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芸能人の身長を推察するスレ Part346
- 830 :通行人さん@無名タレント:2022/02/09(水) 17:56:43.01 ID:QdMbSsXn0.net
- https://news.mynavi.jp/article/intlyankee-1/
大学に入るということは地元との決別だと思っていた。
1976年生まれの僕が東村山の市立中学校に入ったのは80年代の終わり。数年前までは校内暴力が吹き荒れていた学校は、体育教師を中心とする徹底した管理教育で表面的な静けさを保っていた。
それでも肉体的な力がモノを言う世界観は変わらない。「スクールカースト」の上位を占めていたのは、軽妙かつ反知性的なトークと空気を読みながらつるむのが得意な不良および人気部活のスタメン。いわゆるヤンキーたちだ。「その他のモテない大勢」として強い劣等感を抱いていた僕は、勉強に励んで地元からの脱出を図った。
勉強の甲斐があり、僕は自転車で40分もかかる武蔵野市の都立進学校に入った。中学からの同級生は5人ほどで、ほぼ全員が学級委員などを経験していた。吉祥寺を擁する武蔵野市を中心とする「広い地元」の優等生ばかりを集めたような高校なのだ。東京全体から最優秀層の生徒が集う国立や私立の進学校とは違い、良くも悪くもまったりとした雰囲気だったと思う。
地元から完全に離れたのは、国立市にある国立大学に入ってからのことだ。僕は実家から電車通学ができたが、学生の半数は地方出身者であり、東村山の「元中」など1,000人近い同級生に一人もいなかった。社会科学系の学部しかない実学志向の大学だったため、一部の意識高い系の学生は「グローバルビジネスリーダー」を目指して勉強会やインターンシップを企画・実施していた。僕もその一人として、ひたすらに広い世界を志向していた。
屈辱と勉強の思い出しかない地元を愛した記憶は一度もない。年齢を重ねるとともに憎しみは薄れ、今ではたまに同級生と地元で飲むこともある。でも、所沢や東村山に住みたいとは思わない。すでに両親が両市から出ているという理由もあるが、僕にとって地元とは「イケてない自分」と同義だからだ。
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