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☆☆☆ 行動する国産品愛好会Part27 ☆☆☆
- 68 :日出づる処の名無し:2021/03/31(水) 00:29:54.10 ID:kCxyShHK.net
- 67のつづき
おわりに
筆者は今回のワクチン開発競争や獲得競争で日本が後れをとった理由は、かつて第2次大戦末期の原子爆弾の研究・開発に失敗した理由と共通するものがあると考えている。
「そもそも原爆は、ドイツが作ると大変というのでアインシュタイン博士がルーズベルトに手紙を出し、アメリカが製造を始めたものです。日本も原爆のことは知っていて、それとなく研究開発
に着手していました。陸軍が仁科研究室に依頼し、海軍は独自に京都大学の物理学者を中心に「B研究」を始めてはいたものの、日本の場合はあくまで「研究」であって、作るところまではい
っていません。一方、アメリカはちょうど真珠湾攻撃の頃に五十万人、二十億ドルを投じて製造に全力を挙げ始めました。日本の「B研究}の予算は二千円(四千七百ドル)ですから比べ物に
なりません」(半藤一利氏『昭和史1926〜1945』平凡社)
日本の原子爆弾の研究・開発計画と米国の「マンハッタン計画」については、いろいろ詳しい資料もあるが、ここでは、半藤氏の簡明な文章を引用した。ちなみに、当時の20億ドルは、2012
年時点の資産価値に換算するとおよそ300億ドル(約2兆4000億円)になる。当時、日本の原子爆弾研究・開発に投入された人員数は不明だが、多くても1万人くらいであると推測すると日本
の資金は米国の40分の1、人員数は50分の1である。日本は、ワクチン開発と同じように初めから本気度で米国に負けていたのである。これらの事例は、危機管理においては結局、リーダ
ーの先見性と失敗を恐れない勇気ある行動がカギになることを示している。
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