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産経抄ファンクラブ第212集

938 :文責・名無しさん:2015/12/24(木) 05:14:42.00 ID:bjnJwv3I0.net
【産経抄】迷走の宣伝効果 12月24日

 「宿六」という言葉は、もはや死語に近いかもしれない。「宿」は自宅、「六」はろく
でなしの略である。妻が夫を親しみ、あるいは卑しめていう語、と辞書にある。

 ▼自分の奥さんを愚妻、子供たちを愚息や豚児と呼ぶこともあった。こうした自分の家
族を謙遜する言葉が、使われなくなって久しい。国語学者の金田一秀穂(きんだいち・ひ
でほ)さんは、背景に「家族の信頼関係が薄れた現代社会が見えます」という(『オツな
日本語』日本文芸社)。

 ▼香川県が販売する予定だった「うどんかるた」をめぐる騒動の背景にも、ぎすぎすし
た現代社会が見えた。問題になったのは「つ」の句「強いコシ 色白太目 まるで妻」で
ある。「悪いイメージで受け取られる可能性がある」との指摘があり、県は販売中止を決
めていた。ところが22日、一転して販売の開始を発表した。

 ▼香川県に対しては、さまざまな批判の声が上がっていた。「これがダメなら、綾小路
きみまろは失職する」も、その一つである。「奥さんにも新婚時代があったでしょ、その
顔で」。確かに漫談家の綾小路さんが、公演でいくら毒舌を吐いても、中高年の女性がほ
とんどを占める観客は大喜びである。

 ▼「よく反発されませんね」。本人に伺ったことがある。女房の悪口言えばダンナの側
から、ダンナの悪口言えば女房の側から、それぞれ「よくぞ私の言いたいこと言ってくれ
た」と、感謝されるそうだ。

 ▼そんな綾小路さんにも、ピンチはあった。平成15年、ネタの一部で盗作が発覚し、
「これでダメになる」と覚悟を決めた。ところが潔く謝ったら、ライブのCDの売り上げが
さらに伸びた。今回の「うどん県」の迷走も、「かるた」にとっては、絶大な宣伝効果が
あったといえる。

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