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【TPP】TPP参加でも牛丼は安くならず、発行直後で原価が12円下がる程度

1 :海江田三郎 ★:2015/10/21(水) 08:32:59.37 ID:???.net
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20151016/1067004/
(前略)
 さて、2011年に筆者は「TPPで牛肉メニューはどう変わるのか?」というコラムを書いた。
そのなかで、TPPで牛丼の価格が低下するかどうかを分析した。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20151016/1067004/thumb_400_1_px400.jpg

2011年当時は円高で輸入物価が下がるなか、牛丼も原価が大幅に下がり、牛丼一杯が250〜300円とデフレ競争が盛んな時期だった。
筆者の試算では、当時牛丼並盛1杯の原材料費は128円。この大半を占めるのが米国産の牛肉だ。

1、仮にこの米国産牛肉の関税38.5%が完全になくなったら
2、仮に米が自由に米国やオーストラリアから半額以下で輸入できるようになったら

 という条件で試算をしたところ、当時けん伝されていたTPPの施行後は牛丼1杯の原材料費は84円にまで下がることが分かった。
それを評して、「TPPが完全に実施されると、今250円で売られている牛丼は、
キャンペーンなどでは190円で売ることができるようになるだろう」と分析をしたのだ。
 ところが実際合意に至ったTPPでは前提は大きく変わった。米は聖域のままで残るし、
牛肉の関税は16年もの長い時間をかけて段階的に下がることになった。具体的には、TPP1年目だと
牛肉の関税は38.5%から27.5%に下がるだけ。9%に下がるのは16年後だ。
 この条件で牛丼1杯の原材料費がどれだけ下がるかを計算してみた。TPP施行直後ではわずかに
12円だけ原価が下がる。これでは牛丼の価格は20円くらいしか下げられない。

そもそも2011年当時は1ドル=80円の超円高時代だったが、現在は1ドル=120円。
それだけで輸入価格は1.5倍に跳ね上がっている。米国のインフレも効いてくるため、米国産牛肉の価格自体は当時の1.7倍に上がっているのだ。
 牛丼1杯の原価は以前128円だったが、現在の物価で計算し直してみると、1杯あたり182円と2011年当時から60円も値上がりしている。
だから吉野家も300円だった牛丼並盛を380円に値上げしているのだ。そこから初年度TPP分を値下げできたとして、
牛丼並盛は360円にしかならないわけである。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20151016/1067004/thumb_400_2_px400.jpg
 では16年後はもっと安くなるのか? 残念ながらそちらもそうはならない。たしかに16年後、
牛肉の関税が9%にまで下がれば牛丼の原材料費は今よりも33円ほど下がるのだが、
忘れてはいけないのは2017年4月の消費増税で消費税が10%になり、現在よりも7円ほど税金が上がること。
つまり、TPPで関税が下がる効果は増税によって相殺され、16年後に期待される牛丼価格は(ほかの条件が今のままだとすれば)
340円くらいに設定されるのが関の山である。
 つまりTPPが施行されても、380円の牛丼は直後でも360円、長期的にも340円とそれほど価格は下がらないのだ。


とはいえ、TPPで巨大な自由貿易圏が誕生すれば、食品や工業製品では今よりも安くなるものが登場する。
まだ詳細な情報開示がない段階ではあるが、これまで関税が高かった商品でTPPと関連して話題になっているのはワインと革製品だ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20151016/1067004/thumb_400_3_px400.jpg
(後略)

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