【金融】「日本は増税をうまく切り抜けている。予想以上だ」外国人投資家、続々と日本株へ戻ってきたか

2014/06/05 日本経済新聞　朝刊 16面 http://www.nikkei.com/markets/column/scramble.aspx?g=DGXNASGD0403Q_04062014EN1000
日経平均株価は４日午後２時半ごろからスルッと値を上げ、小幅ながら３日続伸した。主導したのが大引け間際に入った先物の買い。
そこに消費増税後の景気失速を懸念していた外国人投資家が戻ってきた気配が読み取れる。

　「日本は増税をうまく切り抜けている。予想以上だ」。
ドイツ証券でヘッジファンド営業を担当する柳沢正和グローバル・プライム・ファイナンス営業部長は、外国人投資家からこんな声を聞くことが
増えた。

　２週間で１０００円超も水準を訂正した日本株。原動力の一つが「増税後の消費不振」というシナリオが修正を迫られたことだ。
消費関連企業の５月の販売動向データが出るにつれ、増税後の反動減が想定ほど大きくないことが明らかに。
投資家の驚きを招いたのが、逆に反動減が「消えた」データさえあったことだ。
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　果たして追加金融緩和を見送った日銀の描くシナリオ通り、本格的に消費がけん引する景気拡大局面につなげられるのか――。
３日には「４月の給与総額平均が２年１カ月ぶりの高い伸び」とのニュースも出た。ボーナス支給月でもある６月。早くも勝負の夏が始まっている。
（伊藤正倫）