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【メキシコ学生43人失踪】市長や警察幹部が麻薬組織に市民の殺害を依頼 警察や政治家と麻薬組織が持ちつ持たれつの関係 [11/22]

1 :◆CHURa/Os2M@ちゅら猫ρφ ★:2014/11/22(土) 01:18:46.84 ID:???
★<学生43人失踪>メキシコで何が起こっているのか? 終息しない麻薬戦争
THE PAGE 11月17日(月)17時35分配信

メキシコ国内で43人の学生が行方不明になり、のちに地元の麻薬組織に殺害されていたことが判明しました。
これには学生の拉致・殺害には麻薬組織のメンバーだけではなく、現職の市長や警察官も関与していた疑いが浮上。
事件の全容が解明されない中、メキシコ政府の対応に市民から批判が噴出し、メキシコ各地でデモが繰り広げられる事
態へと発展しました。メキシコで今何が起こっているのでしょうか?

事件は9月26日に発生しました。メキシコ南西部の町イグアラでバスに乗って移動中の学生に向けて地元の警察官が発砲。
停止を余儀なくされたバスから出てきた学生は警察に拘束され、その後行方が分からなくなっていました。
43人の学生は教師を目指して他の町の大学に通っており、メキシコ政府内による雇用差別に反対するデモに参加する予定でした。

メキシコでは政府からの補助金によって各地域で教員の雇用拡大が進められていますが、実際には補助金の多くは
大都市にまわされ、地方の小都市では教員の補充がほとんど行われていないという批判が以前からありました。
行方不明になった43人を含む100人以上の学生や教員はデモに参加するためにイグアラに向かいましたが、
途中で生徒らを乗せた3台のバスが警察の銃撃によって停止させられました。のちに地元警察は3台のバスは
カージャックされたものだったと発表しましたが、学生側はヒッチハイクだったと反論しています。

警察の銃撃によって6人が死亡し、25人が負傷。加えて43人の学生が消息不明となりましたが、43人は警察との
癒着が噂される地元の麻薬組織に引き渡され、その後殺害されたとみられています。地元警察に拘束した学生を
麻薬組織に引き渡すよう命令した容疑で、イグアラの市長夫妻が逮捕されています。犯行に関与した疑いで22人の
警察官も拘束されました。地元メディアの報道によると、殺害された学生の遺体はディーゼル燃料で燃やされ、
ビニール袋に入れられて川に遺棄されていました。また別の場所でも多数の遺体が発見されていますが、
多くの遺体の損傷が激しいため、鑑定作業もままならない状態です。

43人の学生が警察と麻薬組織によって殺害されたとみられるこの事件では、詳細や背景がまだはっきりと出ておらず、
不明な点も少なくありません。イグアラがあるゲレロ州はメキシコで最も貧しい地域の1つで、メキシコの中央政府に
反旗を翻す左派ゲリラが活発な活動を続けていることでも知られています。左派ゲリラのメンバーには地元の
大学出身者も少なくないため、ゲレロ州の政界や財界の有力者と地元の大学との関係が良好ではないという情報もあります。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000019-wordleaf-s_ame&p=1

■警察や政治家と麻薬組織の癒着
今回の事件によって、警察や政治家と麻薬組織の癒着が改めて注目されました。莫大な資金を持つ麻薬組織が
警察官に賄賂を贈るといったレベルではなく、市長や警察の幹部が麻薬組織に市民の殺害を依頼するという
映画のような話が現実に行われているのです。

メキシコでは国内の麻薬ビジネスが7つの主要カルテルによってコントロールされており、対立する組織の
メンバーや市民による自警団を殺害するために、それぞれの麻薬カルテルは現職の警察官にパートタイムで
仕事を依頼するケースが少なくありません。組織の豊富な資金力が結果的に多くの汚職警官を生み出している
とされます。メキシコが抱える「癒着」の問題について、同国第3の都市モンテレイで活動するジャーナリストの
オズワルド・オルネラスさんが語ります。

「2006年に誕生したカルデロン政権は麻薬組織の壊滅に取り組み、幹部メンバーの逮捕といった一定の成果は
出しました。麻薬戦争はニエト政権になった現在も継続中ですが、すでに8万人以上が殺害され、多くの組織が
今も活動を続けています。麻薬組織の暴力性や資金力の潤沢さ以上に、警察と麻薬組織が持ちつ持たれつの関係
にあることが問題なのです。この関係は地方ではより顕著になります」

メキシコ国内の麻薬組織がここまで巨大化した背景には、市場経済の需要と供給における「負の部分」が大きく起因しています。

アメリカは世界最大の麻薬消費国としても知られていますが、国内で消費される麻薬の多くは隣接するメキシコか
ら密輸されており、米国務省はアメリカ国内に密輸されるコカインの約90パーセントはメキシコ経由であると発表
しています。また、覚醒剤の一種であるメタンフェタミンやマリファナの密輸でも、メキシコは供給国として大きな
役割を果たしており、メキシコの麻薬カルテルはアメリカ国内への密輸ビジネスだけで年間最大29億ドルを稼ぎ出して
います(米国土安全保障省調べ)。29億ドルはパラグアイやボリビアのGDPに匹敵します。メキシコの麻薬組織の撲滅
にはアメリカ政府も援助を行っていますが、一番の問題はアメリカ国内の麻薬消費にあるのではないでしょうか。

(ジャーナリスト・仲野博文)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000019-wordleaf-s_ame&p=2

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