ゲハ民ならゲーム流通くらい知っとこうな

1 ：名無しさん必死だな：2020/07/17(金) 18:24:15.14 ID:59rH265K0.net

　初心会
ファミコン時代、任天堂が使った流通機構。勘違いされているが玩具流通の卸問屋の集合体であって、こういった名前の会社があったわけではないし、当初はそこまで強い権力をもってるわけではなかった。ファミコンが大ヒット商品になるにつれ、どんどんその影響力は強くなっていった。
任天堂は初心会にソフトを卸す。初心会は二次問屋にソフトをおろし、二次問屋は小売店に…というふうに流れていく。サードは任天堂に製造委託したソフトを初心会に流す。任天堂は製造委託費をロイヤリティ代わりに徴収するが、サードが結集していたスーパーファミコン時代よりも、サードが少なくなってポケモンがヒットした64時代のほうが営業利益が上回ってしまったのを見ると、あまりロイヤリティは美味くはなかったと思われる。スーパーファミコン時代はロムカセットの製造原価が高かったわけだ。64以降は製造・設計をメガチップス社に委託することでコストダウンを図っているぞ。

　SCE流通
こういった任天堂の流通は当初はうまく行ったが、じきに卸問屋の中間在庫があっぷあっぷになっていった。その結果どうなったかというと、問屋の「ドラクエを発売日に欲しければ在庫のこれとセットで買えよ」攻勢だ。ぶっちゃけ抱き合わせだな。その抱き合わせはワゴン送りにされた。ユーザーに買わせると捕まるからな。おかげで小売は初心会と関連卸を憎んだ。
そこに颯爽と現れたのがSCE流通だ。天下のソニーが直接小売に物を卸すという。CD-ROMでリピートも早い、レス率も明瞭、なんなら返品も受け付けてくれるし、リベートもくれる。これに多くの小売が飛びついた。プレステ1本体を売ると利幅がでるようになっていたのも喜ばれた。特別な流通経路だったプレステ1が早期から各小売店に並んでいたのはこういう理由。
ところがFF7あたりから何かがおかしくなっていく。効くはずだった返品が効かない。FF7はコンビニ優先。早いはずのリピートは説明書とパッケージのおかげで3週間後に届く（それでもROMに比べたら早いは早いが）。PS2時代にはいってリベートは打ち切られた上（予告はされていたが）、レス率は悪化した。小売店軽視はどんどんひどくなり、その最悪の形がPS3の値下げ補填が旧型コントローラーの実物というアレだ。まぁそこからSCEもさすがにやり放題というわけにはいかなくなったけどな

2 ：名無しさん必死だな：2020/07/17(金) 18:33:02.31 ID:59rH265K0.net

　サード流通
おっと、書くのを忘れた。SCEは最初全部のサードの流通請負をしてた。必要な分を自前で用意して、その分のロイヤリティをサードに払ってた。この「必要な分」というのはSCE自身が必要な分で、それ以上の発注が小売からあがってきてもSCEはつくらなかった。だから飯野賢治は切れてセガに行っちゃったんだな。これはSCEにとっても痛手だったらしく、以降はサードの発注分生産し、残りは在庫としてサードが引き取るシステムが構築された。
だがFF7を誘致するにあたってスクウェアをSCEは特別待遇を用意した。SCEではない独自の流通を用意した。それがデジキューブ。スクウェア自前の流通でプレステソフトを流すのを許可したわけ。
んで、これにブチギレたのがコナミ。「なんで最初期からプレステを盛り上げた俺たちは独自流通がだめで、後発のスクウェアに許可するんだ！？」ってな。その結果、SCEはサード独自流通を許可せざるを得なかった。
ナムコはSCE流通を使い続けたが、コーエー、コナミ、カプコンあたりの大手は自分たちで直接小売にものを卸すようになった。んで、製造委託費という名のロイヤリティをSCEに払うかたちだな。
SCEも取り分は減ったがロイヤリティが貰えたから文句はなかった。んで、中小サードはどうしたかというと、SCEや他大手サードの流通を間借りして
ソフトを出すようにしたんだな。当然取り分はへるが、そうすると最初に決められた本数分は即現金が入ってくるわけだ。中小にとってはとてもありがたいことだな。
この流通に関しては結構いろいろあって、アトラスは当初コナミだったのが途中からセガに切り替わっていたりするぞ。そっちのほうが好条件だったのかな。

3 ：名無しさん必死だな：2020/07/17(金) 18:54:13.64 ID:5DkJRI8a0.net

焼き方を知らなくてもパンは食える

4 ：名無しさん必死だな：2020/07/17(金) 20:51:06.60 ID:wvRTwDoy0.net

>>3
まあそのパンの焼き加減を論じているのもゲハだから