ねぇねぇ、その銃、触らしてよ

名前書いたら負けかなと思っている。

するとどうだろう、エビリファイムは突然吐き気を催してしまった
「うっぷ…ゲロゲロ」
「我、日本の領土を未来永劫守る者也」
その声を聞く者は誰もいない
「うぇえーーー、ボロロロロロロ」
何度も戻してしまうエビリファイム
すべて吐き出し終わったのか、そのままベッドの上でぐったりしてしまう
しばらく休んでいたのだが、エビリファイムはある法則に気付く
「あれ、ゲロを吐いて楽になったぞ。さっきまではあんなに気分が悪かったのに…
待てよ、その前だ。さっきは何かよく分からない感じになっていきなりキレちゃって…」
ビリっと電流が走ったように閃くエビリファイム
「もしや、エーベルハルトというのは脳に作用するものなのか？出てくる法則と言えば…そうだ、売国路線に行くと出てくるのか」
闇が徐々に引いていく　まるでさざ波のように…
「今までの大統領もこれにやられたか…」
すっくと立ちあがるエビリファイム
「私目、エビリファイム、二度と売国に走らないことを今ここに誓います！」
心の中では矛盾が生じていた
エーベルハルトの真似をしても失敗する
あの政治は彼女の手腕あってこそのものだからだ
外国と戦争したとしても、勝てはするだろうがそれでも少々の被害は出るだろうし
嫌、それはまだ良い方だ
問題は日本国内で派閥争いになって日本人同士が争う内戦に発展することだ
それだけは避けたい…が、世界最強国家を一強独裁政治で纏め上げることなどエビリファイムには到底不可能な事であった
所詮頭が他の物より良いというだけの存在にすぎない
力を持っている者は日本にはいくらでもいる
葛藤が続き、果ての無い思考に疲れてしまったのかへなへなとその場に座り込んでしまうエビリファイム
「こ、これから大変だ」