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【生物】南極の厚さ700mの氷の下にすむ半透明の魚を発見

1 :Mogtan ★@\(^o^)/:2015/01/30(金) 21:30:18.46 ID:???.net
掲載日:2015年1月30日

南極の氷床下に生息しているのが見つかった半透明の魚。脳と背骨が透けて見える。海を覆う氷の融解に伴い、
落ちてくる岩石を避けながら生きることを余儀なくされている。(Photograph by Deep-SCINI UNL-Andrill SMO)
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20150129/433632/ph_thumb.jpg

 太陽光から遠く隔てられた厚さ700メートルを超える氷の下には、巧みに生き抜く生物がいた。

 厚さ約740メートルにもなる南極大陸のロス棚氷。科学者たちはこの氷を掘削し、氷の下の水中から微生物や甲殻類を
発見してきたが、このほど数種の珍しい魚が新たに確認された。

 ほんの10年前まで、南極大陸の巨大な氷床の下で生存できる生物などいないと思われていた。氷床下には深さ
約10メートルの海水があるが、水温は氷点下という過酷な条件だ。

 生息場所が暗いためか、発見された数種の魚はどれも大きな目をしている。色はオレンジ色、黒などだが、
見つかった中で最大の魚は皮膚が半透明で、内臓が外から透けて見える。

「生物学上の成果として、地球上で5番目に大きな大陸とつながる氷の下にすむ生物を初めて垣間見ることができました。
良質な氷の塊以上の物ではないと従来考えられていた大陸で、です」と語るのは、研究チームの一員でモンタナ州立大学の
生態学教授ジョン・プリスク氏だ。

 今回の新発見がもたらされたのは、40人以上の科学者が連携する学際的プロジェクト「ウィランズ氷河底湖調査プログラム」
(WISSARD)のおかげである。

|なぜ半透明に?

 研究チームは、熱水ドリルを使って厚さ740メートルの氷を掘削。次いで、遠隔操作が可能な潜水装置を穴に入れて
水中へと下ろした。潜水したロボットが棚氷の下で生物の写真や動画を撮り、氷上へ送信した。 新たに見つかった
透明な魚が新種なのかどうかはまだ明らかではないが、ノトテニア亜目に属する可能性が高いとみられる。

 スズキ目に属するノトテニア亜目は、南極海の動物の大半を占める。ドイツにあるヨハン・ハインリヒ・フォン
・チューネン研究所の生物学者ラインホルト・ハネル氏によれば、南極海の動物の総重量(バイオマス)の91%、
種の77%に相当するという。

 地熱に加え、海を覆う棚氷の圧力と動きがあるため、これらの魚が生息する水中は摂氏マイナス2℃に保たれている。
つまり魚たちは、生存のためにいくつもの手段でこの水温に適応する必要があったのだ。

 WISSARDプロジェクトには関わってないハネル氏は、「この魚たちがうまく進化を遂げられたのは、不凍糖タンパク質
などの主要な適応手段と関係があります。これにより、氷点下の水中でも体液の凍結が防げるのです」と説明する。

 内臓が透けて見えることについては、ハネル氏は「おそらく、血液を赤くするタンパク質のヘモグロビンが進化の過程で
失われた結果、体が半透明になったのでしょう」とみている。

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