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【行動生態学】生き残るために仲間の死骸を捨てるアリ

1 :Cancer ★@\(^o^)/:2014/07/10(木) 00:12:44.84 ID:???.net
生き残るために仲間の死骸を捨てるアリ
Katie Langin, July 9, 2014

 少なくともアリのような社会的な動物にとって、巣の清掃は生きるか死ぬかの問題だ。

ヨーロッパ、アジア原産のキイロクシケアリが、水滴から水を飲む。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/tidy-ants-death-colonies-red-ant_81512_990x742_600x450.jpg

 最新の研究によれば、仲間の死骸の搬出を阻止されたキイロクシケアリ(学名:
Myrmica rubra)のコロニーは、自由な搬出を許されたコロニーより生存率が低いという。

 中くらいの米粒ほどのキイロクシケアリは、岩や木の下に巣を設けて暮らしている。
1つの巣に1000匹以上の働きアリが密集している巣もあるという。

 互いに協力してエサを集め、女王の世話をしながら巣を守る集団生活は、彼らのライフ
スタイルにとって非常に都合がよい。

 ただし、病気の蔓延というリスクもついて来る。1匹でも病気にかかれば、たちまち
拡大する恐れがあり、良好な衛生状態の維持が欠かせない。

◆死骸は命取り

 多くの昆虫には、仲間の死骸を巣から搬出する習慣がある。残された個体の健康を守る
ためと考えられてきたが、確証を得るための実験が特に行われたわけではない。

 ベルギーのブリュッセル自由大学とリエージュ大学の研究者の共同実験では、人口の
巣で飼育中のキイロクシケアリが仲間の死骸を運び出した場合の健康への影響を調べた。

 まず、死骸の搬出に条件を課すために、出入り口が広い巣と狭い巣を用意する。

 コロニーごとに10匹の働きアリを凍死させて巣に戻し、残された働きアリの生存状況を
見守った。

 その結果、死骸を搬出できないコロニーの働きアリは経過が芳しくなかった。50日間の
実験が終わるころには、死骸が残るコロニーの死亡率が6%から2倍以上の13%まで跳ね
上がっていた。

 なぜこれほど死亡率が上昇したのだろうか。断言できる段階ではないものの、「人為的に
巣に閉じ込められた死骸に微生物が増殖し、残された個体の免疫系に余計な負担がかかった
ため、寿命が短くなったのではないか」と研究チームは推測している。

◆整理整頓の恩恵

 アメリカ、ノースカロライナ大学グリーンズボロ校で社会性昆虫を研究するオラブ・
リュッペル(Olav Rueppell)氏はメールで取材に応え、「周知の事実とタカをくくって
いた現象の基本的な影響がついに実証された」と今回の研究成果を評価している。

(つづきはソースを見てください)

ソース:ナショナルジオグラフィック ニュース(July 9, 2014)
生き残るために仲間の死骸を捨てるアリ
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140709004

原論文:Biology Letters
Lise Diez, Philippe Lejeune and Claire Detrain.
Keep the nest clean: survival advantages of corpse removal in ants.
http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/10/7/20140306

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