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【生物】メカジキの吻はなぜ折れないのか?

17 :名無しのひみつ@\(^o^)/:2014/10/25(土) 01:21:15.61 ID:cjVwnv98.net
>>1の続き
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20141021002
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/NationalGeographic_1084166_600x450.jpg
◆硬い上顎
骨を調べるにはサンプルが必要だが、カジキ類の多くが保護種に指定されていることを
考えると収集は容易ではない。
フロリダ州タンパにある南フロリダ大学の博士課程の学生マリア・ローラ・ハベガー
(Maria Laura Habegger)氏は、釣り上げられた魚を研究用に持ち帰る目的で定期的に釣り大会に参加していた。
シャハル氏に説得されて、ハベガー氏はサンプル収集に協力することに。
こうして彼女は、フロリダからスペインを経てイスラエルへと向かい、その間ずっと、
カジキの骨が詰まったスーツケースを引っ張って、世界でも特に監視が厳しいとされる空港の
セキュリティチェックをくぐり抜けた。

「何も語らなかったが、恐らくとてつもなく長い12時間の旅だったと思う」とシャハル氏は話す。
カジキの嘴骨の最初のサンプルを顕微鏡で観察したシャハル氏は、すぐに特異な事象に気がついた。
骨にはっきりとしたリモデリングの跡があったのだ。ほかのサンプルを見てもどれも同じだった。
念のため、いくつかの種類の顕微鏡を使って調べてみたが、いずれの場合もリモデリングの痕跡が見つかった。
ところが、哺乳類が持っているような修復細胞はカジキにはない。

「驚き以外の何ものでもない。こんなことありえないと思った」とシャハル氏は語っている。
ただし、カジキの骨にあったリモデリングの痕跡は、哺乳類の骨で見られるものの10分の1ほどの大きさだった。
シャハル氏は、この違いがカジキの骨の丈夫さに関係しているのかどうか調べてみようと考えた。
カジキの嘴骨はとても硬く(その丈夫さはウマの骨に匹敵する)、折るには大変な力が必要だ。

「この研究は非常に独創的だ」とベルギーのルーフェンにあるルーバン大学の内分泌学の元教授で、
骨のリモデリングの研究者であるロジャー・ブイヨン(Roger Bouillon)氏は述べている。
シャハル氏は骨のリモデリングの間接的証拠を発見したものの、再生の具体的なプロセスを
立証することはできなかったとブイヨン氏は指摘する。

「これでは、高速で駆けるウマのスナップ写真を見て、動いている様子を推測するようなものだ」
とブイヨン氏は語っている。

カジキの嘴骨に関する今回の研究の結果は、「National Academy of Sciences」誌
オンライン版に10月20日付けで掲載された。
Photograph by Brian Skerry / National Geographic

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