平田裕香【5】猫大好きで鰹節も大好きにゃのだ！編

通行人さん＠無名タレント

平田さん、諸厨さんコンバンハ。実は僕はブラック企業とも言っていいような酷い会社で
営業マンをしていて、夜は社内での残業に追われ、さっき帰ったところです。今日も昼間、
外回り営業で疲れて電車の中でウトウト寝てしまったのですが、目が覚めると夕張鉄道の
汽車の中でした。向い席で背もたれが直角になってるような昔の汽車内の光景で、周囲を
見ると、僕だけでなく皆が疲れている様子。聞き耳を立てていると、乗客は戦後復興期の
夕張炭鉱の坑夫やその家族でした。通路を挟んで隣りの向い席には母と姉妹の母子家庭が。
やはり炭鉱の仕事でクタクタになっての帰路のようです。ところが、その妹の方を見ると、
なんと、平田さんだったのです！　といってもまだデビューする前で、その夢の世界では、
お母さんや明日香お姉さんと夕張炭鉱の坑婦として働いてたのでしょう。暫く見ていると、
お母さんがヒロポンを取り出しました。といっても、その頃のヒロポンは非合法ではなく、
薬局で売ってました。疲れた時に打つビタミン剤みたいなものだったのです。お母さんが
まず打ち、そして明日香お姉さんも。そして少し元気になった二人は、まだあどけなさの
残る平田さんにも打ったのですが、やはり年齢が若すぎたこともあるのか、イっちゃった
らしいんです。突然、「私は大女優になる！」と言うと、窓を開け、服を脱いで列車から
スーパーマンみたいな恰好をして飛び降りてしまった平田さん！　そんなところから
飛び降りては、死んでしまうか、運が良くても大けがはするでしょう。誰もがそう思って
目を背けましたが、暫くすると窓の外に、東京の方にタレパイダンボになって羽ばたいて
いく女の子の姿が…。よく見るとそれは平田さんでした！　おそらくは炭鉱での生活に
嫌気がさし、なんとか脱出したいと思っていたところにヒロポンを打って、タレパイも
瞬時に成長、気も大きくなってそのような行動に出たのでしょう。女優として成功出来る
保証はありませんが、その時代であれば、あるいは平田さんなら本当に大女優になれる
かもしれません。お母さんはホッとしたのか、隣の席で愛娘の飛ぶ姿をずっと見ていた
僕に、「あんたもどう。目が覚めるよ」と言ってヒロポンを打ち、そしたら、お母さんの
言う通り本当にこっちの世界で目が覚めて、元の電車の中にいたのです！　でも、疲労は
ちっとも取れていませんでした。この後も四時間弱ほど寝て、またすぐに出勤しなければ
なりません。もうヘトヘトですが、今の時代、ヒロポンはもちろん犯罪なので、リゲイン
などの栄養剤で気つけをして２４時間戦うしかない哀れな過労死予備軍の人生なのです。