2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【情報科学】量子コンピューター開発に集中投資へ 文科省方針

256 :名無しのひみつ@\(^o^)/:2017/08/28(月) 16:50:52.02 ID:FSC+OadF.net
>>252
> 多額に投資すべきは万能量子計算機の方であって、
> 今更アニーリングやイジングマシンに投資してもな・・・

何をしたいかでどっち(量子イジングか量子ゲートか)が適してるかが決まる
組み合わせ問題のようにNP完全やNP困難のクラスに属する問題に対しては
量子ゲートによる計算モデルつまり量子デジタル計算では従来のデジタルコンピュータに比べて著しい高速化は不可能だ
というのが計算量理論の専門家が共通して(P≠NP予想を信じているのと同じように)信じている予想
(つまりNP完全問題やNP困難問題に対しては量子チューリングマシンで多項式時間のアルゴリズムは存在し得ないという予想)

他方、量子イジングモデル(量子アニーリングもその一つ)などに基づく量子アナログ計算では
例えば素因数分解を高速に解いて公開鍵暗号を迅速に破るといったことは恐らく不可能

現実の課題として非常に良くある最適化問題は組み合わせ問題に帰着できる場合が多く
アナログ計算ならば量子に限らず古典的なものであっても装置の精度限界までは
組み合わせ問題を迅速に解けることは専門家には昔から良く知られている

ただ、古典的なアナログ計算では電圧値や電流値といったアナログ量を高い精度で維持し操作するのが極めて困難だから
そういう使い方をできなかっただけ(通常のアナログ計算機=オペアンプの回路に使ってた部品では
電流や電圧について10進でわずか4桁の精度さえ出せなかっただろう)

量子アナログ計算でqubitが300個あれば2^300≒10^90、つまり10進で90桁の精度で値の区別が可能なので
かなりのサイズの組み合わせ問題を解けることになり実用的に見て大いに役に立つ

量子アナログ計算機開発に金を投じるかどうかはD-Waveなどが先行しており後追いになるからという見方も確かに成立するが
応用面での価値は量子ゲートによる量子デジタル計算機の可能性に劣らない

それどころか、量子アナログ計算で使えるqubitの個数をどんどん増やせたら、世の中の最適化問題は非常に大規模なものでも
さくさく解けることになりかねない、例えば物理的なシミュレーションに基づく最適の翼の形状の計算とか化学反応の触媒開発とか
バイオ関連だと薬の分子構造の設計だとかね

総レス数 628
210 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★