漫画家が創作物における「努力しなくてもいい」「無理しなくてもいい」風潮に苦言

オムコシ ★

藤栄道彦 @michihikotoe
「ありのままの自分が素晴らしい」とか「人はもともと一人一人が特別」とか「ナンバーワンにならなくても良い」とか、実はこう言ってる創作物って全部「売るための嘘」なんですよ。そう言うと皆が喜んで買ってくれるから。これを本当に信じてしまうと、人生取り返しがつかなくなります。

90年代後半から2000年代初頭、「努力しなくてもいいよ」「我慢しなくてもいいよ」「無理しなくてもいいよ」というのが創作物における流行りのテーマになりましたけれど、これで育った若者たちが今どんな生活をしているのかちょっと見てみなさいと。

70年代に流行した漫画の主人公像を見てみれば、当時の世の中が組織や使命や才能に対して命まで提供しなければ認めてもらえない時代だったというのがわかるはず…いや、さすがにここまで行くとやりすぎな感があるけれど人生はほどよく命がけでないと結局後悔だけがのこることになりますよ。

「ほどよく命がけ」というのも変な表現だけれど、やはり島本和彦先生的世界観が一番ちょうど良いのだろうか。

https://twitter.com/michihikotoei
＊本人Twitterより

・藤栄道彦
月刊コミックゼノン「コンシェルジュ　インペリアル」
月刊コミック@バンチ「最後のレストラン
くらげバンチ「妖怪の飼育員さん」連載中。