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産経抄ファンクラブ第213集
- 18 :文責・名無しさん:2015/12/28(月) 05:24:54.90 ID:A31/0uJ00.net
- 【産経抄】テロの本質 12月28日
「歴史的な問題は追及するのに、なぜ現在進行形の人権侵害は追及しないのか」。今
年10月に来日して記者会見したラビア・カーディルさんは、国連に対してもっともな疑
問を呈していた。「世界ウイグル会議」の議長として、中国から逃れた亡命ウイグル人
を束ねる人物である。
▼新疆ウイグル自治区での人権侵害は、どれほどひどいのか。カーディルさんは、月
刊『正論』12月号で語っている。夫は10年間刑務所に入り、カーディルさん自身も6年間
投獄された後、米国に亡命した。現在中国では、4万人以上のウイグル人が、刑務所で暴
行を受けているというから、すさまじい。
▼弾圧が強化されるきっかけとなったのは、2001年9月11日の米中枢同時テロだった。
国際社会が、イスラム原理主義組織の蛮行に注目するなか、ウイグル独立をめざす動き
に、テロのレッテルを貼りつけることに成功したのだ。
▼「イスラム国」の台頭にともなって、テロとの戦いを理由に、締め付けをさらに強
めようとしている。北京駐在のフランス週刊誌の女性記者が、そんな中国政府のウイグ
ル政策を厳しく批判した。
▼自治区で起きる騒乱は、政府の抑圧政策が原因であり、先月パリで起きた同時多発
テロとは性質が違う、というのだ。この記事に反発した中国政府は、記者に対して、事
実上の国外退去処分を通告した。
▼テロリズムという言葉は、フランス革命のロベスピエールの恐怖政治の時に生まれ
た。政治目的のために、暴力を用いることだ。カーディルさんは、中国こそウイグル人
に対して「国家テロ」を働いている、と主張する。テロの本質を知るフランス人記者の
指摘が正しいからこそ、中国政府は強硬手段を取らざるを得ないのだろう。
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