演技　について

39 ：通行人さん＠無名タレント：2023/05/10(水) 15:21:51.05 ID:YLxpkLwq0.net

日本で最も過小評価されている俳優の1人は上戸彩

長澤まさみが演技派と評価されるようになり、広瀬すずが是枝映画に出れているのに、上戸彩の演技的な評価は聞いたことがない。
テレビドラマや商業映画出演のみだからなのか、そのような評価軸で彼女は見られてこなかった。

滑舌が素晴らしく良いため、逆の意味で損をしているのかもしれない。聞き取れないような話し方をすることにリアリティーを求める評論家が多いから。

彼女の演技の際立ちは、得意そうに思われている笑顔を伴う表情や表現ではなく、負の感情（特に悲しみや哀れみ）を表現した時に現れる。
これに関しては、トップ中のトップ級。

彼女も貧しい役、窮地に陥る役こそ向いている。話題になった『昼顔』も彼女の演技だけは文芸作品以上に繊細である。ルックスが良いだけにそのような役を演技力で見せつけられる。その意味では、初期のまだスリムだった頃の和久井映見に近い。

『昼顔』も良いのだが、何といっても彼女の演技的な代表作としては、竹野内豊と共演した月9連続ドラマの名作『流れ星』

不幸な人生を歩むが心優しい風俗嬢を演じているが、この時の彼女の演技は間違いなくトップ中のトップ。とくに、臓器提供したお腹を竹野内豊に見せるシーンは、これ以上の正解は世界のどこにもない位の完璧な演技を見せている。

そして、彼女の稀有なところは、自身の演技プランを正反対に変えることができることだ。
映画『テルマエロマエ』では、そのような繊細な演技とは正反対の、大きな声で滑舌が良く非常に漫画的・記号的なわかりやすい演技プランを実行している。それが彼女の恐ろしいところなのである。