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【生物多様性】 アニメキャラのように特徴のある鳥アオアシカツオドリが減少、餌となるサーディンも減少 ガラパゴス諸島

1 :擬古牛φ ★:2014/04/28(月) 15:20:22.83 ID:???
★アオアシカツオドリが減少、ガラパゴス

Mark J. Miller
for National Geographic News
April 28, 2014

 アニメのキャラクターのように特徴のある鳥アオアシカツオドリは、鮮やかな青色をした水かきのある足と、
その足を高く上げる求愛のダンスで知られる。しかし、繁殖地のガラパゴス諸島において、
この催眠的なダンスはほとんどみられなくなっており、アオアシカツオドリの個体数は危険なペースで減少している。

※写真 ガラパゴス諸島では、ヒナを生むアオアシカツオドリのつがいが減っている。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/blue-footed-boobie-population-decline-01_79004_990x742.jpg

 エクアドルの西の太平洋上に浮かぶガラパゴス諸島では、
アオアシカツオドリの個体数が1960年代の約2万羽から現在は6400羽まで減っていることが、最新研究によって明らかになった。

 研究によると、アオアシカツオドリの繁殖活動は少なくとも1998年から大幅に減少しており、
「2011〜2013年には繁殖を行ったつがいがほとんど確認できず、幼鳥の姿はほとんど見られなかった」という。

 繁殖の減少と並行して生じているのが、餌となる魚サーディンの不足だ。
過去の研究では、アオアシカツオドリの繁殖は、ほぼサーディンのみを餌としている場合に成功することが明らかになっている。

 ところが今回の研究では、繁殖をしないアオアシカツオドリの餌にサーディンが占める割合は、半分かそれ以下だったという。
「ガラパゴス諸島におけるサーディンの個体群の動態と分布については、今後の追跡調査で解明する必要がある。
現時点では、ほとんど何もわかっていない」と、今回の研究の責任者で、ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムにある
ウェイクフォレスト大学の生物学教授デイブ・アンダーソン(Dave Anderson)氏は述べる。

「餌となる小魚の群れが不足しているということは、海鳥が飢えていることを意味する」と、
ワシントン州シアトルにあるワシントン大学の保存科学者ディー・ボースマ(Dee Boersma)氏は述べる。
ボースマ氏はガラパゴス諸島の専門家で、ナショナル ジオグラフィック協会から資金援助を受けている。

 ボースマ氏の研究チームが2011年2月にガラパゴス諸島を訪れた際、少し前に餓死したとみられるアオアシカツオドリを1羽見つけたという。
「アオアシカツオドリは餌を探すのに苦労していた」と、ボースマ氏は取材に対して述べている。

◆生物多様性への影響

 アンダーソン氏は、アオアシカツオドリの個体数減少には、未知の病気やその他の要因が関係している可能性も否定できないが、
何が原因であるにせよ、重要なのは時間だと述べる。

 正常に繁殖しているときでも、アオアシカツオドリが育てるヒナは1年に1羽か2羽と、
年に8〜10羽のヒナを生むヨーロッパコマドリに比べて少ないと、アンダーソン氏は指摘する。
さらに個体群の全体的な年齢が上がるにつれて、生まれるヒナの数も減り続けることが予想される。

 そして約10年後には、個体群が「まだ寿命で死ぬほどではないが、繁殖を成功させるには遅い年齢に達する」とアンダーソン氏は述べる。
「人間で言うと大体70歳くらいだ」。

 といっても、この個体数減少は、アオアシカツオドリの種の絶滅を意味するわけではない。
アオアシカツオドリは、南北アメリカ大陸西岸の他の地域にも生息するからだ。
しかし、アオアシカツオドリとサーディンがともに数を減らしていることは、
それ以外の面でガラパゴス諸島に影響を及ぼすおそれがあると、アンダーソン氏は述べる。

 アオアシカツオドリのヒナは、ガラパゴス諸島の固有種であるタカ科のガラパゴスノスリが好んで食べるため、
ヒナの不足は彼らにも影響を及ぼす。また行動の変化によって、アオアシカツオドリが内陸で過ごす時間が減り、
沿岸の岩場や崖で過ごす時間が増えている。その結果、内陸の岩の多い土壌を肥沃にするグアノ(鳥糞石)の大半が
水中に堆積するようになっているが、それがどのような結果をもたらすかはまだわかっていない。

 また、主要な餌に不足しているガラパゴス諸島の生き物は、アオアシカツオドリだけではないとアンダーソン氏は述べる。
ガラパゴス諸島に生息するアシカやナスカカツオドリも、餌に占めるサーディンの割合が減っていることが明らかになっている。
「我々の知る限り、餌となる小魚の減少の影響がさまざまな捕食動物に及んでいるということは、少なくとも考えられそうだ」。

 すなわち、ガラパゴス諸島の生態系において衰退しているのは、アオアシカツオドリの求愛ダンスだけではないということだ。
そしてそのことは、「生物多様性に重大な影響」を及ぼしうると研究は結論づけている。

 今回の研究成果は、「Avian Conservation and Ecology」誌に発表された。

PHOTOGRAPH BY FRANS LANTING, NATIONAL GEOGRAPHIC

NationalGeographic http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140428003

2 :名無しのひみつ:2016/03/14(月) 12:15:45.30 ID:q5qtdhoJL
マジで青いな、シアン100%かよってくらい

総レス数 2
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