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NHKスペシャル「映像の世紀」第3集

176 :名無しさんといっしょ:2022/09/11(日) 01:23:49.23 ID:jdZc9Ep9.net
>>165
https://ameblo.jp/ameblojp-blog777/entry-12357868140.html
イワン雷帝

>ナウーム・クレイマンが調査し、幻の第三部映像現存部分を再編した『知られざる「イワン雷帝」エイゼンシュテイン生誕100年』によると、
>エイゼンシュテインはシェイクスピア劇を参考にしてイワンの物語を語ろうとしたそうである。

>登場人物たちが眼を寄せる演技は、歌舞伎の見得からの学びである。
>歌舞伎の表現主義を鮮やかに映像で開花させたエイゼンシュテインは凄い。映画演出の皇帝と仰ぎたい方だ。
>物語の美を芸で明かす演劇が歌舞伎である。その事柄を映画においても確かめ、悲劇の美を、壮大な演技で明かすことを成し遂げた。

https://youtu.be/vnNgoS8VsoQ?t=3381
lvan the Terrible, Part Two
Mosfilm

>第二部のイワン酒宴における家臣達の群舞は壮絶であり、無限の迫力がある。
>これほど恐ろしくて美しいダンスシーンは他に無いだろう。死へとウラジミールを誘う力が此処にある。
>このシーンが、粛清政策を冷酷に為していたヨシフ・スターリンの政治と呼応し、睨まれる。
>エイゼンシュテインは覚悟していたことであろう。

>老齢になっていくイワンが若き従兄弟ウラジミールに優しく接して、皇帝の装束を着せて、蝋燭を持たして殺害する。
>この残酷さに、権力者スターリンの暴政への悲しみをこめて告発したことは確かだと思う。
>『第二部』はスターリンの怒りにより、公開禁止となり、エイゼンシュテイン没後の1958年迄公開が許されなかった。

>幻の『第三部』では、イワンがスパイを尋問するシーンがあり、
>その部分映像が、前記『知られざる「イワン雷帝」エイゼンシュテイン生誕100年』に収録されている。

>強大な権力を握り、ロシア統一の課題を為して行くが、友が居ないことに悩み、残酷な粛清でしか権力の座を守れない。
>この悲しい独裁者の描写に、現実の支配者スターリンの姿を投影した。
>我が身を省みず勇気ある告発を、壮大な演出で為したエイゼンシュテイン。
>暴政や独裁と戦うことで映画監督としての闘魂を非暴力で示し切った。
>表現者・芸術家は権力に迎合するのではなくて権力の横暴に悲しみを示す。この道をエイゼンシュテインは教えてくれている。

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