【裁判】交通死亡事故で無罪判決 DNA鑑定で約5530人に１人の割合で型が一致するという結果も｢なお合理的な疑いが残るといわざるを得ない｣

水星虫 ★

交通死亡事故で無罪判決

＊ソース元にニュース画像あり＊

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054890221.html?t=1452225000
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

おととし、あわら市で７４歳の女性を車ではねて死亡させたとして８５歳の男性が
自動車運転過失致死の罪に問われた裁判で、福井地方裁判所は、７日、
「男性が車ではねたと認定するのはなお合理的な疑いが残るといわざるを得ない」
として無罪を言い渡しました。

あわら市に住む無職の谷川茂右ヱ門さん（８５）は、おととし５月、あわら市の農道で
近くに住む７４歳の女性を車ではねて死亡させたとして自動車運転過失致死の罪に問われました。
谷川さんは書類送検されて起訴されましたが裁判の中で
「女性をはねた認識がない」
として一貫して無罪を主張していました。

福井地方裁判所で、７日開かれた裁判で入子光臣裁判官は
「車から採取された人の組織片と女性の血液とのＤＮＡ鑑定で、約５５３０人に１人の割合で
型が一致するという結果が出たが、谷川さんの車が
女性をはねたとする事実と矛盾しないというにとどまり、
被告の犯人性について積極的な推認を可能にするものではない」
と指摘しました。
そのうえで
「車ではねたと認定するのはなお合理的な疑いが残るものといわざるを得ない」
として無罪を言い渡しました。

無罪判決について谷川さんの弁護人の清水孝行弁護士は
「捜査機関が十分な捜査をせずに起訴したのが問題で、
証拠内容をしっかりとぎんみして起訴するべきだった」
と話しています。

無罪の判決について福井地方検察庁の岡本貴幸次席検事は
「判決の内容を精査し適切に対応したい」
とコメントしています。

01月08日　12時50分