【トルコ】小さな村の小学校にやってきた「ワンだふる」な同級生［03/10］

Ttongsulian ★

24.02.2020 ~ 12.03.2020
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ここは、トルコ北部黒海地方トカト県トゥルハル区カヤジュク村のシェヒト・ハルク・ユルマズ小学校。

全校児童の数が37人という、小さな村の小学校である。

ここに、児童たちと一緒に授業を受けている1匹の子犬がいる。狩猟犬の雑種である。

名前は「フンドゥク」。児童たちが名づけた。

「フンドゥク」とは「ヘーゼルナッツ」のことである。トカト県はヘーゼルナッツの産地のひとつだが、それにちなんで名づけられたかどうかは定かではない。

フンドゥクは、墓地でどこかの犬に襲われていたところを、シェヒト・ハルク・ユルマズ小学校のアフメト・アクトゥルク校長とムスタファ・オンレン先生に助けられ、学校に連れて来られた。

日本（にほん）の有名な「浦島太郎」（うらしまたろう）という昔話に出てくる亀の状況にほんの少しだけ似ている。

フンドゥクは学校に来るやいなや、児童たちの人気の的となった。

フンドゥクも児童たちのそばにぴったりとついて離れず、一緒に授業を受けるようになった。

それを知ったシェヒト・ハルク・ユルマズ小学校PTA（ピーティーエー）のベドリエ・ギョチェル会長が、フンドゥクのために制服を作った。

フンドゥクは制服を着て、毎日楽しく児童たちと学校ライフを楽しんでいる。

・・・とここで終われば「めでたしめでたし」で良かったのだが、悲しく心配な知らせが飛び込んできた。

フンドゥクが病気になり、首都アンカラの病院に運ばれたというのである。

さまざまな筋から入手した情報によると、フンドゥクは先週の木曜日（2月20日）に体調を崩した。

トゥルハル区の獣医が薬を与え手当てをしていたが、昨日（2月23日）容体が悪化したため、トゥルハル区の特別車で首都アンカラにある民間の動物病院に運ばれた。

診断の結果、フンドゥクはジステンパーウイルスに感染していることが判明した。そのため、フンドゥクは隔離された状態で治療を受けることになった。

フンドゥクの治療は15日間かかると言う。

シェヒト・ハルク・ユルマズ小学校の児童たちは、オンレン先生と一緒にお見舞いのビデオを撮影し、フンドゥクが入院している病院に送った。

児童たちは、フンドゥクの制服を教室の壁にかけて、フンドゥクの帰りを待っている。

10.03.2020 ~ 13.03.2020
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トルコ北部黒海地方トカト県トゥルハル区カヤジュク村にあるシェヒト・ハルク・ユルマズ小学校で、青色のスモックの制服を着て授業を受ける姿がトルコ中のハートをとらえ、人気者となったものの、3月7日にジステンパーで死んだ子犬のフンドゥクが、3月10日、故郷で埋葬された。

トゥルハル区の特別車で故郷に運ばれたフンドゥクの亡骸は、トゥルハル区動物保護施設の庭に設けられた墓に埋葬された。

墓にはシェヒト・ハルク・ユルマズ小学校PTA（ピーティーエー）のベドリエ・ギョチェル会長がフンドゥクのために特別に作った青いスモックの制服が置かれた。

フンドゥクと一緒に授業を受けていたシェヒト・ハルク・ユルマズ小学校の児童たちは、「一緒に遊んだり勉強したりした。学校のマスコットだった。皆、フンドゥクが大好きだった」と話し、フンドゥクの死を悲しんでいる。