【経済】冷凍食品、家族の食卓にも拡大　洗練された味、種類も豊富に

風船モコモコ ★

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00000524-san-bus_all

　電子レンジでチンすれば出来上がり－。大手コンビニエンスストアが相次いで冷凍食品の品ぞろえを強化している。単身や共働き世帯のニーズに応えてきた冷食だが、味は洗練され家庭の食卓にも広がりつつあるという。こうしたトレンドに乗ってスーパーも、コンビニにない品ぞろえでアピール。店頭で“熱い”戦いが展開されている。（藤谷茂樹）

　セブン－イレブン大阪湊町１丁目店（大阪市浪速区）は、今年１月末の開店当初から、平置きの冷凍ケースにパスタやチャーハン、カット野菜など３０種類以上の冷食を並べている。

　「焼き餃子（ぎょうざ）や小籠包（しょうろんぽう）は味が良いと、よく購入する方もいます」と仙田奈緒子副店長。繁華街や駅、住宅マンションが近い同店の客層は通勤客、主婦、海外からの観光客など、幅広い。冷食は総菜全般と同程度売れているという。

　高齢や単身、共働き世帯を中心に売れ行きを伸ばしてきた冷食だが、セブン－イレブンでは、自主企画商品（プライベートブランド、ＰＢ）の「セブンプレミアム」で「食卓に並べるような商品を増やし」（担当者）た結果、小人数世帯にも注目されるようになってきた。

　来店客の目につきやすいように平成２６年から、各店舗に平置き冷凍ケースの設置を進める力の入れようで、今年は約５０種類の冷食を展開。１０月のＰＢの冷食の売上高は前年同月の１・２倍に達した。

　一方、ローソンは昨年約３０種類だったＰＢの冷食を約５０種類に拡充し、売り上げは２８年８月中間期で前年同期比２割増となった。ファミリーマートは「サークルＫサンクス」との統合を機に、１１月からブランドを刷新。冷食は約５０種類だ。

　スーパーでも、冷食の売れ行きは好調だ。滋賀県地盤の平和堂では今年、冷食の売上高は前年と比べ１４％伸びたという。担当者は「コンビニの品ぞろえが充実したことで、消費者に冷凍食品の良さが認知された」と分析している。

　ライフコーポレーションでは、コロッケなどの揚げ物やハンバーグで、電子レンジではなくコンロを使う商品も取り入れ、コンビニとの違いを打ち出し対抗する考えだ。

　イオングループでは、１１月から１２月にかけ東京都内３カ所にフランスの冷食専門店「ピカール」をオープン。本格的なフランスの料理や食材約２００種類を展開し、インターネット通販でも扱っている。

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