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【大御所声優】田中真弓さん「声優は、俳優の中の仕事のひとつ」「アイドル声優っていうのは意味がわからない」

1 :オムコシ ★:2016/01/16(土) 22:40:32.82 ID:CAP_USER.net
「私は声優の演技が嫌いなんです」

この言葉は、田中真弓氏が若かりしころにあるアニメ監督から言われた一言。確かに声優ではなく、俳優が演じているアニメは多々ありますよね。

そもそも、声優と俳優の演技の違いってなんなんだろう。

その理由について、女優として舞台に立ち続け、声優として『ONE PIECE』のルフィ役や『ドラゴンボール』のクリリン役などで活躍している田中真弓氏は、今回のインタビュー中で、声優も俳優も本質的には同じと話してくれました。

■声優という職業はない
――本日はインタビューを受けていただきありがとうございます。「声優の演技が嫌い」の一言にはどういう意図があったのでしょうか。

田中真弓氏(以下田中):それは「型にはまっていて、個性や特色が見られない、類型的な、説明的な芝居はするなよ」と釘を刺されたのだと思いました。

――それは声優が類型的な、説明的な芝居になってしまっているということですか。

田中:若い声優さんたちは特にそうなってきて、それがうまくなってきてしまっている。それはそれで凄いことなんですけど、でもその人は、もっと上手い人が出てきたらとって変わられてしまう。声優という職業は、そうではないんだというところに気づかなければならないと私は思います。

――そうではないと言いますと。

田中:声優は、俳優の中の仕事のひとつと捉える。俳優という職業と全く別個に声優という職業があると思っている人が多いので、声優は俳優で、たまたま声だけがもってかれたという形が本来は望ましいですね。

http://d2kwcz501vadsp.cloudfront.net/p/news/wp-content/uploads/2015/12/chart.png

田中:図で説明すると、俳優という中に、声優は完全に入ります。そしてナレーターやアナウンサーとだぶる部分もあります。重なっていないのは、とても正確さが求められる仕事。俳優としてナレーションをする場合は、イントネーションの違いなどの個性がOKになる。人間を表現するものだから、キレイすぎる人だけだと変ですよね。そして歌もそう。俳優が歌う歌は、ピッチや音が外れていても、気持ちが伝わることを第一義に考える。

――なぜ声優の演技が記号的になってきてしまったのでしょうか。

田中:アニメーションは、3〜4時間くらいで録らなきゃいけないから、時間の制約があるんです。舞台だったら1ケ月みっちり稽古できますが、声優の仕事は台本をもらって3〜4時間で全部を仕上げるわけだから、掘り下げるよりはわかりやすいお芝居が望まれているわけですよ。

(中略)

この前も学生に将来どうなりたいかを聞いた時に、「ガンダム声優になりたい」と答えた子がいたので、それは俳優だよと、説明しました。

若くて安いうちだけ使われるというのでOKならそれでいい。だから、いわゆるアイドル声優っていうのは私には意味がわからないんだけど、アイドル=若いということですよね。思い出でいいならばそれはそれでいい。そうじゃないならば、アイドル声優をやれてるうちに、自分の50〜60歳を想像できないとダメですよね。声優をやっていたいならば、何かを露出したいと考えるならば、想像力は必要ですよね。なのでしっかりそこは教えています。

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http://www.mag2.com/p/news/132464

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