【石川】金沢の豚肉料理店、店長はミニブタ…ちょっと複雑な気分？常連客からは「かわいい」「癒やされる」[01/16]

Hi everyone! ★

　金沢市の竪町商店街に、一風変わった店長がいると耳にした。インターネットで調べてみると、その名は「ミニブタ店長のバオ」。なんと店の
メーンは豚肉料理だという。ミニブタがいる店内で豚肉を食べるなんてちょっと複雑な気分だが、それでも、「かわいい」「癒やされる」という評判
に誘われ、早速会いに行った。（山岸佳奈）

　ある日曜日の昼、「ＴＡＢＯＯ（タブー）」という看板が掲げられた店の前には、親子連れやカップルが集まっていた。のぞいてみると、バオが
ゲージの脇で、しっぽを振って写真撮影に応じていた。きれいな薄ピンク色の体、つぶらな瞳。のんびり動く姿はなんとも愛らしい。

　「ランチタイムは外にいるんですよ」と教えてくれたのは、もう一人の店長、井上浩太さん（３０）。土日祝日のランチ営業中、店頭でお客さんを
呼び込むのがバオの仕事のようだ。

　長野県生まれのバオは生後７カ月、体重約４０キロ。「かなり大きいのでは？」と思ったが、１００キロ以下はミニブタらしい。きれい好きで、
おなかをなでられるのがお気に入りだそう。

　夜、店内に入ると、バオの姿は見えず、所々にブタのランプや灰皿、置物があった。夜のみ営業する平日は、バオは「ブタ部屋」という店長室
で待機しているという。気になる衛生面も問題ないようだ。

　餌を食べる様子をガラス越しに見ていると、タブー代表の中川大輔さん（３５）が「保健所の許可を取るには苦労しましたよ」と苦笑いした。
動物愛護に関する資格を取得したことも教えてくれた。

　タブーは昨年１１月１日にオープンした。中川さんや井上さんがインパクトのある店作りを目指し、ミニブタを店長に起用することになった。
「ならば豚肉で推そう」と豚肉料理を中心とする店に決めた。メニューには角煮にしゃぶしゃぶ、空揚げが連なる。

　ミニブタ店長と豚肉料理。常連客の山下和真さん（２１）＝金沢市＝は「最初は複雑な気持ちだったけど、バオには癒やされてる」とすっかり
とりこのようだ。中川さんによると、かわいそうという声もあるが、バオの癒やし効果を求めてやってくるリピーターの方が圧倒的に多い。

　「ミニブタと豚肉。タブー（禁忌）かもしれないけど、ゆっくりくつろげる空間を作りたい」と、中川さんは話す。北陸新幹線開業に向けて、ミニブタ
をもう１頭増やすことも検討しているという。

　取材を終え、バオに「忍びないな」と思いながらも、空揚げを一口。愛らしい店長は、マスコット的な存在であるだけでなく、命をいただくありがたみ
をいま一度教えてくれた。

ソース（Yahoo・北國新聞）　http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150116-00208687-hokkoku-l17
写真＝写真撮影に応じるミニブタ店長のバオ＝金沢市竪町
http://lpt.c.yimg.jp/amd/20150116-00208687-hokkoku-000-view.jpg