☆マスコミ99年放送事故詐欺ジェニー事件21年2月3

277 ：陽子≫：2021/02/22(月) 21:38:56.50

サウロはイスラエルの将軍だった。ローマ帝国から、「キリスト教を抹殺せよ」という命令を受けていた。実際、サウロはキリシタンを憎悪していた。
数年前に十字架で死んだ、イエスという人物が、死んでからイスラエルの人民から「メシヤ（イスラエルの救世主）」と呼ばれ始めていたのである。
律法の聖書によると、メシヤはベツレヘムで生まれて、イスラエルを救うはずなのだ。しかし、イエスという男は、ただの田舎町ナザレの出身で、
魔術で病気を治しただけで、イスラエルを救っていないではないか。メシヤならば、イスラエルを植民地にしている、ローマ帝国を滅ぼして、
イスラエルを解放するはずなのだ。それが、ただ世間を混乱させただけで、「国家反逆罪で死刑になった犯罪者」なのである。
それが、どうして「メシヤ」なのか。まったく、キリシタンたちは、何を考えているのか、さっぱり理解できない。
しかも生前はユダヤ教を散々に冒涜して、批判していた人物である。このままキリスト教がイスラエルで巨大化すれば、イスラエルの存亡に関わるのだ。
へたをすると、神から裁かれて、滅亡してしまう事態になりかねない。なんとしても、巨大化する前に、「皆殺し」にして、イスラエルを救う必要があった。
今日もサウロは、軍隊を率いて、弾圧に精を出す。頭がおかしくなりそうなのは、キリシタンというのは、殺される寸前になっても無抵抗で、
ニヤニヤしている事である。　「こいつらは精神病か、悪魔が乗り移っている」　としか、考えられない。
普通なら、泣き叫んで助命を懇願するのが、正常な人間だろう。それが、首を斬られるというのに、黙って「お祈り」をしているのだ。
「こいつらは、人間ではない」サウロは、まったく、人間を殺している感じがしなかった。　「悪魔を殺しているのだ」　そう、本気で信じていた。