現職警官女性殺害、被害者のスマホをレンジでチンして証拠隠滅

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大阪府警の現職警察官の男が、交際相手の女性を殺害した疑いで25日、逮捕された。
男は、東日本大震災の応援で派遣された宮城県で、女性と知り合っていた。
26日午後0時35分、水内容疑者を乗せた車が、大阪府警本部から出てきた。
水内容疑者は、眼鏡をかけ、伏せることなく前を見つめて、険しい表情をしていた。

26日、検察庁に身柄を送られた水内貴士容疑者(26)。
大阪・阿倍野警察署に所属する、現職の巡査長。
水内容疑者は、24日午前11時ごろ、大阪市東住吉区のマンションで、
23歳の医療事務員・白田光さんを殺害した疑いで、25日、逮捕された。

警察が、マンションに設置された防犯カメラを調べたところ、
大阪府警の現役の警察官の姿が映っていた。
マンションの防犯カメラに映った映像から、
警察は、阿倍野警察署の地域課に勤務する水内容疑者を割り出した。
「ベルトを使って、白田さんの首を絞めて殺したことに間違いない」と供述する水内容疑者。
警察によると、水内容疑者は、持っていた革ベルトで首を絞めたあと、
白田さんをお湯が張られた浴槽に沈め、その後、剣道の稽古に参加していた。
水内容疑者は、このベルトをかばんに入れて、白田さんの自宅に向かっていて、
犯行後、勤務先の警察署にある道場のごみ袋に捨てたという。
水内容疑者は、任意で同行を求められた時は、容疑を否認したものの、
その後、「妻や警察に言うといわれ、カッとなった」と容疑を認めている。

被害に遭った白田さんは、中学まで山形・西川町で過ごしたという。
高校時代は、バレーボールの全国大会にも出場していた。
白田さんの実家の近所に住む人は
「バレーの名門校を選んで進学したくらいだから、かなり一生懸命だったと思います。
明るいし、性格もいいし、こんな事件になるなんて、誰も考えられないです。
どこで歯車が狂ったのかね...」
と語った。

「被災地の人たちのために」と、2013年4月、
東日本大震災の応援に自ら志願して、宮城県警に出向していた水内容疑者。
水内容疑者は、出向してまもなく、当時大学生だった白田さんと
仙台市内のイベントで知り合い、交際が始まった。

しかしこの時、水内容疑者は別の女性とも交際していて、
大阪に戻った2014年8月、白田さんとの交際を続けたまま、結婚していた。

白田さんは、水内容疑者が別の女性と交際していたことを知らなかったのか。
白田さんは、大学を卒業後、東北を離れ、大阪の病院に就職し、事務員として働き始めた。
白田さんの会社の上司は
「人柄は、非常におおらかで、落ち着いた子でした。今は本当に、言葉もないくらいショックです」
と語った。

その後の調べで、白田さんの部屋にあった電子レンジから、
白田さんのスマートフォンが見つかったことが新たにわかった。
スマートフォンは一部が溶けていて、
警察は、水内容疑者が電子レンジで温めて壊し、証拠隠滅を図った疑いがあるとみている。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00285166.html