと思った。
年の頃は20代から30代、もしくは40代から50代、場合によっては60代といったところだろうか。
白子のような厚化粧が気になるが、そのヌメヌメとした顔が生々しい色気を醸し出していた。

309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/02(木) 15:18:51 ID:JqJxH4Pm.net
シンコを平らげた私の腹はくちくなった。
いかがわしい妄想から目が覚め、いい気分で勘定を済ませようとレジで伝票を見せられたとき、
その金額を見た私は金玉が飛び出るほど驚いた。“¥275,000円(税込み)”である。
何かの間違いではないのか。

310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/03(金) 02:20:54 ID:uTq3ljXB.net
改めて店内を見回すと、他の客は店員のパンツに手を入れたり、
テーブルの上で店員に開脚させて赤貝を満喫したりしている
つまりここはそういう店だったのだ。だからこんなに高いのだ。

311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/03(金) 18:37:53 ID:S0N0/ZX/.net
しまったしまった島倉千代子と後悔したが、あとの祭りである。
だが私は他の客が楽しんでいるようなスペシャルサービスをしてもらった覚えはない。
それに対してこの金額は高すぎる。私が抗議すると、背後からドスの利いた女の声が飛んできた。
「お客さん。うちの店にアヤをつけようってんですかい?」

312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/04(土) 10:50:07 ID:Pr/9dH1M.net
「やかましい!」
突然私は気合いが入ってしまい、怒鳴った。
怒鳴るだけでなく、カウンターを両手でばんと力一杯叩く。

313 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/04(土) 11:20:02 ID:2P3Of08Y.net
ドスの利いた声の主は寿司を握っていた女の板前だった。
撮影スタッフを暴行したという噂がある女性の映画監督に似ている。
私の狼藉にも顔色一つ変える気配がなく、剣呑な目つきでこちらを睨みつけていたが
やがて持っていた出刃包丁を軽く上に放り投げて受け止めると
ジャグラーのように鮮やかな手付きで包丁をクルクルと回し始めた。私を威嚇しようというのか。

314 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/05(日) 22:18:29 ID:/x0Qwscq.net
女の板前の真意がわからぬまま、
クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクレラップ♪ とばかりに回る包丁を見ているうちに
私は目を回してその場に倒れ込んだ。
おまけに気分が悪くなり、せっかく食べたものを戻してしまったのである。
だが私は吐いてもタダでは起き上がらない。女の板前に向かって言った。
「このとおり“返品”したんだ。勘定はチャラにしてくれ」

315 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/07(火) 18:27:44 ID:pbFaw53e.net
「ふざけるなこの野郎!」
激怒した女の板前は私の顔面を殴り、腹を蹴り、そこへ他の女性店員も加勢して袋叩きのようになった。
ズタボロになった私は店外に放り出され「おととい来やがれ!」という伝法なセリフとともに
店の戸がピシャリと閉まった。カネは払わずに済んだが私は満身創痍だった。

316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/08(水) 19:12:27 ID:vl6uhN97.net
震える手で懐から携帯電話を取り出し、タクシーを呼んだ。
ガードレールにもたれるようにしてなんとか立ちあがった。
行き交う人達が怪訝な表情で私の方を見つつ、目が合うと慌てて顔を背ける。

317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/09(木) 15:16:56 ID:+De1d6dT.net
ガードレールにもたれるようにしながらタクシーを待っていると
昔見たウエブアニメのワンシーンを思い出した。
猫を擬人化したキャラクターが主人公になっている連作の短編アニメだった。
ボーリング場でトラブルを起こし、袋叩きになった主人公の猫が雪の降る中、
電話ボックスの中でタクシーを待つシーンである。
確か、あの猫はタクシーを呼ぶ前に女のところへ電話をかけてたっけ.....
私は携帯電話の電話帳を開いた。

318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/10(金) 17:32:19 ID:Z4G9NvUB.net
電話帳に登録してある馴染みのコールガールに電話をかけた。
ホテルまで来てもらうことにして、まもなくやって来たタクシーに行き先を告げ
ホテルの前で降りるとリザーブした部屋へ行き、女を待った。
さっきの寿司屋で危うくイチモツを三枚に下ろされていたかもしれないというのに
私の股間は早くも「元気があれば、なんでもできる~!」と吠えていた。

319 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/10(金) 21:45:34 ID:bCRqKMLh.net
ホテルの部屋で待っていると小一時間もしないうちに女がやってきた。
性欲を処理することしか眼中になかった私は、女が来るなり矢も盾もたまらず服を脱がせた。
だが全裸になった女を見たとき私は妙な違和感を覚えた。
顔が大きい。
肩幅が広い。
腕が太い。
すね毛が濃い。
チンコがデカい.....ん? なんだ、男じゃねーか。

320 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/10(金) 22:31:56 ID:lyYySvFY.net
私はチェンジと一言だけ言い、顔を背けてタバコに火をつけた。
情で致すのはよくない。結局後悔し、この女装子さんをも傷つけることになるのだ。
そそくさと服を着、携帯電話で会社に事の次第を伝え終わると「彼女」は部屋を出て行った。

321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/10(金) 23:30:48 ID:bCRqKMLh.net
ショートホープをくゆらせながら次の女を待っていると、ほどなくノックの音がした。
いやに早いなと思いながらもドアを開けると、
茶色いスイングトップに緑色のネクタイを締めた男が強引に進入してきた。
新宿署生活安全課の亀島、通称『新宿亀』と呼ばれている鬼刑事である。
もっとも、通称の由来は姓氏云々よりもむしろカリ高だからということらしい。
「児童買春の容疑であなたを逮捕します」
警察手帳と逮捕状を私に見せつけると、亀島刑事はジーパンの尻ポケットから手錠を取り出した。

322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/11(土) 08:40:22 ID:sIRicXcO.net
確かに宅配型風俗店に女性のサービスを依頼したのは認めるが、淫行などの違法行為には一切関わっていないと私は主張した。
刑事を名乗る男は手錠をじゃらじゃら鳴らしつつ、舌打ちをして無線で連絡を取り始めた。
外に車が停車する音がし、3名の警察官が部屋に入ってきた

323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/11(土) 15:15:39 ID:JHpz0sGh.net
三人の制服警官は全員マスクをしていた。このご時世だから当然といえば当然だが、
彼らの手をよく見るといずれも塩ビもしくはラテックス製のような手袋をはめている。
証拠品採取のためなのかもしれないが、私は何やらキナ臭いものを感じた。
「すみません」
私は亀島と名乗った刑事に声をかけた。
「警察手帳と逮捕状をもう一度見せてもらえますか」

324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/11(土) 23:07:31 ID:sIRicXcO.net
わざとらしく面倒臭そうな仕草で警察手帳と逮捕状をポケットから取り出し、私に見せようとする亀島を遮り
3人のうちの1人の警官が私を拘束しようとした、そのとき
床に落ちていたリモコンを踏んづけてベッドが猛烈なスピードで回転し、警官の身体を巻き込んで壁に叩きつけた

325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/12(日) 09:17:51.17 ID:cuQzB6GZ.net
回転ベッドになぎ倒された警官の手から注射器のようなものが転げ落ちた。
私がそれを拾い上げ「これは何だ」と問いかけようとしたとき、他の二人の警官が突然飛びかかってきた。
とっさに身をかわし、何が起きているのか理解できずに棒立ちになっている亀島刑事の脇をすり抜け
私は部屋の外に出て廊下を走って逃げようとした。
だが前方で何かが宙に浮かんでいるのを見て立ち止まった。ドローンだ。

326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/12(日) 21:12:15 ID:dsCbRzGv.net
ドローンの機体の上に透明な容器が乗ってい、うす緑色の液体で満たされている。
高速で突進してきたドローンを、身を伏せて交わした私の後ろで悲鳴が響いた。
緑色の液体をぶっかけられた警察官と亀島から白い湯気がたちのぼり、身体がみるみる腐食されてゆく。

327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/12(日) 21:59:20 ID:cuQzB6GZ.net
騒ぎに気づいたのか廊下に面したドアの一つが開き、
端正な顔だが険のある目付きをしたホスト風の若い男がバスローブ姿で現れた。
お楽しみの最中を邪魔されて御立腹のようだ。
「出るな! 中に入ってろ!」
私の警告は間に合わず、旋回して戻ってきたドローンの散布装置から緑色の液体が飛び、男の顔にかかった。
耳をつんざくような悲鳴を上げて男がのたうち回る。ホストは廃業せざるをえないだろう。

328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/13(月) 15:16:36 ID:SJPKiXZO.net
ドローンは苦悶する男の上でホバリングしながら、
内蔵されたポンプを使って透明な容器から溶解液を吸い上げ、散布装置へと送り込んでいた。
ぐずぐずしていると私もドローンに顔射され、この男のように顔が失くなってしまう。
迷っているヒマはなかった。私は思い切ってドローンの下をくぐり抜けると、
男が出てきた部屋に飛び込みドアを閉めた。
ドアにロックを掛け、ほっと胸をなでおろしたとき、部屋の中に居た若い女が悲鳴を上げた。

329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/13(月) 19:12:28.78 ID:d+JZk0fD.net
若い女の悲鳴は闖入者である私に対してではなく
テレビの中で昆虫を食す芸人へ向けたものであった。
私に気づいた女はさして驚く風でもなく、私の体を下から上へと舐めるように見回すと
バスローブの下半身をはだけて、黒光りする秘部を見せつけながら上目遣いに私を挑発してきた。

330 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/13(月) 23:45:29 ID:6aRvaO2W.net
この女の彼氏がドアの向こうで“カオナシ”になって苦しんでいることを考えると気が引けたが
『据え膳食わぬは男の恥』であり、私にとってこんなチャンスは滅多に無い。
私は挑発に乗り、ベッドの上でM字開脚をしている女に近寄った。

331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/14(火) 22:32:15 ID:Br1xcfPE.net
私は女の隣に腰を下ろすと腰に手をかけて抱き寄せ、首筋に唇を這わせた。
「前置きはいいわ。早く入れて」
性急な女だ。しかたなく私はリクエストに応じてズボンとブリーフを脱いでやったが
私の股間を見て女は突然おびえた表情になった。
「何それ? チョーキモいんだけど」

332 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/15(水) 22:32:08.97 ID:TusBMG8+.net
私の亀頭の先端でビー玉ぐらいの大きさの眼球がギョロギョロと蠢き
屹立した陰茎の中間ぐらいの位置にある小さな口唇が舌なめずりをしていた。
人間を捕食して人間になりすます寄生生物にペニスを食われ、
私のムスコとして居座られてしまったのである。私は彼を『ペニー』と呼んでいた。
「どうやら俺は嫌われているらしい」
女があまりにも怯えていたので、ペニーはションボリとうなだれると悲しそうに言った。

333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/18(土) 12:30:08 ID:LM/TRCD3.net
そのときだった。突然爆発音が轟き、ドアが吹き飛んだ。
目出し帽をかぶり迷彩服を着た連中が部屋の中へなだれ込んでくる。
私とペニーを捕獲もしくは駆除するためにやって来たパラサイト特捜隊の連中らしい。
突撃銃を構えながら迫ってくる彼らに対し、私は身を守るために女を盾にした。
卑劣だとの誹りを受けるかもしれないが『目的のためには手段を選ばず』。
私の好きな言葉である。

334 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/19(日) 09:07:22 ID:QjVyKlWr.net
女を盾にした私に対して、連中は逡巡や拘泥の欠片も持ち合わせておらず、
突撃銃の引き金を迷うことなく絞ると複数の銃弾が女の体を貫いた。
だが貫通した銃弾が私の身体に食い込む前に、ペニーが高速で伸び上がり
スパイク状に硬く変形した自らの身体を部屋の天井に食い込ませ、私の身体を強引に引っ張り上げていた。
私の姿が視界から突然消えたことに気づいた連中の背後に私が飛び降りると
槍状に変形したペニーがマンコ数秒、いやコンマ数秒の速さで北斗百裂拳のように特捜隊の連中を全員刺殺した。

335 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/19(日) 18:54:54 ID:f/wAzc/j.net
あたりは肉片や血液で大変な惨状となっており、胸をつく悪臭が立ち込めていた。
空腹感を覚えた私はミートソーススパゲッティが食べたくなり、手近な死体のポケットから財布を失敬すると
非常階段を使ってホテルを後にした。

336 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/21(火) 12:35:27.58 ID:2syL8dev.net
ミートソーススパゲッティのことを、通は『スパゲッティ・ボロネーゼ』などと呼ぶらしい。
肉・トマトペースト・玉葱以外に人参やセロリなどを加えて作ったソースを
タリアテッレという平たい麺にからめて食べる料理だとのことだが
私は子供の頃に近所の薄汚い食堂で食べていたミートソーススパゲッティの方が好きだった。
ソースは甘めで麺は細めという、子供が喜びそうなものである。あの味がいまだに忘れられない。
しかし財布には結構な額の現金が入っていたため、少し贅沢をしようかとも思う。
私はとりあえず高級そうなイタ飯屋を探すことにして、ホテル街に隣接した飲食店街の方へと向かった。

337 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/22(水) 15:17:19 ID:/BAQmASy.net
高級で美味そうなイタ飯屋は何軒かあったが、どれも混んでいて入りづらかった。
客の出入りが少ないイタ飯屋に絞って探していると
店先でギャルソン姿の男が客引きをしている店があったので、そこに入ることにした。
落ち着いて静かに食事を楽しめる店だと思ったのである。髭面のギャルソンは私を歓迎し、店の中へと案内した。

338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/23(木) 17:52:22 ID:TW5nzkwV.net
広い店内はテーブル席がほとんどだった。私は二人掛けのテーブル席に腰を下ろすと
ギャルソンから受け取ったメニューに目を通した。
フルコースメニューは頼まず、スパークリングワインの赤とスパゲッティ・ボロネーゼを注文することにしたが、
ダメ元で麺は細く、味付けは甘ったるくしてくれと頼むと
ギャルソンはすんなり「かしこまりました」と言って厨房の方へ消えた。

339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/23(木) 19:49:09.78 ID:JXFWrvgU.net
先にデキャンタとワイングラス、そしてポテトフライの小鉢が運ばれてきた。
なかなか気の利く店だな。良い気分でワインを注ぎ、少し香りを愉しむと一口大きくごくりと飲み込んだ。
ポテトフライをひとつ摘み、朗々と流れるカンツォーネと思いがけない良店の雰囲気に早くも私はほろ酔いとなった。

340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/25(土) 15:24:52 ID:lQt5Hq1w.net
まもなく私が頼んだ甘ったるいスパゲッティ・ボロネーゼがテーブルに運ばれてきた。
私が少年時代に食べたものとは味に若干の違いがあったものの、近からずとも遠からずだった。
そしてどこかで聴いたことのあるようなカンツォーネの曲を聞きながら
甘口のミートソーススパゲッティを咀嚼していると、不思議な懐かしさがこみ上げ
貧乏だった少年時代、数ヶ月に一度の贅沢として家族で近所の安食堂へ行ったときの記憶が蘇ってきた。
ノスタルジーに浸る私の意識から、現実は跡形もなく消失していった。

341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/27(月) 12:50:18.21 ID:eQ3S/LXV.net
消失した現実からノスタルジーの底に降りてみると、そこは小汚くて狭い食堂だった。
店主がコックでその奥方が給仕を務めており、客が六人入ると満席になるような店である。
その店で私の父親は小瓶のビールをコップにワンフィンガーずつ注ぎ、舐めるようにして飲んでいた。
肴は卵以外に何の具材も入っていない玉子丼だった。母親は小さくて薄い油揚げの入っているきつねうどんを啜り、
私はミートソーススパゲッティを貪り食っていた。ソースには仁丹のような合い挽きミンチと玉葱の粒が浮いていた。

342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/27(月) 20:12:54 ID:K2WSB7hD.net
母親がまだ生きていた頃に、あの店で食事をと誘ったが、不衛生だと嫌がった母の気持ちが今になってわかった気がする。
親としては、粗末な定食屋のスパゲッティを美味しそうに屠る我が子の行く末を、どこか不安な眼差しで見据えざるをえなかったのだろう。
それに気づいたとき、私の目尻から熱いものが溢れた。

343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/28(火) 12:50:48 ID:vH/XLIrF.net
貧乏な食堂での貧乏な食事だったが、無性に楽しかった。小汚い定食屋での家族三人の食事が
誰にも侵すことのできない至福の時間だと思っていた。
だが、あのとき私の母親は私が見ていたものとは別のものを見ていたのかもしれない。
嬉しそうにスパゲッティを頬張る私に向けられていた笑みの弱々しさ、いつもとちがう口数の少なさ。
それらが物語っていたものを悟り、私は人前も憚らずにしゃくりあげそうになっていた。
スキンダイビングを楽しんでいるうちに溺れかけたかのように、私は懐旧の海底からあわてて浮き上がり
現実へと戻って来ると、目尻からこぼれ出た塩水を白いナプキンでそっと拭った。

344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/29(水) 22:07:57 ID:HkXz/FPv.net
現実に戻ってふと目を上げると、2つ離れたテーブル席に和服を着た初老の男がいた。
書店に置いてある週刊誌の表紙に顔が写っているのを見たことがある。
灰原有珠山──元陶芸家の食通で、『美食グラフ』というグルメ関係の写真誌を発行している男だ。
その男が「女将を、女将を呼べ!」と喚いている。何かトラブルが起きたらしい。
ギャルソンたちが集まり当惑した顔で灰原の応対をしていたが、やがてそのうちの一人が厨房の奥へと駆け込んで行った。

345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/29(水) 23:41:17 ID:cmrKp8+E.net
実は私は先に述べた父とは血のつながりはなく、どこぞのお偉いさんに孕まされてひとり子を育てていた母に
どんな動機かはもはや知るよしもないが近づき、育ての父親のようなことをしていたのだ。
とくに尊敬も軽蔑もしていない父だが憎みきれない親しみを感じている。
その裏返しの感情だろうか、目の前の食通のようなタイプは酷く不快な存在に思えるメンタリティーが形成されていた。

346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/06/30(木) 21:19:58 ID:KXIivH+M.net
それにしてもイタリア料理店で「女将」などと連呼するなんて実にイタイタしい。
あの様子だとギャルソンたちでは埒が明かず、オーナーシェフのお出ましということになりそうだ。
案の定、厨房に駆け込んだギャルソンの報告を受けてか、それらしき人物が姿を現したが
それは私が想像したようながっしりした体格の男ではなく、コックタイを締め、シェフエプロンを着けた妙齢の女性だった。
しかもシティホテルのラウンジでイブニングドレスを着てピアノ演奏をしているのが似合うような美しい女だ。

347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/01(金) 22:57:42 ID:O5OIGlgJ.net
「私がオーナーシェフの光明寺満子(こうみょうじ・みつこ)でございます」
厨房の奥から現れた美しい女性は緊張した面持ちで灰原の前で自己紹介をした。
「何かお気に触るようなことがございましたでしょうか。なんなりとおっしゃってください」
「光明寺満子というのか、女将」
「はい、光明寺満子と申します」
「それならば言ってやろう」
灰原の表情が酷薄なものになった。

348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/02(土) 22:08:10 ID:hqjzNU6u.net
「つい今しがた、すぐそこのホテルで多数のの死傷者を伴う事件が発生した。
その関係者と思われる人物が、既に死亡した被害者の財布を盗んで逃走したという情報が入った。
そして、その泥棒がこの店で今ものうのうと飯を食らっている、これは料理の食味の良し悪し以前の問題、人としてあってはならない人道の蹂躙に他ならない!どうだ女将よ!

349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/02(土) 23:59:37 ID:wvSdSHco.net
「あのう.....泥棒、ですか?」
光明寺満子はひどく困惑した表情を浮かべた。灰原の言っていることがまるっきり理解できないようだ。
よくわからないが私にとっては歓迎すべからざる状況になりつつあるらしい。
私はさりげなく店内を見渡した。
客は灰原を含めて3人。ギャルソンが4人に光明寺満子。合計8人だが、たぶん2秒以内に“掃討”できるだろう。
あとはここから逃げるだけだ。

350 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/03(日) 12:25:21.17 ID:An9VkNA3.net
「どうする? やるのか?」
私の股間に居座る寄生生物のペニーが囁いた。すぐにでも行動を起こすべきだったが
できれば無益な殺生は避けたい。特に光明寺満子のような美しい女を巻き添えにするのは忍びない。
だとしたら、このお喋りな美食家の口を早いめに封じてしまうことだ。
ペニーなら人間の動体視力の限界を超えるスピードで灰原を始末することができる。
この場にいる誰もが、灰原の死を私とペニーの仕業とは思わないだろう。
私はペニーを“出動”させるべく、人目に付かないように“社会の窓”を開けた。

351 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/03(日) 16:08:10.44 ID:sauKKXW6.net
灰原「女将よ、私の話が理解できずともよい。
私はこの場にいる"ある者"に聴こえるようにわざと大声で話しているのだ。
私がこの場所へやって来られたのは、その者が放つある種の脳波を探知できるからなのだ。
そしてなぜ、私にそのようなことができるのかといえば…

352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/03(日) 19:38:27 ID:An9VkNA3.net
「わしがその者と“同類”だからだ。したがってその者も同じようにわしの脳波を探知できるはずなのだ」
不意打ちを食らわせるかのように、いきなり灰原は私の方へ顔を向け嘲るように言った。
「だが、愚かにもこの男はわしの脳波を探知することができなかった。なぜだかわかるか、女将?」
光明寺満子は困惑の極みに達していた。
「この男が青二才だからよ。女将のあまりの美しさに心を奪われ興奮し、発情し、探知能力が鈍ってしまったのだ。
まるで思春期真っ只中の小坊主のようにな。ハッハッハッハッハw」
店内に灰原の哄笑が響き渡った。耳障りな笑い声はやがて何かが裂けるような、あるいは湿ったものが
擦れ合うような音に変わり、大きく膨れ上がった舌が灰原の口から長々と伸び上がった。

353 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/04(月) 22:58:01.55 ID:GECboVSl.net
鎌首をもたげた太いニシキヘビのような赤い肉塊が、ヌメヌメと光りながら私の方を向いていた。
容量にすれば人間の首3個分に相当するような大きさの舌だった。その舌の先端が渦を巻いて蠢き、巨大な眼球が現れた。
「お ま え を 喰 ら っ て そ の 股 ぐ ら に あ る も の を わ し が い た だ く」
舌全体が細かく震え、その振動によって音声を発し、不快なダミ声を造り出していた。
「そ い つ を わ し が 手 懐 け て や る 。女 に う つ つ を 抜 か す よ う な 宿 主 に は 、そ い つ も 愛 想 を 尽 か し て い る だ ろ う て w」
突然目にした不条理な光景に恐怖を覚え、店内の客が椅子につまずいたり、つんのめったりしながら店の外に逃げようとした。
ギャルソンたちも怪鳥のような悲鳴を上げて我先に厨房の方へ逃げ込もうとする。

354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/04(月) 23:18:16.87 ID:8uG7mpUv.net
ただ恐怖心に支配され逃げまどう私に比べ、ペニーは冷静だった。
「どうも腑に落ちない。おまえはあの女将に発情するどころか存在すら知らなかった筈だ。
ワインに酔って過去を思い出して感傷に浸っていたにすぎん。
なぜにアイツはあそこまで女将にこだわるのか…」

355 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/05(火) 12:55:06 ID:WCYAKGRR.net
おそらく灰原は光明寺満子のことを憎からず思っている。いや、それ以上の感情を抱いているのだろう。
だとすると、彼女がヤツにとってのウイークポイントであり、私とペニーにとっては武器になるはずだ。
私はテーブルの上にあったフォークを手に取ると、腰を抜かして座り込んでいる光明寺満子の喉に突きつけた。
思ったとおり、私達に襲いかかろうとしていた灰原は動きを止め、呻くように言った。
「や め ろ 。私 の 満 子 に 手 を 触 れ る な」

356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/05(火) 20:20:59 ID:kjx//3a2.net
「何が"私の満子"だぁ?この欲ボケ爺が!」
予想が的中し、いい気分で灰原を罵倒した私だったが、突然、背後から何者かに押さえつけられ、手にした刃物を取り落としてしまった。
「シェフ!お逃げください…私はあなたを命に代えてお守りいたしますゥゥッ」
ギャルソンのひとりだ。これは計算外だった…

357 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/05(火) 22:29:00 ID:VvPpVNjA.net
「お お ~ 、満 子 よ 。大 丈 夫 か 、満 子」
自由の身になった光明寺満子に灰原は慈しむような声をかけた。
だが目玉の付いた大きな舌を口から伸ばしている灰原の姿に怯えた光明寺満子は、
悲鳴を上げながらその場から逃げ出した。
「どうやらフラれたようだな」
私は灰原をあざ笑った。そしてわざと灰原を煽り、挑発した。
「所詮、あんたみたいな料理ヲタの偏屈爺が若い女にモテるわけがないんだよ」
灰原は気色ばみ、巨大な舌が激しく身震いをした。プライドを傷つけられ、激怒している。

358 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/06(水) 15:32:15 ID:pz6KwlH0.net
私に煽られて激怒した灰原の舌は雲丹のように無数のトゲを放射状に伸ばし、痙攣しながら奇怪な雄叫びを上げた。
次の瞬間、私は自分を羽交い締めにしているギャルソンを灰原に向かって投げ飛ばし、
ペニーは横から回り込むようにして灰原の後頭部を攻撃した。
剣山と化した灰原の舌に襲われたギャルソンの身体がエアローラーで処理されたピザ生地のようになるのと同時に、
硬くなったペニーの先っちょが灰原の頭蓋骨を突き破り、脳を破壊した。
アッー!と言う間の出来事だった。

359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/07(木) 18:17:11 ID:8QMF9kEu.net
宿主の脳を破壊され、灰原の舌に居座っていた寄生生物は死滅した。その灰原が着ている和服の袂から
携帯の着信音が聞こえてくる。ちょっと迷ったが私は電話に出ることにした。
「パラサイト特捜隊か?」
「灰原はダメだったようだな」
電話の向こうの中年男の声は冷静そのものだった。
「灰原はお前たちとグルなのか?」
「我々と取引をした。色々と便宜を図ってもらう引き換えに寄生生物の発見・駆除・捕獲に協力すると」
「なぜ私の居場所がわかった?」
「極小のGPS発信機だ。おまえが盗んだ財布に仕込んである」
クソッ。迂闊だった。

360 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/08(金) 17:17:17.38 ID:MPpBIpZW.net
「無駄なあがきはやめろ。遅かれ早かれ“おまえたち”は我々に駆除されるか捕獲される」
電話の向こうの声が恫喝的な色を帯びた。
「我々にはそのための手段や人材が豊富にある。二の矢、三の矢、四の矢、五の矢が
“おまえたち”へ向かって放たれるのだ」
「無駄な矢は使うな。こっちから行く」
私は電話を切った。

361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/08(金) 19:55:02.94 ID:MU05uhrp.net
店の外で銃声が二発鳴り、我々は驚いて外へ出た。
人だかりの向こうから白い煙が消えずに立ち上っている。
発砲したと思われる男は捉えられたようだが、誰かが撃たれたらしい。

362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/09(土) 21:06:44 ID:FVujTbaB.net
犯行に使われたものなのだろう。水平二連のソードオフ・ショットガンのようなものを押収した警官が
人だかりの間から出て来た。どうやら私とは無関係な事件のようだが、さっきの電話の声が重苦しく耳に蘇ってくる。
二の矢、三の矢、四の矢、五の矢.....夜更けにもかかわらず街は人で賑わい、活気に満ちていたが
そんな彼らの誰もが“刺客”のように見えて落ち着かない。
さっき食したミートソースパスタのことも不安になってきた。GPS発信機が仕込まれている財布は
中身だけ抜いて捨てておいたが、あのパスタにも微細なGPS発信機が仕込まれていて
自分はそれを飲み込んでしまったのではないかと心配になってきた。
薬局を探そう。吐瀉剤や下剤、浣腸の類が必要だ。

363 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/09(土) 21:32:43 ID:tJH5mD1j.net
歩行者専用の通りをしばらく歩くと、右手にチェーン店舗の薬局が見えてきた。
目的のものを何点か買い込んだ私はそのまま引き返し、途中にあった漫画喫茶の個室でそれらを服用ないし、注入した。
便意が来るまでに間があるだろうから備え付けのPCを立ち上げることにした。

364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/10(日) 15:35:51 ID:aB8VhAtB.net
数分後、便意を催してきたのでトイレへ行った。用を足したあと、トイレに隣接しているシャワールームで汗や汚れを流し、
自分のブースへ戻ったら猛然と食欲が湧いてきた。腹の中にあるものを出したせいだろう。
ネットを開いてみるとヤフーニュースでさっきの発砲事件の他にラブホやイタ飯屋での騒ぎを報じている。他には
特に気になるようなニュースも無かったので、私は漫喫内の飲食スペースへ行ってみた。

365 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/11(月) 12:39:01 ID:ZK19woSz.net
飲食スペースはガランとしていた。
ソファに腰掛けてコーラを飲みながらフライドポテトをかじっている若い金髪の外人女性が一人いるだけである。
パープル系のワンピースに茶色いルーズソックスを履き、髪をツインテールにしたその女は
ジャパニメーションや“MANGA”に憧れて日本に留学してきた大学生のように見えた。

366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/11(月) 19:54:22 ID:XGQZoxQf.net
女を素通りし、自販機に入れようとして手からこぼれた100円玉が床を転がり、彼女の組んだ足先に当たって止まった。
緩慢な動きで金を拾い、目も合わせずに俺に手渡す態度に一瞬苛立ったが、それよりも彼女の傍に積まれた時代もの、いわゆるチャンバラのDVDに目を引かれた。
勝新や三船の古い活劇である。る◯うに剣心などではない渋い趣味だ。

367 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/12(火) 12:29:26 ID:AJK6gZFo.net
このブロンド娘は漫画オタクではなく、時代劇オタクなのかもしれない。あるいはその両方か。
日本語が通じるかどうかはわからないが、とりあえず礼儀として私は彼女に「かたじけない」と言った。
すると能面のようだった彼女の顔が柔らかくなり、私に向かって言葉を発した。
「貴様もマンガを読みに来たですか?」
少し片言っぽいところがあるが、日本語を喋ることができるようだ。

368 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/13(水) 15:16:17 ID:J91hYrha.net
「いや、ちょっと野暮な用事でね」
 私は言葉を濁した。
「野暮ってわかるかな? や・ぼ」
「知ってまする。大きなイボのことデスよね」
やはり彼女との会話にはグーグル翻訳が必要なようだが、
退屈はしなくて済みそうだ。私はここを出てどこかへ飲みに行かないかと彼女を誘った。

369 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/13(水) 20:56:43 ID:FbsC0KLV.net
「ネットカフェに宿泊もう飽きたし、ベッドで寝たい。ホテル教えてほしい」
「I see.私の経営するホテルが近くにあるからそこに泊まるといい。」
漫画喫茶のフロントで会計をする際、支払おうとする私を遮り、辿々しい手つきで自分の財布から金を渡す彼女に私は好感を持った。

370 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/14(木) 12:53:44.80 ID:uYTHXV5K.net
ブロンドの女といっしょに外に出ると夜もかなり更けており、人通りはめっきり少なくなっていた。
LEDの街灯が裏通りを明るく照らしていたが、そのぶん余計に侘びしさが目立つ。私と彼女は並んで歩いていたが、
前へ進むにつれて自然と真横のフィジカルディスタンスが縮まり、いつの間にか二人は腕を組んでいた。

371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/14(木) 20:58:30 ID:EO/8iNyd.net
私は嬉しかった。彼女の好意は冒険心を含みながらも、その大半は私に寄せる心からの信頼感によるものだと感じられたからだ。
ホテルを経営してるなんてでまかせも、きっと彼女は見抜いた上で悪いようにはしないはずと信じてついてきてくれたのだろう。
腕を組んでホテルへ向かう男女など、ふしだらな欲望に脳を支配されてるばかりと思っていたが、2人のことは他人にはわからないものなのだなあと、青臭い思考に至る自分に苦笑した。

372 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/15(金) 12:37:54 ID:CQ4FOUW+.net
正直なところ、彼女を誘ったときはベッドの上でハードに攻め立てて「NNNNN....NO~~!」と言わせてやろう、
彼女が絶叫しながらイクところを見て「HA!HA!HA!」と高笑いをしてみたいなどと乱暴なことを考えていたが、
今はそういう汚らわしい気持ちも消え失せ、彼女に対して優しく接しようという気分になっていた。
そんなふうにプラトニックで幸せな時間が過ぎていったが、通りの角を曲がったとき
三人連れの若い男たちがボソボソと低い声で立ち話をしている姿が見えた。
深夜に女性と二人きりで歩いているときには絶対に会いたくないような連中だった。

373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/16(土) 12:51:15 ID:VKxWmV7p.net
「おいオッサン、似合わねぇことするなよ」
「チグハグすぎて草」
「ネェちゃん、エロいねぇ~。ヤラせてくんね?」
私たちに気づいて無遠慮に近寄ってきた彼らは口々に無礼な言葉を吐いた。
三人とも無□良品かユニク□で売っているような服を着ていたが、手の甲や首筋にタトゥーを入れ、
ネックレスやピアスをぶら下げている。何やら強い香水のニオイがした。

374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/16(土) 22:11:49 ID:+O7hl1wI.net
「イイ年こいて、と自分でも思ったんだが、成り行き上こうなってしまったんだよ。まぁ勘弁してくれ」
私は卑屈な愛想笑いを浮かべて男たちの機嫌を取ろうとした。民主主義に則り、冷静な話し合いで平和的に解決して
この場をやり過ごすつもりだったのだが、私の同伴者は政治的立場において私とは若干の相違があったようだ。
いきなり私の前に出ると、“F”で始まる言葉を発しながら男たちに対して中指を使って禁断のポーズを見せたのである。

375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/17(日) 22:15:48.92 ID:B6gKT5+I.net
「何だとゴルァ?」
ヘラヘラしていた男たちの表情が一変した。私はあわてて男たちと彼女との間に割って入り、彼らをなだめた。
「すまん。彼女は日本に来てまだ日が浅い。ナーバスになってるんだ」
殺気立った男たちに私はズボンのファスナーをおろしながら言った。
「そんなことより、これを見てくれ」
私の奇妙な行動に虚をつかれた男たちの視線が私の股間に集まった。
怪訝そうな顔をする彼らに社会の窓から首を出した寄生生物のペニーが襲いかかった。

376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/18(月) 17:11:26 ID:JeIWSTBC.net
3つに枝分かれしたペニーの先端はミシン針のように硬く鋭くなり、三人の男たちの盆の窪を同時に突いて
彼らの生命活動を停止させた。一斉に倒れ込んだ男たちが完全に動かなくなるのを確認してから
私は彼らの持ち物を念のために調べてみたが、ブラスナックルやスタンガン、合成麻薬と思しき錠剤以外には
特に怪しいものは所持していない。どうやら単なる通りすがりのDQNだったようだ。

377 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/19(火) 15:27:37 ID:tz/urNbp.net
一瞬のうちに男たちが次々と倒れた様子は、ブロンド娘の目には私が合気道か気功を使ったように見えたらしい。
「It's so cool! Amazing!」とはしゃぎながら私に抱きついてキスの雨を降らせてきた。
しかもそれだけではおさまらず、「You are a samurai! I want you!」と喘ぎながら私のズボンを脱がせ、
股間のモノを剥き出しにすると自らの口に含んだ。戸惑いながらも私はされるがままになっていたが、
突然プレス機で押し潰されるような激痛を感じ、悲鳴を上げた。

378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/20(水) 15:37:31 ID:q5V3vU5H.net
ブロンド娘が私のイチモツを人間離れした力で噛んでいる。
ペニーは即座に自らを鋼鉄同然に硬化させたようだが、かろうじて持ち堪えているという状態だ。
「お取り込み中にすまないが、聞こえるかね。私の名はオスカー・コールドマン」
ブロンド娘の喉のあたりからスピーカーを通したような声が聞こえてきた。
「アメリカ合衆国の科学情報局第一課、通称OS1の局長だ。君のジュニアに噛み付いているのは
 われわれが開発した傑作品、フェラボットだよ」

379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/21(木) 12:50:36.26 ID:XYqdr+Tl.net
流暢な日本語で喋るその男の声は実に楽しそうだった。そういえば以前、精巧な人型ロボットの研究をしている
OS1という米国の政府機関のことを取材したニュース番組を見たことがある。
「この女はロボットなのか」と私はあまりの苦痛に脂汗を流しながら訊いた。
「ロボットではなく、フェラボットと呼んでくれたまえ。彼女を作るのに600万ドルもかかった。
 ちなみに彼女には名前がある。『ジェニー』だ。可愛い名前だろう?」

380 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/21(木) 20:09:54 ID:HUrpQR3J.net
「何のためにこんなものを作ったのだ?」
「ふふふ…真実を知ったら驚くだろうな、君が、ではなく世界中が。
まあ、"ドナルドの置き土産"とだけ言っておこうか。」

381 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/21(木) 22:57:19 ID:Za2uZm2k.net
男の謎めいたセリフには何やら底知れない不気味さを感じた。もしかするとこの男は
アメリカに内戦を引き起こす可能性のあるような大きな勢力と関係があるのかもしれない。
「ジェニーの顎の力は強い。人間は通常、自分の体重と同じぐらいの咬合力しかないが
 彼女には1㌧近い咬合力がある。君と君のジュニアはジェニーの顎によって
 まもなく分離するだろう。HO! HO! HO!」
男の笑い声が聞こえた。私は焦った。このままではペニーがジェニーに噛み千切られてしまう。

382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/22(金) 15:52:11 ID:UUZWV420.net
ジェニーを股間から引き離そうと私は彼女の背中に肘打ちを浴びせ、脇腹に膝蹴りをブチ込んだが
ロボット相手ではまったく効き目が無く、私の攻撃など意に介さないジェニーはさらに顎の力を強めた。
強烈な苦痛に失神しかけたその時、DQNの一人が所持していたスタンガンのことを思い出した私は、
ポケットに入れていたそれを取り出すとジェニーの顎や頭、喉などに電撃をお見舞いした。
250万ボルトの電撃を受けても彼女はびくともしなかったが、何度か電撃を与えているうちに、
突然だらしなく口を開き、私の股間からずり落ちた。

383 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/23(土) 12:36:44 ID:P63KnGGC.net
身体をくの字に曲げ、目を開いたまま動かなくなったジェニーの耳と鼻と口から薄煙が上がっていた。
内部で配線や部品が焼け焦げたらしい。その姿はマジシャンが演じる路上パフォーマンスのように見えた。
スッポン同様、ロボットも噛み付いたら雷が鳴るまで離れない。だがこの場合、噛みつかれたのは
スッポンの方ということになるだろう。
私はジェニーの目蓋をそっと閉じてやると、夜明け間近の青みがかった街の中を歩き始めた。

384 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/24(日) 18:30:58 ID:eV9/RmYR.net
エアコンの効いた低湿度の部屋から出がけの、日差しと陽炎の心地よさに足取りも軽くなる。
週末にしては行き交う人並みが少なく感じられるのは第七波のせいだろうか?
特に腹も減ってないが軽食でも摂ってこれからどうするか考えようか

385 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/31(日) 19:19:24.03 ID:cxkiCKTo.net
とある牛丼屋を訪れ、シャブ丼とLSD汁、阿片玉子を頼んだ

386 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/07/31(日) 22:55:36.94 ID:f7zYIGQD.net
店員はシャブ丼の賄い飯を食い、自らの身体に鞭打ってワンオペ営業に励んでいるようだったが
その顔色は冴えなかった。

387 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/03(水) 22:27:48.91 ID:pjrl+VXr.net
顔色が冴えないのは幻覚を見るせいだった。
シャブ丼を食った副作用で奇妙な幻覚を見るのである。
先日も客に牛丼を運んでいるとき、こんなことがあった。

388 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/04(木) 22:55:26 ID:/Duq2m/z.net
注文を受けて大盛りの牛丼と味噌汁のセットを客のところに運ぶとき、
牛丼の具材が動いたような気がした。
運ぶときの振動でそうなったのかと思ったが、横方向ではなく垂直に持ち上がるような動き方だった。
具材の下に何かが居て、その何かが上に出ようとした。そんなふうに見えたのである。

389 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/05(金) 21:31:45 ID:bl+E2gek.net
客からのクレームを恐れて店員は牛丼と味噌汁のセットを厨房に持って帰った。
箸を使って恐る恐る具材をほじくり返してみるが肉と玉葱、白飯以外何もない。
ホッとした次の瞬間、ピシャッと水の弾けるような音がした。
セットの味噌汁から硬い鱗を鈍く光らせながら太い蛇が飛び出し、店員の手の甲に噛み付いた。

390 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/06(土) 18:54:50 ID:55aXHI1B.net
店員は悲鳴を上げ、牛丼と味噌汁が載ったトレーを落としてしまった。
店長から叱責されたので理由を説明したが、ヘビはどこにもいなかった。手の甲にも噛み傷など見当たらない。
「疲れてるんだろ。サウナでも行って“整えて”来い」
店長にそう言われ、店員は早退することにした。

391 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/06(土) 23:51:17 ID:08pBQgmg.net
現場上がりの店長なので、なんだかんだで従業員の立場に立って考えてくれる良い上司だ。
コロナ前はよく飲みや食事にみんなを連れて行ってくれたものだ。
踏切の向こうにサウナのあるビルが見えてきた。

392 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/07(日) 10:56:22 ID:I5e/bofM.net
いつの間にか店員が主役になってる

393 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/07(日) 22:23:59 ID:vuHv3uRw.net
本部のお偉いさんのご高説で、店員の皆さんこそが主役、店舗というステージでうんたらかんたらというのがあった。
いつのまにか舞台の主役にさせられたが、安サウナで凝りをほぐす銀幕のスターの
苦労も知ってもらいたいものだ

394 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/07(日) 23:35:35 ID:s5onLaK4.net
本部のお偉いさんに毒づきながら哀れな銀幕スターは安サウナに入店した。
そこは尻の穴や肉棒を目当てに男たちが集うようなところではなく、
ごく普通のサウナだったが、古めかしさは否めない。
サウナ室に入り、腐りかけているかのように変色した木製ベンチに腰掛けて室内を見渡すと
全裸の男たちが5、6人、タオルを股間にかぶせて汗をかいていた。そんな彼等に混じって
ここには絶対にいるはずのない人間の姿を見かけた俺は愕然とした。
結衣だった。半年ほど前からつきあい始めた女である。結衣がなぜこんなところにいるのか。

395 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/08(月) 12:38:22 ID:BkW4P2PQ.net
人違いかと思ったが、すでに彼女と体の関係があった俺は釣鐘型の乳房にある痣の形を見て、
そこにいるのが結衣であると確信した。どうやって彼女がここに入ったのか、
なぜここにいる男たちは彼女の存在に気づかないのか、奇妙なことはいくつもあったが、
俺は静かに立ち上がると、室内の男たちを刺激しないようにそーっと結衣に近寄った。

396 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/09(火) 12:35:29 ID:nTEP8ZLG.net
「こんなところで何をしてるんだ?」
俺はさりげなく結衣の隣に腰かけると囁き声で問いかけた。
結衣はセミの抜け殻のように無感情な目をこちらに向け、けだるげに俺の名を呼んだ。
「星野...くん.....」
間違いない。結衣だ。俺はいたたまれないような気分になったが、
結衣を放って逃げ出すわけにもいかなかった。

397 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
サウナ室としてはやけに広々とした室内をよく見れば、ちらほらと女性客もいるのに気づいた。
この店は地方都市の24H営業店ではコスト削減のため珍しくもない、男女混浴サウナらしい。
流石に一人でいるのは結衣だけのようだが、男たちにとっては見慣れた風景なのだろう。

398 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
だがそんな男たちにしても結衣の美貌とナイスバディは規格外だったようだ。
現に男たちが股間に被せている黄色いタオルが徐々に盛り上がりを見せており、
中には手品師が操るハンカチのようにペッコンペッコンと上下させている者もいる。
危険を感じた俺は結衣をサウナ室から連れ出そうと彼女の手を引っ張った。

399 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/09(火) 23:32:24.16 ID:0aSExAeg.net
「ほいっとすんずれいおば」
初老の男が退室ぎわによろめいたふりをして結衣のタオルの裾を捲り上げた、それを契機としてサウナ室の男たち、
そして数秒前まで男を辞めていたはずの元男らまでもがかっての己を取り戻し,王政復古の大号令が如き怒涛の勢いで結衣の〇〇〇〇めがけて押し寄せた。

400 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/11(木) 13:50:05.21 ID:pIaz08HW.net
その時、結依の全身が眩く光った。
これはいったい……
俺は、あり得ない現象に身を止めた。
他の醜い狼たちはというと、目を覆ってたじろぐばかりだ。

401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/11(木) 15:41:41.26 ID:UY126PAk.net
神々しく輝きながら結衣は女神のような気高い言葉遣いで言った。
「お前たちが欲しいのは金のマンコか、それとも銀のマンコか」
一瞬あっけにとられていた男たちは、我に返ると口々に叫んだ。
「金のマンコ!」「金だ、金だ!」「金のマンコをくれ~」

402 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/12(金) 00:10:50.14 ID:ks3/roNe.net
すると、ブツッという音とともに男たちのモノが宙に飛んだ。薙ぎ払われたかのように飛んだそれらは、
あるものはサウナ室の壁にぶつかって血を引きながらずり落ち、あるものはベンチや床へと落ちて血溜まりを作った。
「おまえが欲しいのは金のマンコか、それとも銀のマンコか」
結衣は今度は俺に問いかけてきた。イチモツを失い、絶叫しながらのたうち回る男たちを横目に見ながら
俺は『金の斧と銀の斧』という童話のことを思い出した。
銀、と答えてもおそらく俺はイチモツを切り飛ばされてしまうだろう。
しかし正直に結衣のアソコのことを言えば、それはそれで結衣を怒らせることになる。
一瞬まよったが、俺は正直に答えることにした。
「俺が欲しいのは、黒くて臭いグロマンコだ」

403 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/13(土) 09:08:32.70 ID:PrCrAW/7.net
おお、神よ、彼を救いたーまえ♪

アリスの歌が流れた。

404 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/13(土) 10:31:59.39 ID:0Rjt3Jh0.net
回答の正誤を問う緊迫した間を、壁のスピーカーから流れる歌が埋めてゆく。
"帰れるんだ これでただの男に" 結衣と別れたあの日の心情を代弁しているようだ。
結衣は困ったような微笑を浮かべ、檜造りの水風呂の湯船の縁に腰を下ろし、叫んだ。
「自らの眼で確かめよ! 正解はこの後すぐ!」

405 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/13(土) 12:51:36.25 ID:gLQ9Hz83.net
俺は覚悟を決めて結衣の“審判”を待った。だがいくら待っても何も起こらない。
股間を抉る鋭い痛みも、男性自身を包み込む肉襞の感触も無いまま俺は気が遠くなり、
気がつくと病院のベッドに寝かされ、腕には点滴のチューブが繋がっていた。
長時間サウナ室に居たせいで脱水状態になり、救急車で運ばれてきたのだとそばにいる看護師が言った。
結衣や男たちはどうなったのかと訊くと、看護師は怪訝そうな顔をした。
搬送されてきたのは俺一人で、しかもサウナ室に女性などいなかったということだ。

406 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
人体が発光するなどの無茶もあったが、昔の彼女の声や空気感
それらを覚醒後も反芻できるほどの明晰夢
夢に過ぎなかったとしても、それを忘れまじと俺は深く心に誓った

407 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/15(月) 22:03:37.75 ID:XklxaSYX.net
退院後、俺は職場に復帰した。まだ体調が完全には回復していなかったので、
すぐに本調子というわけにはいかなかったが
半月ほど過ぎた頃からようやく深夜シフトでも働けるようになった。
そんなある晩のことである。牛丼屋に貧しい身なりをした子供二人とその父親が入店した。

408 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/15(月) 23:10:12.89 ID:nuT8h4Rn.net
子供二人がそれぞれ牛丼並盛に玉子と味噌汁、大麻鍋膳とお新香を頼み、父親の方へ注文を伺うと、
「あ…いえ私は結構ですから」
と恥ずかしそうな作り笑いを浮かべて俯いてしまったので、私は自分の口調や態度が彼を傷つけてしまっただろうかと反省した。

409 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/17(水) 12:53:55.25 ID:N5ysrB2S.net
父親は温和で気弱そうな顔つきをしていたが子煩悩で有名な男だった。
以前、子供がコロナに罹って熱を出したときに
かかりつけの内科医が「うちはコロナ対応ができない」と診療拒否をしたら、
その医師を外科送りにしたらしい。
典型的なモンスターペアレントだった。名前は西条とかいったが。

410 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
西条親子は牛丼店での食事を終えると自宅に戻った。父親は男の子とその妹を寝かしつけ、
奥の間で臥せっている病弱な妻に薬を飲ませたあと、「仕事に行ってくる」と告げて家を出た。
妻はいつものように夫がアルバイトに出かけるのだろうと寝床から見送ったが、
夫の行き先と目的はまったく別のものだった。

411 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
西条は妻に告げたバイト先とは反対方向にある街へ電車で向かった。
とある駅で降りると表通りをしばらく歩いてビルの中に入る。
その最上階に世界倒立教会の集会所があった。
西条は信徒証のICカードを端末に通してドアを開け、集会所になっている大広間の中に入って行った。

412 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
大広間では先日、選挙演説中に凶刃によって斃された亞部我元市議会議員の告別式が行われていた。
生前、懇意にしていた森掛学院院長の姿も見える。

413 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
西条は参列している有名人・著名人の顔を胸ポケットに挿したボールペン型の隠しカメラで
片っ端から写していった。
やがてしめやかに告別式は終了し、60歳前後の教祖の男が故人への追悼の言葉を述べたあと、
信者に向けて講話をおこなった。
曰く、今は宗教弾圧の嵐が吹き荒れているが、朝の来ない夜はなく、春の来ない冬はない。
今こそ我が世界倒立教会はその宗旨である『逆立ち』で、この危機を乗り越えようではないか、と。
そして逆立ちこそ人間本来のあるべき姿である、逆立ちは地球を救う、逆立ちはSDGsだと訴えかけた。

414 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
教祖はAQと名乗っていたが、その本名や氏素性、国籍などは一切不明だった。
「今日は久しぶりに“翻天覆地の印”を披露しようかと思う」
AQはそう言って着ていた背広を脱いだ。
「おお、AQ様が逆立ちをお見せしてくれるぞ」「ありがたや、ありがたや」
信者たちが一斉にざわめき、歓喜の声があふれた。AQは背広やズボンなどを脱ぐとパンイチになり、
さらにその白いブリーフにも手をかけると、一気に脱ぎ捨てた。

415 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
信者らの歓声が一段と大きくなった次の瞬間、舞台の袖から助手が壇上に駆け寄り身構える。
や、おう!と気合を入れてAQが助手に向かって倒立の姿勢を取るや、その歓声は地響きのようにフロアを揺らした。
割れんばかりの拍手の中、倒立の姿勢を解いたAQはマイクに向かってこう言った。
「諸君の激励に応えるべく、私はこれからもこの教条のもと世界再編へ向け邁進してゆきたい!だが!その前にざんねんな知らせがある!

416 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/21(日) 17:37:08.59 ID:168y9kwk.net
「我が同志の死を悼む厳粛なるこの場に、おぞましき異端者が潜んでいることが判明した」
AQは静かな声でつぶやくように言った。満場の信者たちが水を打ったように静まり返る。
「その者は私の可愛い弟子を脅し、信徒証を奪ってこの場に紛れ込んだのだ」
信者たちは不安と怒りが綯い交ぜになった硬い表情を浮かべながら周囲をチラ見し始めた。
AQが不意に声を張り上げ、静まり返った大広間にAQの大音声が轟き渡る。
「異端者よ。今すぐ名乗り出よ。さもなくば無慈悲な神罰が待っておるぞ!」

417 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
教団はおそらく自分が奪った信徒証の“07214545DOPYU”というIDを把握しているだろう。
だとすると信徒証をチェックされたら自分がニセ信徒であることはいずれバレてしまう...
そう悟った西条は壇上のAQへ向かってゆっくりと歩み始めた。異変を察した信者たちが
西条を避けて道を空ける。西条は海を割ったモーゼのように左右に退いた信者たちの間を前に進んだ。

418 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
その一方、壇上で倒立の支え役の助手より、AQに新たな情報が耳打ちされた。それは、
"教団の息のかかった岸和田総理のコロナ陽性、軽症として発表するが実際虫の息である"という内容であった。
AQは血相を変え、助手にこの会合を速やかに閉会とし、全ての者を退場させるよう命じた。

419 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
会合は閉会となり、信者たちが一斉に退出するのに乗じて、西条は人波に紛れながら大広間から外に出た。
信者たちを見送ったAQは、倒立助手の男とともにエレベーターを使わずに非常階段を降りて行き、
地下駐車場まで降りると駐車場の端にあるタッチパネルに親指を当てた。生体認証のロックが解け、
そばの壁が開いて下へ降りる階段が現れる。地下トンネルの入り口だった。

420 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
打ちっぱなしのコンクリの、地下駐車場のような通路にAQと助手の足音だけが反響している。
「これからという時に、岸和田くんに働いてもらわんといかんのにまったく…そんなに危ないんか?」
「いえ、至って健康、すぐにも復帰できますが」
「…なんだと?お前さっき」
「宰殿は何を言っておられるのです?お歳のせいかボケてしまったのでは」

421 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/24(水) 12:51:39.76 ID:X8gfDyOW.net
困惑するAQの目の前で倒立助手は背広の内ポケットから拳銃を取り出した。
「こんなにあっさり釣れるとは思いもよりませんでしたね」
状況が飲み込めないでいるAQの顔に拳銃を突きつけ、助手は言った。
「おまえ...まさか....」
「そのまさかですよ」
顔を凍り付かせたAQに助手は2発撃ち込んだ。

422 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「1発めはコネクション、2発目が世間のあなたへの評価だと思ってください。」
空砲だが地下道にはよく響き渡り、AQは本当に自分が死んだと思った。
「言われんでもわかっておるよ。懐かしいな、こういう茶番劇も昔はよくやったものよなあ」
「山村の集会所、肉体労働者の飯場、フォークソングのコンサート会場、 何処へでも出向いて逆立ちしては弁論をふるったものですな」

423 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
AQの脳裏に教団の黎明期、そして自分が教団を立ち上げるきっかけとなった出来事が蘇った。
AQは若い頃、勤めていたブラック企業のワンマン社長から
素っ裸のまま逆立ちで歩いて会社の中を一周しろと命じられた。
とんでもない無茶振りだったが、AQは社長室を皮切りに営業部、業務部、総務部、社員食堂にいたるまで
逆立ちをしてイチモツをユラユラさせながら見事社内を一周したのである。
これがきっかけでAQは『為せば成る』という教義に基づく世界倒立教会という新宗教を興したのだった。

424 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
AQと助手はこれまでの苦難の道程を振り返り、走馬灯のように移り変わる記憶の流れの中を泳いでいた。
「行きますか」
「うむ。行こう」
助手の声で我に返ったAQは再び地下トンネルを出口に向かって歩み始めた。やがて出口が現れ、
AQが生体認証のロックを解除して、二人は地上に出た。少し先に牛丼店の看板が見える。

425 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
その夜、牛丼店の店員、星野は奇妙なものを見た。今、巷で騒がれている某宗教団体の教祖が
男を連れて路地を歩いているのである。
現在、教祖はマスコミとの接触を避けて教団施設に閉じこもっているというネットニュースを
さっき目にしたばかりだった。
(人違いか。それともいつもの幻覚だろうか)
星野は夜の街に消えて行く二人連れをボンヤリと見送った。

426 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
銀河鉄道のチケット購入代金のために高校を中退し、牛丼屋でアルバイト中のこの青年の名は星野哲郎。
このところ幻覚をよく見るようになったが、睡眠時間を削ってバイトに励んでいるせいだろうと
まだ若い彼はそれを気にも留めることなく働き続けていた。

427 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
いつの頃からか牛丼屋には、深夜の客が増えていた。だがその客と呼ばれた男たちは、最低限の並盛を注文すると、あとは何も追加注文しないで店に居座っていた。
男たちは、烏合の衆ではあるが、皆カメラを持ち、一定時間になると手荷物を置いたまま、カメラを持って外に飛び出し、少ししてまた店内に戻ってきた。
牛丼屋の近くには踏み切りがあり、線路が通っていた。
牛丼屋を勝手に待機所にしている男たちは、どうやらそこに目的があるらしい。
彼らは、撮り鉄と呼称される迷惑な人種だった。

428 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
迷惑な人種だったが星野にとってはれっきとした客である。
彼らのふるまいに不快なものを感じながらも、星野は客として応対せざるを得なかった。
そんな彼らの中に“メートル”と呼ばれている若い女性がいた。
鉄オタでない星野にとって彼らの趣味には何の興味も持たなかったが、この女性には関心を持った。
“メートル”というのは、何か鉄道関係の車両や施設の大きさに由来のある名前かと思ったが
撮り鉄たちの会話を総合すると、彼女は普段おとなしいが酒を飲むと饒舌になり、場合によっては虎になる。
そういう酒を飲んで“メートルを上げる”彼女の様子にちなんだあだ名らしい。

429 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/08/29(月) 20:05:15.91 ID:joORMSw7.net
最終電車を撮影した後、ビジネスホテルが満室だったのでモーテルで夜明かししたのだが、
酔ったメートルが下着姿でフィーバーして、参った参ったと嬉しそうに語る鉄ヲタの男に星野は嫉妬を覚えた。
その男を睨みつけている星野とメートルの目が合ってしまった。

430 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
男の話とは裏腹に、素面のメートルは繊細な感じのする女性だった。
細い瓜実顔がどこか儚く悲しげで、思わず抱きしめてやりたくなる。
その日以来、彼女のことを意識するようになってから、銀河鉄道のチケットの購入という星野の夢は
いつの間にかメートルと一緒に銀河鉄道の列車に乗るという夢に変わっていた。
その夢を実現するために星野は、牛丼屋ではますますアルバイトに精を出し、
自宅ではメートルの下着姿を思い浮かべながらマスをかいて精子を出した。
そんなある日、メートルと親しくなる思わぬチャンスが星野に巡ってきた。

431 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
ある夜、メートルはどこかで飲んできたのか酔った状態で星野の牛丼店にやって来た。
期間限定の『ニンニクマシマシ爆裂牛丼』を注文すると、それにもろくに手を付けず、
やがてカウンター席で突っ伏したまま寝込んでしまった。小一時間ほど眠ると目を覚まし、
酔っぱらい特有のしゃっくりをしながら勘定を済ませると店を出ていったが、
カウンター席に彼女の持ち物のトートバッグを見かけた星野は、あわててメートルの後を追った。

432 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「おい、待てよ」
星野の背後から、低い声がした。
「お前は今、勤務中だぞ。勝手にどこに行く?」
いつもはいない店長が、今日はいた。
「お客さんの忘れ物です。届けなきゃ」
星野は振り返ってトートバッグを見せた。
「そんなものは放っておけ、これから撮り鉄の馬鹿どもがぞろぞろ集まる時間だ。並しか頼まなくても客は客。お前は奴らの注文を聞き、熱い飯の入った丼を差し出す。それを優先して行動しろ」
「しかし」
「しかしもヘチマもねぇ!」
店長の怒声が響いたときだ。
「え、なに、これ?」
メートルのトートバッグから煙が吹き出した。

433 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
トートバッグから (((ヴィィ~~ン))) という音が聞こえる。バッグの中を見ると、電動コケシが火を吹いていた。
配線の接触不良が原因で熱を持ち、発火したらしい。
星野は火の付いた電動コケシを指先でつかむと、水を溜めてあった厨房のシンクに放り込んだ。
水の中に沈んだ電動コケシはシンクの底を優雅にバタフライで泳いでいたが、やがておとなしくなった。

434 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
数日後、牛丼店に来たメートルに星野は余計なことは何も言わず、
黙ってトートバッグと黒焦げになった電動コケシを渡した。
忘れ物を受け取ったメートルは赤面しながらも、お礼として一緒に食事でも、と誘ってきた。
そんなメートルに星野は遠慮の意を伝えたが、あの細く儚げな顔でどうしてもと言われると断りきれず、
結局彼女と一緒に食事をすることになった。

435 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/09/01(木) 20:54:58.75 ID:RLkTwyqE.net
約束の週末、いつもは徹夜明けで夕方までアパートで寝ている星野だったが、
この日は正午にはスパッと目を覚まし、今日のためにクリーニングに出しておいた一張羅に着替えた。

436 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野の着替えている横でテレビがニュースを伝えていた。
いつもはBGM程度にしか流してない音と映像だが、事件の現場が星野の働いている牛丼屋付近だと知って、星野はおやっと目を向けた。
なんでも、例の牛丼屋付近の線路上で撮り鉄の一人が、あまりに撮影に夢中になって、迫り来る電車に轢かれたという。
女性キャスターは更に次のエピソードを付け加えた。
この路線には都市伝説が存在し、夜中のある時刻になると、目映いばかりの電飾が施された謎の列車が通過するという。
撮り鉄たちはそれを求めて夜な夜なカメラを手に付近で待ち構えているのだ。
時刻表のどこにも載っていない列車を、鉄道専門家はURO(未確認走行物体)と名付けたが、SNS上では次の呼称で話題となった。
「銀河鉄道」と。

437 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
あの銀河鉄道のチケットを手に入れてメートルと一緒に夜空を旅する日もそう遠くはないだろう。
星野は胸をときめかせ、ZOZOスーツで作ったオーダーメイドのスーツを着こなし、
YUICHI HANADAの靴を履いてメートルとの待ち合わせ場所へ向かったが、
そこで待っていたメートルの出で立ちを見て戸惑いを感じざるを得なかった。
いつも彼女が星野の店に来るときと同じようなTシャツにジーンズ姿だったのである。
しかもメートルが星野を案内して向かった先はドレスコードにうるさいレストランなどではなく
星野の勤務先の牛丼屋だった。

438 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
メートルの意図ははかりかねたが、彼女と食事出来るだけで嬉しいと感じていた星野はあえて何も問いはしなかった。
顔見知りの店員が星野に気づいて声をかけようとしたが、察して控え、小さく握り拳でガンバレのジェスチャーを作った。
メートルは運ばれてきた水でシャブ入りの水タバコを燻らせ、遠い目をしている。

439 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
メートルと一緒に食事ができるのはこの上もない幸せだったが
自分の職場で意中の女性と食事をするというのは少しばかり居心地が悪く、照れくさかった。
星野は『オクラ納豆ナメコ入りヌルヌルネバネバつゆだくヘルシー牛丼』に舌鼓を打ち、
メーテルは『コリコリシコシコ黒アワビとオットセイのペニス入り薬膳牛丼』をペロリと平らげ、
食事を終えた二人は場末の狭くて小さな居酒屋へ行き、酒を飲んだ。

440 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
銀河鉄道で銀河を旅する夢は実現できないのかもしれない。
だが鉄腕アトムのごとく自らが飛べば銀河へ行けるのでは。そして履いているYUICHI HANADAの靴を見つめてみた。

441 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
銀河鉄道に鉄腕アトムと話題には事欠かず、居酒屋での二人の会話は止めどなく弾んでいった。
酔ったメートルはますます饒舌になり、星野もいつになくおしゃべりになっていたが
酔った時に出るメートルのしゃっくりがだんだんひどくなってきた。
「ヒック.....星野くんのね、 ヒック.....そういう夢見がちなところがね、ヒック、あたし大好きなの、ヒック、ヒック.....」
メートルは星野の顔を見つめながら昭和のお笑い番組で志村けんや加藤茶が演じる酔っ払いのように
身体を大きく上下に揺らしながらしゃっくりを続けた。やがてしゃっくりはますます激しくなり
しゃっくりをするたびにメートルはカエルのようにジャンプし始めた。

442 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
澄ましたお嬢さんかと思ったら、ひょうきんなところがあるのだなと愉快になり、星野も調子を合わせてカエル飛びを始めた。
他の客たちもそれぞれの会話に没頭していて、特に咎めるものもいない。
調子に乗ったメートルと星野はぴょんぴょん跳ねながら個室の客間の方へ向かって行った。

443 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
どんどんメートルの跳ぶ高さが増しているではないか。この調子で増し続ければ銀河にさえ行けるのではないのだろうか。

444 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/09/04(日) 19:09:14.53 ID:NJjosq0v.net
もはやメートルの跳躍力は人間のレベルを超えていた。嫌な予感がした星野はメートルの後を追いながら
跳び上がるメーテルの身体を押さえようとしたが遅かった。ドンッ!という音ともにメートルの頭が天井にめり込み
メートルは首から上が天井に引っかかったまま宙ぶらりんの状態になった。
それでもなおメートルは「ヒック、ヒック」としゃっくりを続け、手足をカエルのようにビクン、ビクンと動かし続けた。

445 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
メートルをそのままにしておくわけにはいかない。星野は居酒屋の店主のオヤジに手伝ってもらい
脚立を使ってメートルを天井から引きずり下ろした。幸いメートルにケガは無かったが
天井には大きな穴が開いてしまった。弁償するという星野に店主のオヤジは
「よくあることだ。いいってことよ。それよりニイチャン。可愛い子じゃねぇか、うまくやんなよ」
と、片目をつぶってみせた。

446 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「はい、そこまで」
突如、スーツを着た初老の男と、数人の白衣を着た助手?のような男女が3人入ってきた。
白衣たちは星野をどかすと、意識のないメートルを調べ、何やら頷き合うと彼女の体を担架に乗せた。
「あなたたちは何なんです?」
星野の口調には怒気がこもっていた。
スーツの男は邪魔くさそうに答えた。
「名乗っても分からんと思うが我々はコムニ社の者だ。私は副社長のジョークス。999号は連れて行く」
「999って?」
「これの製造番号だよ」
星野は愕然とした。彼がぞっこんになったメートルはコムニ社が開発中のアンドロイドだというのだ。
否定できない自分はなんと小さい男なのだろう。
思えば天井まで突き破って跳び跳ねる人間などいるわけがない。

447 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「メートルは、そんなんじゃない!メートルを返せ!」
意気込んだ星野だったが白衣の男らにあっさり弾かれ、尻餅をついてしまった。
「星野君と言ったかな?今まで999号を保護してくれて本当にありがとう。これは心ばかりの礼だ。」
初老の男は、星野のスーツのポケットに札束をねじ込むと、白衣の男らと共に店を出て行った。

448 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
途方に暮れる星野をよそにコムニ社の社員たちはメートルを回収して去って行った。
無力感に打ちひしがれ、ションボリと彼らを見送る星野に居酒屋の店主は発破をかけた。
「おい、ニイチャン。これでいいのか? あんたの夢はどうした?
 ZOZOのスーツやYUICHI HANADAの靴は何のためだったんだ?」
星野に返す言葉もない。
「ヘタれるのもいいかげんにしろや。今からコムニに殴り込みをかけて、あの娘を取り返してこいよ」

449 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「そんなに言うならアンタが取り返してくればいいだろ!」
店主の無茶苦茶な物言いに星野はカッとなった。いきなり店主の頬を殴って押し倒す。
仰向けに倒れた店主のオッサンの上に馬乗りになり、その髭面に何度も平手打ちを食らわせていると
オッサンは何やら妙な喘ぎ声を上げ始めた。星野の股を店主の股間の硬いモノが突き上げ、
星野もそのグリグリとした感触に興奮して突然平手打ちをやめると、
苦痛と快感から喘ぎ声を発している店主のオッサンの股間をまさぐり始めた。

450 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
その頃その頃、外では正規の軌道を外れた銀河鉄道が居酒屋上空で旋回、そして静止し、居酒屋に向けてスポットライトを浴びせた。スポットライトから、きらびやかなピチピチのコスチュームに身を包んだ2人の女性が降りていった。

「星野さんよくやりました」
ミーヤが称賛した。
星野はわけがわからず、取り敢えず変態店長から離れた。
今度はミーヤより痩せ型の、ケーヤが満面の笑みを浮かべた。
「私たちはあなたたちが銀河鉄道と呼んでいる舟に乗って、宇宙の環境の乱れを監視し修正しているものです」
「星野さん、あなたは見事にこの星の外来種を炙り出し、捕らえてくれたのです」
どうやら星野の殴り付けた店長は外来種ということらしい。
どうりでおかしな行動を取るはずた。と星野は納得した。もう少しで星野も外来種に取り込まれるところだった。

451 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
店主のオッサンは星野の見ている前で突然、奇怪な緑色の生き物に変身した。
キュウリのようなものの表面におびただしい数のイボイボが付いている気味の悪い姿だ。
ミーヤとケーヤは用意していた熱線銃を使って星野に襲いかかろうとする“外来種”を焼却した。
完全に焼却されたのを確認するとミーヤが言った。
「“ゴーヤ”という植物系の外来種です。取り込まれると男以外に興味がなくなってしまいますよ」
危ないところだった。星野はホッとして胸とケツをなで下ろした。

452 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
外来種の退治に協力した星野には、褒美が与えられて然るべきだった。
ミーヤは紫の髪をふわりとさせて星野に一歩近づき、言った。
「あなたには願いを1つだけ叶えられる権利があります。どうしますか?」
ケーヤがついだ。
「もっとも言葉にしなくても私たちにはあなたの願望が伝わってきますけど」
ミーヤとケーヤが左右に別れた。その向こうに居酒屋の扉があった。
扉からは目映い光が差し込んでいた。
光をバックにして、ほっそりした人影が現れ、近づいてくる。
「メートル!」
黒い、旅の衣装に身を包んだ愛しい女性が微笑んでいた。
なぜか先程より生々しくかんじられるのはなぜだろう?
「彼女はあなたの願望をトレースして作った、本物です」
このメートルはミーヤ達が創造したものらしい。だが、アンドロイドとかいうレベルを遥かに超えていた。
「あとは星野さん、あなたが承諾すればメートルはあなたのものです」
「メートルと共に銀河鉄道の旅に行けるんですね、じゃあ」
ケーヤは星野の言葉を遮った。
「いえ、それでは願望が2つになるのでできません。メートルさんをとるか。銀河鉄道に乗るか、どちらかです」

453 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
銀河鉄道に乗って機械の女をただでくれる星へ行くか、目の前の活きている女で済ますか、星野は悩んだ。
目の前のいい女一択だろうと一般的には考えがちだが、女慣れしていない星野はそうではなかった。
この女は生身故に、老けて劣化する。機械ならば若いままだ。

454 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「メートルを銀河鉄道に乗せてやってくれ」
星野は静かに言った。
「そこにいるメートルが俺の願望通りの女なら俺がなぜそういう選択をしたか分かってくれるはずだ。
あんたたちの厚意はうれしいが棚からぼたもち、瓢箪から駒、ジッパーからペニスなんてのは俺の性に合わない。
俺は自分の力で銀河鉄道の旅を手に入れる。いつになるかわからないけどね。その旅先でメートルと再会するよ」
メートルは泣き笑いのような顔で言った。
「そのころにはあたしはおばあちゃんよ」
「俺もおじいちゃんになってるさ」
星野は笑った。

455 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
ミーヤとケーヤは名残惜しそうなメートルを連れて銀河鉄道に乗って去って行った。
バカな選択をしてしまった、何のかんのと言いながら結局自分は逃げたのだ、と星野は思ったが
自らが下した判断である。やがて星野は毎日の忙しさに紛れてメートルのことを徐々に忘れていった。
それから一ヶ月後のある夜、星野の店に金髪碧眼の白人男性が入って来た。
牛丼屋の出入り口のドアに身長を測るシールが貼ってある。そのシールからすると、
白人男性の身長は170センチというところだった。男はロスコのメッセンジャーバッグを肩から提げていた。

456 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
白人の男はドアの付近でしばらく立ち止まっていたが、バッグから突然ドイツ製の自動拳銃を取り出すと叫んだ。
「みんな動くな!!」
流暢な日本語だった。星野はもちろん、店内に居た客は全員男の方を振り向いた。
天井に向かって銃声が弾け、LEDの照明器具が派手な音を立てて割れた。
「こんな事をして、本当にすまないと思っている。だが、動くやつは容赦なく射殺する!」
ワンオペ中だった星野は青ざめた。強盗かもしれない。

457 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野は強盗?と思いながらも、白人の台詞には何やら訳でもあるのかと感じられ、判断が迷走した。
強盗なら殺意は脅しでしかなく、ことを極力クリーンに済ませるはずだ。
動くと射殺するとは、何か切羽詰まった事情を思わせないこともない。
動かなかったら命は助かるのか。
ならそれはいいとして、白人は周囲が動かない間に何をするつもりだろう?
自動小銃の弾もタダではない。
一介の牛丼屋の売上を奪うにしては経済観念がナンセンスだ。

458 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/09/10(土) 12:36:18.80 ID:PfErfktG.net
迷走する星野の思考を断ち切るように男は言った。
「俺の名はチャック・バウワー。CPU──パラサイト対策ユニットの捜査官だ。
 日本政府の某機関からの要請を受けて来日した」
男がギョロリとした目で牛丼屋の店内を見渡しながら言う。
「この中に外見は人間だが本当は人間でないやつがいる。
 いや、正確には人間と寄生生命体が合体したやつだ。そいつを今からあぶり出す」
店内には星野と客、全部で7人の人間が居た。チャックは牛丼屋を星野に閉めさせると
レジに向かってその7人を一列に並ばせ、一人ずつ順番に尋問を始めた。

459 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
真っ先に尋問を受けたのは星野だった。ここ数日間の行動を確認し、星野のマイナンバーカードを
カードリーダーのようなものでチェックしたチャックは
「よし、君はおkだ。俺の助手として働いてもらう」
と言ってメッセンジャーバッグから拳銃を取り出し、星野に渡した。
「妙な動きをするやつがいたらこれで射殺しろ。銃の使い方はわかるか?」
日本は銃社会ではない。星野が「わからない」と答えると「狙って撃て」とだけ言って
チャックは次の人間の尋問を始めた。
チャックの説明に星野は内心(ハァ?)と思ったが、要は引き金を引けばいいんだろうと考え、黙っていた。

460 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
チャックバウアーが客を尋問している間、星野は退屈であくびをしていた。
(ところでこの銃、いざという時役に勃たなければ意味がないよな?)
試しに撃ってみることにした。

461 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野は試し撃ちをする前に、偉そうな物言いをするこの白人がうろたえるところを見てみたくなった。
ニヤニヤしながら「手を上げろ」と銃を向けてチャックに言ってみる。
すると、こちらを見たチャックの形相が一変し、顔が鬼のように赤くなった。
激しい恐怖を感じた星野は防衛本能が働いて、チャックに向けて思わず銃の引き金を引いてしまった。
しかし銃は発射されない。チャックは鬼の形相のまま、ゆっくりと星野から銃を取り上げると言った。
「銃ってのはな、セーフテーレバーをはずさなきゃタマが出ないんだよ」
星野から取り上げた銃のセーフテーレバーをはずし、天井に向けて一発撃ったチャックは
ビビった星野の手をつかみ、その上腕に力まかせに手刀を振り下ろした。

462 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
だがチャックは星野の上腕に振り下ろした手刀を寸止めにすると星野を突き飛ばし、
拳銃を彼に向かって放り投げた。その銃を反射的に受け取った星野にチャックは
「おまえが東和油脂の金子次長なら腕が折れているところだ。いいか、二度と俺に銃を向けるなよ」
と言い放ち、尋問を再開した。
動揺しながらも星野は拳銃の安全装置を確認し、尋問を受ける行列の方を見た。
大江健三郎の『人間の羊』を連想するようなその光景に、星野は複雑なものを感じた。

463 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/09/11(日) 09:48:48.13 ID:kXAmiv4J.net
尋問の列は4人目が終わり、5人目を始めようとしていた。
星野のすぐ後に尋問を受けようとした若い女は、緊張のためか、過呼吸で倒れたため回復を待って後で行うこととした。
よって、対象者はあと4人である。

464 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「おい、お前」
野太い声に呼ばれた。
星野はビクッとして残りの四人を見回した。
尋問の順番を無視して、男が鋭い視線を向けている。
角刈り、スーツ、姿勢は正しく、体躯は大きくはないが凡人とは違う何かを感じさせた。
「おまえ、こんなことをして恥ずかしくないのか?」
「な、なにぃ」
チャックは男と星野のやり取りを見て、手を止めた。
「おまえ、日本人だろ。米国の言いなりになって、この国の法律をおかしている。その先に何が待っているのか分かって動いているのか?」
「うるせえ」
星野は銃口を男の鼻先に向けた。だがそれ以上先に進めない。
「どうした?尋問してみろよ」
男は両手をあげながらも表情は薄ら笑いを浮かべていた。
「おまえは、だれだ?」
「上着の内ポケットに身分証があるぜ」
星野はチャックのほうを向いたが、彼はやれと頷くだけだった。
星野は恐る恐る男の身分証を取り出した。
「丸の内警察署、闇下満寿男!」
「もう署に連絡済みだ。まもなくパトカーが何十台もやってくるぜ」

465 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「気の毒だが騎兵隊は来ない」とチャックは闇下満寿男に拳銃を向けて言った。
「俺の捜査活動にはアメリカ大統領のお墨付きがある。すでに日本政府と米国政府との間で
日本の警察は俺のすべての捜査活動を超法規的レベルで補完するという合意が成立しているんだ」
そのとき、過呼吸で体調不良だった女が口から泡を吹いて苦悶し始めた。星野はあわてて駆け寄ったが
女は2、3回痙攣したのち、グッタリとなった。
星野が女の胸に手を当て、口に耳を当てたが、呼吸の気配がまったく感じられない。
「大変だ! 息をしてない!」
星野は狼狽して叫んだ。

466 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「クソッ」とチャックは舌打ちをした。星野は完全に気が動転し、半ばパニック状態だった。
もし客を死なせてしまったりしたら店長から「おまえ、クビ確定な」と言われてしまう。
藁をもつかむ思いで星野は「── お客様の中にお医者様はいらっしゃいますかぁ ──」と呼びかけてみた。
すると尋問の列の最後に居た客が「私は医者だ」と手を上げた。黒マントを着て顔中に傷のある気味の悪い男だった。
「よし、この女を何とかしろ」
チャックは床に仰向けに横たわっている女の方を指さした。

467 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/09/13(火) 21:22:35.97 ID:+Y3pz94D.net
医者を名乗る黒服の男は鮮やかな手つきで女の腹をメスで開き、瞬く間に内臓の一部を取り出してみせた。
「これが健康な人間の肝です。人工飼育のフォアグラなんか目じゃありません。
今からそれを証明して見せます。厨房を借りるぞ」
男はこれまた鮮やかな手つきで、採れたての人間の肝から血液を抜き、軽く湯通ししたあとで表面を炭火で炙り始めた。

468 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
香ばしい匂いが厨房から漂ってくる。やがて調理を終えた黒服の男が
「さぁさ、できましたよ。みなさんもどうぞ」と言いながら
適当な大きさに切り分けて白いソースをかけた肝を小皿に乗せ、配膳用ワゴンで運んで来た。
チャックと星野が黒服の男を手伝い、尋問疲れをしている客たちに肝を配って回る。
「“女の肝の炭火焼きステーキ ── 男のエキスをブッかけて ──”です。お味はいかがでしょうか」
黒服の男は愛想笑いを浮かべながら言った。
「メチャメチャおいしいですね」「メチャクチャおいしいですね」「ムチャクチャおいしいですね」
と、客たちは『ポツンと一軒家』の食リポのように感想を述べ、黒服の男が調理した肝の味を堪能した。

469 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
肝を食しながらもチャックは尋問がまだ済んでいない最後の人間から目を離さなかった。
推定年齢30代~40代、猫背で顔色が悪く、中肉中背、貧乏臭い身なりをしている地味な男だ。
頭髪を“七三”に分けているが、髪の量から言うと“三三”だった。要するに薄毛、はっきり言ってハゲである。
黒服の男に不審な点はなかった。“白”だった。残っているのはあの“三三分け”の男だけだ。
チャックは目立たぬように銃の安全装置をはずした。

470 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
(もう我慢ならん)
銃の安全装置を外した男がもう一人いた。
(こいつらに逮捕の猶予などいらん)
丸の内署の闇下は店内の狂乱の一部始終を見て覚悟を決めた。
動いたら殺すと言っておきながら心肺停止の女性を助けようとし、結局人肉を分け合って食うという所業は常軌を逸しているどころではない。
不幸中の幸いとえいば、彼らは闇下から拳銃を奪うことを全く忘却していることだ。
外国人は何かに気を取られて隙を作っている。
今しかなかった。
別の方向から轟音がしたのはそのときだった。
壁のいくつが破壊され、SITのメンバーが雪崩れ込んできた。
闇下は、孤独な暗闇の戦いに光を見た気がした。SITの隊長は闇下の後輩の柿沢岳士なのだ。

471 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
銃を構えたSITのメンバーがチャックを取り囲んだときだった。
突然、牛丼店内の3カ所の宙空からサブマシンガンが火を吹き、SITのメンバーを薙ぎ払った。
量子ステルスを使った光学迷彩服を着用している特殊部隊員が3名、店内に潜んでいたのだ。
不意打ちを食らったSITはひとたまりもなく全滅した。
「俺がこの店へ入って来た時、ドアのところで立ち止まっていた理由がわかっただろう」
チャックが闇下に銃を突きつけ、彼が隠し持っている拳銃を取り上げた。
「これ以上俺の邪魔ができないようにあんたには死んでもらう」
そう言ってチャックが引き金を引こうとした時、特殊部隊員の一人が叫んだ。
「捜査官! ヤツがいません!」
三三分けの男の姿が消えていた。ドサクサに紛れて姿をくらましたようだ。

472 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「クソッ! クソーーーッ!」と憤怒の形相で悔しがったチャックは、盗聴不能の安全な回線を使って
彼が所属するCPUロサンゼルス支局に連絡を入れた。
「グロエ、俺だ! 衛星のデータを俺の端末に送れ!」
グロエ・オブラートという名の女性の情報管理官に指示を与える。グロエは直ちに人工衛星が撮影した
牛丼店一帯の平面画像をチャックのスマホに転送したが、10分前からの画像を見ていくと
SITが壁の爆破作業をおこなった直後に何者かが外に出る様子が確認できる。
ズームインすると、頭髪の状態でそいつが“三三分け”の男だということがわかった。
男は北に向かっているようだ。チャックは男を追うため、牛丼店をあとにした。

473 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
牛丼屋で起きた逮捕監禁事件とそれに付随する爆破銃撃事件は徹底した報道管制が敷かれ
表沙汰になることはなかった。当事者の一人である星野も厳重な守秘義務を課せられたが
それ以外は特に日常生活に支障のあるようなことは無く、事件後、いつもどおりの毎日を過ごしていた。
それは平穏に満ちた日々ではあったが、人間とは常に安穏と興奮の間を振り子のように揺れ動く生き物である。
ありふれた日常に慣れてしまうと星野は冒険を欲するようになった。
そして彼が挑んだ冒険は人妻との不倫だったのである。

474 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
夢を見ていた。
といっても現実の無限の再生のようなものだった。
星野はあの時アメリカ人の言いなりで自動小銃を客に向けた。事件の収拾直後、星野はその報復として客らから怒声を浴びせられ殴る蹴るの集団リンチを受けたのだった。
警察の特殊部隊とやらは死んだ振りをしていたらしく、全員が衣服についた埃を払って立ち上がり、鬼刑事と何やら話していた。刑事が彼らを怒鳴る場面もあり、こちらを助ける余地はなかったようだ。
(もっとも、見てはいてもスルーされたのかもしれない)
星野は代償として左の睾丸を粉砕された。
失くなったたまが疼く。
星野は冷や汗を流して、湿った薄い布団から目覚めるのだった。

475 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
そんな幻覚に悩まされていたある日、牛丼屋でパート仲間と思しき50歳前後のオバサン連中2、3人が
並盛を食べながら井戸端会議に花を咲かせているのを星野は見た。
特に人目を引く女性たちではなかったが一人、その尻の形が素晴らしくエロい女性が居た。
尻のラインを強調するようなパンツをはいていてそれが目立つ。
その後もその女性は何回か星野の店にやってきたが、いつも似たようなパンツをはいていて
星野は気になってしょうがない。

476 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「店員さん、あんたも好きだねぇ」
星野が休憩中、外で風景を眺めていると、常連の撮り鉄が近づいてきた。
星野は風景を見ながらも、脳内は例の女性客の尻を題材にした妄想を爆走させていた。
サングラスの男に声をかけられて狼狽した。
「ああ、あんたは」
「八吹と呼んでくれ」
星野は名乗らなかったが、名札で分かるはずだった。
「星野くん、随分とあの女の尻に夢中なようだね」
「他に、見るもんがないから」
「分かるよ。仕事なんて退屈との戦いだからな。実はいい写真があるんだけどね」
八吹は手にしたスマホを星野に見せた。
そこには星野が憧れている熟年の女性客の尻、尻、そして太もも、うなじが、あらゆるアングルで盗撮されていた。
星野は生唾を飲んで見いった。
「どうやら俺をそしる気はないようだな。話が早い。これのデータ、タダでやるよ」
八吹はmicroSDを星野に渡した。
「タダなのか?」
「金なんかいらない。俺はただ、放火したいのさ、君の心にね」
ちっぽけなmicroSDの中に憧れて止まない女体の断片が封じ込められている。
星野の妄想は加速を早めていった。

477 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
可燃物の量が多ければ小さな火種でも大火事になる。まして火種が火炎放射器のようなものならなおさらだ。
星野は八吹という男からもらった画像を見て自分を慰めているだけでは我慢できなくなり、
あのオバサンの後をつけて住んでいるところを確かめたくなった。確かめてどうこうしようというわけではない。
ただあのオバサンがどこに住んでいてどういう暮らしをしているか、とりあえずそれだけを知りたかったのである。
その日の夕方、例によってオバサンがパート仲間と来店するのを見た星野は、急用があると偽って早退し、
食事を終えたオバサンを尾行した。
電車を何回か乗り換えたあと、オバサンは郊外の一軒家に来ると玄関を開けて中に入った。
周囲に人家らしきものが何もない寂しい田舎の一軒家だった。日はとっぷりと暮れている。

478 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
オバサンの家には野菜や花を植えている大きな庭があり、その庭越しに母屋が見えた。
母屋には全面ガラス張りになっているアルミサッシの引き戸があったが、その内側に白いカーテンが引いてある。
星野は物陰に隠れてそのカーテンをじっと見ていた。
カーテンの向こうに灯りが点き、オバサンのシルエットが浮かび上がった。
星野は眉をひそめた。オバサンのシルエットともう一つ、オバサンと対峙するようにシルエットが見える。
人間のものではなかった。大きな獣のシルエット──おそらくイノシシのものと思われた。

479 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
2つのシルエットは距離をおいて対峙していたが、やがてオバサンの方がイノシシの影絵に歩み寄った。
星野は目を見開いた。オバサンの影が衣服を脱ぐように動き、星野を惹き付けて止まない尻のラインが露わになる。
円やかなオバサンの影がイノシシの影に妖しく絡みつき、頭を撫でられたイノシシの影が鼻面を振った。
獣の唸り声が聞こえた。唸り声はひっきりなしに聞こえ、そこへ中年女の生臭い喘ぎ声が交じる。
やがてイノシシの影がオバサンの影に覆いかぶさり、小刻みに前後運動を始めた。
獣の唸り声は相変わらずだったが、女の声は激しさを増した。

480 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
物陰に隠れながらの無理な姿勢で首筋が痛く!シャツの裾の辺りを蚊に刺されて猛烈に痒かったが、熟年女性と動物による影絵芝居への興味がそれに打ち勝った。
オバサンは座っているのか、時折脚を高く上げたりしている。
イノシシのような相手が近づき、影が重なるとオバサンは脚をバタつかせているようだ。
一体何が起こっているのか、星野の胸はかつてないほど高鳴っている。

481 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野は淫らな影絵を見ているうちに我慢できなくなり、その場で自慰行為に及んだ。
オバサンの影とイノシシの影はひとしきり春画のような痴態を演じると嘘のようにおとなしくなり、
やがてカーテンの向こうの明かりが消えて静寂が訪れた。星野はしばらく待ってみたが、
それ以上何も動きがないことを知ると自宅に戻った。
あのオバサンにズーフィリアの趣味がある──それは星野にとって衝撃であると同時に
あのオバサンに対する淫猥な情念と激しい執着を生み出すトラウマとなった。
そしてグロテスクな秘密を宿した五十路の女性への嗜虐的な欲情が星野の中で暴走し始めた。

482 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
数日後、パート仲間と談笑するオバサンのテーブル席に牛丼を運ぶ時
オバサンにしか聞こえないように“イノシシって可愛いですよね”と星野は囁いた。
オバサンは一瞬、宙に視線を据えるように無表情な顔になったあと、星野を見た。
星野は素知らぬ顔で厨房に戻り、オバサンは不安げな顔で星野の方を見ていたが、
すぐにまた仲間と世間話を続けた。だがどことなく上の空である。
その後も、オバサンが店に来るたびにそんなことが繰り返されたが、
なぜかオバサンは星野の牛丼店に来ることをやめようとしない。
来るのをやめてパート仲間から不審に思われることを恐れているのだろう。
星野はトラバサミにかかった牝イノシシを見ているような気分を味わっていた。

483 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
だが星野の底意地の悪いいたずらは突然の反撃を受ける。
ある日、オバサンがパート仲間以外に男を一人連れて牛丼店にやって来たのだ。
男は田亀源五郎の漫画に出てくるようなガタイのいい初老の男で、オバサン達の話から
男がオバサンの旦那であること、建築会社に現場監督として勤めていること、
ここ半年は地方に出張中だったこと、今日は会社が休みでたまには妻やその友達と一緒に
外で食事でもしようと出かけたこと、そして喧嘩がめっぽう強いことなどがわかった。
さすがにその日の星野は“囁き攻撃”ができず、ことさら星野から目をそらすオバサンを悔しそうに睨み付けるしかなかった。

484 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
にっくき男が田亀源五郎キャラなら、星野の容貌は、福本伸行の漫画に出てくるような鼻が尖っていて無精長髪、逆三角顔だった。
(勝機は、ある、どこかにある、はずだ)
ざわ……ざわ……
「おーい」
男が呼んでいた。
暗闇の思案から呼び戻されたカイジ、じゃなくて星野が顔を上げると、空のビール瓶を振っていた。
「何ボケッとしてやがんだ。ビールだ。もっとビールを持ってこい」
男の前には空き瓶が合計3本たまっていた。
牛丼屋は居酒屋ではない。この店では3本を超えるアルコール類は提供できない。
星野は、奥で鍋を掻き回している店長を見たが、店長は、お前相手しろと目で指図した。

485 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
男=田亀マンガの男

486 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
ゴネる男を何とかなだめすかし、これ以上ビールのおかわりができないことを説明しながら星野は考えた。
オバサンは、あたしに妙なまねをしたらケガするわよと俺を牽制しているのだ。
旦那の腕っぷしが強いことをほのめかし、俺に対してマウントを取っているつもりなのだろう。
だが、この旦那は自分が長期出張をしている間に妻がイノシシ相手に『不貞行為』を働いていたことを
知っているのだろうか。おそらく旦那は一切関知していないだろう。
だとしたら、関知している俺の方がむしろオバサンに対してマウントを取れる立場に居るのではないだろうか。
星野はニンマリした。そして星野の暴走は次の段階を迎えることになった。

487 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
翌日、星野はオバサンの盗み撮り画像をくれた八吹という男に電話をかけた。
八吹からもらったmicroSDカードには八吹の連絡先も入っていたのである。
頼みがあると八吹に告げ、星野はこれまでの経緯を話した。
「で、俺に何を頼みたいんだい?」
八吹はオバサンの趣味の異様さに辟易しながらも大いに興味をそそられているようだった。
「あんた、盗聴や盗撮に詳しいんだろ。カネは払うから引き受けてくれないか。
 あのオバサンとイノシシがまぐわっているところを盗み撮りしてほしいんだ」
星野は熱にうなされたかのような声で言った。

488 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野の頼みを八吹はあっさりと承諾したが
「こいつははっきり言って違法行為だぜ。途中で日和ったり逃げ出したりするんじゃねぇぞ?」
と釘を刺すことも忘れなかった。
そしてカネは払うという星野に「言っただろ。俺はあんたの心に放火したいんだよ」と星野の申し出を辞退した。
星野は自分が狂気の坂を転がり落ちていくのを感じていた。坂の下に何があるのかはわからない。
だがもはや自分には転がり落ちることを止めることができず、また止めるつもりもないことがわかっていた。

489 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
それから一ヶ月近くが過ぎた。オバサンは相変わらずパート仲間とともに星野の牛丼屋にやって来たが
星野が囁き攻撃をやめたので大胆になってきた。わざわざ彼の名前を呼び、料理を持って来るのが遅いだの
客商売なんだからもっと愛想良くしなさいよだのと嫌味さえ言うようになった。
だが星野は屈辱や憎悪を感じながらも腹の底で優越感に浸っていた。──俺はあんたの秘密を知っている。
あのマッチョな旦那があんたの用心棒代わりなのだろうが、旦那はあんたがイノシシと不倫関係にあることを知ったら
どうするだろうかな。あんたを守るために俺に向かうはずの拳が、あんたに向かうことになるかもしれないぜ。
イノシシと筋肉ジジイとエロ尻熟女の修羅場なんてさぞかし絵になるだろうよ──
そんなふうに呪いの言葉を吐きながら星野はオバサンの画像をオカズに毎日マスをかき続けた。
そしてある日、星野のスマホに八吹から連絡が入った。

490 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
スマホとオナホを取り違えている間に着信が切れてしまった。
しばらく待ってみたがかかっては来ず、掛け直しには応じない。まあ職種がら当然か。
星野はオナホをゴミ箱に投げ捨て、腹も減ったのでラーメンを食べに行くことにした。

491 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
オバサンとイノシシのハメ撮りを八吹から手に入れたら、それをどう使おうかと
星野はラーメンを食いながら思案した。オバサンを脅して籠絡するための道具に使うか、
某暴露系YouTuberのように『星野哲郎のホーシーch』を立ち上げて動画を公開するかなど色々と考えたが、
やはりあのオバサンのエロ尻をこの手で思う存分なぶってみたいという思いのほうが強かった。
星野はもう一度、電話をかけてみた。すると今度はワンコールで八吹が出た。
「やぁ、遅くなってしまったな。オバサンが旦那の目を盗んでイノシシと事に及ぶのを待っていたんで
時間がかかってしまったんだ。今、会えるかな?」
八吹の呼び出しに応じた星野はあわててラーメン屋の勘定を済ませると待ち合わせ場所に向かった。

492 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
八吹は電話で「オバサンの家の中に隠しカメラを仕掛けた。決定的シーンがバッチリ撮れてるぜ。
どうやってカメラを仕掛けたかは訊かないでくれ。まぁ侵入盗の真似事をしたとだけ言っておこうか」と笑っていた。
はやる気持ちを抑えながら星野は待ち合わせ場所として八吹が指定した駐車場へ向かったが
人気のないそのコインパーキングに足を踏み入れた時、星野は夜風に混じる湿っぽい異臭を嗅いだ。
獣の臭いだった。妙な胸騒ぎを感じながらも星野は八吹が乗って待っていると言う白いジムニーを探した。
やがてジムニーは見つかった。だが八吹はその中に乗っておらず、車の外に居た。地面に倒れた状態で。

493 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
八吹は不自然な角度に体を曲げて横たわっていた。フェンス沿いにある横長の駐車スペースに
彼のものと思しきジムニーが停めてあり、八吹はその車のすぐそばで倒れていた。
運転席側のドアが凹んでおり、八吹の頭が前輪のホイールにもたれかかっている。
何かが八吹に突然ぶつかり、その何かとジムニーのドアとの間に挟まれた八吹が
ずるずると地面にずり落ちたかのようなありさまだった。
星野がガクガクと足を震わせながら後ずさりを始めた時、強い獣臭と動物のものらしき唸り声が聞こえた。
止まっている3、4台の車の向こうに黒い小山のようなものが見える。

494 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
不意にその黒いものが星野に向かって突進してきた。黒毛の巨大なイノシシだった。
逃げ惑った星野は足をもつらせて無様に倒れたが、
そのせいで突進してきたイノシシにまともにぶつからずに済んだ。
イノシシは倒れた星野の肩を掠って駐車中のプリウスに吸い込まれて行き、
自動車同士の衝突事故のような大きな音がした。
プリウスがロック板から飛び出し、けたたましい警報音が鳴り始める。
イノシシはぶつかったプリウスの前で立ち止まり、首をブルッ、ブルッと震わせていた。
星野はそのスキに車と車の間を縫ってコインパーキングから逃げ出した。

495 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
極力音を立てず、這いずるようにして星野はビルの陰の細い路地に隠れた。
壁を背もたれに地べたに座りこみ、ふと触ってみるとズボンの太ももの辺りが濡れている。
思い当たるフシがなく、指先を嗅いでみると血の匂いがした。
知らないうちに負傷し、流血していたらしい。
地面にも点々と血の跡が続いている。

496 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
血の跡をたどって星野が路地の入口に目をやると表通りの街灯の明かりが見える。
その灯りが急に翳りを帯び、路地の入口に何かが立ちはだかった。
黒毛のイノシシだ。強い獣臭が入口の方から流れてくる。星野の血の跡を追ってやって来たのだろう。
星野は全身が総毛立つのを感じた。だが路地は狭くてあの大きなイノシシが入って来るのは無理だろう。
星野がホッとしたのも束の間、入口のイノシシが突然「號!」と吠え、その首が前へ向かって伸びた。
首はそのまま路地の中に入り込み、細長くなった胴体とともに路地の中をのたくりながら
星野に向かって迫って来た。まるで全身が獣毛で覆われたヘビのようだった。

497 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/01(土) 18:36:26.70 ID:eYZ1WalP.net
星野は踵を返すと路地を裏通り側へ向かって逃げ出し、大蛇のように長く伸びたイノシシの首は彼の後を追った。
星野は路地から飛び出すと、すぐ隣の路地へ飛び込み、今度は逆に表通り側へ向かって走り出した。
表通りに出た星野がさっき隠れていた路地に再び飛び込むと、後を追っていたイノシシの首も再びその路地に飛び込む。
暗がりにイノシシの臀部がぼんやりと見えるのを確認した星野は追ってくるイノシシの首をギリギリまで引きつけ、
噛みつかれる寸前に地面に突っ伏した。勢い余ったイノシシの首は自分自身の臀部に噛みつき、唸り声を上げながら
臀部から牙を外そうと狂ったようにもがいた。
だが、もがけばもがくほど牙は深く食い込み、イノシシは『ウロボロスの蛇』と化した。
「ザマァ見やがれ」
星野は捨て台詞を残すと、路地から遁走した。

498 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
イノシシから逃げ延びた星野はオバサンが住んでいる一軒家へと向かった。
家には明かりがついていた。庭から忍び込んだ星野は雑草を刈るために置いてあった鎌を手に取り
猫の頭ほどの大きさの庭石で母屋のアルミサッシのガラスを割り、ロックを外すと素早く中に入った。
煌々と明かりのついている広い洋間にオバサンは能面のようなのっぺりとした表情で椅子に腰掛けていた。
「こんばんは。俺が誰だかわかるよね?」
星野は鎌をオバサンの喉元に当てたが、オバサンの表情に変化は無かった。

499 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野は困惑した。鎌の刃先でオバサンを脅して全裸にし、エロい尻をたっぷりと愛撫し、舐め回したあと
ケツ穴をイチモツで貫いてやろうと思っていたが、オバサンの様子がおかしい。
すると奥の襖戸が開いてオバサンの旦那が呻きながら這いずり出て来た。脇腹のあたりを手で押さえている。
牛丼屋で見たときは六尺豊かなマッチョマンだったが、這っている姿は下半身が不自由な寝たきり老人のようだった。
「女房は魂を抜かれちまったんだ。黒いイノシシにな」
オバサンの旦那は苦しそうに言った。
「あのイノシシは化け物だ。女房は俺の長期出張中にあんなやつと懇ろになってやがったんだ」

500 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「女房の様子が最近おかしいので問い詰めた。おまけに寝室を調べると何やら隠しカメラまで出て来やがった。
女房は散々シラを切り通したが結局、白状したよ。ブチ切れた俺が女房の首を絞めようとしたら
突然あのイノシシが現れて、俺に体当たりをしてきたんだ。肋骨が折れたかもしれん」
オバサンの旦那は顔をしかめながら言った。そして自分が見た悪夢のような光景を語った。
オバサンは旦那に体当りしたイノシシに抱きつくとイノシシの陽根を口に含んでしゃぶり始めた。
するとイノシシが不定形の黒い煙のようなものになってオバサンの身体を包んだ。
真っ黒な煙がオバサンの全身を包み込み、その中からオバサンのよがり狂うような声が聞こえてくる。
やがて黒い煙は忽然と消え失せ、その場には呆けたようなオバサンが立ち尽くしていたという。
「それっきり女房はこんなふうになっちまったんだ。きっと魂を吸い取られたんだろう」
オバサンの夫はボロボロと涙をこぼし、子供のように泣き始めた。

501 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
最近、野生のイノシシが人里に降りてきて農作物を食い荒らし、人を襲うという獣害が頻々と起きている。
急激な都市化による自然環境の崩壊なのか、地球温暖化による生態系の変化なのかはわからないが
何らかの原因で人里に降りてくるイノシシの中に、超自然的な存在、人知の及ばないものがいたのだろう。
あの黒いイノシシはそういったたぐいのものなのかもしれない。
八吹が殺されたのは隠し撮りされたことがあのイノシシの逆鱗に触れたからだろう。
そして自分も無関係とは言い切れない。こいつは“拝み屋”でも雇わないとヤバいぞ──
身の危険を感じた星野は蝋人形のように無反応なオバサンと子供みたいに泣き続ける老人を残して
深夜の一軒家を出ると自宅に戻った。

502 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
あの黒いイノシシは俺の命を狙って再び現れるだろう。何とかしなきゃならない──
星野は高校時代の友人でオカルトやUMA、都市伝説などに詳しい男に拝み屋を紹介してもらった。
友人が紹介してくれたのは崙破王という名の退魔師だった。日本人の退魔師だが、
訳あってフランスに在住しているらしい。リモートで相談を受け付け、憑物落としや占いをするという。
ビデオ通話アプリを使って星野は崙破王と名乗る40代半ばの男にスマホの画面越しに事の次第を伝えたが
星野の話を聴いた男は小馬鹿にしたような口調でこう言った。
「それって単なるあなたの感想ですよね?」

503 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/06(木) 06:57:33.68 ID:6BCyfQ/N.net
何やらこちらを煽るような物言いにムッとする星野をスルーして、崙破王はズケズケと言った。
「頭が悪い人に難しい話をしてもしょうがないので、いちいち説明しませんけど
 とりあえずこの画像を印刷した紙を自宅にできるだけたくさん貼っちゃって下さい」
そう言って崙破王は魔除け画像をダウンロードするためのURLを星野に伝えた。
星野は崙破王が指定したURLにアクセスして魔除け画像をダウンロードした。
画像と言ってもドラえもんのような動物が「うるせー馬鹿!」と言っているアスキーアートである。
星野はその画像をプリントアウトして自宅アパートのドアや窓に貼り付けた。

504 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
魔除け画像を貼ったその夜、星野は自宅のアパートで息をひそめていた。
崙破王が言うには、何があっても夜明けまで玄関のドアを開けてはならないとのことだった。
そうやって一晩やり過ごせば、憑き物は星野のことをあきらめるというのだ。
星野はスマホをいじって時間を潰していたが11時を過ぎた頃、星野があくびをしていると
玄関のチャイムが鳴り、ドア越しに牛丼店の店長の声が聞こえた。
「どうしたんだ星野。急に休むなんて、具合でも悪いのか」
「ああ、店長──」星野はドアを開けようとしたが、違和感を覚えてドアを開けるのを躊躇した。
今まで何度か急な欠勤をしたことがあったが、店長が心配して自宅へ来たことなど一度もなかったのである。

505 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/07(金) 12:36:15.62 ID:TUQkQV6v.net
駄目だ駄目だ、開けちゃいけないんだ。崙破王は夜明けまで絶対にドアを開けるなと言っていたではないか。
星野は自分に言い聞かせた。それに星野の住む賃貸の安アパートにはインターホンもTVモニターも無かった。
声の主が本当に店長かどうかはわからない。だが声の質も喋り方も、あれはまちがいなく店長の声だった。
「最近のおまえ、なんか変だぞ。悩み事でもあるのか。俺が相談に乗ってやるから、ちょっと中に入れてくれ」
いつになく親身になってくれる店長の声に星野の心は揺らいだ。こんなに優しい店長の声を聞くのは初めてだ。
ケツを掘らせてもいいぐらいである。だが星野はドアを開けなかった。すると店長の苛立つ声が聞こえた。
「おい星野、いいかげんにしろ。早くドアを開けるんだ。お前、無断欠勤が大杉だぞ」
星野が無視を決め込むと「ったく、しょうがねぇやつだなぁ」とぼやきながら、店長の声は去って行った。

506 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
高校を中退し、アルバイトから店長にまで昇り詰めた苦労人の店長は今時珍しい、人の心を持った上司だと星野は尊敬していた。
店長もまた星野の姿に若い頃の自分を重ね、時に厳しく時に優しく、親のような気持ちで接するようになってしまっていた…。
本部長からの打診で、星野を正社員として本社での研修員に加えようという話を、やんわりと断る方向へと誘導したのは
あの選択は間違いではなかったのかと、店長は今も悩み続けていた。

507 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
そんな店長の胸の内など星野は知る由もなかったが、彼なりに店長を追い返したことに対して
激しい後悔と自責の念を感じていた。店長は怒って俺をクビにするかもしれないと不安にもなった。
しかし、憑き物はいろんな手を使って星野にドアを開けさせようとするのだと崙破王は言っていた。
憑き物が店長になりすましていたかもしれない──星野がそんなふうに自分を納得させ、
落ち着きを取り戻したのも束の間、突然ドアをノックする音が聞こえてきた。
「星野くん。あたしよ」
あのオバサンの声が聞こえた。星野は混乱した。オバサンは蝋人形のような廃人になっていたはずだ。
「話したいことがあるの。中に入れて頂戴」
あのオバサンがここへ来るはずがない。憑き物の罠だ。ひっかかるものかと身構えながらも
“中に入れて”という言葉に星野の股間は反応した。

508 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野がドアを開けようとしないので、オバサンはドアの向こうで勝手に喋り始めた。
「あの時、つまらない事で旦那とモメちゃってね。いい年して取っ組み合いの喧嘩になったのよ。
旦那があたしの首を絞めるから脇腹を思いっきり蹴ってノックアウトしてやったわ。
あたしも首を絞められて一時的に意識が朦朧となってしまったけどね。
それと、誤解を解くために言っておくけど、あたしにはイノシシと恋仲になるような趣味は無いわよ。
あれは着ぐるみ。旦那がイノシシの着ぐるみを着てたの。あなたみたいな若い人にはわからないでしょうけど
夫婦生活って年をとると何か変わったことをしないと長続きしなくなるものなの」
あれはそういう“プレイ”だったのか。星野は、自分がとんでもない勘違いをしたのではないかと思い始めた。

509 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
真摯かつ赤裸々なオバハンの独白に同情的になり、話くらい聞いてやろうとドアノブに手を伸ばしかけ、思い出した。
コインパーキングからビルの隙間まで追い縋ってきたあの俊敏な動き、あれは到底人間業ではない。
星野の勤め先の牛丼屋で食べた賄いシャブ丼の影響で幻覚でも見たのだろうか?
否、右足に残る傷と血の跡、これはあの出来事が夢などでないことの証である。

510 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
そうだ。やっぱり俺の勘違いなどであろうはずがない。星野は思わずオバサンに話しかけていた。
「ほう、そうかい? でもあんたの旦那、そんなことは一言も言ってなかったぜ」
オバサンは我が子をたしなめる母親のようにクスクスと笑いながら言った。
「バカねぇ。そんな恥ずかしいこと、あの人があなたに言うわけ無いでしょ。
それより星野くん、あなた、あたしのお尻が好きなんでしょ。隠さなくてもいいわよ。
牛丼屋であなた、あたしのお尻ばっかり見てたじゃないのw」
オバサンの“星野くん”という呼び方に胸焼けするようなものを感じながらも、
星野は股間が徐々に熱を帯びてくるのを禁じ得なかった。

511 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「いいわよ。今から見せてあげるからちょっと出て来なさいよ」
オバサンの声とともにドアの向こうで衣擦れのような音が聞こえた。星野はドアに耳を押し当てた。
「ほう~ら、パンティ脱いじゃったわよ。あたしのナマのお尻、見てごらんなさいよ」
「何言ってやがる、この変態女!」
星野は毒づきながらも、訪問者の姿を確認するドアスコープさえ無い自分のアパートの貧乏臭さを呪った。
「お尻だけじゃないわ。全部脱いじゃったから、お乳もおヘソもなんでも見えるのよ」
オバサンに対して激しい拒絶感を抱きながらも、星野の股間は膨張し、心臓は早鐘を打っていた。
「見るだけじゃなくて触ってもいいわよ。あたしも50代半ばだけど、ちゃんとお肌の手入れはしてるから」
「黙れ! キモいんだよババァ」
星野はズボンを脱ぎ、ブリーフを下ろしながら罵った。

512 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「とかなんとか言って、ホントは触ってみたいんでしょ? 遠慮しなくてもいいわ。触らせてあげるわよ」
星野の脳裏に八吹から貰ったオバサンの尻や太股、うなじの画像が蘇っていた。
ドアの向こうにその実物がいる。しかも一糸まとわぬ姿だ。星野はズボンやブリーフを脱ぎ
オバサンの声をオカズにして普通にマスをかくつもりだったが、それだけでは満足できなくなり
オバサンと同じように服を全部脱ぎ捨てて素っ裸になった。向こうもその気配を察したのか、
「あら、もしかしてあなたも裸? 何だかあたし、ドキドキしてきちゃったわ」とかすれた声で言う。
そして長くて荒い鼻息の音がした後、「ねぇ、お願いだから中に入れて頂戴」とせがむ声が聞こえてきた。
「いやだね。入ってくるなよババァ!」と罵倒しながら星野はドアにイチモツを押し付け、
両手足を広げて全裸のままドアにへばり付きながら屈伸運動を始めた。

513 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
星野が始めたのは“床オナニー”ならぬ“ドアオナニー”だった。
オバサンの生々しい誘惑や自らの淫猥な妄想に負けてドアを開けてしまわないようにするために、
できるだけオバサンと近い位置でリアルなHをしている状況を演出して自分を満足させるという苦肉の策だった。
だが、屈伸運動を続けるうちに星野の妄想はどんどん膨らんでいく上にリアルさを増していき、
しかもオバサンは年増ならではの年季の入ったテクニカルな喘ぎ声をドアの向こうから発して星野を悩ませ、
妄想の荒波に呑まれた星野は崙破王の警告も憑き物の脅威も、もはやどうでもよくなってしまった。
そして、えいやーっとばかりに彼がドアを開けて外に出ようとした時である。
「う.....」と呻きながら星野はドアに向けて射精した。

514 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
欲情に白旗を上げて退魔師の戒めを破るような愚か者になる寸前に
星野は精を放つことによって“賢者”となった。賢者と化した星野は「フゥ~」と大きく息を吐き
ドアへ大量に飛び散ったザーメンをトイレットペーパーで拭き取ると衣服を身につけながら
冷めた声でけだるげに言った。
「とっとと帰んなよ、オバサン」
その声の底知れない虚ろさを感じ取ったのかオバサンの声は悔しそうに言った。
「フン、何さ。意気地なし。インポ。そんなことじゃ一生女にはもてないわよ、バ~カ」
それっきりオバサンの声は一切聞こえなくなってしまった。

515 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/11(火) 23:47:04.81 ID:JmD2iD26.net
誰が云ったか、いわゆる賢者タイムの賢者ぶりには一分の偽りもないものだ。
かつてジョンレノンが云った"人はみな、週末のワインの瓶から生まれてくるんだ"といい、結局理性の敗北と性衝動こそが全ての災いの根源なのだ。
オバハンを追い返しはしたものの、とてつもないむなしさを感じて星野は畳の上に寝っ転がった。

516 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
腹が空いたら飯を食う。心が空しくなったらエロサイトだ。
無修正ビデオを流しているサイトにアクセスしようと星野がスマホを手に取った時、
ドアの向こうから妙な喋り方をする老人の声が聞こえてきた。
「お~い星野。何の騒ぎだ。夜おそく。クレーム来てる、他の部屋の住人から」
「あっ、ディコヴィッチさん」
星野のアパートの家主で外国人の男だった。星野の顔を見るたびに「家賃~」「家賃~」と
家賃の支払いを催促する老人である。いつも家賃の支払いが遅れがちの星野にとっては苦手な人物だった。
「ちょっとドア開けて説明、欲しい。早くドア開けろ」
「すみません、ディコヴィッチさん。それはできません」

517 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
「なぜだ? 私は家主。おまえにはドア開ける義務がある」
ディコヴィッチは高圧的に言った。星野は困り果てたが、ここまできて今更ドアを開けるわけにはいかない。
「早く開けろ、星野。ん? ドアに何か塗ったか? 変なニオイするぞ」
「ディコヴィッチさん。申し訳ないけどドアを開けるわけにはいきません」
「家主の命令に背く住人、要らない。追い出す」
「ディコヴィッチさん、お願いです。明日になったらきちんと事情を説明しますから今夜はお引取り下さい」
「だめ。明日、地上げ屋の怖いの、連れてくる。カリ首を洗って待ってろ」
そう言うとディコヴィッチの声は立ち去って行った。

518 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/14(金) 17:28:28.46 ID:9qyOydpC.net
その後も星野は様々な人物の訪問を受けた。正確には様々な人物の声の訪問だったが
親兄弟や親戚はもちろん、小学生時代の担任教師や中学生のときの学校のクラブの先輩、
市役所の職員や税務署の査察官、弁護士、警察官までやって来てドアを開けろと迫った。
暴露系YouTuberがお前の悪事をメクッてやるといきり立ち、
少年革命家を名乗る子供が一晩泊めてくれと頼みに来た。
ロシア大統領が通訳を介してドアを開けなければ日本に侵攻すると宣言し
北の将軍様が無慈悲なミサイルでこのアパートを吹き飛ばすと脅した。
反ワク派にマスク原理主義者、ISILやQアノンまで押しかけてきた。
だが、星野はドアを開けることを頑なに拒否し続けた。

519 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
窓の外に満ちていた闇が少しずつ青みがかってきた。夜明けが近い。
星野はスマホで日の出の時間を検索した。6時6分6秒。あともう少しだった。
夜が明けたら何をしようか。とりあえずコンビニに行ってコーヒーでも飲むか。
夜明けのコーヒーだ。星野は苦笑しながら夜明けを待ち、日の出の時刻が過ぎたことを確認すると、
ドアにかけていたロックを解いた。ドアチェーンを外し、ドアノブを押すと人の姿が見えた。
オバサンの旦那だった。

520 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/16(日) 06:36:14.93 ID:XHku1vxs.net
「やぁ、おはようニイチャン」とオバサンの旦那は薄笑いを浮かべて言った。
「何しに来たんだよ」
何だコイツか、とウンザリした顔で星野が応じると不意に背後で耳障りな金属音が聞こえた。
ベッド脇に置いてあったアナログ式目覚まし時計のベルが鳴っている。時計の針は6時ちょうどを指していた。
寝坊がちな星野がスマホの目覚まし以外に用心のために使っているものだった。
星野は恐る恐るドアの外に視線を戻した。ドアの外は夜が明けたにしては妙に暗い。
「馬鹿め」とオバサンの旦那は勝ち誇った。体から強い獣臭が風でも吹いてくるかのように漂ってくる。
「スマホに頼ったのが運の尽きだったな」と言う旦那の口が耳まで裂け、牙が伸びた。
「検索結果も時計表示も俺がちょいと弄ってやったんだ。まだ夜明けじゃないぜ、坊や」

521 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/16(日) 09:21:25.68 ID:FbrY21of.net
星野は動じるでもなく、獣化しつつあるオバハンの旦那の眼球を指で突いた。
両目を押さえ、仰向けに倒れた旦那の大きく開いた口目がけて、飛び上がりつま先で着地する星野。
そのまま片足に体重をかけ、顎が外れるまでぐりぐりと抉り抜く。
続けて首を掴んで無理やり立たせると、どこで覚えたのか中国拳法の嵐が旦那に降り注ぐ。

522 :名無しさん@お腹いっぱい。:[ここ壊れてます] .net
黒イノシシと化した旦那の動きを中国拳法でとりあえず封じた星野は身を翻すと
机の引き出しにしまっておいた魔除け画像を取り出した。
万が一ドアを開けてしまった場合に使えと崙破王から指示されていた別の魔除け画像である。
ハゼに似たグロテスクな魚のアスキーアートだった。
「これでも食らえ」
魔除け画像が印刷された紙を黒イノシシに投げつけると、紙はメガネを掛けた老人となって実体化した。
老人はイノシシにしがみつき「ヨ~シヨシヨシヨシ♪ ヨ~シヨシヨシヨシ♪」と、優しくなだめ始めた。
そんな老人に黒イノシシは激しく抗い、太い牙で噛みついて老人を引き剥がそうとしたが
全身を噛まれて血まみれになりながらもメガネの老人は決して黒イノシシから離れようとはせず、
やがて暴れ狂う黒イノシシとともにその姿はフェードアウトし、あたりに静寂が訪れた。

523 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/10/16(日) 22:31:13.34 ID:XHku1vxs.net
それっきり、黒イノシシは二度と星野の前に姿を現すことはなかった。事の次第を崙破王に伝えると
「どうせそんなことだろうと思いましたよ。やっぱり保険をかけといて良かった。だってあなた、
見るからに頭が悪そうでしたからね」とヘラヘラ笑いながら言った。ビデオ通話だというのが歯痒い。
目の前にお前がいたら思いっきりぶん殴ってやるところだ──スマホの画面の向こうにいる崙破王の顔を見ながら
星野は激しい怒りを覚えたが、憑き物がいなくなった今、彼にとってはもはやどうでもいいことだった。
フランス在住の退魔師の毒舌も恐ろしい憑き物の記憶も、星野の何気ない日常生活の中へ急激に埋もれていった。

524 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/02(水) 18:15:39.50 ID:JSX0hjRQ.net
星野という店員がいる牛丼店での危機的状況から脱した私は、
牛丼店のそばに某宗教団体が作っていた秘密の地下トンネルに身を隠した。
パラサイト対策ユニットは衛星画像で私の後を追っていたようだが
人工衛星は地下街やトンネルの中までは探知することができない。
地下トンネルでしばらく息を潜めていた私は頃合いを見計らって地上に出るとタクシーを探した。
気怠い午後の日差しの下、街の裏手を歩いていると『JOHNNYCAB』という名の黄色いタクシーを見かけた。
私は手を上げてその車を停めた。

525 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/03(木) 11:35:32.20 ID:bhxlVo9d.net
運転手は脂ギッシュな肌でギョロ目の中年男だった。見た目がちょっとキモかったが腕は良さそうだ。
私がとりあえず隣の街まで行ってくれと頼むと運転手は愛想よく車をスタートさせたが
タクシーが交通量の多い大きなスクランブル交差点に差し掛かったとき
突然車のフロントガラスに穴が開き、重量感のある発砲音が聞こえた。
頭を撃たれた運転手がハンドルに突っ伏し、車が信号機にぶつかって停止する。
再び重い銃声が轟いてリアガラスが割れた。後部座席に身を伏せた私が外の様子を窺うと
肘に継ぎ当てのあるツイードのジャケットを着た背の高い白人男性の立っている姿が見えた。
銃身が太くて長い拳銃を持っている。

526 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/04(金) 06:37:47.38 ID:Gnstn2R/.net
私がズボンのジッパーを下ろすと、そこから寄生生物のペニーが単眼の付いたカリ首を突き出した。
カリ首は長く伸び、割れたリアガラスの隙間から先っちょを出してファイバースコープのように外の様子を窺った。
「この前の外人とは違うな。ガタイも大きいし銃もデカい。アソコもさぞかしデカいんだろ」
ペニーは鈴口をパクパク動かしながらそう言うと、車のドアに巻き付いて重機並みのパワーで引き千切り、
男に向かって投げつけた。ドアは矢のように飛んで行ったが、男の撃ったリボルバーの重い発砲音とともに弾き落とされた。
そのスキに私は反対側のドアを開けて外に出た。突然のアクシデントに道路は車で渋滞している。
車の間を縫い、歩道で逃げ惑う雑踏の中に私が紛れ込もうとしたとき、野太い声で歌う男の声が背後から聞こえてきた。

ハ~リ、ハ~リフレ、ハ~リホー、ホホホ、ハリハリフレッホ~♪

527 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/04(金) 12:31:15.75 ID:znmQg+5F.net
私は思わず声の方を振り返った。停車したレクサスの横に立つ男がリボルバーをこちらに向けている。
「Halt!」
男が叫んだ。たぶん「動くな」という意味だろうと悟り、私はその場に凍りついた。
「ハーリホー・キャラハンだ、よろしくな。サンフランシスコ市警察の刑事だったんだが今はフリーランスだ。
人は俺のことを『ダーティ・ハーリホー』と呼ぶ。さる筋からの依頼でおまえさんを狩ることになった」
ダーティ・ハーリホーと名乗った男は銃口を私に向けながら流暢な日本語で自己紹介をした。
「抵抗しなければ命だけは助けてやる。ただし、お前を護送するための特注のハイヤーに乗ってもらうことになるが」
男の拳銃は小型の大砲のように大きくて逞しかった。こんなもので撃たれたら象だってひとたまりもないだろう。

528 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/05(土) 23:55:49.56 ID:Au4fdWLF.net
あんな銃とまともに張り合うつもりは無かった。三十六計逃げるに如かず、三十代包茎チンコが臭い、である。
人混みに紛れて逃げ去ろうと考えていた私は、ペニーをズボンの中にしまい込むと歩道をめがけてダッシュしたが
その考えは甘かった。歩道にいる雑踏の中に飛び込んだ私の肩をダーティ・ハーリホーの放った弾丸が掠め去り
弾丸は私のそばに居たカップルの、女の首を貫通し男の胸を突き破るとスバータックスコーヒーの店の窓ガラスを割った。
店内に居た客が悲鳴を上げる様子を見ながら、私はバーウーイーツのリュックを背負った若い男の陰に隠れたが
その男の胴体とリュックを突き抜けた弾丸に危うく頭を吹き飛ばされそうになった。
“人質”とか“人間の盾”とかいった言葉はダーティー・ハーリホーの辞書には登録されていないようだ。

529 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/06(日) 07:23:21.55 ID:cp3ajhDq.net
歩道はパニック状態になり、次々と人が銃弾に倒れる中、どうにかダーティ・ハーリホーの銃撃を躱しながら通りの角を曲がると
大型の観光バスが停車しているのが見えた。私はそのバスに強引に乗り込み、運転手に「今すぐバスを発車させろ」と要求したが
運転手は怯えた顔をしながらも「何なんだアンタは」と職務に忠実なセリフを吐いて私の要求を拒否った。
私は社会の窓を開けるとペニーを運転手に見せつけ、さらにアイスピックのように鋭く尖った状態に硬化させて喉元に突きつけた。
「滅私奉公なんて今どき流行らないぜ」と囁くと、運転手は慌ててバスのドアを閉じ、エンジンをかけた。
車内を見渡すと、バスの乗客は60代以上と思われる男女ばかりだった。老人客相手のバスツアーらしい。

530 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/07(月) 06:59:33.31 ID:SBKDwn1k.net
私は運転手を脅してとにかくできるだけ遠くまで行くように命じた。バスが発車してからしばらくのあいだは
乗客たちは異変に気づかなかったが、やがて運転手のそばの座席に居た爺さんが行き先が違うことに感づいて
入れ歯の外れかけた口でモゴモゴと話しかけてきた。
「なぁ運転手さん、“夢の国”に行くんじゃなかったのかね? それに添乗員とバスガイドがおらんようじゃが」
しまった。添乗員とバスガイドを置いてけぼりにしたらしい。私はとっさに添乗員になりすまし
「失礼いたしました。あたくし、只今から添乗員兼バスガイドを務めさせていただく玉皮徹と申します。
 恐れ入りますが、予定を変更して当バスは愛・恥丘博記念公園内にあるチビリパークへ向かいます」
と、声を上ずらせながらデタラメな人名と行き先を告げた。

531 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/07(月) 15:36:16.55 ID:UtWGLT1J.net
「どうせならUSOに連れて行ってほしいわ。チビリパークって退屈そうだもの」
入れ歯の外れかけた爺さんの隣に座っている派手な身なりの婆さんが言った。女房らしい。
「USO? 何じゃそりゃ」
「ユニバーサル・スタジオ・オオサカよ。あなた知らないの?」
「わしは関西人が苦手じゃ。チビリでかまわんよ」
なんとかうまく誤魔化せたようだが、他の乗客たちに同じ手が通用するかどうかわからない。
心配していたとおりバスの真ん中あたりの乗車席にいた男が立ち上がり、前の方に近寄って来て言った。
「おい、行き先が違うだろ。どうなってるんだ」
コンビニやスーパーのレジ、市役所や警察の窓口、携帯キャリアのカスタマーサポートの電話などで
大声を上げてモメるのを生きがいにしているかのような爺さんだった。

532 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/08(火) 15:15:31.93 ID:dh5okrqx.net
私はさっきと同じことを説明したが、爺さんは浦安へ行けと手慣れた様子で怒鳴り散らす。しかもしつこい。
ペニーにサクッと殺してもらおうかと思ったが、バスの中が大騒ぎになって収拾がつかなくなる可能性がある。
ひと通り爺さんの罵倒に耳を傾け、土下座をして謝罪し、靴の先を舐め、イチモツの先を舐めて許しを請うたが
爺さんの怒りは高まるばかりだ。態度を豹変させ、「ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか」と、
私なりの精一杯な恫喝的言辞で脅してみたが相手は怯む様子もない。仕方なくペニーに出番を与えようとした時、
観光バスのフロントガラスの向こうから、一方通行の道路をこちらに逆走してくるパトカーが見えた。

 ハ~リ、ハ~リフレ、ハ~リホー、ホホホ、ハリハリフレッホ~♪

パトカーの拡声器を使って歌うダーティ・ハーリホーの声が聞こえる。よく見るとハーリホーがパトカーを運転し
助手席では制服警官が胸から血を流してグッタリしていた。警官を射殺してパトカーをカージャックしたのだろう。

533 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/09(水) 18:01:19.63 ID:d2Tetn3l.net
危険を感じた私は即座に横に身を伏せた。
ダーティ・ハーリホーがパトカーの窓から銃を突き出すのが見えたのである。
重い銃声がしてバスのフロントガラスが割れ、行き先変更にクレームをつけていた爺さんの首から上が
一回転しながらバスのフロアに落下し、爺さんの首を吹き飛ばした弾丸はバス後部の天井に食い込んだ。
驚いた運転手が急ブレーキをかけ、乗客たちが一斉に前のめりになる。
運転席の近くにいた私はすぐそばにある手すりでかろうじて体を支えることができたが
乗客の老人たちのうち半数近くが前の座席に頭をぶつけ、下に転げ落ちた。
骨が折れ、心臓発作を起こす者もいたようだが、フロアに落下した爺さんの首は
「ワシが社長なら、とっくにお前はクビになっているところだ!」
と驚異的な生命力で喚き続けている。まさにモンスタークレーマーだった。

534 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/10(木) 22:51:05.45 ID:BOWlEFRd.net
運転手はバスを停車させると、運転席のシーソースイッチを操作して扉を開け、外に逃げ出したが
その直後、銃声とともに腹から大量の血と臓物を吹き出しながら地面にくずおれた。
私と間違われて撃たれたらしい。バスのドアが開けっ放しになってしまったようだが、私はあえてそのままにしておき、
単調なうめき声と弱々しい悲鳴が飛び交う車内を匍匐前進するかのように身を低くして後ろの方に移動した。
そしてズボンのジッパーを下ろし、ダーティ・ハーリホーがドアから中に入って来るのを待った。
今度こそ本当にペニーの出番だったが、パトカーが停車し、ハーリホーが運転席から降りる気配がしたものの、
ヤツはバスの中に入って来ようとはしなかった。ペニーの攻撃を警戒しているらしい。
早く中に入って来いと私は念じた。バスのドアのところに姿を現した時がヤツの最期だ。

535 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/11(金) 17:30:09.15 ID:Y8Y5PGcN.net
社会の窓を開けたままダーティ・ハーリホーが来るのを待っていると、すぐそばで震えていた爺さんが
妙な視線を送ってきた。顔にうっすらと化粧をしていて、ブレザーもズボンも全体的に赤っぽい色をしている。
男装した婆さんだったのかもしれないが、その爺さんが私の股間に手を伸ばし
「まだ死にたくないの。お願い、助けて頂戴」と身をくねらせた。
その爺さんは無傷のようだったが、クレーマーの爺さんやバスの運転手の死に様を見たのか、ひどく怯えきっている。
私は「心配するな。助けてやるからその手をどけろ」と爺さんを安心させるようなことを言った。
助けてやるつもりなどモーホー、いや毛頭なかったが、ペニーが攻撃する際に爺さんの手が邪魔になる。
「何よ、どけろだなんて冷たくしないでっ」と私の股間を鷲掴みにした赤ブレザーの爺さんの手首が
突然バスの側壁を突き破って飛び込んで来た銃弾に撃ち切られた。
手首を失った爺さんはサイレンのような悲鳴を上げながら「アッー! 手がー! 手がー!」とのたうち回った。

536 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/12(土) 20:16:24.70 ID:nV864ry2.net
あまりに唐突だったので一瞬、何が起きたのかわからなかった。
おそらくハーリホーは太くて大きなあの銃の強烈な破壊力を利用し、
『黒ひげ危機一発』か『串刺しマジック』のようにバスの外側から銃弾を撃ち込んで私に命中させるつもりだろう。
ペニーの攻撃を警戒し、安全圏から私を仕留めようという魂胆なのだ──
ダーティ・ハーリホーの意図を私が察したその時、バスの側壁のさっきとは違う位置を突き破った銃弾が
斜め上に飛んで反対側の窓を割った。そばの座席に座っていた双子の老婆がガラスの破片を浴びて悲鳴をハモらせる。
「マズイぞ。このままではいずれやられる」
ペニーの冷静な忠告が腹立たしい。そんなことは百も承知だった。ハーリホーは私の位置がわからないので
盲撃ちをやっているようなものだろうが、跳弾や流れ弾に当たることだってあり得るだろう。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるし、マグロ女がトビウオになることだってあるのだ。(※個人の感想です)

537 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/13(日) 12:56:05.41 ID:ZY8AeHnc.net
だが、ダーティ・ハーリホーの銃はリボルバーだ。
そしてこれまでの強烈な破壊力から察するに弾丸は通常の拳銃のものよりかなり大きいはずだ。
そうなるとあのレンコン型の弾倉に装填できるのはせいぜい5発といったところだろう。
そしてヤツがその5発を撃ち尽くして弾込めをする間は無防備だ。ハーリホーが何発撃ったのか覚えていないが、
今ならヤツは無防備で、襲いかかればたやすく仕留めることができるかもしれない。
私はペニーに自分の意を伝え、一か八かバスのドアから飛び出してハーリホーを攻撃するように頼んだ。
「いいだろう。座して死を待つよりかはマシだ」とペニーが同意したため、
私は倒れて呻いている老人たちの身体を避けながら素早くバスの通路を駆け抜けると、
開いたバスの扉から外に飛び出した。
「出てくると思ったぜw」
ハーリホーが銃をこちらに向けてバスのドアのすぐ横で待っていた。撃鉄を起こす音がした。

538 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/13(日) 23:32:24.27 ID:JNx67/uZ.net
とっさに私は股間に手を伸ばし、ズボンのジッパーを下ろそうとしたが途中で凍り付いてしまった。
ハーリホーが私の鼻先に銃を突きつけたからである。
だが原始人が振り回す棍棒のような太い銃に睨みつけられながらも
私はジッパーのスライダーから決して手を離そうとはしなかった。
「考えはわかってるよ。オレがもう5発撃ったか、まだ4発か。
 実を言うとこっちもつい夢中になって数えるのを忘れちまったんだ。
 でもこれはマグワウ69といって世界一強力な拳銃なんだ。おまえのドタマなんて一発で吹っ飛ぶぜ。
 楽にあの世まで行けるんだ。運が良けりゃな。さぁどうする?」
私がジッパーを下ろすと同時にハーリホーの銃の撃鉄が落ちる乾いた音だけが聞こえた。
「おや、残念w」と苦笑いをしたハーリホーの眉間を、硬化したペニーの杭のような先端がブチ抜いた。

539 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/14(月) 12:56:32.94 ID:HiBwhXd4.net
ペニーに眉間を突き破られ、ダーティ・ハーリホーは仰向けに倒れて息絶えた。
私は周りを見回した。観光バスとハーリホーの乗っていたパトカーは人けの無い倉庫街の一角に停車していた。
遠くでパトカーと救急車のサイレンが鳴っている。だんだんとこちらに近付いてきているようだ。
面倒なことにならないうちに立ち去ろうとした時、ハーリホーが羽織っているジャケットの内ポケットから
「ハ~リ、ハ~リフレ、ハ~リホー♪」とケータイの着メロが聞こえてきた。
子供の玩具のように小さいそのケータイを取り出した私は通話ボタンを押して電話に話しかけた。
「またアンタか?」
「ずいぶんと派手な立ち回りになったようだな」
電話の向こうの中年男の声は憮然としていた。
「だからアメリカ人というのは困る。やるとなったらとことんやろうとするんだ。今度は中国人にでも頼むとしよう」
「似たようなもんだろ。やめとけ」
私はそう言って電話を切ると、道路の端の暗渠にケータイを放り込んだ。

540 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/15(火) 15:16:21.31 ID:02SEH7KF.net
私はパトカーと観光バスの停車している場所から立ち去り、倉庫街を歩き続けた。
次第に人通りが多くなり大型トラックや営業用のライトバンなどが通り、
倉庫で働くピッキング作業員の姿を見かけた。
やがて倉庫街が尽きると、下町っぽい町並みと高層ビルが同居する凸凹した街が見えてきた。
──真珠区だ。
無法地帯ではないが治安が悪く、殺人事件の発生率が高いので、
他界する人間が多い街という意味で『他界都市・真珠区』などと呼ばれている。
長居はしたくないところだが、しばらくのあいだ追手から身を隠すため私はその街に足を踏み入れた。

541 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/20(日) 10:07:13.04 ID:nEeDeyI2.net
秋も深まったある日の午後、倉庫街を歩く父親を見かけたというトラックドライバーから詳しい話を聞いた早乙女美波は
偶然通りかかったタクシーを停め、真珠区まで行くように頼んだ。
「真珠区に珍宝町という古書店街があるって聞いたんですけど、そこまで行ってもらえますか?」
運転手はバックミラー越しに美波の顔をチラ見すると無言で車をスタートさせたが、
しばらくして「お客さん、あの辺にどんな御用ですか?」と尋ねてきた。美波は返答すべきかどうか迷ったが、
正直に言わないと運転手が乗車拒否をしそうだったので
「認知症の父が行方不明になってしまって。あの辺りにいるという話を聞いて探しに行くつもりなんです」と
ありのままを答えた。

542 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/21(月) 17:37:59.91 ID:q4zJTKSW.net
運転手は前を向いたまま美波に話しかけた。
「お客さん。真珠区ってどんなところかご存知でしょうね。若い女性が一人で行くようなところじゃないと思いますが」
それは美波としても重々承知していた。しかし興信所に頼んで父親を探してもらった結果、
父親が真珠区にいるのは間違いないことがわかったが、
さらなる出張調査や父親の保護まで頼むと美波の乏しい収入ではとてもその費用はまかないきれない。
そのため自分が一人で探しに行くしかなかったのである。
「大丈夫です。中学高校と陸上部で足腰を鍛えてあるんで、いざとなったら逃げ足の速さでなんとか切り抜けるつもりなの」
笑顔で答える美波の顔を運転手は疑わしそうにバックミラーで一瞥した。
やがてタクシーは珍宝町の赤貝書店という古本屋の前で停車した。

543 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/22(火) 12:36:35.62 ID:CJfLqh75.net
料金を支払ってタクシーから降り立った美波は赤貝書店の中に入っていった。
美波は、父親がこの書店で店員として働いていたことがあると興信所から報告を受けていた。
興信所の調査報告によると真珠区での父親の目撃情報は他にいくつもあったが、
美波はまず手始めにこの書店から訪ねてみることにしたのである。
書店は男性向けのアダルト雑誌をメインに売っていて美波のような若い女性には入りづらいところだった。
しかし行方不明の父親を探し出すためにはそんな事は言っていられない。
店内には昭和の頃にアダルトショップや自動販売機で売られていたビニール本、SM雑誌の類が
狭い通路沿いに乱雑に並んでいた。こんなところで父親が働いていたのだと思うと
悲しさと同時に複雑なものが美波の胸にこみ上げてきた。

544 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/23(水) 22:18:21.20 ID:De61GS5l.net
それでも美波は店主から話を聞くために、古本屋の狭い通路を苦労しながら進んだ。
メガネザルのように見える老店主は、ビヤ樽みたいな美波の身体を頭の天辺から足の爪先まで
舐めるように眺めていたが、美波がそばまで寄ってくると警戒感を露わにして美波の顔を睨みつけ、
彼女が口を開くよりも先に「何の用だ」と冷たく問いかけてきた。
「すみません。ちょっとおうかがいしたいことが...」と美波は事情を説明し、父親の行方を知らないか尋ねてみた。
店主は美波の話を聞き、彼女が差し出したスマホの画面に映っている父親の写真を見ていたが
「ちょうど人手が欲しかったので、うちで働いてもらったことがあったよ。でも、すぐクビにしたんだ」
店主はメガネをかけた顔を歪めながら猿のようなキーキー声で言った。
「うちの本でマスをかいているところを見つけてね。商品に手をつけるなんてもってのほかだよ」

545 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/24(木) 22:31:20.32 ID:RB9afOO4.net
店主の言葉に美波は絶句した。思わず気色ばんで「そんなはずありません」と店主に食ってかかったものの
店内の防犯カメラに映っていた証拠映像を店主に見せられた美波は再び絶句した。
そこには、周囲の様子をうかがいながら店内のビニ本の包装を破り
開いた本を見ながら科学者が試験管を振るように指を動かす父親の姿が映っていた。
不鮮明な映像ながら映っているのは父親に間違いないようだったが、なおも否定する美波は
父親の体液がかかったビニ本を店主から見せられるに及んで、三度目の絶句をした。
「クビになった後、どこへ行ったのかは知らないね。悪いことは言わないから早いとこ、この街を出てった方がいい」
さすがに哀れと思ったのか店主は声を和らげて美波に忠告した。

546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/25(金) 22:26:38.06 ID:fwaCcX7F.net
美波は肩を落として古本屋をあとにした。入るときはムッシュ・ビバンダムのようだった身体が
出て来る時はちいかわのように見えるほど、美波は意気消沈していた。
美波は父親の玄治が四十路を迎えてからできた娘だった。そのため美波に対する彼の愛情は殊の外強く 
美波も父親の深い愛情を素直に受け入れ、親子で一心同体とも言えるような絆で結ばれていた。
それゆえ、玄治が熟年離婚をしたときも、出ていった妻の代わりを務めるかのように
美波は彼とひとつ屋根の下に暮らし続けることを厭わなかったのである。
だが所詮は玄治も父親である前に男であった。女性である美波にはやはり想像のつかない面があるのだろうし
しかも今は認知症を患っているのだ。そういったことを自らに納得させようとした美波だったが
父親を探し出すことに対してのっけから途方も無い苦痛を感じ始めていた。弱りきった美波の心は
顔の表情と身体の動きに表れ、それは獲物を求めて徘徊する野犬のような連中の視線を引き寄せることになった。

547 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/26(土) 22:58:22.57 ID:Iftw9fjq.net
野犬たちはまだ十代前半の少年だった。ウインカーもバックミラーもナンバープレートも無い電動キックボードに乗り、
街を暴走しては通行人をからかい、ときにはひったくりにも手を染める子供たちだった。
そんな彼らが昼下がりの古書店街をトボトボと一人で歩く美波に興味を示したのは不思議なことではなかった。
オーバーオールを着て背中にバックパックを背負い、地理不案内な様子で歩くポッチャリした若い女性は
彼らの好奇心と遊び心、そして嗜虐心を湧き起こさせるには十分であった。
一方、美波は自分がそんなクリティカルな状況にいることも知らず、これからどうしようかという
極度に内面的な悩みに頭を占拠されていた。やはり自分一人で父親を探し出すのは心もとないし、
何よりも父親の見たくない部分を見ることになるというのが耐えられなかった。悩んだ末に興信所に相談しようと
美波がスマホをオーバーオールから取り出した時、キックボードに乗った少年が美波のスマホをひったくった。

548 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/27(日) 06:53:43.75 ID:yMnqP4AV.net
美波のスマホを掠め取った少年は、そばにいた仲間の少年にそのスマホをパスした。
片手でスマホを受け取ったその少年は、キックボードを巧みに操って円を描きながら走り回ると、
手慣れた様子で別の少年にスマホをパスした。「やめて! 返して! 返してちょうだい!」と叫び、
ドタドタと走りながらスマホを追いかける美波を嘲笑し、キックボードを駆る少年たちはスマホのパスを続けた。
少年たちに翻弄され、悲痛な顔をして右往左往する美波だったが、スマホのパスが10回ほど繰り返されたあと
突然、時間が止まったかのような信じられないほど敏捷な動きで少年の一人に駆け寄り、
その手からスマホを引ったくって取り返した。
ニキビ面のその少年は、ゆるキャラのようだった美波の唐突な『豹変』に驚き、唖然としていたが
美波はその少年の襟首を片手で掴むとキックボードから引き離して放り投げ、少年は地面に尻餅をついた。

549 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/28(月) 18:37:02.35 ID:EPCrnCz/.net
尻餅をついたニキビ面の少年を睨みつけ、美波は彼が乗っていた折りたたみ式のキックボードを
両手でバキバキと反対側に折り曲げて壊してしまった。そしてあっけにとられる少年たちを
「なめんじゃないわよ」と一喝し、その場をゆうゆうと立ち去って行った。
美波がタクシー運転手に言ったことはあながち嘘ではなかった。彼女は寸胴のような体型に似合わず
驚異的なまでに足腰が強く敏捷で、腕力もゴリラ並みだったのである。
学校の陸上部で鍛えたということもあるが、何より彼女の肉体の強靭さには天性のものがあり、
学校ではアメコミに出て来るワンダーウーマンのような強さとデブった体型から
“ワンダーブータン”というあだ名で呼ばれていた。

550 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/28(月) 22:55:18.80 ID:vONCLcnt.net
美波は少年たちから取り返したスマホで父親探しを依頼した興信所に連絡を入れ、手助けを頼んだ。
興信所は調査の下請けをしている業者が真珠区に事務所を構えていて、
その男なら力になってくれるかもしれないと告げた。いわゆる“事件屋”の類だったが、
交渉次第ではタダでいろいろと便宜を図ってくれるかもしれないと言う。
美波は藁をもつかむ思いでその業者を紹介してくれと頼んだ。有吉幸助という男の携帯電話の番号を教えてもらった美波は
さっそく電話をかけてみたが「アッー!という発信音のあとに...」という留守電のメッセージが流れただけだった。
直接訪ねてみることにした美波は興信所から教えてもらった有吉の事務所の所在地をグーグルマップに入力した。
電車で二駅ほどの距離だったが、美波の足なら歩いて行けない距離ではないし、走ればもっと早く着く。
美波は軽くジョギングをするような感覚で有吉の事務所を目指して走り始めた。

551 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/29(火) 15:32:39.74 ID:es4B4kZd.net
あまり治安の良くないところだとは聞いていたが、美波の目から見て
真珠区はそれほどガラの悪い街だとは思えなかった。
人相の良くない人間や奇抜な格好をした連中は見かけたものの、さほど危険は感じられない。
フラフラと歩き回っていれば何らかのトラブルに巻き込まれていたかもしれないが
走っている美波にわざわざちょっかいを出そうという者は現れなかった。
ただ、下半身を丸出しにしたデューク更家のようなコスチュームの男が、中指と股間を立てながら近寄って来て
美波と並走し始めるということがあったものの、それも30秒ほどのことですぐに男は離れて行った。
やがて美波は下町風情漂う背の低い住宅街へとやってきた。
昭和のスポ根漫画に出て来る長屋のような平屋建ての一つが有吉の事務所だった。

552 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/11/30(水) 22:12:12.01 ID:oH1K4d+v.net
長屋が並ぶ迷路のような通りをジ~グザグザグ、ジグザグジグザグ♪と進んだ先にその事務所はあった。
プラスチック製の“有吉”という素っ気ない表札のあるみすぼらしい平屋だが、
玄関は洋式のドアになっていてテレビドアホンが付いている。
美波はドアホンのボタンを押して相手の応答を待ったが、ドアホンは沈黙したままだった。
ダメ元でドアノブを回して引いてみる。ドアがスッと開いたので、美波は思い切って中に入ってみた。
入ったところは玄関と兼用の応接間になっており、ひと目見てヅラとわかる不自然な長髪の男がソファに腰かけ
マッチ棒と表現するのが見事にマッチするほどガリガリに痩せた女に股間をしゃぶらせていた。
八合目まで達していた男はやがて頂上にさしかかったが、美波という闖入者に気づくと
「3日ぶりの生尺なんだ。頼む、最後までイカせてくれっ!」と言いながら果てた。

553 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/01(木) 12:55:22.29 ID:RIJIy4Lb.net
「有吉幸助さんですか?」
美波は事を終えて賢者になった男に恐る恐る尋ねると、男はけだるげにうなづいた。
口をティッシュで拭いながら男の股間から離れたマッチ棒のような女が美波の方を胡散臭げに一瞥すると
「誰なのよ、このデブ」と薄笑いを浮かべて男に尋ねた。
有吉幸助はアラフィフの中年男という感じだったが、女の方は年齢不詳で少なくとも有吉よりかは10歳年上に見える。
女の失礼な物言いにムッとした美波は女を無視してわざとらしい笑顔で有吉の方を向き
「一時間ほど前にお電話したんですが、お出にならなかったので来ちゃったの ♥」と甘ったれた口調で言った。
勘違いしたマッチ女はいきり立ち、「ちょっと、どういうつもり?! ふざけんじゃないわよ!」と喚き始めた。

554 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/01(木) 23:52:34.86 ID:F5IV00fQ.net
マッチ棒女をスルーしながら美波は自己紹介とここに来た目的を有吉に告げた。
有吉はズボンのジッパーを引き上げ
「聞いただろ千鶴子。この人はクライアントだ。もう帰ってくれ」とマッチ棒女に素っ気なく言った。
千鶴子と呼ばれた女は顔中を不信感で埋め尽くしながら美波を睨めつけ、有吉の事務所から出て行った。
賢者からビジネスマンの顔になった有吉は美波が差し出した興信所の報告書にざっと目を通すと
美波の前でタバコに火を付け無遠慮に煙をくゆらせながら
「で、俺は何をすればいい? ツアーガイドでも頼もうってのかい?」と尋ねた。
「いろいろと私の手助けをしてもらいたいんです」
「手助けはするが、それなりの報酬が必要だぜ」
有吉の表情がビジネスマンから事件屋の顔になった。

555 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/02(金) 22:13:54.66 ID:hICywlnS.net
有吉が放った冷ややかなセリフに美波は歳暮のハムのような身体が魚肉ソーセージのように縮こまる思いがした。
お金がないということは最初に有吉に告げている。カネ以外の報酬で若い女性に男が要求するものと言えば
“カラダ”と相場は決まっていた。今年で24歳になるが美波は処女だった。何をどうすればいいのか、
男がどうすれば悦ぶのかさっぱりわからない。そういえばさっき、有吉は3日ぶりの『ナマシャク』だと言っていた。
わずか3日の間が待ち遠しいほど『ナマシャク』が好きなのだ。『ナマシャク』とは何だろう?
たぶんあの千鶴子という女がやっていたようなことをすればいいのだろうが、今の美波にはハードルが高すぎた。
それにこの男は千鶴子のような痩せぎすで貧乳の高齢熟女が“タイプ”なのだろう。
美波のように豊乳だがドラム缶のような体型の若い女は有吉の食指が動かないかもしれない。

556 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/04(日) 12:34:20.09 ID:0n91TXTn.net
何かイヤラシイことを要求されるのではないかと緊張し、身体を固くしていた美波だったが、
「まぁ“元請け”の紹介なんだから、とりあえず事を進めて報酬の話はあとにするかな」
そう言って有吉は興信所の報告書を見ながら自分のスマホを操作し、ネットで何かを調べ始めた。
それから誰かとメッセージアプリで会話をしたあと美波に問いかけた。
「あんた、『レオワロス』という不動産会社を知ってるか?」
聞いたことのない名前だった。首を振って否定する美波に有吉は
「表向きは不動産会社だが、陰でコソ~リと医薬品開発を手掛けていて、真珠区に工場がある。
その工場のプラントをあんたの親父さんが勤めていた製薬会社の『アキストゼネカ』が管理しているんだが」
有吉は探るような目つきで美波の顔を見ると「本当に知らないんだな?」と念を押した。

557 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/05(月) 15:57:53.93 ID:Eez9J5Yg.net
『レオワロス』という名に全く心当たりはない。美波は有吉の質問に同じ返答を繰り返した。
『アキストゼネカ』という外資系医薬品会社に勤めていた父親の玄治は、65歳で定年退職している。
認知症を発症したのはその翌年だった。会社員だった美波は会社を辞めて父親の面倒を見ることになったが、
それから一年経った今年、突然玄治が失踪してしまったのだった。
「レオワロスの薬品工場にあんたの親父さんがいるらしい。研究棟で何か実験作業をおこなっているそうだ」
有吉の言葉に美波は先行きの重苦しさに責めさいなまれていたさっきまでの気分が、にわかに晴れていくのを覚えた。
こんなにも早く父親の居所がわかるとは思ってもいなかった。この有吉という男は思ったよりも頼りになる。
有吉が要求するであろう報酬のことが気になったが、ここは有吉の言うように
“とりあえず事を進めて報酬の話はあとにする”べきだろう。

558 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/06(火) 17:58:04.82 ID:5LtTmIZJ.net
有吉は鏡を見て乱れたヅラを整えると外出の支度を始めた。レオワロスの社長に直に話をして
美波の父親に会わせてもらうように頼むつもりだと言う。
「あの社長とは顔見知りだ。以前、仕事を請け負ったことがある」
ドブネズミのような色をしたブルゾンを羽織りながら有吉は言った。
「あんたはどうする? ここで待っているか。それとも一緒に行くか」
ここで待っていたら、あの千鶴子という女が戻って来るような気がした。それに一刻も早く父親に会いたい。
有吉と同行することにした美波は30分後、有吉の運転するカワカムリの助手席にいた。
骨董品のような5ナンバーのカワカムリは、あちこち傷だらけでケツに大きくオカマを掘られた跡がある。
車は昭和のオフィス街のような古ぼけたビルが並ぶ大通りを走っていた。

559 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/06(火) 23:59:48.28 ID:0o6giNyk.net
とある一方通行の道に有吉は車を乗り入れ、『レオワロス』という突き出し看板のあるビルの前に停車した。
美波とともに車を降り、エレベーターで最上階の5階にあるレオワロスの事務所へ向かう。
広い応接室に案内された有吉と美波がソファに腰掛けて待っていると、30代後半で色黒の大男がドアを開けて入ってきた。
「よぅ~有吉。久しぶりだなぁ~」
身体もデカいが声も大きかった。室内の調度類がビリビリと振動しそうだった。
「お世話になっております、社長」
立ち上がって頭を下げる有吉と座ったままこちらを見上げる団子ヘアのポッチャリ女子とを交互に見ながら、
有吉に社長と呼ばれた男は「で、今日は何の用だ?」と言い、テーブルを挟んで有吉と向き合う位置に腰を下ろした。

560 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/07(水) 12:51:24.29 ID:IoxLCqlL.net
有吉は事情を説明し、美波の父親に会わせてほしいと願い出た。大男は足を組んで葉巻を吹かしながら
「一ヶ月ほど前にいきなりフラッとやって来てうちの工場で働かせてくれと言ってきたんだ。
認知症だって話だが、そんなふうには見えなかったな。ちょっと事情があって今あの工場にはいねぇよ。
別の場所に移ったんだ」と大男は抑揚のない声で言ったが「どこに移ったんですか」と有吉が尋ねると
「おめぇ、ロハで教えろってのかよ」と不機嫌そうに唸った。
「もちろん、そんなつもりはありませんよ」
有吉が落ち着いた口調でそう言うと「有吉よ。俺がデブ専だってのは知ってるか?」と大男は笑った。
「存じ上げてます。だからこうして」と有吉は美波を横目で見ながら言った。
「やっぱりな。おまえは察しが良い男だからよ。話が早いぜ」
大男は斜向いにいる美波に向かって「ネェちゃん。あんたの身体、たっぷり楽しませてもらうぜ」とニヤついた。

561 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/08(木) 22:51:43.95 ID:11Mf24g2.net
美波は状況があまりよく飲み込めていなかったため、大男の言っていることは
何か悪い夢の中に出てくる不条理なセリフにしか思えなかった。
しかし大男が立ち上がり、隠し持っていた白い布と縄を手にして近寄ってきた時、
美波は脳天を突き抜けるような恐怖を感じた。
逃げようとした彼女を有吉が羽交い締めにし、驚愕と混乱から動きが鈍った美波の鼻と口に
大男が手にした白い布が押し付けられた。ゴリラ並みの腕力を発揮して抗おうとした美波だったが
布に染み込んでいた薬品の甘ったるい匂いとともに急激に全身が弛緩し、意識が薄れていくのを感じた。
気を失う直前、美波は「で、社長。早乙女玄治は今どこに?」と言う有吉の声を聞いた。
大男の「あの爺さんは...」という声が聞こえたが、その次の言葉は遠のく意識の中に埋没していった。

562 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/09(金) 23:27:38.63 ID:MqBsMEq+.net
目が覚めた時、美波は自分が全裸であることに気づいた。ロープで縛られた両手足を左右にきつく引っ張られ
身体を“H”の字に固定されている。ロープの先はコンクリート打ちっぱなしの部屋に打ち込まれた
丸型のフックにしっかりと括り付けられていた。部屋は十二畳ほどの広さがあったが、
コンクリート打ちっぱなしのせいか、狭苦しく、息苦しく感じられた。
頭痛がする。全身がだるい。と言うよりも痺れて力が入らないような状態だ。団子ヘアは解かれていて
冷たいコンクリートの床に美波のセミロングの黒髪が艶めかしく広がっていた。
「やぁ。気がついたかい、おデブちゃん?」
地鳴りがするような大声とともに、有吉が社長と呼んでいた大男が視界にいきなり姿を現した。
頭に青いバンダナを巻き、色黒の素肌に赤い革製のベストを身につけ、凄腕スナイパーが愛用しているような
純白のブリーフを履いて立っている。ブリーフの前は大きく盛り上がり、我慢汁で濡れていた。

563 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/12(月) 23:58:52.92 ID:7omfHKVp.net
全身を蝕む脱力感は何らかの薬剤によるものらしい。それが大男の持っていた白い布に染み込んでいたものか
失神後に新たに投与されたものなのかはわからないが、大男に抵抗する腕力も気力も著しく減退しているのを
美波は感じていた。抵抗できないのは恐ろしいことだったが、それを意識できるほどの気力も奪われたため
美波は大男のなすがままになっていることに甘んじていた。
大男はデブ専と言うよりかはデブフェチと呼ぶ方が相応しいように思えた。両手を無理やり左右に引っ張られ、
股を限界まで開脚させられた丸っこい美波の身体のいたるところを揉み、引っ張り、舐め回し、
彼女の全身の穴という穴すべてに指を突っ込んで弄り倒し、その指をしゃぶりながら自慰にふけった。
その後、賢者の時間が過ぎると大男は部屋の隅にあるプラスチック製の行李のようなものから
豚耳の付いたカチューシャと赤い蝶ネクタイの付いた首輪、そして鼻フックとボールギャグを取り出した。

564 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/13(火) 23:28:08.40 ID:VNOslW3a.net
大男は「さぁ~子豚ちゃん。お散歩の時間だよ~♪」と言いながら行李から取り出したものを
寝転んだままの美波の顔に装着すると、壁掛け式の電話のようなインターホンで誰かを呼び出した。
しばらくして全身白ずくめでマスクをした化学工場の作業員らしき男が鋼鉄製のドアを開けて入室する。
作業員は大男と何か押し問答をしていたが、しぶしぶ大男に薬液を満たした注射器を手渡し、退室した。
作業員が退室すると大男は注射器の針を無造作に美波の太い二の腕に刺し、中の薬液を注入した。
麻痺していたような美波の全身に徐々に力が戻ってくる。大男は美波の首輪に金属製のチェーンリードを付け
美波の両手足を固定していたロープを解いてやった。そして美波の身体を抱き起こし、四つん這いにさせると
大男は「豚撃ち、豚撃ち、パン、パン!」と言いながら美波の尻を平手で叩いた。
そして刃の長いダガーで美波を脅して這って歩かせ、鋼鉄製のドアから美波とともに部屋の外に出た。

565 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/14(水) 15:35:09.84 ID:sVnrk/XN.net
大男のチェーンリードに引きずられるようにして曲がりくねった暗い通路を進んだ美波は
ガラス製の引き戸がある明るい部屋の前に連れて来られた。
大男にリードを引っ張られて中に入ると、そこは温室のように暖かい。
さっきのコンクリート張りの部屋とは比べ物にならないほど広く、壁は明るいクリーム色で、
色とりどりの花が整然と仕切られて咲き誇っている。
コンクリート張りの部屋にもある程度の空調が利いていたが、ここは暑いほどだった。
室内農園のようだが、棚で植物を栽培するようなせせこましいことはしていない。
天井が高く、体育館並みの広さがあるお花畑といったところだ。
大男はそのお花畑を区切っている通路を四つん這いになっている美波とともに歩き回った。

566 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/15(木) 23:36:16.58 ID:uCr1II8D.net
豚耳と鼻フックを装着させられ、ボールギャグで一言も喋ることができないまま、
大男に脅されてペットの豚として連れ回されている自分の惨めな姿を自覚して美波は涙を流した。
麻痺していた全身に少しずつ力が戻ってくるにつれて意識が鮮明になっていき、
同時に否が応でも自分の置かれた状況をはっきりと認識することになったからである。
裏切った有吉はもちろん許せなかったが、巡り巡ってこんな状況に自分を追い込む原因となった
父親の失踪も恨めしかった。
そうやって美波が自らの運命を嘆いている一方、家畜同然の美波の姿を目にしていた大男の
ブリーフの中のモノが再び仰角を上げ始め、カウパー腺液の分泌が始まっていた。
美波の大相撲力士のような尻が室内の高い温度のせいで汗に濡れてヌメヌメと光っており、
それを見る大男の目には黄色く濁った熱が湧き出ていた。生唾を飲み込む音で喉を鳴らしながら、
大男はブリーフを脱ぎ払った。

567 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/16(金) 00:07:45.77 ID:ashoLYxL.net
背後の気配に気づいて振り返った美波は、股間を剥き出しにした大男が血走った目で襲いかかって来るのを見た。
立ち上がって逃げようとした美波だったが、大男にリードを引っ張られて首輪が喉を圧迫したため
背中を弓なりに反らせて立ち止まらざるを得なかった。喉を圧迫されて激しく咳き込み、
苦しそうに喘ぐ美波の背後から彼女の尻に股間を密着させた大男は、右手に持っていたダガーを足下に捨て置くと
美波の鏡餅のような乳房に右手を伸ばした。大きな乳輪の真ん中にある豆粒のような乳首を指でこねくり回す。
大男に身体を弄ばれながらも、自分本来の体力が着実に戻りつつあることをはっきりと感じていた美波は
反撃と逃走のチャンスを窺った。このままおめおめと大男の肉欲の餌食になるわけにはいかない。
乳首を嬲っていた大男の手が臍のあたりを這い回り、やがて股間の茂みに指を突っ込もうとした時、
美波は甲まで割れよとばかりに大男の足を思いっきり体重をかけて踏み付けた。

568 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/18(日) 22:32:14.79 ID:MIvit+QX.net
杭打機で直撃されたような美波の攻撃に、大男はバカでかい悲鳴を轟かせながら崩折れた。
同時に美波も大男とともにわざと倒れ込んだ。首輪を引っ張られて喉を締め付けられないようにするためだ。
足の甲を粉砕されて苦悶する大男から離れると、美波は立ち上がって豹のようなスピードで逃げ去る。
首輪から垂れ下がっている鎖がジャラジャラと音を立てた。走りながら鼻フックとボールギャグを取り外し、
出入り口のガラス戸へ向かって一直線に進んだ美波だったが、ガラス戸は固く閉じられていてびくともしない。
太った身体で何度も体当たりを繰り返したが、強化ガラスでできているらしくヒビ一つ入らなかった。
よく見ると戸のそばに500円玉ほどの大きさの穴が空いていて、そのすぐ横に赤いランプが点っている。
「俺のムスコをそこへ突っ込まなければ開かないんだ。生体認証さ」
振り返ると、大男が片足で“ケンケン”をしながら近寄ってきた。片手にダガーを握っている。

569 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/19(月) 23:31:42.58 ID:/bRWZcsZ.net
「さっきの続きを最後までヤラせてくれたら、開けてやってもいいぜ」
大男は苦痛に顔を歪めながら耳障りな大声で笑った。
気を失っていた間にすでに処女を奪われてしまったかもしれないが、今ここでむざむざと犯されるつもりなどない。
美波は嫌悪感と敵意をむき出しにして大男を睨みつけた。
「観念しろよメス豚。拒否るなら殺してでもヤッてやる」
ダガーを振りかざしながら片足跳びで飛びかかってきた大男を美波は首輪と繋がっている鎖で薙ぎ払った。
金属製の鎖が大男の片目を直撃し、飛び出た眼球が美波の足下に落ちた。片目を押さえながら転倒した大男に
美波は二度目の鎖のムチをお見舞いした。三度目以降はもう何がなんだかわからなくなっていた。
気がつくと血溜まりの中で動かなくなっている大男を見下ろし、美波は立ち尽くしていた。

570 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/21(水) 22:34:16.86 ID:7yvJBIV5.net
どうしてこんなことになってしまったんだろう。美波は呆然としていた。
親が認知症になるというのは大変な苦労を背負い込むことになるが、まだ人並みの人生の範囲内だという気がしていた。
人間が生きていれば誰でもどこかで出会うかもしれない苦労だという意識が美波の中にはあった。
しかしその苦労をしている最中に自分は人殺しになってしまった。強制性交されそうになっての正当防衛だとも言えるが
裁判になったときにそれが認められるかどうかはわからない。過剰防衛だ、と断罪されるかもしれない。
そもそもここを生きて出ることが出来て裁判を受ける権利を享受できるかどうかも疑わしい。
父親のことなど、もはや完全に意識の外にあった。
とりあえずここから逃げ出さなければならない。そのためには目の前にあるドアを開けなければならない。
美波は血の海に沈んでいる大男の股間を見た。「生体認証」と大男が言っていたのを思い出した。

571 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/22(木) 00:06:56.65 ID:H4KWiE02.net
美波はそばに落ちていたダガーを手に取った。大男のイチモツを指で引っ張ると
根本に刃を当てて一気に切り落とす。血が飛び散って手が濡れたが、鎖で大男をズタボロにした時、
すでに返り血を浴びていたので気にならなかった。切り取った物をドアの横の穴に差し込むと
そばのランプが緑色に点灯してドアを開けることができた。ダメ元だったが何事もやってみるものだ。
首輪をダガーで切り離し、首輪に付いているフックから鎖を取り外して美波はドアの外に出た。
とりあえず鎖とダガーという2つの武器を手に入れた。次に必要な装備は服だった。
全裸ではたとえここから逃げ出せたとしても外を出歩くことは出来ない。
美波はダンジョンのような暗い通路を裸足で進みながらどうすればいいか頭を働かせていた。

572 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/26(月) 23:23:07.94 ID:ef7iJ65I.net
薄暗い照明に照らされた通路を進むうちに、やがて守衛室らしきものを見た美波はそちらへ向かって進んだ。
この期に及んでもまだ彼女は自分が人並みの日常にいるのだという意識が抜けきれていなかった。
守衛室へ行き、事情を説明して警察に通報してもらおうと考えていた美波だったが
あと数メートルでそこへ着くという時突然、けたたましい警報音が通路に響き渡った。
大男の死体が誰かに見つかったのか、あるいは監視カメラのモニターに全裸で歩く美波の姿が映ったのかもしれない。
守衛室から警備員の男が二人、飛び出して来た。
それでもなお美波は鷹揚に構えていたが、警備員たちが拘束具や特殊警棒を手にしているのを見て青ざめた。
後ろを振り返ると、どこから現れたのか白い服の作業員が一人、注射器を持ってあたふたとやって来る。
薬剤を打たれて意識が朦朧となり、ふくよかな身体を拘束具で縛られ、陵辱される自分の姿が頭に浮かんだ。
恐怖を覚えた美波は、警備員たちの方に向かって猛然とダッシュし、そのうちの一人に体当たりをした。

573 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/27(火) 23:15:33.06 ID:XTZ6OKLP.net
ラグビー選手のようにずんぐりした美波の裸身は、激突した警備員の身体を軽々と撥ね上げた。
斜め上に弾き飛ばされ、天井に頭をぶつけて落下するその男の姿に唖然としながらも
もう一人の警備員は美波にしがみつき、サブミッションの技をかけて動きを封じようとした。
しかし持っていたダガーで美波が上腕を突いてやると子供のような悲鳴を上げて飛び退く。
そのとき後ろに気配を感じた美波は振り向きざま、鎖を横殴りに振り切った。
鎖の先端が白い作業服を着た男の喉を抉り、大量の血で作業服を染めながら倒れ込んだ男は
喉を両手で押さえてのたうち回る。
上腕を刺された警備員の男は凄惨な光景を目にして座り込み、嘔吐した。
天井にぶつかった男は奇妙な角度で首を傾げて寝転んでいる。目が虚ろで表情が無反応だった。
頭の打ち所が悪かったか、あるいは首の骨が折れたのかもしれない。

574 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/28(水) 22:34:15.32 ID:191tP4Q1.net
美波は壊れたマネキン人形と化してしまった警備員の男から制服を剥ぎ取り、手早く身にまとった。
サイズの合わない窮屈なコーディネートを我慢しながら、ダガーと鎖を腰のベルトとズボンの間に差し込むと
嘔吐している警備員の男の襟首を掴んで引き上げた。活を入れるような強い口調で美波は男に言った。
「さぁ立って。出口まで案内して頂戴」
男は汚物を口から垂らしながらメソメソと泣いていた。まだ若い。格闘家のユーチューバーに似ている。
「俺はシャイなんだ。殺さないでくれ」と美波に向かって哀願した。かなり動揺しているようだ。
「はぁ? 殺さないわよ。あたしはここから出たいだけなの」
美波は苛立った。侵入者や異常事態を告げる警報音は鳴り続けている。新手の警備員たちや追手が加勢する前に
ここから脱出しなければならない。美波はダガーを腰から抜くと男を脅した。
「さっき男性のアソコをブチ切ったばかりなのよ。同じ目に遭いたくなかったら、とっとと歩きな!」

575 :名無しさん@お腹いっぱい。:2022/12/31(土) 15:33:05.63 ID:1963NQqV.net
美波の恫喝にビビった男はバネ仕掛けのように立ち上がると美波を出口に向かって案内した。
男の案内で階段を上がり、電動式シャッターのある車庫のような空間に出た美波は
男に命じて開閉装置を作動させシャッターを開けた。男を脅してスマホを奪い、
画面ロックを解除するPINコードを聞き出すと、美波は男をその場に残して外へ出た。
外は暗かった。後ろを振り返ってみると町工場のような建物が暗闇の中にボンヤリと浮かび上がっている。
どうやら自分はこの工場の地下に監禁されていたらしい。
スマホの時計は午前3時過ぎを示している。美波は警察に通報する前に、まず有吉の携帯に電話をかけた。
語呂が良かったので電話番号はよく覚えている。電話をかけると呼び出し音が2回鳴ってから有吉が出た。
「どういうこと? あたしを売ったの? 納得のいく説明をしてもらうわよ!」という美波の怒声をスルーし、
有吉は「おう、あんたか。今、どこにいる?」と問い返した。

576 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/02(月) 15:52:07.36 ID:U4hmSmr0.net
何をいけしゃあしゃあと、という怒りとともに獣のような喚き声で罵倒したくなった美波だったが
今は冷静になるべきだと自戒し、周りを見回した。工場街のようなところで街灯が無くて暗いため
めぼしいものが見当たらないが、100mほど向こうに『AVAホテル 袴田店』という電飾看板が見えることを告げると
「わかった。そのホテルの前で待ってろ。すぐ迎えに行く」と言って有吉は電話を切った。
美波は即座に行動を開始した。グズグズしていると工場のような建物のシャッターが開いて追手がやってくるだろう。
暗い道をスマホのライトを使って照らしながら電飾看板目指して美波は進んだ。半時間ほどしてようやくホテルの前に
美波はたどり着き、そこへちょうど有吉の乗ったカワカムリが到着した。
電話で有吉に自分の出で立ちを伝えておいたので、小太りの警官のような彼女の姿を見て有吉はすぐに停車し、
ドアを開けて出てきた。慌てて来たせいか、ヅラが斜めにズレていてゲゲゲの鬼太郎のような髪型になっている。

577 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/03(火) 15:55:16.42 ID:+uO1i4X/.net
「尾行されなかっただろうな?」
有吉の問いかけを無視して美波はカワカムリの後部座席に乗り込んだ。
そのままドアを閉めようとする美波の腕を掴むと、有吉は強い調子で言った。
「スマホをよこせ」
美波から投げつけるように渡されたスマホを受け取った有吉は
モバイルバッテリーのような装置をスマホとつないだ。
装置を有吉が操作するとスマホの画面が白く光りながらビープ音を発し、
やがてパン!と鳴りながら消灯した。
「EMP爆弾みたいなものだ。このスマホはもう使い物にならない。
 これでとりあえずしばらくの間は追跡される心配はないだろう」
有吉は装置から外したスマホをポケットに入れながらそう言うと、車を発車させた。

578 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/07(土) 23:03:46.81 ID:dOtXT3gE.net
運転席でハンドルを操作する有吉のヅラを見ながら、
美波は後ろから首を絞めてやりたいような衝動をかろうじて抑えていた。
言いたいことも山ほどあったが、どちらも車が行き先に着いてからにしようと美波は我慢した。
「あんたの親父さんは認知症なんかじゃない。そのフリをしていただけだ」
美波の内心を知ってか知らずか有吉はいたわるような柔らかい口調で言った。
「親父さんはアキストゼネカで画期的なED治療薬の研究開発に携わっていた。研究は未完成に終わったが
親父さんが定年退職後、あとを引き継いでいた助手の研究員が研究に進展があったことを連絡してきた」
有吉は片手でときおりヅラの位置を直しながら話し続けた。
「ED治療薬には使えないが、戦場で戦う兵士の身体能力を飛躍的に高める人体強化剤として使える
ということがわかったと、その研究員は親父さんに伝えた。つまり軍事転用だ」

579 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/08(日) 22:52:22.60 ID:krBZzwwo.net
「それだけの情報をあたしを売った引き換えに手に入れたってわけね。
でもそんな話、どうでもいいわ。それより父の居所を教えてちょうだい」
美波はわざと話の腰を折るような言い方をして有吉を苛立たせようとした。
父親が認知症でなかったのは意外だったが、もはや少々のことでは美波は驚かなくなっており、
しかも自分をキモい大男に売り渡しておきながら謝罪の言葉一つ無い有吉に対する怒りの炎が
カワカムリの車内でフラッシュオーバーを起こしそうなほど膨張していたのである。
有吉はしばらく沈黙していたが、言葉を選ぶようにゆっくりと話し始めた。
「悪いことは言わん。親父さんのことはあきらめろ。アキストゼネカにはユニバーサルマームコという
民間軍事会社の息がかかってる。例のタンスニ・ゴーンの国外逃亡事件に関わっていた会社で
金儲けのためならテロリスト顔負けの非合法な荒事も手掛けるヤバい連中だ」

580 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/09(月) 22:29:28.26 ID:539iHM2H.net
自分は何かとんでもないことに首を突っ込んでいるらしいと感じて落ち着きを失くした美波だったが、
自分をだまして窮地に陥れた男の話を鵜呑みにするわけにはいかなかった。
大げさな話で自分を脅して丸め込もうとしているのかもしれないのだ。
美波は動揺を隠しながら「それがどうしたの? あたしはあなたのせいで大変な目に遭ったのよ。
その責任を取ってもらうためにも、あなたには最後までつきあってもらうわ」と有吉の忠告を突っぱねた。
美波の頑なな態度に根負けしたのか、それとも痛いところを突かれたのか、有吉は大きく息を吐くと、
「わかったよ。好きにすりゃいい。ただし、どんなことになろうが後悔するんじゃねぇぞ」と言った。
美波はハッタリが利かなくて狼狽した有吉が馬脚を現すと思っていたが、どうやらマジの話だったらしい。
引っ込みがつかなくなった美波だったが、もう後戻りはできないと覚悟を決めることにした。
そうこうするうちに有吉の運転するカワカムリは、彼の事務所がある長屋街へと入って行った。

581 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/10(火) 23:27:30.66 ID:2ms/XBD3.net
有吉は事務所から数メートル離れたところにある未舗装の駐車場に車を停めると、美波と一緒に事務所へ戻った。
事務所にはあの千鶴子という女がいた。女は有吉の「誰か来なかったか?」という問いかけに
「誰も。非通知で無言電話があっただけよ」と言いながら持っていたスマホを有吉に渡すと冷たい目で美波の顔を見た。
「無言電話」という言葉に顔を曇らせた有吉は「30分ほど出かけてくる」と言うと
「隅のロッカーの中にLLサイズの作業着と下着があるからそいつに着替えておいてくれ」と美波に声をかけた。
美波は身体に付いた大男の血をシャワーか何かで洗い流したかったが、警備員の服の窮屈さも不快だった。
有吉が事務所を出て行ってから、美波はロッカーを開けた。マークワンのカフェオレカラーの作業着上下が
ハンガーに掛かっている。レディースのタンクトップとボクサーパンツもあった。

582 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/11(水) 00:11:23.16 ID:330BHH3c.net
着ていた警備員の制服を美波が脱ぎ始めると、千鶴子が「有吉に騙されたんでしょ?」とあざ笑った。
美波はうつむいてスルーしていたが、彼女がジャケットを脱ぎ、ふっくらとした上半身の肌を晒すと
「あら、ケガをしたの? 大丈夫?」と千鶴子の口調がガラリと変わり、美波をいたわるようなことを言った。
血は大男のものだということを説明する気など美波には無かったが、美波がズボンを脱いで素っ裸になると
「待って。傷を見せて。手当をしなくちゃ」と千鶴子が美波の肩に手をかけたので、美波は仕方なく顔を上げた。
息がかかるような距離に千鶴子の顔があった。その顔が美波の顔に急接近し、美波が気がついたときには
千鶴子の舌が美波の唇を割って中に入ってきていた。

583 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/11(水) 12:52:42.42 ID:Fi+0rBNF.net
他人とキスをする経験など無かった美波は、思いもかけないところでファーストキスをする羽目になった。
しかも相手は男性ではなく推定年齢60代の婆さんである。それにこの婆さんは、今夜もこの前のように
有吉のモノを頬張っていたかもしれない。だとしたら自分は有吉のイチモツと間接キッス、
いや間接フェラをさせられたことになるのだ。
嫌悪感から美波は千鶴子を突き飛ばしていた。千鶴子は華奢な体を応接セットのテーブルにぶつけて派手に転んだが
ビデオの逆再生のように即座に起き上がり、美波の裸身に抱きついてきた。
「初めて見たときからビンビンきてたのよ。あのときはひどいこと言っちゃってごめんなさいね。
本当はあなたに抱いてもらいたくて仕方なかったの。でもあたしって素直じゃないから、どうしてもああいう態度」
千鶴子は美波の豊満な胸に顔を埋めながら早口でまくし立てた。要するにツンデレだということらしいのだが
美波にとっては迷惑な話だった。

584 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/14(土) 23:57:51.61 ID:fsBqSFOi.net
千鶴子は左手を美波の背中に回して左右の肩甲骨の間を指先で弄り始めた。
右手はボリュームのある臀部を撫で回し、胸に埋めていた顔を動かして美波の乳首を口に含んだ。
「ちょ、ちょっとやめてよ」
くすぐったくなった美波は千鶴子を何度も引き剥がそうとしたが相手はチューインガムのように絡みついてくる。
華奢な千鶴子の身体は青いレザースーツのようなボディコンシャスな服のせいで余計に細く見え
あまり乱暴に抵抗すると折れてしまいそうだったので、力の加減が面倒だった。
おまけに何度も千鶴子に身体を触られているうちに妙な気分になってくる。
胸の鼓動が激しくなり息が荒くなった。乳首が硬く尖り、股間がムズムズしてきて
千鶴子を引き離したいような、もっと身体に触ってもらいたいような不可解な気持ちになり、
美波は抗う手足から微妙に力が抜けていくのを感じた。

585 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/16(月) 22:59:52.17 ID:5t0hBR12.net
そんな美波を抱きしめながら千鶴子は巧みに服を脱ぎ
吉本新喜劇の桑原和男が演じる老婆のような乳房をさらけ出すと、
鰹節を削るような上下運動を全身で繰り返し、乳房の先端の干し葡萄を美波の胸に擦りつけた。
ときおり千鶴子の乳首が自分の乳首に触れ、美波は電流を流されたように痙攣する。
千鶴子はそうやって美波の身体を徐々に解きほぐしていき、
快楽に溺れそうになっている美波からいったん離れると、どこに隠していたのか
黒いペニバンを持って来て美波の腰に巻き付け、ベルトを締めて装着させた。
「これで私を思いっきり突いて。メチャクチャに壊してっ」
そう言いながら千鶴子はレザースーツのような青い服をすっかり脱ぎ払って全裸になった。

586 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/18(水) 00:09:56.93 ID:MZVU0yHu.net
美波はぼんやりと自分の腰に装着させられた黒い異物を見下ろした。
よく見るとペニバンの張り型部分の根本でゴマ粒ほどの小さなランプが黄色く点滅している。
その点滅が気になって目を凝らす美波に千鶴子が飛びつき、
「こうするのよ! こうするのよ!」と叫びながらペニバンの張り型を自ら股間に沈め込むと
立ったままグラインドを始めた。
突然のその狂態を見て嫌な予感がした美波はペニバンを外そうとしたが、
千鶴子に抱きすくめられてバックルの部分になかなか手が届かない。
それでもどうにかして手を伸ばした美波はベルトを緩めてペニバンを外すと、
そのまま千鶴子を思いっきり突き放した。次の瞬間、黄色く点滅していたランプが赤く点灯し、
鳥の鳴き声のようなアラーム音を発しながら千鶴子の股間に埋まっていたペニバンが爆発した。

587 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/18(水) 15:55:12.23 ID:cf2k2mKx.net
激しい爆風を受けた美波はロッカーに背中をぶつけて転倒した。
強かにぶつけたので痛みが酷く、しばらくは動くことが出来なかったが
骨や内臓に影響はなかったらしくやがて痛みは薄れてきた。
立ち上がった美波は上半身と下半身が分離した千鶴子の死体を見た。
あの細い体のどこにこれだけのものが詰まっていたのだろうかと思うほど
大量の臓物が血まみれで散乱している。
吐き気を催した美波はトイレに駆け込んだが、何も吐くものが無く空嘔だった。
それでもゲェゲェとえずいているうちに吐き気は治まり
美波は水洗トイレのタンクの上の蛇口から出る水で手拭き用のタオルを濡らして顔を拭った。
ついでに全身にこびりついていた大男の血と飛び散った千鶴子の血を拭き取ると、
ロッカーにあった作業服と下着を素早く身に着けた。

588 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/19(木) 15:54:06.67 ID:667jhwds.net
激しい怒りから美波は異常なまでに冷静になっていた。
あの男はまたしても自分をハメた。しかも今度は情婦を使って命まで奪おうとしたのだ──
近所の住民の騒ぐ声が聞こえる。外国人の居住者がいるのか、中国語やポルトガル語で喋る者もいた。
爆発音を聞いて外に出て来たらしい。
美波は警備員の服と一緒に置いてあったダガーを手に取ると、千鶴子の死体から目を背けながら
玄関から外に出ようとしたが、突然テレビドアホンのチャイムが鳴るのを耳にしてモニターに目を向けた。
外出から戻ってきた有吉の姿が映っていた。バックパックのようなものを背負っている。
「どうした? 何かあったのか?」
不安げな声と表情だったが、“芝居”としか思えない。美波がドアの脇に身を隠すと、有吉が合鍵を使って
ドアを開ける音がした。

589 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/19(木) 21:17:55.91 ID:KcoqxmoK.net
玄関のドアが静かに開き、ドアの隙間から有吉が首を突き出した。
両手で握りしめた拳銃を胸のあたりで構えている。
ホルト・ガバガバメントの通称で知られるM1919という軍用拳銃だった。安全装置を外す音が聞こえ
握った拳銃を前に突き出しながら用心深い足取りで進む有吉の背中が美波の目に映った。
「千鶴子.....」
室内の惨状に呆然とする有吉の背後から美波はダガーを振り下ろした。気配を察した有吉が
ふりむきざまダガーの刃を避けながら引き金を絞る。轟音とともに発射された銃弾は美波の頭を掠め、
背後の壁にめり込んだ。衝撃波で頭髪が数本ちぎれ飛び、思わずひるんだ美波の胸に
ホルト・ガバガバメントの銃口が押し付けられた。
「こーの糞女! 千鶴子に何をしやがった!」と有吉が怒鳴った。

590 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/20(金) 12:37:59.31 ID:fCp2Q96a.net
怒声を発する有吉はヅラがずれて両目が隠れ、大昔の次元大介のような髪型になっている。
「この、ハゲーーッ! 白々しいことを言うな!」
銃を押し付けられながらも美波は金切り声でわめき返した。
「あたしを爆弾で殺そうとしただろっ! この女に命じて!」
「わけのわからない事を言ってんじゃねーよキチガイ! おまえこそ俺を殺そうとしただろっ!」
二人とも口から泡を吹きながら聞くに耐えないような言葉で罵り合った。
そうやって罵詈雑言が10分近く交錯したあと、美波も有吉も罵り疲れて黙り込んでしまった。
「本当なのか.....本当に千鶴子が...爆弾を...」
おもむろに有吉が銃をだらりと下げ、呻くように言った。美波は黙って頷いた。
銃を持ったまま有吉はひざまずき、おいおいと子供じみた泣き声を上げた。

591 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/23(月) 22:37:26.11 ID:e0n6ZOOl.net
怒りに目がくらんでいた美波だったが、さめざめと泣く有吉に少々面食らっていた。
千鶴子にとっては“お口の恋人”、有吉にとっては“ムスコの嫁”という関係だったものの、
二人の間にはやはりそれなりの固い絆があったのだろう。
美波の内面にさっきとは別の冷静さが生じてきていた。もしかすると有吉は千鶴子がやったことを
本当に知らなかったのかもしれない──
ひとしきり泣き崩れた後、有吉はバックパックからスベッタ9N2という軽量だが破壊力の大きい
イタリア製の自動拳銃を取り出すと予備弾倉とともにそれを美波に手渡した。
「あとで使い方を教えてやる。とりあえず持っておけ」
とまどう美波にヅラの位置を直しながら乾いた声で有吉は言った。
「ここはもう安全じゃない。今から別の場所に移動する。嫌なら勝手にしろ」

592 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/26(木) 00:23:10.36 ID:GSvg7/ne.net
有吉の横柄な物言いにムカついたが、今は行動を共にするべきだと思った美波は、
有吉とともに外に出た。事務所の前には爆発音を聞きつけた近所の住民が集まり、ざわついている。
外国人の住民も混じっており中国系の居住者が大声で何か声をかけてきたが、美波には理解不能だった。
夜が明け始めていて空が群青色になっている。事務所の玄関のドアに鍵をかけた有吉は
ざわつく住民たちの動きに注意しながら美波を連れて未舗装の駐車場に行き、
カワカムリのタイヤやシャシーを調べると
「よし、大丈夫だ。乗れ」と言って美波を後部座席に乗せ、車を発進させた。
カワカムリは長屋街を抜け、表通りに出た。閑散とした道路を猛スピードで飛ばしながら
有吉はしきりにバックミラーの方へ視線を向けている。
長屋街を抜けたころからヘッドライトを点けずに後をついてくる車があった。

593 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/01/31(火) 17:27:29.62 ID:IMt5sj+k.net
黒いハイエースだった。付かず離れず、カワカムリの後を追って来る。不審なその車に気づいた美波が
「尾行されてるわよ。どうするの?」と言った時、左側の道からもう一台、黒いハイエースが姿を現した。
有吉はそれらのハイエースを撒こうと更にスピードを上げたが、やがて右側の道からも黒いハイエースが現れ
さらに前方の交差点からも黒いハイエースがこちらに向かってきて強引に進路を遮った。
カワカムリのハンドルを切って交差点を左側に折れた有吉だったが、さらにその先にも同じようなハイエースが現れ
それをやり過ごすとまた別のハイエースが現れる。
やがて前に進めばハイエース、右に曲がるとハイエース、左を向いてもハイエース、後ろを見たらハイエース、
ハイエース ああハイエース ハイエースという状態になり、道路には黒いハイエースが溢れかえっていた。

594 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/02/01(水) 23:38:57.03 ID:UbyCsRHU.net
周囲に数十台のハイエースがひしめいているため、カワカムリは身動きが取れなくなったが
有吉は動揺や逡巡の気配など見せず、助手席に置いてあったバックパックを取り、
懐から拳銃を取り出すと「車を捨てるぞ」と美波に声をかけ、ドアを開けて外に出た。
有吉に続いて美波がポッチャリした身体をドアから押し出すようにして外に出た時
一番近くに停まっていたハイエースのスライドドアが開き、特殊警棒と拘束具らしきものを持った
黒ずくめの服装の男が二人飛び出してきて襲いかかろうとしたが、有吉が拳銃を数発撃って彼らを牽制した。
そしてハイエースの上によじ登った有吉は、義経の八艘飛びよろしくハイエースの屋根の上を
ピョンピョンと飛び移って逃げて行く。
人並み外れた脚力のある美波は、助走なしでハイエースの屋根に飛び上がり、有吉の後を追って逃げた。
カワカムリを囲い込むために密着して停車していたハイエースの群れはそれが仇となって動けないので
ハイエースから続々と追手の人間が降りて屋根の上に飛び上がり、有吉と美波を追いかけた。

595 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/02/12(日) 22:36:42.87 ID:ZJMz4HNr.net
乗っていたカワカムリを捨て、どうにか追手たちを振り切って逃げのびた有吉と美波は一時間後、
真珠区の中心に位置する地下鉄の火烏場線駅から電車に乗り込んだ。
車を使えば移動の際に何かと小回りが利くが、さっきのように囲まれたときには身動きができなくなる。
電車・バスのような公共交通機関ならそんな心配は無いし、人目があるので追手も無茶なことはできないだろう。
それに有吉はいざとなったら警察に駆け込むつもりでいた。真珠区警察署には有吉が親しくしている
生活安全課の刑事がいる。鮭島という刑事で通称「真珠区鮭」と呼ばれる悪徳刑事だった。
有吉のように事件屋という家業を営む上で警官の知り合いは有力な武器になる。そのため有吉は
真珠区署の落ちこぼれ刑事を女や金、酒やギャンブルにのめり込ませて飼い殺しにしているのだった。

596 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/02/13(月) 17:51:11.60 ID:hFWYYwe6.net
鮭島なら自分たちをうまく匿ってくれるだろう。だが今はとりあえず自力で追手から逃げるのだ。
あいつに頼るのは最後の手段としてキープしておかなければならない.....
有吉と美波が乗ったのは始発電車だったので、まだ朝の通勤ラッシュまでには間があった。
電車内は殆どが空席で、有吉と美波が乗っている車両にも朝帰りの若い男女やチンピラ風の中年男、
酔いの醒めていない肉体労働者らしき男が眠そうな顔で座席に腰掛けているだけだった。
美波は有吉から数メートル離れた座席に座り、地下鉄の真っ暗なガラス窓を見つめながら
有吉の言葉を反芻していた。
──あんたの親父さんは認知症なんかじゃない。そのフリをしていただけだ──
美波には父親の行動が理解できなかった。実の娘を騙してまでなぜそんなことをしたのだろう。
美波は極度の人間不信に陥っていた。

597 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/02/14(火) 15:31:19.93 ID:yS9v7pAK.net
有吉があの大男から聞き出したところでは玄治は今、真珠区内にあるアキストゼネカ系列の
別の工場の研究棟に居るらしい。そこは大男が居た工場とは比べ物にならないほど広い工場で、
しかもアキストゼネカの親会社であるユニバーサルマームコから派遣された職員が多数常駐し、
そのほとんどは現役の傭兵だとのことだった。実の娘を欺き、そんな軍事基地のようなところで
研究作業に没頭する父親の心理がわからない。あるいはもしかするとやはり父親は認知症であり
そのためにこのようなエキセントリックな行動に走っているのかもしれない。
地下鉄のトンネルの暗い壁面を見ているうちに美波は父親と離婚した母親のことをふと思い出した。
母親のアキは離婚後、旧姓の坂田を名乗って年老いた独身の兄の家で暮らしていたが、
その兄と一緒に歩いているところを交通事故に遭い、兄ともども亡くなっていた。

598 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/02/14(火) 16:46:02.83 ID:+3j8Nzu+.net
18歳未満はご利用になれません

599 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/02/27(月) 20:45:33.95 ID:5b9G2gZ4.net
亡くなったからこそ介護をしなくてもよくなったのだ。

600 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/03/13(月) 19:50:25.62 ID:SttsHRod.net
相変わらず生きるのが面倒くさい

601 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/04/05(水) 17:05:09.93 ID:HlFUcCyB.net
もう2022年度も終わってしまって、新年度が始まっているのか。毎年この時期に思うことなのだが、年を取れば時間がたつのが早いものだ。

602 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/04/10(月) 18:41:31.11 ID:RbBQNn1Y.net
新年度の始まりを祝うかのごとく桜が満開であったのも既に過去のこと。いつの間にかあの桜の木は人々に夏の近付きを知らせるがごとく、その瑞々しさと若さに満ちた新緑で溢れ返っているではないですか。

603 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/04/16(日) 17:19:17.73 ID:QNyxWE4r.net
小学校に入学からしばらくは緊張した顔つきで通っていた近所の子も、学校に慣れてきたからか既に今では緊張が緩んでいるような顔つき。幼稚園児だった時には見かけなかった子と一緒に帰っていた。小学校で新しい友達ができたのだろう。

604 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/04/26(水) 17:41:25.07 ID:vot57OuL.net
もう4月も終わりか、そしていよいよ夏だ。
たまたま優れた人物からかもしれないが若い者の適応力は大した物だ。ほんの先月までは大学生で入社すらしていなかった人が、今では入社してまだ1ヶ月も経っていないこの時点ですっかり馴染んで1人の立派な構成員になっているよ。

605 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/04/30(日) 17:37:03.27 ID:X4/aPy0y.net
明日からいよいよ五月か。新年度が始まってもう一ヶ月も経ったんだな。つい最近小学校に入学していた近所の坊ちゃんは、既に大昔から学校にいた人であるかのごとく馴染んでいるよ。入学からまだ一ヶ月も経っていないこの時期にですよ。

606 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/05/07(日) 17:47:33.25 ID:gL0vtCCa.net
大型連休もいよいよ今日で終わりだ。近所のやかましかった子供もようやく学校へ行くから平穏な日々が戻ってくる。
もう働かなくてもよい人は連休の終わりは嬉しいが、子供たちはこの正反対のごとくつらいだろうな。

607 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/05/13(土) 20:12:00.51 ID:KAa3b8ch.net
5月の連休も終わって1週間が経ったのか。近所の店の高卒で来た子が既に一人前の社員になってるよ。人間の成長は早いものだ。

608 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/05/19(金) 22:45:35.88 ID:slDAfTYC.net
もう五月の下旬だよ。草木は輝く緑、既に夏の到来を知らせているごとく。子供たちもいっそう元気、つい先月まで新入生だった子は既に上級生と同じくらい馴染んでいますよ。

609 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/05/30(火) 22:55:16.62 ID:AQyIwzRm.net
もう五月も終わりか。明日からは本格的な夏だ。そして今年も既に半分近くが終わってるんだ。あっという間だった。

610 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/05/30(火) 22:58:55.72 ID:IHkehkAS.net
夏至を過ぎると来年の春分まで気力がなくなる・・

611 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/05/31(水) 11:58:44.72 ID:hL/jZg0b.net
雨も今のところ止んだみたいだが、少し肌寒い今年は何かおかしい

612 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/03(土) 17:56:09.28 ID:FnpMpq9T.net
そりゃ温暖化が終わったからでしょう

613 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/06(火) 15:04:17.14 ID:ltM+lmsR.net
温暖化だろうとそうでなかろうと暑くなるときには暑くなる。この時期には暑くないから異常と思おうとも、暑すぎると思うようになるんだよ。

614 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/10(土) 18:14:04.08 ID:CodQ2sHM.net
もう梅雨の季節か、ついさっき新年を迎えた気がするのだが、もうこんなに時間が経っているんだな。

615 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/11(日) 20:16:54.89 ID:9SKFv+xb.net
今朝は雨が降っていたのかな、湿度が高いような気がしていたが。働かなくても良いから困ることではないけど。

616 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/19(月) 20:39:21.02 ID:wvHJPFmb.net
もう梅雨も終わりか。そして暑苦しくなる季節だ。歳を取れば取るほど暑さに参る。

617 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/21(水) 20:22:27.91 ID:Z9QcqjVm.net
そういえば今日は夏至らしいな。ということは明日から日は短くなるのか。もっと長くなるイメージがあるけど。

618 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/06/25(日) 18:26:55.80 ID:0SWtssWf.net
もう2023年も半分が終わったんだな。あっという間だった。こりゃ2024年もあっという間に到来するだろう。

619 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/04(火) 19:17:42.42 ID:7+ie6JNM.net
もう夏が到来したのか。つい最近に春やら入学式だった気がするのだが。

620 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/07(金) 21:32:14.39 ID:662gNmiG.net
歳を取れば時間が経つのが早いものだ。もう2023年も後半なんだな。

621 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/14(金) 18:26:06.01 ID:fSLEs5am.net
どんどん暑くなっている。真夏が近付いているよ。

622 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/14(金) 22:49:05.72 ID:aQy0/dzT.net
にわか雨が止んだあとの小さな水たまりで、綺麗な蝶が水を飲んでいる。
蝶を驚かせないように私は静かにそれを見守った

623 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/16(日) 11:28:00.81 ID:Hwwy93pB.net
もう梅雨は終わったはずなのに梅雨のごとく雨が降っているよ。

624 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/17(月) 21:23:41.83 ID:EUHXyCoo.net
この時期で既に暑いよ、今年も猛暑になりそうだ。

625 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/17(月) 22:08:11.22 ID:RBBj2gNa.net
蝉の鳴き声もまだ聴こえないのに、この暑さ。
夏本番を迎えたらどうなる事かと危惧せざるを得ない。

626 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/18(火) 21:18:03.94 ID:sHVzAVuK.net
携帯の扇風機がやばいらしい、爆発するらしい。

627 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/07/31(月) 21:26:18.64 ID:2FZOlgpx.net
とにかく暑い、今が一年で一番暑い時期なのか。

628 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/13(日) 22:28:48.11 ID:1A6OQghl.net
もっと暑くなった

629 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/17(木) 15:15:27.38 ID:ye25MHOB.net
暑さに耐えかねた俺は、外へ出た。
台風の影響で風がある。
湿った風だが、ないよりマシだ。

630 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/17(木) 17:07:30.76 ID:hXPakDUv.net
雨も降ってるから部屋に戻ろう

631 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/19(土) 23:55:19.85 ID:dAYFZvid.net
涼しくなり始めだ

632 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/20(日) 19:45:40.83 ID:f/OnSmky.net
秋の虫の音が聴こえる
なんというか、心地よい夜だ

633 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/20(日) 20:51:33.82 ID:w2jmzrGf.net
だがまだまだ暑い

634 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/22(火) 19:27:28.42 ID:B0Ky7dm2.net
今日も暑かった

635 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/27(日) 18:08:57.97 ID:a4GQsPa9.net
まだまだ暑いよ

636 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/08/28(月) 21:38:51.80 ID:2eczf1rU.net
今日も暑い

637 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/09/02(土) 21:47:53.29 ID:pY35V7VE.net
まだ暑いな

638 :名無しさん@お腹いっぱい。:2023/09/05(火) 13:04:43.46 ID:8g6cKARs.net
まだまだ暑いよ

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