【話題】「転生したらスライムだった件」｜ライトノベルの売れ筋を紹介

オムコシ ★

2016年 5月27日 15:00

青くてプルンとした物体が堂々と表紙を飾る「転生したらスライムだった件」は、伏瀬氏によるライトノベル作品であり、イラストをみっつばー氏が担当しています。ライトノベルなどでよく見る異世界転生モノですが、この作品はスライムが主人公という、少し変わったファンタジーとなっています。今回はそんな一風変わった主人公と個性豊かな登場人物たちを紹介していきます。

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「転生したらスライムだった件1」伏瀬/みっつばー（マイクロマガジン社）

◆37歳独身気ままな一人暮らし(ただし童貞)

大手ゼネコン勤務の自由気ままな独身貴族だった三上悟は、ある日会社の後輩を庇い、通り魔に刺されてしまいます。薄れゆく意識の中、性経験が無いことをひどく嘆いた三上。そんな彼の耳に届いたのは無機質な声。いったい誰の声なんだ、と思いながらも意識が途切れていきます。

次に目覚めた時、三上の視界が映したのは暗闇でした。手足を動かすこともできず這うように進む彼はふと違和感を覚えます。三上は人間ではなくRPG史上最弱と名高いスライムへと転生していたことに気がつきます。そんな彼の意識に割り込んできたのは刺された時に聞こえた無機質な声でした。

◆登場するのは８･･･９割がモンスター

スライムへと転生した三上は、目覚めてから初めて出会ったヴェルドラと名乗るドラゴンから転生先であるこの世界の簡単な常識を教えられます。そしてリムルという名前と、”スキル”と呼ばれる特殊能力「魔力感知」を貰います。

リムルと名付けられた三上(以下リムル)はヴェルドラにファミリーネームを与えます。そして、実は転生の際に聞こえていた無機質な声が告げていたのは”スキル”よりももっと希少な”ユニークスキル”と呼ばれる能力を設定する声だったのです。この”ユニークスキル”によって最弱どころか最強に近い能力を持ったスライムが誕生することとなりました。

他にもRPGの代名詞とも言えるゴブリンやドワーフ、オオカミのような見た目を持つ牙狼族、大鬼族(オーガ)、リザードマンやオークなど、RPGをプレイしたことのない方でも１度は聞いたことのあるような名前の種族がたくさん登場します。
リムルの周りにいるのはモンスターが多いですが、人間も登場します。中にはリムルと同じ異世界からやって来たという人間も現れるのです。

◆２つの”ユニークスキル”

刺された直後に性経験が無いことを嘆き、下ネタ的な意味でガンガン食べると誓ったことで得たスキルが、相手の能力を奪うという「捕食者」。そして、性経験の有無による俗説に仮定を加えた結果、「賢者」というスキルがさらに進化し、世界の理を知るという「大賢者」というスキル。

どちらも固有のスキルであり、その効果は恐ろしいまでの効果をもたらすのですが、この２つの”ユニークスキル”を得る過程を鑑みると素直に喜んでいいのか悩みそうです。

◆始まりは投稿型小説サイトから

「転生したらスライムだった件」の内容を紹介してきましたが、この作品は元々「小説家になろう」という投稿型のサイトにて発表された作品です。こちらのサイトではPV数が１億4000万を超えるほどの話題を呼んでいます。

サイトに投稿されている本編はすでに完結しており、書籍として刊行されているものは「小説家になろう」に投稿されたものを書籍用として大幅に加筆修正されたものとなっています。WEB版と書籍版の違いを比べてみるのも面白いかもしれませんね！

最新刊となる７巻では魔王の１人、クレイマンを倒し、新たに”八星魔王”の一柱となったリムル。”ユニークスキル”を持ち、なおかつ魔王へと進化したスライムの力とは……!?

WEBで読んだことがある人も、まだ読んだことがない人も、ぜひ一度書籍版の「転生したらスライムだった件」を読んでみてはいかがでしょうか？

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