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産経抄ファンクラブ第201集

926 :文責・名無しさん:2014/10/20(月) 17:01:38.69 ID:QrIkw4od0.net
【産経抄】 日本の翼第一号 10月20日

日本のパイロット第1号は、水戸の徳川家の一族に生まれた徳川好敏(よしとし)である。
飛行機の操縦は、陸軍の工兵大尉時代に、フランスの飛行学校で学んだ。

▼明治43(1910)年12月19日、東京・代々木練兵場で、フランス製の複葉機に乗り込
み、高度70メートル、距離3キロ、約4分間の初飛行を披露した。練兵場の周りを埋めた
数万の観衆は歓声を上げ、新聞各紙は「暁天(ぎょうてん)の大飛行」を大々的に報じた。

▼ライト兄弟による人類最初の飛行から、7年後のことだ。徳川は国産1号機「会式第1号」
の開発にも携わり、翌年、飛行に成功した。「外国機に比していささかも遜色がなかった」。
著書の『日本航空事始』で、誇らしげに振り返っている。

▼やがて日本の航空産業は、歴史に残る名機、零戦を生み出すなど、世界屈指のレベル
を誇るまでになる。しかし敗戦後、戦勝国によって、徹底的に破壊されてしまった。その
復活は、昭和30年代のプロペラ旅客機「YS−11」の開発まで待たなければならなかった。

▼それからさらに半世紀がすぎて、国産初のジェット旅客機「MRJ」が、完成まであともう一
息のところまできている。白地に赤黒金のラインが入った機体が、先週末、関係者に公開さ
れた。来春に初飛行を行い、3年後の納入をめざすという。「ものづくりの国」の象徴として、
世界の空にはばたく日が待ち遠しい。

▼ジェット機といえば昭和35年、徳川は76歳にして初めて乗る機会を得た。アメリカの航空
会社から、世界一周の旅の招待を受けたのだ。「機内は、いささかの動揺もなく、騒音もなく、
まるで宇宙を辷(すべ)るような感じ」と、快適な飛行に感激している。「MRJ」の乗り 心地は、
それをはるかに超えているはずだ。

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