【東京】「近くに多摩川が流れ、緑が豊かな聖蹟の街にぴったり」…おいでよ、ラスカルの街へ、聖蹟桜ケ丘駅前商店街[10/04]

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　テレビアニメ「あらいぐまラスカル」が、京王線聖蹟（せいせき）桜ケ丘駅（東京都多摩市）周辺の商店街のシンボルになった。制作した
「日本アニメーション」（同市和田）のスタジオが駅近くにある縁で実現。イベントなどで活用し、にぎわいづくりに一役買う。商店街では
四日からラスカル・スタンプラリーが始まった。　（栗原淳）

　「近くに多摩川が流れ、緑が豊かな聖蹟の街にぴったりのキャラクター」と、駅周辺三百三十店でつくる桜ケ丘商店会連合会の
平清太郎会長（６５）は言う。

　一九七五年に第一作「フランダースの犬」を制作して以来、数多くのテレビアニメを発表した日本アニメーションは来年、創立四十周年
を迎える。これを機に地域での認知度を上げていこうと今年、地元商工会議所を通じて「ラスカルを地域振興のために無償で使って
ほしい」と打診した。同社キャラクターの無償使用許可は初めて。

　「ラスカル」は、米国の田舎町で暮らす少年が拾ったアライグマの赤ちゃんの物語。七七年に初めてテレビ放映され、「赤毛のアン」など
同社の「世界名作劇場」シリーズの一つとして今も再放送されている。

　同社の担当者は「ラスカルも『フランダースの犬』も多摩のスタジオで生まれた。地元の活性化に役立てれば」と話す。

　連合会によると、街は大型店などに押されて店が減り、今では空き店舗は五十もある。平会長は「街の知名度を全国に広げることで、
集客力アップにつながってほしい」と喜ぶ。

　連合会は、ラスカルをあしらった旗三百七十枚を街路灯に掲示。スタンプラリーは加盟店で買い物をしてスタンプシートをもらい、文具店
や駄菓子店など五店舗に設置した五種類のスタンプを押すと抽選会に参加できる。二十六日まで。歳末にもラスカル関連のセールなど
を行うという。

　今後、ラスカルのラッピングバス運行や、エリア内の通りを「ラスカルストリート」と名付けるなどの構想も温めている。

＜聖蹟桜ケ丘＞　明治天皇ゆかりの旧多摩聖蹟記念館が駅南東にあり、その名と地名が駅名の由来。駅前に京王電鉄本社がある。
街は１９９５年公開のスタジオジブリのアニメ映画「耳をすませば」のモデルとされ、駅西口には２０１２年、映画に登場する建物を
イメージした「青春のポスト」を桜ケ丘商店会連合会などが設置している。

ソース（東京新聞）　http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014100402000254.html
写真＝「ラスカル」の旗を前に話す桜ケ丘商店会連合会の平会長
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2014100402100155_size0.jpg