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キングコング西野公論 318

96 :LINEブログ(2/2):2017/04/04(火) 15:13:09.59 ID:8xI0pnf50.net
>>95続き)

ホテル堪能もそこそこに、さっそくサンセバスチャンの町に繰り出す。
知っているスペイン語は「オラ」だけで、厳密に言うと、音の響きを知っているだけで、「オラ」がどういう意味かは分からない。
しかし、足りない部分を、「オッケー」と「オールオッケー」とアルコールで補っているうちに、ホテルを出て10分後には、こうなった。
月曜の昼間から、酔っ払い、そして歌っているオジサン達と意気投合。
この店は仲間同士で借りているらしく(たぶん、そんなことを言っていたと思う)、こうして、自分達で食材を持ち寄っては、
自分達で調理し、ワイワイやっているらしいのだ。

当然、ご馳走になる。
集まっている面々もナイスガイばかりで、三ツ星レストランのシェフに名前は知らぬが有名デザイナー達。
デザイナーの髭オヤジがあまりにもイケメンすぎたので、僕のベレー帽を渡すと、ノストラダムスが仕上がった。

写真右のマーク・ザッカーバーグみたいな奴が三ツ星レストランのシェフである。
コイツが作ってくれた料理がバチクソ旨かった。

海外で「オッケー」「オールオッケー」を繰り返してらいたら、こうなるのである。
そのまま連中に連れられて、「オッケー」と「オールオッケー」を繰り返しているうちに、2軒、3軒、4軒と呑み歩き、
最後は山奥の酒蔵に連れていかれた。
この酒蔵が最高で、なんと巨大樽からセルフでお酒を注ぐのである。
一人で注ぐことができないので、お酒をおかわりする時は仲間を誘っていかなければならない。
一人目がグラスをどけて、すぐに二人目がグラスを用意しておかないと、お酒が床に溢れてしまうので、
大切なのはチームワークである。

近くの席に客にに声をかけ、一緒に酒樽へ。
どの順番でグラスを出すかの会議を重ねているうちに、すっかり仲良くなるという驚きのコミュニケーションシステム。
「この仕組みは日本に持ち帰りたい」と本気で思って、珍しくメモをとった西野氏。
とにもかくにも、海外は「オッケー」「オールオッケー」で何とでもなるので、外に飛び出せよ、若者よ。

ただ、気をつけておくことが一つだけ。
食の町・サンセバスチャンでは料理談義に花を咲かせていることが多く、おそらく
「サンセバスチャンを知るには料理が生まれる仕組みを知ることが大切だ。興味あるかい?」みたいな会話が交わされていて、
そこでも、「オッケー」「オールオッケー」を繰り返していると、地元の料理学校の見学コースにブチ込まれてしまう。
日本から飛行機を3回も乗り継いで、こんな白衣を着させられるとは思わなかった。
当然、話の輪には入れない二人。
ついには、こんな顔になるから要注意だ。

食の町、麗しのサンセバスチャン、また会いましょう。
スペインは午前6時。
今からミラノに帰ります。

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