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☆エリートたる俺と麻雀うたねぇか?☆

1 :エリート:2016/02/18(木) 01:29:52.93 ID:YQBAEv91.net
エリートと凡人の違い
教えてほしくないか?
どうだ?

51 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:25:54.79 ID:T/T9ezyg.net
一日中なんJをして、オナニーして、飯を食う。こんな夢のような生活がここにはあった

今頃、学校の連中はどうしているだろうと考えるだけで、ンゴりが抑えられませんでした。
家でも当然ンゴンゴダンスはしていました。誰も見ていなくても、やりたい衝動を抑える必要がなかったからだ

そうしているうちに、卒業式が間近になった

おばさんが俺に言った

「お父さんとお母さん、妹の写真が見つかったよ」と

親戚の家に、数枚あった写真を見て、俺は泣いた

52 :エリート:2016/02/20(土) 13:25:56.94 ID:2/S5ydgZ.net
ある日、いつもの帰り道に見慣れないガラ悪い集団がたむろしていた。
だが、ガラの悪い集団がたむろしていることには見慣れていた俺は
特に気にもとめていなかったが、その中に見知った顔があるのを
見つけた。

俺の女だ。

向うも俺に気づき、一緒にいる男達に何かを告げると、集団が
俺の方に向かってきた。

品のない罵声が俺に浴びせられる。
殺すぞっという声とともに一人の男が殴り掛かってきた。
その男の腹に一発入れ、体が九の字になったところで思いっきり
顔面を蹴り飛ばした。

その後は、細かく覚えていないが、どうやら俺はまたしてもボコられた
ようだ。

53 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:26:32.71 ID:T/T9ezyg.net
幸せだった日々
それを砕いた311の地震と津波、そして火事

俺は手を震わせた。
それを見たおばさんは「制服に写真入れておくから、卒業式出た方がお父さんたち喜ぶよ」と言った。

こっちに来て、ずっと僕を軽蔑していたおばさんがかけてくれた言葉。それに俺はさらに泣いた

「――――――ああ」

俺は、卒業式に出る決心を固めました

54 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:27:30.67 ID:T/T9ezyg.net
固めはしたけど、不安が大きかった
なんJに相談スレを何度も立てていたのは、その表れだった

でも、俺はもう負けない、そう誓った。

ボサボサだった髪を切り、卒業式の返事の練習もした
先生も、俺が卒業式に出ることを喜んでくれたように思えた。最後の歌の楽譜を、俺にくれたのだ

こうなっては燃えるしかない
俺はラスト卒業式に、全てをかけるつもりで、卒業式までの時間を過ごした

55 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:28:28.07 ID:T/T9ezyg.net
そして、卒業式の日がやってきた――――――

おばさんもおじさんも仕事のため、卒業式に出席することはできなかった。
でも、俺のポケットには、両親と妹の写真が入っている。これほどまでに心強いものはなかった。

もう怖くはなかったんです

最後に、壇上か教室でンゴンゴダンスを求める中谷コールが来るかもしれない。
そう思うと、顔がほころんだ。

その時、俺のケータイが鳴った。
――――金本さんだった

56 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:29:23.60 ID:T/T9ezyg.net
電話ではない。メールだった。
俺は金本さんからのメールに、テンションが急上昇した。

文面は「今日卒業式来るの?」と短い文だった

俺は「行くじぇい!w久しぶりに会えるンゴ〜」と返信した。
俺はニコ動の実況者であるせんとすが好きだった。

しばらくして、メールが来る。
金本さんだけじゃない、クラスの多くのメイトからメールが来た。

俺は、うるっときた。

57 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:30:36.03 ID:T/T9ezyg.net
「来ないでほしい」
「卒業式来るのやめてくれ」
「お前が来ると雰囲気悪くなる」

俺は凍りついた。
みんなは、俺を歓迎してはいなかったんです
むしろ、来るなと願っていたんだ

ケータイを落として、そのままベッドに横たわった。
現実を忘れようと、俺は眠りに落ちた。
起きた頃には、もう夕方だった。

58 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:31:40.36 ID:T/T9ezyg.net
確かに、俺はンゴった。

それでも、ここまでされるいわれはなかったんです

だから、俺は起きてすぐに何か行動しようとした

でも、俺はそんなに強くない。
ハートは、限界だった。
311で一人になった俺、絆と言いながら被災地に募金を募っていた学校のメンツが、被災者を馬鹿にした。
綺麗な自分を作るため、彼らは被災地に向けて行動はしていた。
でも、身近な被災者を排除しようとしていたんだ
それが悲しくて、俺はもう、彼らと決別しようと決めて、メールとアドレス帳を消去した―――

59 :エリート塩うまンゴ:2016/02/20(土) 13:32:59.58 ID:T/T9ezyg.net
そして今、俺は中卒ニートの生活を満喫している。

バイトはまだ早い。なにせ俺はまだ15歳だ。
おばさんもおじさんも何も言わない。被災したことによる保護か手当が支給されているからだ。

俺は生きているだけで、金を生むというわけですよ

友達なんていらない。
俺はなんJの王として、これからも被災した人たちの悲しみを伝えていく

終わりじゃきね

60 :エリート:2016/02/20(土) 13:33:14.56 ID:2/S5ydgZ.net
どうやら俺の女は、すでに別の男と付き合っていたらしく
俺とも付き合っているとの話をその男と知り合いの俺の同じ
学校のやつらが話たようだ。

俺は最初何を言っているのか分からなかったが
その女に気を許した俺が馬鹿だったということだけはわかった。
そして、この理不尽さを許してはいけない、必ず復讐しようと
心に誓った。

だが、復讐の機会は与えられなかった。
今回のケガは思ったよりひどく、肋骨が何本が折れて、顔もぼこぼこ
とりあえず1週間程度の入院となった。

さすがに見かねた親が転校をすすめてきた。
何をいまさらと俺は強固に反対したが、親も責任を感じていたのか
急遽引っ越しを決め、俺はほどなく転校を余儀なくされた。
復讐の機会は与えられなかったのだ。

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