「常識」や「普通」という言葉の不快感は異常

あまのじゃく

「普通はこうするでしょ」
「これは常識だ」

こんな台詞言われてイラッとしたことありませんか？
私は「常識」や「普通」を持ち出されるたび不快に感じてしまいます

たとえば女性と食事に行くときに「普通はおごるでしょ？」なんて言われたらムカつきます
でも、「私、今日あまりお金持ってなくて、おごって欲しいな」ならばおごる気になります

あるいは仕事で「こんなの業界の常識だ」と言われてもいまいちピンときませんが
「こうすればミスが少なくなるから、こうしてほしい」と言われたら
納得するし、教えてくれた人の親切と知恵を尊敬しますよね

なぜ「常識」や「普通」が不快なのか？
以下に、私が思う理由を列挙します

◎説明放棄という怠慢
「常識」や「普通」という言葉で説明した気になっていませんか？
しかし「常識」や「普通」で相手に伝わるのは、説明する気や能力がないことです

◎上から目線という傲慢
「常識」「普通」に従わない相手には「非常識」「異常者」の烙印を押すことになります
一方的に相手を裁いてバカにする、それが「常識」や「普通」という言葉の効果です
「何様だ、お前は」と反感を受けても仕方がないですよね

◎世間のせいにする責任転嫁
自分が相手にどうこうして欲しいのに「常識」や「普通」を使うのもよくありません
自分を前に出さない姿勢は卑怯で言い訳がましく聞こえます

自分が相手にしてほしいことを言うのに、逆らいがたい「常識」や「普通」の威を借り
逆らえば「非常識」な「異常者」だと上から目線のプレッシャーをかけ
そのくせまともに説明をしようともしない

それが「常識」や「普通」を使ったメッセージです
とても常識的な普通の社会人の会話手法とは思えませんね(苦笑)
むしろ、権威に盲従し自分の頭で判断することを放棄した前近代的な人物像に思えます

互いに不快感を与えないためには自分を主語にして説明し対等以下の目線にしましょう

「こうするのが常識だ」
↓
「かくかくしかじかという理由で私はこうしてほしい」
「私はこうしてほしい、それはかくかくしかじかという理由だ」

同じことを言っていても全くニュアンスが違いますよね
日本語はよく主語が抜けてしまいますが「常識」や「普通」を主語にしていると
勘違いされたら嫌なので、できるだけ「私は」を入れましょう
それだけで大分主張がはっきりとします