【イギリス】アン第一王女、結婚後も精勤...公務は年600件 [14/08/07]

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【英国王室物語】「第一王女」の活躍　　結婚後も精勤…公務は年600件！
【MSN産経ニュース】 2014/8/7 10:19

6月の第2土曜日は「女王公式誕生日」である。エリザベス2世の実際の誕生日は4月21日であるが、晴天の多い
6月に国民全体でお祝いする。「霧の都」ロンドンも6月だけは真っ青な空が広がる。

バッキンガム宮殿に向かうパレードで女王の乗る馬車を護衛するのは、チャールズ皇太子とウィリアム王子。
そして黒・赤・金を基調とした制服に身を包むアン王女。1976年のモントリオール・オリンピックに乗馬の
代表選手として出場しただけのことはあり、その手綱(たづな)さばきは見事なものである。彼女は
近衛騎兵連隊の隊長でもある。

エリザベス2世の長女として生まれたアン王女は、今年の8月15日で満64歳を迎える。87年には、君主の長女に
与えられる「第一王女(プリンセス・ロイヤル)」の称号を女王から授与された。チャールズ1世の時代(17世紀
半ば)から370年も続く由緒ある称号である。

イギリスでは、君主の娘や内孫の王女たちは「臣籍降下(しんせきこうか)」はせず、その後も王族として
とどまり、さまざまな公務を続けるのが慣例である。アン王女も、結婚後も引き続き主要王族として世界中で
公務に励んでいる。今や年間の公務は国内外で600件を超え、兄のチャールズ皇太子に次ぐ激務ぶりである。
会長や総裁を務める団体の数も321に及んでいる。

「第一王女」とはいえ、2013年に王位継承法が改正されるまでは、英国王室は男子・男系優先の
継承順位であったため、アンは現在王位継承者としては第11位に位置する。女性王族としての格付けも7位に
すぎない。

しかし、05年4月にチャールズ皇太子がカミラ妃と結婚するのを機に、女王はひとつの決断を下した。
女性王族のみが集まる行事においては、アンを女王に次ぐ序列に据えたのである。夫妻そろっての行事では、
兄嫁、カミラ妃や甥(おい)であるウィリアム王子の妻、キャサリン妃より席次は下になるが、女性のみが
出席する会合では常に女王のすぐ後ろにアンが控えることになった。これまでのアンの王室や国家に対する
功労に報いた配慮であった。

女王の名代として世界中を飛び回るこの第一王女は、米ソ冷戦下で女王自身が訪問できなかったソビエト連邦を
初めて公式に訪問した英国王族でもあった。そのとき彼女が培った関係が、1994年の女王による史上初の
ロシア訪問へとつながった。また、アパルトヘイトが廃止された後の南アフリカ共和国への女王訪問(95年)の
際にも、アンが事前にマンデラ大統領らと内密に協議したことが功を奏したとも言われている。
(以下略)

ソース: http://sankei.jp.msn.com/life/news/140807/art14080710190006-n1.htm
画像: http://sankei.jp.msn.com/images/news/140807/art14080710190006-p1.jpg
　(訪英した安倍晋三首相夫妻とバッキンガム宮殿で懇談するアン王女＝今年5月(内閣広報室提供))