【ネット】アフィリエイト管理人が悲鳴!? 2ちゃんねる「モンハン板」で自演防止の動きが活発化

オムコシ ★

　株式会社カプコンが11月28日に発売した人気ハンティングゲーム最新作『モンスターハンタークロス』（以降、『MHX』）。今月24日には早くも300万本出荷を達成したとのプレスリリースが発表され、依然として好調をキープしている様子がうかがえる。

　一方、匿名掲示板「2ちゃんねる」（以降、『2ch』）のモンハン板では、現在ちょっとした騒動が起こっている。2chの書き込みを転載して広告収入を得るアフィリエイトサイト（＝まとめブログ）に対するユーザーからの反発が強くなり、それに伴い自治の機運が高まっているのだ。

　今回はその騒動をざっくり時系列順に追ってみた。

■乱立するアフィリエイトサイトと、その問題点
　モンスターハンターは国内屈指の人気タイトルだけあって、その情報をまとめたサイト、記事更新をチェックするためのアンテナサイトは無数に存在する。基本的にどこのまとめサイトも2chの書き込みから有益と思われる情報を集め、見出しやフォントを編集してから掲載している。ソースが匿名掲示板だけあって正確性は必ずしも保証されていないが、まだ攻略情報が出揃っていない新作発売直後などは、玉石混淆の書き込みも大いに重宝される。

　だが一部にはアクセス数を稼ぐためなのか、明らかにデマと思われる情報を掲載したり、ユーザーの願望や妄想まであたかも事実であるような記事タイトルを付けたりするなど、恣意的なまとめ方を行なっているサイトが見られる。誤ったまとめ記事を読んだ人間が引用元スレッドに押しかけ、的外れな“にわか知識”を披露することに辟易した住人は多かったようだ。

　また、より迷惑なのは、ネタ（話題）を能動的に増やすための「対立煽り」「自作自演」である。対立煽りとは、たとえばモンハン系のスレッドであれば「○○こそ最強武器！他武器を使ってるやつは低レベルな地雷」など、わざと荒れそうな書き込みをして、それに対する議論の応酬をまとめて記事にする行為。

　自作自演はその名の通り、同一人物がIDを切り替えながら複数のユーザーを演じる行為。レス数を簡単に稼ぐためや、対立煽りを激化させるために利用される。平和に情報交換していたスレッドを荒らす原因になるとして、これらを行なう者を住人たちは蛇蝎のごとく嫌っている。すべてがアフィリエイト管理人の仕業とは限らないが、ほぼイコールとして認知されている様子だ。

　今回、筆者がウォッチした限りでは、『MHX』発売からしばらく経過してめぼしい新情報が出尽くした頃から、「モンハン板」で露骨な対立煽りや自演が目立つようになったと感じられる。そうした迷惑行為に、住人たちがどう対抗していったかの経過を次項に述べる。

■2ch住人の“対アフィリエイト策”あれこれ
　まず「モンハン板」住人の多くが試みたのは、自演かどうかに関係なく、転載行為そのものをやりにくくする方法だ。自分が書き込む際に「アフィ」「アドセンスクリックお願いします」など、アフィリエイト管理人が嫌がりそうな文字列も加えていくのが最もシンプル。ただしこれは、該当する文字列を一括置換すれば無効化される弱点があった。

　その弱点をカバーすべく、たとえば「アド」「センス」のように目的の単語を分割し、それを書き込みの中へ紛れ込ませる方法が試された。あるいは「当サイトでは脱法ハーブを販売しています」など、気づかず転載してしまえば管理人が青ざめるような文言を混入させるユーザーも少なくない。また、アップロードする画像内に「転載禁止」「アドセンスクリック」などの文字を大きく貼り付ける場合もある。少しばかり画像が見づらくなっても、アフィリエイトサイトへの転載を防ぐのが優先という考えだ。

　さらに進んで“スレッド内の書き込みすべてをアフィ語で行なう”猛者たちも出現した。たとえば以下のような書き方だ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151225-00010008-otapolz-game