【電機】東芝、原子力子会社の減損非開示で東証基準に違反

海江田三郎 ★

http://jp.reuters.com/article/2015/11/17/toshiba-wh-idJPKCN0T603W20151117

［東京　１７日　ロイター］ - 東芝(6502.T)は１７日午前、米原子力子会社ウエスチングハウス（ＷＨ）の２０１２年度
の単体決算で減損損失を計上しながら当時開示しなかったことについて、東証の開示基準に違反していたことを
明らかにした。１６日午後に東証からの指摘を受けて、違反の事実を認めたという。
東芝は、原発の新規建設の先行き懸念などから、２０１２年度のＷＨ単体決算で９億３０００万ドル
（約７６２億円）の「のれん代」の減損損失を計上したが、この金額が東証の開示基準に該当していながら、当時、東芝は情報開示しなかった。
１３年度に計上したＷＨ単体の３億９０００万ドル（約３９４億円）の減損は、金額規模で東証の基準には違反しなかった。
東証の指摘を受け、東芝は１７日朝、ＷＨ単体の減損に至った経緯を改めて開示した。
東芝は「開示基準を順守できず、適時適切に情報開示できなかったことはお詫びする」（広報）とコメントした。
東芝連結決算に計上されているＷＨののれん代の約３５００億円は、２００６年の買収以来、
一度も評価額を引き下げたことはなく、１２、１３年度も東芝連結の減損処理は見送っている。
今回も東芝は、連結のＷＨの「公正価値は帳簿価格を上回っている」として、評価は適正と繰り返し強調した。