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☆マスコミ99年放送事故詐ジェニー事件18年2月18〜

338 :陽子:2018/05/10(木) 23:56:29.24 ID:6YzQCr8Bp
>>337
月の空軍基地の門で、エミリは待っていた。手には携帯電話を持っていた。そのメールをまた見てみた。
「数日間の休暇が出た。十三月三日、基地の門で待っていてくれ」
それを見て、また、「うふふ」と、一人で笑う。
やがて、基地から軍人たちが、ぞろぞろと出てきた。エミリは集団の中を探した。
「おい、おい・・・」
手を振って走り寄ってきたのは、「中尉」の階級章を付けた若者だった。
「ウルコフ!」
叫ぶと、相手の男に飛び上がって抱きついた。
「やっと休暇が取れた。何か食べに行こう!」
ウルコフが誘う。駐車場に行き、自動車に乗って、エンジンをかけると、車体が少し浮いて、車輪が格納された。車は発進する。レストランに行った。二人で入る。
食事を注文すると、エミリは、ウルコフの顔ばかり眺めていた。そして、
「月でみんなが噂してるよ。バルバス将軍がイクナシオンを破ったって」
嬉しそうに話す。
「ああ、だから休暇が出た。当分、月に攻撃をかけてくる様子はないから、今のうちに休んでおけ、と、将軍の命令だよ」
「へえ、イクナシオンは死んだの?」
「とんでもない。あの怪物が簡単に死ぬか」
「じゃあ、まだ戦争は続くの?」
「ああ、今、参謀本部は作戦を立てている。軍事機密だから詳しくは言えないが、まだ思案している最中のようだ」
「休暇はいつまで?」
「一応、三日だけど、いつ収集がかかるかは、分らない。何せ、イクナシオンが、月も支配しようと挑んできているからなあ」
エミリは運ばれてきたスパゲティを食べながら、
「あなたは、宇宙戦闘機パイロットでしょ?敵の軍艦をやっつけたの?」
ウルコフはウナギ丼を食べながら、
「俺は爆撃が専門じゃない。爆撃機の護衛が専門だから、船は攻撃しないよ」
「ふーん」
と、じっと見つめてから、
「死なないでね」
と言った。ウルコフは、
「それは、保証できないな。イクナシオンは、一人で地球を統一した英雄だ。それと闘っているんだからな」

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