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キングコング西野公論 327
- 392 :LINEブログ(1/2):2017/09/23(土) 16:09:58.54 ID:rDh7lpBJ0.net
- https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/743384922532539
すぐに「メンタル」のせいにする人が多いので、「いや、メンタルは関係ないっしょ」という話を書きました。
https://lineblog.me/nishino/archives/9299847.html
『メンタルが弱いのではなくて、ただ準備をサボっているだけ』問題
2017/9/23 10:01
たとえば映画『えんとつ町のプペル』の脚本。
一通り書き終えると、今度は一変、アンチ側に立ち、「粗探し」「あげ足取り」の作業に入る。
「この部分、成立してなくね?」「ここ、説明臭くね?」といった、せっかく作り上げた自国にテストミサイルを撃ち込むような自慰行為だ。
作業部屋に籠って、何十個、何百個…とケチをつけて、その都度、修正。
その作業を何度も何度も繰り返して、今度はアンチ側に立つスタッフさんを増やして、
また、同じ作業を繰り返し、徹底的に磨きをかける。
戦略的に残しておく「粗」(僕らは「フック」と呼んでいる)はあるが、見落としている「粗」を無くす。
これは何も脚本執筆に限った話ではなくて、サービスを作るときや、アクが強めのアクションを起こす時も同じ。
「それだと、○○が被害者になってしまうじゃん!」
という"ケチ"をバンバン募集し、修正していく。
世間にリリースする前に、子供を集めて、テスト画面を見せて、子供ミサイルをブチ込んでもらうこともあるし…
世間にリリースする前に、スタッフ100人がかりで、ケチをつける会を開催する時もある。
ときどき、フルボッコに遭う。
全てのツッコミを受け、そして修正し、戦略的に残しておく「粗(フック)」については、その説明を求められた時に、
完璧に返せるように準備・訓練しておく。
「西野さんは、よく世間から叩かれていますが、メンタルがやられることはありませんか?」
こういった質問を、よく受けるんだけど、
リリース後に受けるバッシング(ツッコミ)は、リリース前のテスト段階で、僕かスタッフさんかチビッ子が出したツッコミがほとんどで、
想定内のツッコミが何十万、何百万個飛んできても、「それはね…」と説明できる準備ができているので、
当然、体制が揺らぐことも、気持ちが揺らぐこともない。
ツッコミの場合は、「数」ではなくて、「質」が問題で、想定外の(テスト段階で出なかった)ツッコミが飛び込んできた時に、きっと僕らはオロオロする。
なので、たとえば今年で言うと、絵本『えんとつ町のプペル』を無料公開をした時に、
「クリエイターが食いっぱぐれるだろ!」「『お金の奴隷』とは何事だ!汗を流してお金を貰う人間を侮辱しているのか!」
といった声が星の数ほど届いたが、それはもうテスト段階で「こういう声が届くよね」という『ツッコミの候補』に入っていたので、
日本中がお怒りになっても、何も問題はない。
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