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キングコング西野公論 369

253 :アメブロ(1/2):2019/07/09(火) 10:50:54.91 ID:8TxH8BtH0.net
https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/1166665656871128
最近は涙腺が弱い!

https://ameblo.jp/nishino-akihiro/entry-12491982766.html
音楽劇『Zip&Candy』が最高だった。by キンコン西野
2019-07-09 07:56:46

メチャクチャ個人的な話をさせてください。

僕が生まれた時には、父方の爺ちゃんと婆ちゃんと、母方の爺ちゃんがすでに死んでいて、
西野亮廣の爺ちゃん婆ちゃん層はわりと壊滅的な状況でした。

そんな中、唯一の生き残りが母方の婆ちゃんで、この婆ちゃんには、よく遊んでもらいました。
僕が幼稚園の時に弟が生まれて、母ちゃんは弟の面倒をみなきゃいけなかったので、
幼稚園の送り迎えは婆ちゃんがやってくれました。

若いお母さんがズラリと並ぶなか、僕だけがシワシワの婆ちゃんと手を繋いで現場に現れるわけで、
その年頃だと「恥ずかしさ」なのか「うしろめたさ」なのか
何かしらのネガティブな感情がありそうなものですが、そういったモノは一切ありませんでした。
婆ちゃんのことが本当に好きだったからだと思います。

いわゆる「婆ちゃんっ子」としてスクスク育ち、勢いそのまま芸能界に入り、
類いまれなる才能を発揮し(#自分で言う)、芸人史上最速のスピード出世で売れに売れました。
月曜日から日曜日まで、朝から晩までテレビの仕事が入り、婆ちゃんと会う機会も髄分減りましたが、
その間も婆ちゃんが僕のことを応援してくれていたのは知っていました。

ある時、「婆ちゃんが入院した」という報せを聞いて、
「軽く体調を崩しただけで、すぐに退院するだろうな」と思っていたのですが、姉ちゃんから電話があり、
「お婆ちゃん、もう長くないかもしれへん。今のうちに会っとき。あんたの仕事の邪魔をしたくないから、
 お婆ちゃんから『あっくん(亮廣)に会いたい』と言うことは絶対にないけど、会いたいに決まってる」
と言われました。

婆ちゃんがこの世界からいなくなるなんて、まさか思ってもいなくて、
そこから、どうにかこうにか仕事を調整して、日帰りで婆ちゃんの病院に向かいました。

病室に着くと、いつもと変わらない婆ちゃんがベットに座っていたのですが、
これまでと一つだけ違ったことは、婆ちゃんが僕のことを忘れてしまっていて、
僕のことを病院の先生だと思って、僕に話しかけてきたことです。

間違いを指摘すると婆ちゃんが傷つくから、
しばらく病院の先生として婆ちゃんの話を聞いていたのですが、
まもなく、婆ちゃんが「今、自分が話しているのは、病院の先生じゃなくて、孫だ」
ということに自分で気がついて、とても悲しい顔しました。
「あれだけ一緒に遊んだ孫のことを忘れてしまった」という残酷な事実を目の当たりにした顔でした。

僕は、その瞬間に、「もうすぐこの世界から婆ちゃんがいなくなってしまう」というコトを
本当の意味で受け止めることができて、残された時間で婆ちゃんとの思い出を
一つでも多く作っておこうと思って、仕事の合間を見つけては、病室から連れ出すような形で、
婆ちゃんと遊びました。

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