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【環境】北極海氷にマイクロプラスチック蓄積 「重大な汚染源」に、独研究[04/25]

1 :しじみ ★:2018/04/25(水) 19:32:06.61 ID:CAP_USER.net
【4月25日 AFP】
北極海に浮かぶ海氷中にマイクロプラスチック(微小なプラスチック粒子)が
「憂慮すべきほど」蓄積していると警告する研究結果が24日、発表された。
地球温暖化で海氷の融解が進むと重大な水質汚染源となる可能性があるという。

 独アルフレッド・ウェゲナー極地海洋研究所(AWI)の研究チームは、
2014年から2015年にかけて砕氷観測船ポーラーシュテルン(Polarstern)に乗船して3回の北極海調査航海を実施。
この調査中に収集した海氷サンプルに17種の異なるプラスチック粒子が含まれていることを発見した。

 見つかったプラスチック粒子には、レジ袋や食品包装、船の塗料、漁網、合成繊維のナイロンやポリエステル、]
紙巻きたばこのフィルターなどに由来するプラスチックが含まれていた。

 あるサンプルは、
海氷中でこれまでに確認された最高濃度の氷1リットル当たり最大1万2000個のプラスチック粒子を含有していた。
英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された研究論文によると、
これは過去の測定値よりも2〜3倍高いという。

 英南極調査所(BAS)の海氷物理学者、ジェレミー・ウィルキンソン(Jeremy Wilkinson)氏は、
英サイエンスメディアセンター(Science Media Centre)へのコメントで、
マイクロプラスチックが「今や世界の海洋の表層水中の至る所に存在する」ことを今回の研究は示唆しており、
「影響を免れている場所など、どこにもない」とした。

 海氷は既存の氷の真下にある海水の氷結によって成長するため、海氷が下向きに成長するのに伴って、
浮遊しているマイクロプラスチックが氷の中に取り込まれると、ウィルキンソン氏は説明する。

 これは、北極海で氷が成長し、漂流している時にマイクロプラスチックが存在していたことを意味している。

■悪影響は?

 そして特に懸念されるのは、粒子のサイズが小さいことだ。
研究チームによると、一部の粒子は直径が11マイクロメートルで、人毛の直径の約6分の1しかないという。
1マイクロメートルは1000分の1ミリ。

 論文の共同執筆者でAWIの生物学者のイルカ・ピーケン(Ilka Peeken)氏は、このことが意味するのは、
魚が常食とする小型甲殻類などの
「北極海に生息する微小な生物でも容易に体内に摂取できる恐れがあるということ」だと指摘する。
その上で「マイクロプラスチックが海洋生物にとって、また最終的には人にとってどれほど有害なのかは、
まだ誰も確かなことは言えない」と話した。

 今回の研究で、ピーケン氏と研究チームは採取した氷コアに赤外光を照射する分光計を使用。
氷に含まれるプラスチック片が何を起源とするのかを判定するために、
プラスチック片で反射される赤外光を分析した。

 太平洋北東部の海水がベーリング海峡(Bering Strait)を通って流れ込む
カナダ海盆(Canada Basin)で採取したサンプルは、包装材に用いられるポリエチレンを多く含んでいた。
論文執筆者らはこの分析結果から、この地域のマイクロプラスチックが主に
「太平洋ごみベルト(Great Pacific Garbage Patch)」に由来するものだと結論づけた。
大量のプラスチックごみが渦巻いているこの海域は現在、
フランス、ドイツ、スペインの国土面積の合計を上回る範囲に及んでいる。

 また研究チームによると、プラスチック粒子は海氷内に2〜11年間とどまるという。

 この2年から11年という期間は、海氷がロシア東部シベリア(Siberia)や北米北極圏の海域から南へ移動し、
デンマーク領グリーンランド(Greenland)とノルウェーの間のフラム海峡(Fram Strait)に到達するのに要する時間に相当する。
海氷は同海峡で融解する一方、北方の海域では新たな海氷が形成されるが、
このサイクルは地球温暖化によって加速される。

画像:北極海氷。北極海中央部で
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/7/5/700x460/img_75ae8398b3b1a233a01c80c4cdc9880c207592.jpg

AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3172445

続く)

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