広島の自作情報　その壱百七拾一

71 ：Socket774：2020/08/20(木) 08:27:30.76 ID:h40ukfde.net

アリとキリギリスって話があってね。
キリギリスは毎日面白おかしく楽しく過ごしてたんだ。
そしてアリは来る日も来る日も働いて倹約と蓄えに励んでた。
キリギリスはアリにこう言った。
「人生は食べるだけじゃなく楽しみも必要なんだ。
　美味しいものを食べて好きな音楽を楽しんで毎日を豊かに生きようよ」
でもアリはキリギリスの話を聞いてか聞かずかただ働き続けるだけだった。
そしてコロナと呼ばれる冬がやってきた。
キリギリスは食べるものも無くなり寒さにも凍えていた。
「僕たちは美味しい食べ物とお酒を愛し音楽や絵画を愛で毎日を豊かに生きてきただけだ。
　それは生きていく上で食べ物やお金と同じくらい必要なものなんだ。
　僕たちには生きる権利がある」
キリギリスは虫の会合でそう叫び主張した。
そして虫たちの合議の結果、アリの蓄えを担保に虫債が発行され
冬を乗り切るお金と食料が全ての虫へ平等に配給された。
虫たちは一致団結して虫の社会を守ったのだった。

めでたしめでたし