【実業家】サムスン電子会長が今、韓国のMZ世代に大人気なのはなぜか？ [田杉山脈★]

田杉山脈 ★

韓国最大の富豪、李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子会長が、今、韓国のMZ世代（20～30代の若者）の間で人気を博している。

文在寅（ムン・ジェイン）政権時代には朴槿恵（パク・クネ）大統領の「国政壟断」事件に巻き込まれて207日間服役するなど、国民的な指弾を受けた李会長だが、最近、いくつかの気さくなエピソードが明らかになったことで親しみやすいイメージを獲得しつつあるのだ。

李会長が2022年にサムスン電子会長に就任した後、大衆に親和的な歩みを続けている部分が効果を発揮しているという分析だ。

サムスン電子の李在鎔会長は、米ブルームバーグが選定した世界長者番付のベスト500に、韓国人として唯一含まれている。純資産は99億ドル（約5千億円）で228位にランクされた。

韓流ドラマに登場する大富豪（財閥）の姿といえば、貸し切りの最高級レストランで秘書から世話を受けながら食事をする姿や、一般客を追い払ったデパートを独り占めしながら悠々自適に買い物をする姿、数億ウォンのスーパーカーに乗って出勤し、部下たちに高圧的に接する傍若無人な姿などが思い浮かぶ。

かなり極端な例ではあるが、筆者を含めた一般庶民が考える財閥の姿とは、大体こんなものだろう。

ところが、現実のカメラに映る韓国最高の財閥、李在鎔会長は、ドラマの中の財閥とは全く違う。食べるもの、着るもの、乗る車などが庶民とあまり変わらない。「演出だろう」と考える人もいるだろうが、まさにこの「ギャップ」こそが、李会長が韓国の若者に人気を得ている最大の原因になっている。

中でも一番話題になったエピソードは、昨年12月、釜山（プサン）のカントン市場でとらえられた様子だ。

屋台の「トッポッキ」を食べる姿
「2030釜山エキスポ」の誘致失敗で釜山の民心が沸き立っていた昨年12月6日、尹錫悦（ユン・ソンヨル）大統領は大企業のトップを率いて釜山へ向かった。
以下ソース
https://gendai.media/articles/-/123668