【企業】動画配信“戦国時代”に　ＴＳＵＴＡＹＡも定額サービス開始「ＤＶＤなど豊富な在庫が強み」

海江田三郎 ★

http://www.sankei.com/entertainments/news/150829/ent1508290018-n1.html
「ＴＳＵＴＡＹＡ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ（ＣＣＣ）がインターネットを使った有料動画配信サービスを刷新し、
定額制や宅配レンタルを組み合わせたプランを導入することが２９日、分かった。ネット通販の米アマゾン・ドット・コムも９月から、
有料会員向けに追加料金なしの動画を見放題で提供する。世界で６５００万人が利用する米ネットフリックスが９
月に日本参入するのを引き金に、動画配信のサービス競争が盛り上がってきた。

　映画やドラマ約５万本を配信するＣＣＣの「ＴＳＵＴＡＹＡ　ＴＶ」は月２０本の視聴が上限だったが、
３１日から見放題で月額９３３円（税別、新作は２本まで）のプランを開始する。宅配レンタルと組み合わせたプラン（２４１７円）では、
配信に対応していない作品も含め約３０万本を利用できる。
　意識したのはネットフリックスの上陸だ。フジテレビなどと提携してオリジナル作品も配信するネットフリックスの参入は、
伸び悩む日本の有料配信市場が広がる商機でもある。ＣＣＣの担当者は「ネット配信を補完するＤＶＤなどの豊富な在庫がこちらの強み。
膨らむパイを取り込みたい」と期待する。

　一方、アマゾンの「プライム・ビデオ」は年間３９００円で、ネット通販の当日配送などを利用できる有料会員が対象。
配信する作品数は未公表だが、月額換算で３２５円という低価格が人気を集めそうだ。
有料放送の利用者が約９割に上る米国などと対照的に、「テレビは無料で視聴するもの」という意識が日本では強い。
日本ケーブルテレビ連盟によると、多チャンネルサービスの加入者は昨年３月時点で８１９万世帯。
衛星放送のスカパーＪＳＡＴとＷＯＷＯＷを加えても約１４２０万世帯と全体の３割に届かない。
　しかし、動画を「いつでも、どこでも」視聴できるスマートフォンが普及したことで、有料配信の利用者が増える素地は広がった。

　こうした中、携帯電話大手も改めて自社サービスのテコ入れを始めた。ＮＴＴドコモは「ｄＴＶ」で「進撃の巨人」などの
人気コンテンツを導入。ＫＤＤＩはテレビ朝日と組んで「ビデオパス」を強化する。
　各社が魅力的な作品をそろえて利用者を増やせば、「無料視聴」が当たり前という意識も変わるかもしれない。

【企業】動画配信“戦国時代”に ＴＳＵＴＡＹＡも定額サービス開始「ＤＶＤなど豊富な在庫が強み」

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