【京都】旧正月「春節」特需、京都で期待…中国・台湾客、商戦が本格化、百貨店やホテルに春節特需[02/19]

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　中国で旧正月にあたる春節の連休が１８日始まり、増加する訪日客を巡る商戦が本格化している。京都市内の百貨店は中国からの
観光客向けの福袋を初めて企画したり、人気の化粧品売り場に通訳を増員したりするなど、旺盛な消費を引き寄せようと知恵を絞る。
ホテルも中国や台湾などからの宿泊客が伸び、春節特需でにぎわっている。

　円安の影響をはじめ、東南アジアの観光ビザ緩和や昨年１０月の消費税免税品目の対象拡大を追い風に、京都を訪れる外国人
観光客は増加傾向にある。１０～１２月の免税品の売り上げは、京都高島屋（下京区）が前年同期の約３倍、大丸京都店（同）は約４倍
と好調に推移している。

　中でも高額品の購入やまとめ買いの傾向がある中国や台湾などの観光客は消費を押し上げる原動力と期待され、百貨店は取り込み
に力を入れる。

　京都高島屋（下京区）は、蒔絵（まきえ）を施した万年筆や真珠のピアス、炊飯器としゃもじのセットなど福袋を約４０種類、６００袋
用意した。南部鉄器や国産包丁なども充実させた。京料理の魅力を紹介する催事に中国語で紹介文をつけるなど、文化面でも
アピールする。上海から訪れたエンジニア殷英さん（３９）は靴や洋服などを購入し、「商品の品質が良い。いい買い物ができた」と
声を弾ませた。

　大丸京都店（同）は、中国人に人気の高い化粧品売り場に国産化粧筆のコーナーを設けたほか、中国語の通訳を増すなど買い物
しやすい環境を整えた。ジェイアール京都伊勢丹（同）は、人気の商品を掲載した中国語のパンフレットを１万部制作し、携帯電話の
サイトで催事情報を発信している。

　市内の主要ホテルも恩恵を受けている。ホテルグランヴィア京都（下京区）は稼働率が前年の春節と比べ約５ポイント上がった。
ホテル日航プリンセス京都（同）の１８、１９日の宿泊客は中国系が３５％を占め、前年の４倍に達した。客室もほぼ満室で、「閑散期の、
特に平日の稼働率が上がるのはありがたい」という。

ソース（京都新聞）　http://kyoto-np.jp/economy/article/20150218000168
写真＝春節商戦向けの福袋の商品を見比べる中国人観光客（１８日午後７時、京都市下京区・京都高島屋）
http://kyoto-np.jp/picture/2015/02/201502182120270219-saineji4-3.jpg