【三大中華街】獅子舞、パレード、爆竹…横浜・神戸・長崎の中華街は「春節」祝賀ムード最高潮[02/05]

のっぺらー ★

中華圏最大の年中行事「春節」（旧正月、今年は８日）。
最近は休暇中に日本を訪れ、大量に日本製品を買い込む中国人の“爆買い”が注目されているが、
横浜や神戸、長崎など国内の中華街では期間中、華やかなイベントが開かれる。
獅子や竜が舞い、爆竹が鳴り響く街で気軽に祝賀ムードを楽しんでみては。

◆パレードに参加

飲食店や小売店など約５００店が軒を連ねる横浜中華街の今年の春節期間は８～２２日。
例年２０万人が詰めかけるパレード「祝舞遊行（しゅくまいゆうこう）」（２０日午後４時から）は、
荘厳な衣装に身を包んだ皇帝や皇妃、華麗に舞う舞姫たちが主な通りを練り歩く。

今年からは一般人もパレードに参加できることになった。
男女ともにチャイナ服着用が条件で、横浜中華街発展会協同組合が先着２０人に衣装を無料で貸し出すサービスも行われる。

春節期間中の中華街は、いたるところで爆竹や太鼓の音が鳴り響き、祝賀ムード一色。
中国の獅子舞「採青（さいちん）」（８日）や、中国雑技ショー、春節娯楽表演（１１日、１３日、１４日、２１日）などが楽しめる。

飲食店では、子孫繁栄を願う蓮の実を使ったお菓子や、
中国の昔のお金と形が似ている水餃子、長寿のシンボル、桃の形のまんじゅうなどおめでたい食べ物が供される。

同組合の石河陽一郎教育研修広報部長は
「一年で最も活気にあふれるのが春節の期間。熱気を感じにぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。

◆幻想的な明かり

長崎市では８～２２日、毎年約１００万人を動員する冬の九州の一大風物詩「長崎ランタンフェスティバル」が催される。
８日は午後５時半から市内の新地中華街などで点灯式が行われる。
期間中は中華街を中心に約１万５千個の中国ちょうちんに明かりがともされ、街は幻想的な雰囲気に包まれる。
メーン会場には干支の申（さる）をモチーフにした巨大なオブジェも設置される。

ちゃんぽんや皿うどんなど中華料理を基に考案された独自の料理が多い長崎。
フェスティバル会場では肉まんやゴマ団子などを提供する屋台がずらりと並ぶ。

「エビのすり身をパンに挟んで油で揚げた『ハトシ』がお薦めです」と同市の担当者。
豊かな食文化に触れられそうだ。

◆無形民俗文化財

神戸市の中華街、南京町の春節祭は８日と１１～１４日に開催される。
昭和６２年から始まった伝統行事で、同市地域無形民俗文化財に指定。
毎年約２０万人が訪れる。

極彩色に彩られた街では、獅子舞などのパフォーマンスが行われる。
また、関羽ら中国の歴史上の人物の仮装パレードや、衣装を着て踊りながら、
顔に付けたお面を一瞬で変える中国の伝統芸能「変臉（へんれん）」なども披露される。

南京町商店街振興組合の欧政彦広報部長は
「高級店から庶民的な店までさまざまな飲食店があるのが南京町の魅力。幅広い層に楽しんでもらえると思う」としている。

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■三大中華街
横浜、神戸、長崎の中華街を指す。
長崎のルーツは江戸時代にさかのぼる。
長崎の出島では明、後に清との交易が盛んで、古くから多くの中国人が居住。

横浜、神戸は、幕末の開港をきっかけに形成された。
横浜開港資料館の伊藤泉美主任調査研究員によると、
来日した英米の商人らに商談のコーディネーターとして雇われた買弁（ばいべん）（中国人商人）が上海や香港などから訪れた。
当時の上海や香港は、欧米人が盛んに活動する国際都市で、買弁は通訳として活躍したほか、円滑な取引ができるようサポート。
次第に買弁を相手に商売をする中国人が増え、飲食店や物販店の街ができていった。

写真：昨年の横浜中華街の春節の様子。異国情緒たっぷりの演出で訪れた人々を楽しませた
http://www.sankei.com/images/news/160205/lif1602050004-p1.jpg

以下ソース：産経ニュース　2016.2.5 11:30
http://www.sankei.com/life/news/160205/lif1602050004-n1.html