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【オピニオン】勢いを増す2つの「アンチ・リベラル」思想の正体とは何か専門家に聞いた [08/08]

2 :SQNY ★:2019/08/13(火) 14:06:13.93 ID:CAP_USER.net
あらゆるものがインターネットと繋がり、生きる上でインターネットがなくてはならないツールとなった現代。“シリコンバレーの圧勝”とも言われる状況の中で、「ネット強者」たちが、利己的な思想に走る。

Pay Palの創始者で、Facebookの有力投資家であり取締役でもあるIT長者のピーター・ティール氏もこの思想の有力な信奉者で、「源流のひとり」とも言われている。見過ごせないほどの影響力を持った思想であることがわかる。

彼らが究極的に求めている世界観は、既存の秩序からの「解放」だ。

《科学技術が発展した先には、AIが人間の知能を超える技術的特異点、シンギュラリティを迎えるという考えがあります。彼らが期待している世界というのは、そのさらに先の世界。

その次元にたどり着いた時に初めて人類は、既存の価値観、資本主義やテクノロジーといったものからも「解放」されると、信じているんですね。逆に言えば、それを信じなければいけないほど、閉塞感があるようなんです。

背景にはインターネットへのちょっとした“期待外れ感”もあると思います。ネットが出てきた時、iPhoneが出てきた時、みんなが予想もつかない世界を予測したけれど、実際はそこまで未知の世界にはならなかった。その失望故に、期待が未来に繰り越されて、未来に起こる「とんでもないこと」に強い期待を抱くようになったのでしょう。黙示録や千年王国主義などの形で、キリスト教圏ではよくあるパターンの思想です》

科学的なエビデンスをベースにしたダークな思想、インテレクチュアル・ダーク・ウェブ。

テクノロジーへの信奉からアンチ・リベラルに走る「暗黒啓蒙」の他に、勢いをますのが冒頭でも紹介した「インレクチュアル・ダーク・ウェブ」だ。

藤田さんは「『啓蒙思想』を感情的な運動と呼ぶとすると、科学的な装いの運動が『インテレクチュアル・ダーク・ウェブ』」と語る。

この場合の「ウェブ」とは、インターネットという意味ではなくて、ダーク思想な知識人たちの繋がりというようなニュアンスだという。

《彼らは、フェミニズムやリベラリズムに対して、「世界はあなたたちが考えているような“お花畑”な世界ではなくて、本当はもっと暗くて残酷なんだぞ」ということを、科学的なエビデンスに基づいて主張して攻撃する人たちです。リベラルという虚構に洗脳されてしまった人たちを目覚めさせてあげようという感じです。

例えば最近では、人間には自由意志があるのか? という議題があります。リベラルにとって自由意志というのはとても重要で、自由意志に基づいて個人は生きていくのだと考えています。近代以降の社会の前提ですよね。それを彼らは時に、脳神経科学や進化論、行動経済学などを引き合いに出して、“科学的に”否定しようとしてきます。科学技術の発展に伴って生じた新しい「人間観」によって、これまでの価値観が揺さぶられている状況だとも言えます》

一見、それが全てかのように思えてしまう科学的データやエビデンス。

しかし藤田さんは、「物事の全てを科学的アプローチだけで考えるのは、危険だと思う」と警鐘を鳴らす。

《そもそも自由も人権も科学的に実在するのではなく、近代以降の人間が『ある』と取り決めてきたもの。その「取り決め」を積み重ねてきた結果として、現在の社会がある。だから、単純に科学やエビデンスだけで物事を捉えてしまうと、色々なものを失ってしまうと思います。

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