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【数学史】世界最古の「ゼロ」記号、その誕生が従来より500年も早かったことが判明

3 :しじみ ★:2017/10/31(火) 15:12:38.41 ID:CAP_USER.net
続き)

ゼロの概念は直覚的なもののように思えますが、それは私たちが既に慣れ親しんでいるからです。
「この木にはリンゴがない」と「この木にはリンゴがゼロ個である」と言うのでは、概念的に大きな飛躍があります。
歴史的に見て、「何もない」を表すためのプレースホルダーを求める概念は、
古代マヤやバビロニアの社会などを含む複数の異なる古代文化で出現しました。
しかし、バクシャーリー写本におけるゼロの使用は2つの理由によって重要なのです。

1つめの理由は、バクシャーリー写本に現れる黒いドットが今では数字のゼロを表す真ん中が空洞の円へとのちに進化したこと。
2点目は、それがのちに数字へと変化する、現存する唯一のゼロのプレースホルダーだからです。
論文に添えられた考察でオックスフォード大学の数学教授マーカス・デュ・ソートイ氏は、以下のようにそれを説明しています。

『バクシャーリー写本で使われているゼロは、まだそれ自体が数字ではありません。
位取り記数法で書かれた他の数字の一部として使われるプレースホルダーなのです。
我々は101と書いて、100と10の位はなく1のユニットだと示しています。この0は10の位がないことを示しているのです。
位取り記数法で数字を書く一環として、無を表す記号を必要とするというアイデアは、とても古い伝統を持っています。
5000年前、バビロニア人たちは石板に数字を書くために、楔形文字の一部として何もない二重くさびを使っていました。
2000年前、マヤ人たちは彼らの数系で、不在を示すのに貝のシンボルを使っていたのです。』

そのため、バクシャーリー写本で使われていた黒いドットは、
より大きな数字を組み立てる方法としてのゼロを使った最初の例ではないものの、
ゼロの概念が自ずから現れるための種となったとデュ・ソートイ教授は語っています。

「バクシャーリー写本の年代を測定することは、数学史において極めて重要です。
初期の南アジア文化の研究とこういった驚くべき研究結果は、亜大陸の豊かで長年にわたる科学的な伝統の証拠となります」と
ボドリアン図書館のリチャード・オーブンデン氏は、プレスリリースで語っています。

オーブンデン氏いわく、この写本についての研究は完璧からは程遠いとのことですが、
制作時期が分かった今、写本の元々の構造を再構成して、原文の異なる層についてより深く理解できるようになる可能性がありそうです。

関連ソース画像
https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2017/09/22/170922zero2.jpg
https://assets.media-platform.com/gizmodo/dist/images/2017/09/22/170922zero3.jpg


Image: Bodleian Libraries, University of Oxford
Source: Bodleian Libraries, University of Oxford, Wikipedia

George Dvorsky - Gizmodo US[原文]

Gizmodo
https://www.gizmodo.jp/2017/09/origin-of-zero-500-years.html

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